登録日:2014/06/16 Mon 21:14:23
更新日:2025/05/14 Wed 21:30:50
所要時間:約 5 分で読めます
◆概要
主に少年少女の冒険やトレーナーとしての考え方のぶつかり合いが描かれている。
コロコロのポケモン作品としては貴重なストーリー漫画で、絵柄と話の質もかなり高いと当時の読者から評判だった。
「どうせ大まかなストーリーが分かり切っているから」と言う理由により、道を塞ぐ
ウソッキーが泥を塗り固めて超巨大化したり、育て屋がポケモン大会を主催する新婚夫婦になったりするなど、全体を
ゲーム通りに進めつつ細部に大幅な変更を加えており、読者に先を予想させない、かなり独自性のある展開となっている。
一部のトレーナーがさり気なく
ガンテツボール入りのポケモンを使用している点も見逃せない。
しかしその人気に反し何故かタンバジム攻略直後で突然理由不明の打ち切り。
未消化要素は多く残ったが、終わり方自体は上手く盛り上げて綺麗に締めている。
タイトルが示すとおり
ポケモン金銀〜クリスタルの世界観が元になっており、今で言う第2世代から登場するポケモンや要素(タマゴとか)は軒並み新発見された扱いとなっている。
その辺はぶっちゃけ今見たら滑稽だろうが、当時のポケモンを振り返る意味を込めて読んでみてもいいだろう。
連載時は本編の1ページ目下半分にあらすじとキャラ紹介が記されているが単行本ではキャラクターのミニカットに差し替えられている。
◆ストーリー
ポケモンチャンピオンを目指す少年ゴールドはウツギ博士からもらったワニノコと共にジム巡りの旅に出る。
道中出会う
ライバルの少年ブラックとのぶつかり合い、傷ついたポケモンとの触れ合いを通しトレーナーとして成長していく。
そんなある時、タンバシティでジョウト地方全域を襲いかねない大きな事件が……!?
◆主なキャラクター
●メインキャラクター
主人公。外見は金銀の主人公と同じ。
仲間を思いやる優しい性格で、主に使用する手持ちポケモンの中にはブラック(後述)に捨てられたポケモンが含まれている。
トレーナーになって日は浅いが、実力や仲間との息の合わせ方はなかなか。
冷凍ビームに
水鉄砲をぶつけてシェルターにしたり、超巨大化した
ウソッキーへの対抗策を思いつく当たり機転や応用力が高い。
ポケモン漫画の主人公としては珍しく、自分からポケモンを捕獲しようとすることが殆どなく、初ゲットは
ウソッキーまでお預けだった。
一方でご多聞の例に漏れず伝説ポケモンと出会う事は多く、初っ端のジム戦からフリーザーと戦う羽目になっている
◇ワニノコ→アリゲイツ
ゴールドの最初のポケモン。
本当はヒノアラシをもらおうとしていたがワニノコ自らが噛み付いてきたため結局仲間に。
みずでっぽう、かみつくなどを使う。
元々ワニノコは凶暴な性格で表情が読めないという設定があり
別作品でも見られたが、こちらでは疲労度を考慮してやる必要がある一方、作戦を相手に悟らせないという長所としても描かれている
また、実在のワニの様に変温動物らしく、日光などで温めてあげると途端に動きが良くなる。
◇チコリータ→ベイリーフ
元々はウツギ博士の研究所から盗む形で仲間にしたブラックのポケモン。
同じ時期に旅立ったワニノコより先に進化し実力を見せるも、後に捨てられゴールドと旅をすることになる。
そのショックから不調に陥るもののツクシ戦ではゴールドの献身により立ち直ると相性的には最悪なストライクを撃破。
更にブラックが挑発として出してきたゴーストへ自分から出ていく等優秀な一面が目立った。
はっぱカッター、つるのムチなどを使う。
物語が続いていた場合、クリスのヒノアラシと交換して旅をすることになり、3人のトレーナーの手持ちを経験することになる予定だったとのこと。
初登場時はブラックに対しても頬ずりしていたため人懐っこい個体のようだ。
◇
ポッポ→ピジョン
バトルでひどく傷つきブラックに捨てられたところをゴールドに助けられ、その際身につけられたきのみが特徴。
その恩からブラックに襲われたゴールドを助け仲間になった。
かぜおこし、つつくを使う。
◇
ピカチュウ
タイムカプセルから突然現れた謎の電気ねずみ。
登場直後からゴールドになついたためそのまま仲間になる。
ミナキが未来から送ったポケモンらしいとされる一方、クリスは未来のゴールドと友達だったと推理している。
一時期アカネの手持ちになっていた。
かみなり、でんこうせっかなどを使う。
◇エレキッド
32番道路で行われていたポケモンバスケ大会の景品として入手したポケモン。
小型のポケモンのみが出られる大会では使える技が多いからという理由で選ばれると優勝し高い実力を見せた。
◇バルキー
育て屋さんが主催する大会で敢闘賞として貰ったポケモン。
タンバシティでジムリーダー代理を務めると、相性最悪な
ネイティオに嬲り殺しにされるも格闘タイプならではの根性で耐え抜き逆転勝利。
◇
ウソッキー
原作でもおなじみ、36番道路をとおせんぼしていたポケモン。
流石にこいつ一体で道が塞がるのは不自然なため、本作では「秘かに泥を塗り固めて巨大化していた」ということになっている。
これも無理があるだろと言ってはいけない
アカネのピィのお陰で正体と弱点が発覚し、ワニノコと
ポッポのコンビプレーで元の大きさに戻ったところをゲットされた。
その後、
ミルタンクの為のきのみ集めにおける
ヘラクロスの群れ戦などで活躍した。
◇テッポウオ
元々は
アサギシティのふなのりの相棒。
アカリちゃんのためにタンバシティまでくすりを取りに行くゴールドの勇敢さを見込み、
コイキングとの交換で提供してくれた。
海旅の途中でゴールド達が危機に陥った際は野生の
マンタインのヒレの下にパチンとはまり、
マンタインと協力してゴールド達を救った。
ちなみに後述する
アサギシティの皆さんが集合するシーンではふなのりの近くに
オクタンがいる。
ひょっとするとテッポウオを提供してくれた人とその手持ちかもしれない。
ライバル。外見は金銀の
ライバルキャラクターと同じ。
この作品に影響されて原作
ゲームの
ライバルをそう呼んだ読者も多いだろう。
強さと勝つことに対し手段を選ばず、瀕死状態になった相手をさらに連続技で痛めつけるよう指示を出したりする。
能力値を仲間ポケモンの捕獲基準にする一方、1回でもバトルで負けたポケモンの多くはたとえそれまで勝ち続けていようが容赦無く捨ててしまう。
「強いポケモンだけが大事」「使えないポケモンだぜ」と嘯きつつも負けた手持ちを切り捨てたりせず、最終的に「なつき」が進化条件の
クロバットをパーティに加えた原作の彼とは
ある意味対極の存在と言える。
洞窟内を身軽に立ち回る姿から、身体能力は高い模様。
パートナーポケモンを捨てたり、無慈悲なオーバーキルでトレーナー(読者)の精神を容赦無くえぐる。その揚句にルールを無視したりと、今までに無かったトレーナー像が生んだ反トレーナー的思想が、読者達に与えたインパクトは大きい。この手の人物が1話限りのゲストでなく、準レギュラーだったこともあるだろう。
一方で、目的のためなら他者を巻き込む事も辞さないロケット団のやり方を嫌っていたり、黒い
バンギラスを解放してしまった件では自分なりに責任を感じたりと、根っからの悪人ではない事をうかがわせる描写もあった。
ラストでも相変わらずゴールドを「考え方が異なるため仲間にはしたくない
ライバル」として見ていたが、
バンギラスに対する利害関係の一致からこの時ばかりはゴールドに協力し、
バンギラス封印に貢献した。
なお、地味にクリスとの絡みが一切なく、いつもすれ違って顔を合わせる機会が無かったが、これは伏線だったらしい。
物語が続いていた場合、ゴールドと別れて冒険を続けるクリスと遭遇する予定だったとの事。
名前がシルバーではないのは前述の冷酷かつ極悪非道な性格ゆえに銀の方のプレイヤーへ配慮したものと思われるが、まさか後に
同名の主人公が存在しうることになるとは……
◇ニューラ
元々は育て屋主催の大会で手持ちにしていたレンタルポケモンの一体。
非常に獰猛な上、勝つ為なら味方さえも盾にする冷酷で狡猾な性格の持ち主。
その手段を選ばない姿勢を買われ、大会優勝後は正式にブラックの手持ちになった。
ブラックにとってもお気に入りのようで、戦闘時以外も時々ボールから出して連れ歩いている姿が描かれている。
中盤から登場。冒険家のポケモントレーナー。
外見はクリスタルの女主人公と同じ。通称はクリス。
作者によるペン書きイラストはこちら。
つうかクリスタルと言う正式な名前が出たのは自分で名乗ったときと登場人物の紹介ページだけで、他人からは全てクリスと呼ばれているし、
あらすじ紹介でもクリスと書かれている。
アニポケのカスミよろしく普段はよく
トゲピーをだっこしている。
向こう見ずな性格でおっちょこちょいだが、ゴールドよりも多方面に知識があり、観察力や洞察力もなかなか。
アカネに代わるヒロイン枠でありながらヒロインと言うより頼れるパートナー的存在で、アンノーン文字を読めるなどゴールドとは別の方面で活躍する。
ヒノアラシ、ウパー、
トゲピー以外にはマグマッグ、オタチ、ホーホーがおり、1コマだけ登場している。
作者曰くチョイ役にする予定だったらしいが、元気が良いキャラだったため結局同行する期間が長くなってしまったとのこと。
物語がタンバシティ編で終わらなかった場合、
アサギシティへ戻った後にいったん離脱する予定だったらしい。
なお、作者は人間のデザイン担当ではないため女主人公の情報を事前に把握することが出来ず、かなり間近になってから知ったため大変だったらしい。
◇
トゲピー
ウツギ博士から預かったタマゴが孵化してクリスの手持ちに加わったポケモン。
歩いているときはクリスが抱っこし、走るときなどは頑張ってリュックに掴まっている。
ポケモンじいさんの見つけたタマゴをオーキド博士がウツギ博士に届け、それがクリスの元に渡ったもの。
本当はゴールドが預かってウツギ博士に届けるはずだったが、ゴールドが一々ワカバタウンへ帰るのを面倒臭がったためオーキド博士が代わりに届けてくれた。
◇ヒノアラシ
クリスのポケモン。
ジョウト御三家の中で唯一進化しなかった。
ひのこ、でんこうせっかなどを使う。
物語が続いていた場合、ベイリーフと交換され、再会の日までゴールドの手持ちに入る予定だったらしい。
◇ウパー
少しだけ登場したクリスの手持ち。
うずまき島の守り神。崩壊寸前の島を支えるべく、最奥部で
超能力を使って島を支えている。
超能力で分身を作り出してゴールドらに勝負を挑むが、クリスに分身であることを見抜かれ、最後まで諦めずに奮闘したゴールドを見て最後は自ら負けを認めた。
分身は本物同様の攻撃力を持ちつつ、幾らボコっても再生するチート性能だが、ガスを媒体にしていたため実態を保てなくなる炎と水が弱点。
勝利のご褒美としてタンバシティ直行便のサービスを行い、ゴールドにぎんいろのはねを渡した。
最終話ではぎんいろのはねを通して頼んだゴールドに応え、弾丸のように空を飛んで海を渡ろうとする黒い
バンギラスをタンバシティまで吹っ飛ばした。
バケモノじみた凶悪な強さを誇る
バンギラスを相手に、「ここから先は通さん!」と言って現れる姿はこの上なく頼もしい。
ルギアに挑みに来たトレーナーを迎えるポケモン。
しゃべる事が出来るためゴールドとクリスを驚かせた。
島に漂着したガラクタを収集するのが趣味。
うずまき島で100年もの間番人をしているポケモンで、普通のカメックスと比べて遥かに巨大。
最近は暇なせいで乱暴者になってしまい、ヤドキングを困らせていた。
島内ではルギアに次ぐ実力の持ち主で、ピカチュウの"かみなり"や複数のポケモンの合体技程度ではビクともしない程のタフネスを誇る。
ご存知
スイクンマニアでマツバの友人。本作では伝説ポケモン全般を追い求めている。
マサキにタイムカプセルを使って未来のポケモンから情報を得ようと画策する。
ゴールドの
ピカチュウがその「未来のポケモン」とされているが詳細は不明。
ピカチュウを得るためタンバシティにてゴールドに勝負を挑んだが、負けると潔く引き下がった。
最終話ではシジマと共に黒い
バンギラスを止めるべく奮闘した。
●ジムリーダー
キキョウシティジムリーダー。
原作
ゲームとは異なり、裃を身に付けた姿で登場。相変わらず
イケメン。
ジムがフリーザーの飛来地となっており、ゴールドが訪れたときはフリーザーが飛来していたための裃だったのだろう。
ブラックにジム戦用の
ポッポ、ピジョンをフルボッコにされてしまい、
ゴールドに対して止むを得ず(ガチガチに育成済みの)
ピジョットと助っ人のフリーザーで勝負を挑んだ。
その後チラッと再登場したときは普通の鳥使い和装だった。
序盤のキャラと言うこともあり、ゴールデンボーイズに登場するジムリーダーの中で登場話数が最も少なく、これと言った活躍もない。
ショタで
男の娘なヒワダタウンジムリーダー。ゴールドも「お前男か?」と言っている。
道中で遭遇して意気投合。
つながりの洞窟からヒワダタウンへ着くまでの間、ゴールドと同行する。
ジム戦の次の回の序盤まで登場。ゴールドが順当にマトモにジム戦を行った唯一の相手。
ベイリーフを出してきたゴールドにその意図は理解しつつも冷徹に接し、優勢に勝負を運んだ。
関西弁ギャルの
コガネシティジムリーダー。
ウバメの森から
エンジュシティまで同行。後に登場するクリスよりも振る舞いがヒロインっぽい。
ゴールドとはバッジと
ピカチュウを賭けたカモネギ探し対決で勝ち、一時期
ピカチュウをゴールドから奪っていた。
とは言っても当の
ピカチュウはアカネとも仲良くやっていた。
ゴールドに対しては「新米」程度の評価であり、ジムリーダーとしての目線から冷静な評価をすることもあったが、同行するうちにその実力を認めるようになる。
最終的には手持ちの
ミルタンクが病気になった時、自分が諦めたのにまだ諦めなかった姿を見てバッジを渡した。
その後は
コガネシティへ戻ったが、作者曰く当初はレギュラー化して最後まで同行することも計画していたとのこと。
エンジュシティジムリーダー。
原作
ゲーム(金銀時代)では微妙と評された彼だが、本作では普通に爽やかな
イケメン。
ゴールドとは直接ジム戦を行うスケジュールの余裕がなかったため、アカネの
ミルタンクを救うために奮闘した勇姿から判断し、ジムバッジを与えるに相応しい器量と実力の持ち主であると評価する。
それでもゴールドは一度も勝負せずにバッジを貰う訳にはいかないと渋り、紆余曲折の末、次に会ったらジム戦を行うと言う条件付きでジムバッジを与える。
アサギシティジムリーダー。
我らがアイドルの
ミカンちゃん。
本作ではゴールドと同年代位の
年齢設定になっている。
服装はお馴染みの白ワンピだが、胸元の
リボンがより可愛らしく目立ちやすいデザインになっている。斉藤先生gj
詳しくは
斉藤先生本人がTwitterに載せたイラスト
を参照。
基本はですます調だが、ゴールドやクリスと打ち解けてからはタメ語で話すことが多かった。
みんなでバンザイしている場面を見れば分かるが、手の大きさはクリスよりも小さい。
外見は弱々しいが、中身及び芯がしっかりしていると言った感じでそのギャップがまた良い。
3巻の
サブヒロイン的存在として活躍。灯台ポケモンのデンリュウが病気になったため、誰かの水ポケモンを借りてタンバシティまで渡ろうとしていた。
ただしはがねタイプ専門なので他のタイプに関しては全くの素人。
コイキングの扱いにすら苦戦するというドジをやらかす。
結局ゴールドとクリスが代わりにタンバシティへ渡ったため本人は
アサギシティでお留守番だった。
その後伝書
ポッポで薬が届けられてデンリュウが復活した後、灯台の光を頼りに
アサギシティの皆さんと一緒にタンバシティへ渡航。
ゴールド達のピンチに颯爽と現れ黒い
バンギラスを止めるために活躍した。
手持ちはハガネールとレアコイルで、レアコイルはよくボールから出て
ミカンの側を漂うマスコット的存在。
ハガネールはブラックの
ギャラドスを相性不利にも関わらずアイアンテールで瞬殺したり、黒い
バンギラスを圧倒したりとかなりの強さを見せる。
タンバシティのメタボなジムリーダー。
不注意でポケモン共々怪我したため、たった一つしかない秘伝の薬を使って速攻で傷を治そうとしたが、病気のデンリュウに薬を譲るため使用を断念。
薬の譲渡と引き換えに、怪我が回復するまでの間、ゴールドにジムリーダーの代理を任せた。
●悪役
元々は温厚なラプラスだが、つながりの洞窟で通行人のマナーの悪さに怒って暴れていた。別名、金曜日のポケモン。
凶暴さにほれ込んで仲間にしようとしたブラックも抑えきれず捕獲は失敗に終わる。
尻尾にアンカーらしきものが刺さっており、これが暴れ出した一因だったのかもしれないが、
結局抜いてもらえずエレキッドに倒されるだけで終わった。
メインの悪役。ただしブラックに出番をやや食われている。
ゲーム本編と同じく現在は解散しており、組織復活を目指して密かに暗躍している。
ブラックとは物語開始以前に何らかの関わりがあったらしく、彼を裏切り者扱いしている。因縁のような間柄だが、関係は不明。
作中では幹部のグレイ(HGSSで言えば
アポロのポジションに当たる)という
オリジナルキャラクターが登場した。
余談だがヤドンの井戸で木の根の除去に追われていたしたっぱは
ジブリ作品の某大佐によく似ている。
◇ヤミカラス
したっぱの一人の手持ち。
ヤドンの井戸で遭遇したゴールド達をロープで縛り上げるなど中々に器用。
◇マルマイン
複数体登場。
サミット会場の柱に時限爆弾として配置されていた。
ロケット団幹部の男性。オリジナルキャラクターだがデザインは金銀クリスタルのロケット団員の幹部がモデルと思われる。
普段は余裕のある態度をしているが、割と三枚目で描かれておりドジさ加減はしたっぱ達とどっこいどっこい。
しかし凶悪さ自体は本物で、人が死にかねない様な命令も躊躇なく下すなど紛れもなく極悪人である。
また、グレイはブラックがポケモンの才能があることを認めていたらしい。
その一方で汚い手を使いつつもあくまでポケモン勝負に拘るブラックに対して、「世の中、いくらトレーナーで強くなっても意味はねぇんだよ」と子供をあやす様に語っており、共に悪人だが考え方や矜持は両者でかなり異なっている事が伺える。
◇デルビル
グレイの手持ちでほぼ常にボールから出されている。
悪役らしく不敵な笑みを浮かべていることが多いが、劣勢になると主人共々青くなるなど何処か愛嬌がある一面も。
これだけだと三下っぽいが、マサキのブラッキーを"かえんほうしゃ"一発で倒すなど実力自体は結構高め。
本作の
ラスボス的存在。
タンバシティに封印されている恐ろしいポケモンだが、その強さを見込んだブラックに解放されてしまう。
嘗て、島中のポケモンを総動員して漸く封じ込めた逸話があるらしく、その実力は強い等という次元を通り越して、ジョウトを危機に陥れる災厄そのもので制御する事は到底不可能。
復活しただけでタイムパラドックスを引き起こす程、未来にも影響を与える程の破壊を行う可能性があったと思われる。
体力と能力値をできるだけ下げ、レベルボールに強いトレーナーたちのポケモンのレベルを集める事で捕獲して封印し、騒ぎを収めた。
しかし何より恐ろしいのは、これらの描写はゲーム版における
バンギラスの説明を読む限り、決して誇張とは言えない事であろう。
◆余談
作者の斉藤むねおと言う名前に心当たりのない人もいるかもしれないが、実は金銀当時のポケモンデザインを担当した人物である。
金銀時代にデザインを担当したポケモンの代表例が
伝説のポケモンライコウ、
エンテイ、
スイクンである。
作者は公式サイト(現在は閉鎖)やブログ、Twitterでごく稀に過去作品のキャラを描くことがあり、ゴールデンボーイズのキャラも当然描いている。
たまにしか描かないため、当時とは微妙に違う雰囲気になってしまうこともあるようだが、
それでも10年以上前の漫画のキャラを作者本人の新しい絵で見られるのは非常に貴重である。
没プロット
作者によると当初の予定ではタンバシティ編で終了するつもりではなかったとのことで、その後の展開に関するプロットがかなり断片的にだが2016年に公開されている。
内容をまとめると
- ゴールドとクリスはヒノアラシとベイリーフを交換、再会を誓ってそれぞれの冒険を再開する
- アカリちゃんの一件で有耶無耶になっていたアサギシティのジム戦、ロケット団が絡んでくるパターンも構想として存在
- 物語のバックグラウンドでは、それまで接点のなかったクリスとブラックの邂逅が描かれる
- 遺跡を訪れたクリスは記憶を失って倒れているブラックを発見、彼女は少年がベイリーフを捨てたトレーナーであることを知らなかった
…といったところ。やはり独自の要素を大きく加えるという方向性は一貫している。
追記修正はタイムカプセルからお願いします。
- タンバに対するつつく連発が印象に残ってる。 -- 名無しさん (2014-06-16 21:27:45)
- 本誌しか見てないけど、台詞の誤植が結構あったな。ワニノコの鳴き声が度々「ワン」。バルキーもバルオーってなってたから、てっきりニックネームだと思ったら後の話で普通にバルキーだったし。 -- 名無しさん (2014-06-16 21:39:17)
- 確かハヤト戦でフリーザーと戦ったんだっけ?あの時点で準伝とか無理ゲーにも程があるだろwしかし面白い漫画だったなぁ… -- 名無しさん (2014-06-16 21:59:12)
- 懐かしいなあ -- 名無しさん (2014-06-16 22:11:25)
- ブラックの相手が瀕死の状態でも攻撃の手を緩めず追い詰める強さと勝利を求める人物像や、一度負けたという理由だけでポケモンを切り捨てる冷酷さは、もしサトシがブラックの態度を見たら「お前は俺が今まであったポケモンを大事にしないトレーナーの中で、もっとも最低で最悪のトレーナーのクズの極みだ!!」とでもいいそうなキャラクターだな。 -- 名無しさん (2014-06-16 22:46:05)
- 本当に何故打ち切ったか分からん -- 名無しさん (2014-06-16 23:48:24)
- 嘔吐より、HGSS版発売に合わせてもっかい連載してほしかった -- 名無しさん (2014-06-16 23:50:08)
- ↑2あの頃のコロコロはそういう不可解な打ち切り多かったよな。いま思い返しても画力高かったな。途中からしか読めてないから始めからじっくり読んでみたい。 -- 名無しさん (2014-06-17 09:29:36)
- ミカンが超可愛かった -- 名無しさん (2014-06-17 12:23:02)
- アカネが中盤のレギュラーだったな。↑でもいわれてるケドこの漫画女性ジムリーダーがホントかわいい -- 名無しさん (2014-06-17 13:05:31)
- 「体力を奪わなければ」「ステータスを奪うことも忘れるな!」とか「お薬届いたからお礼を言いにきたの!」とか「ここから先は通さん」とか最終話の盛り上がりは好き -- 名無しさん (2014-06-17 14:21:27)
- ↑ルギアの加勢は熱かったよな -- 名無しさん (2014-06-17 17:58:10)
- ↑あのルギアも念力で作りだしたものかな。海をジャンプで(ここさりげなくとんでもない)渡ろうとしたバンギラスを一撃K.Oしてたけど。 -- 名無しさん (2014-06-17 18:10:44)
- バルキーが仲間になるエピソードがすごく印象に残ってる。あの一話だけで、ゴールドのトレーナーとしての人となりがよくわかるんだよな。 -- 名無しさん (2014-06-17 20:26:56)
- ↑育て屋夫妻が開催した大会でブラックと戦う話だっけ?本誌で読んだ記憶がある -- 名無しさん (2014-06-18 21:21:54)
- そういえば金銀のみの設定だったタイムマシンを扱った唯一の作品か?あのポケスペですら出てこなかったし。 -- 名無しさん (2014-06-18 23:08:00)
- この漫画の影響で後にアニポケでシンジ観た際にブラック(原作の金銀ライバル)の事思い出してしまったな。 -- 名無しさん (2014-06-19 21:18:40)
- ブラックに捨てられたベイリーフが仲間になって活躍するところがよかった。特にブラックがゴールドの性格を利用し瀕死寸前のゴーストを出したときに、ポケモンを大切にしないブラックへの怒りからか自らゴールドを庇うようにボールから出て戦ったのは格好いい -- 名無しさん (2014-06-19 21:47:51)
- ↑3 結局レッドが親なのかな。ルギアと戦ったことがある描写があったが……それならフリーザー倒せてるだろうし -- 名無しさん (2014-06-19 21:51:24)
- 俺の餓鬼の頃の思い出だわ ポケスペには及ばないがまた違った良さがあったね -- 名無しさん (2014-06-21 17:23:01)
- ゴールドがよく泣いていた記憶がある ふええええ~ -- 名無しさん (2014-07-03 18:52:56)
- 黒いバンギラスはガンダムF91シルエットフォーミューのラスボスのネオガンダム一号機と共通点がいくつかあって(黒いカラー、第三勢力で第一第二勢力共闘で倒される、極太ビームがメイン武器、動きと止められKO、メディアミックス作の敵、等)当時両作を知っていた自分がゲームで育てたバンギのNNを「ガレムソン」したのはいい思い出 -- 名無しさん (2015-05-08 00:36:17)
- 第一話しか読んだことなくてむちゃくちゃ気になる。とりあえずハヤトの時のフリーザーは結局ピカチュウには勝ったのか?倒されたのか?↑4の人の書き方だとどっちにでもとれるが…読んだ人教えてくれ -- 名無しさん (2016-02-02 02:21:43)
- この漫画で金・銀知った友達がリメイク版でライバルの性格が全然違う事に驚いてた -- 名無しさん (2016-02-02 02:36:05)
- ↑2フリーザーを倒す事はできなかったけどフリーザーがゴールド達を認めて去ったから一応勝負には勝った -- 名無しさん (2016-03-15 20:56:18)
- この漫画の影響でライバルの名前ブラックにしてたな。まさか穴久保版ライバルの銀之助(?)にしてた人はおるまい -- 名無しさん (2016-04-08 14:11:23)
- ↑SSの主人公の名前をしんのすけにした自分が居ます。 -- 名無しさん (2016-04-08 14:47:49)
- 没プロットってどうやって探したらいいかな。流石に先生のツイート全部掘り返す根気はない・・・ -- 名無しさん (2016-10-15 21:04:11)
- 健康的な脚が印象に強く残った -- 名無しさん (2017-01-13 02:21:43)
- 項目あったんだなあこれ。ゴールドがバンギラスのあまりの強さに絶望しかけた時、ハガネールでアイアンテールをぶちかましながら「一人じゃないわ ゴールド」のセリフと共にキリッとした顔で現れるミカンの姿は今でも覚えてる。 -- 名無しさん (2017-03-05 00:49:48)
- ↑3 適切な説明をすぐには思いつかなかったので、没プロットに関するツイート掘り出して暫定的にコメントアウトで載せた。 -- 名無しさん (2017-03-05 01:36:05)
- 今年で20周年か…時が経つのは早い -- 名無しさん (2019-06-28 12:56:56)
- ルビーサファイアの開発が始まったからいつまでも金銀を続けるわけにはいかないって判断されたのかな あの前後は色んなマンガの終了ラッシュだったけど -- 名無しさん (2019-09-17 02:04:42)
- ロケット団のグレイがブラックを裏切り者呼ばわりしてたのは。やはり当時からライバルはサカキの息子の設定があたのだろうな -- 名無しさん (2019-09-17 02:33:38)
- ↑8 ワタシも同じです!アイツ、メッチャ嫌いだった( ベイリーフに酷い事するわ・ゴールドにトレーナーを辞めるように追い詰める&デンリュウを助けたいゴールドにつけこんでギャラドスを繰り出す、マルマインなどのポケモンを盗み出すわ )。因みに打ち切ったのは、宍戸さんのピッピたちの人気に負けたとか...?! -- 名無しさん (2020-03-09 10:46:14)
- 何故かシンガポールでコミックスが売ってた -- 名無しさん (2020-06-05 17:11:38)
- これもKindle化すべき -- 名無しさん (2020-06-05 17:23:03)
- アラサーくらいの人にはなじみ深いと思う 当時コロコロ序列の一軍って感じで読んでたら思ってたらいつの間にか終わってたみたいな記憶 -- 名無しさん (2021-08-05 12:14:37)
- あと忘れられないのが、当時の読者投稿コーナーにあったゴールデンボーズとかいうネタ -- 名無しさん (2021-08-05 12:18:57)
- なんで金銀しかデザイン担当してないんだろう?スイクンとか見てもデザイン力あるのに。せめてポケモンカードのイラストを担当するとか今のポケモンにももう少し関わりがあってもよさそうな気がするんだが。 -- 名無しさん (2021-12-02 16:59:05)
- 個人的に弱そうなポケモンだから捨てたって言ったブラックに「ポケモンはトレーナーと一緒に強くなるんだ!」って言い返してたゴールドがアカネのピィ見て「こいつ弱そうだからいらない」っつったのはちょっと違和感あったな… -- 名無しさん (2023-09-11 19:52:42)
- 単行本は絶版状態で電子書籍化もなされてないため、メルカリやヤフオクでは全3巻セットがとんでもないプレミア価格とのこと。 -- 名無しさん (2023-09-11 20:13:58)
- ギエピーがサカキのミサイルを破壊して生死不明になった回の後にこれの宣伝が出たからギエピーおわってこれになるのかと勘違いした記憶 -- 名無しさん (2024-03-02 21:01:19)
- ゲーム版のGSCのライバルの性格とゴールデン・ボーイズのライバルの性格って全然違うよなどちらもポケモン盗むのは共通してるけどゲーム版のGSCのライバルはポケモンのリストラ無かった事からなんだかんだポケモン捨てたりしてないのにゴールデン・ボーイズのライバルは一度負けただけで自分のポケモン捨てたりゴールドに対してトレーナー辞めさせようとしたり対戦相手のポケモンが瀕死になっても攻撃続けててゲーム版のライバルより言動や行動が凄く悪質になってて屑になってるんだよよく他のキャラがゲーム版とコミカライズで性格違うと言われるけどゲーム版のGSCのライバルとゴールデン・ボーイズのライバルも最早別人レベルに性格違うよ -- 名無しさん (2024-06-05 15:51:48)
- ↑この漫画のブラックは、原作のシルバーとアニポケのシンジの悪い部分を足して割ったような感じに見える -- 名無しさん (2024-06-05 18:36:05)
- 多分このライバルじゃゴルバットもクロバットにはならないだろうな -- 名無しさん (2024-06-05 19:44:33)
- ゲーム版のGSCのライバルとゴールデン・ボーイズのライバルはポケモン盗むだけではなく他のトレーナー貶してる事も共通してるがゲーム版のGSCのライバルは物語が進むにつれ他のトレーナーの叱責やアドバイス聞いたりゴルバットをなつき進化でクロバットに進化させてたけど人懐っこいベイリーフが負けただけですぐ捨てたゴールデン・ボーイズのライバルが人のアドバイスや叱責を聞いたりゴルバットをなつき進化でクロバットにさせる事は出来るのか? -- 名無しさん (2024-06-07 15:54:53)
- ゴールデン・ボーイズは普通に良いのになんでこの作品が打ち切りになったのかが今でも分からない -- 名無しさん (2024-06-12 14:39:15)
- オーキドが「ジョウトにもレッドみたいなトレーナーがおるわい!」と言ってたから、ラスボスとしてレッドと戦う予定もあったのかな -- 名無しさん (2024-07-15 18:33:40)
- ↑カントーに行ったりする予定もあったのでは?その後にレッドと戦う流れだったのかもしれない -- 名無しさん (2024-07-21 07:13:43)
- ↑3 「コミカライズ物でいいものなら続くなどというナイーヴな考えは捨てろ」 -- 名無しさん (2024-07-21 08:39:55)
- ↑漫画作品って色んな事情が絡んでる事多いからな -- 名無しさん (2024-07-21 21:41:47)
- 没プロットが公開されてるけどストーリー最終的にどうなる予定だったのかなブラックが記憶失ったりゴールドとクリスがポケモン交換してるけど流石にロケット団やブラックが無罪放免は無いよな -- 名無しさん (2024-07-23 14:07:36)
- ↑3実際順位は良いのに何故か打ち切りになった作品って多いからな -- 名無しさん (2024-07-24 16:21:15)
- 黒いバンギラスってゴジラよね。封印されて二度と出れなくされて終わりなのもポケモンでは珍しい扱いな気がする。 -- 名無しさん (2024-11-21 19:37:18)
最終更新:2025年05月14日 21:30