オクタン(ポケモン)

登録日:2011/10/08 Sat 07:53:07
更新日:2023/07/29 Sat 08:32:10
所要時間:約 6 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.224
分類:ふんしゃポケモン
英語名:Octillery
高さ:0.9m
重さ:28.5kg
タマゴグループ:水中1/水中2
性別比率:♂50♀50
タイプ:みず

特性
きゅうばん:強制交代技を受けない
スナイパー:攻撃が急所に当たった際のダメージを1.5倍から2.25倍に増やす

隠れ特性
ムラっけ:ターン終了時にいずれかの能力が2段階上昇、上昇した能力以外のどれかひとつの能力が1段階下がる

種族値
HP:75
攻撃:105
防御:75
特攻:105
特防:75
素早さ:45
合計:480

努力値:攻撃+1、特攻+1

進化:テッポウオ(レベル25)→オクタン


■概要


ポケットモンスター金・銀から登場するタコをモチーフにしたポケモン。
鉄砲魚からタコという歴代でもトップクラスのトンデモ進化を遂げるためよくネタにされる……というかゲーム本編やアニメでもネタにされている

実はこれ、没デザイン段階のテッポウオは現在よりも機械的ではっきりと「リボルバー拳銃」をモチーフとしたデザインだった事がわかり、オクタンも口を砲塔に、触腕を履帯に見立てて、頭にはヘルメットを被った「戦車」や「砲兵」をモチーフとしていたデザインだったため、テッポウオからオクタンへの進化は「銃器」から「戦車」への「兵器」の進化をモチーフとしていた事がわかるが、デザインの変更によってそれらの要素が削られてしまったため意味不明なトンデモ進化になってしまったという経緯がある。
現在ではそれらの要素はテッポウオの腹部の縞模様やオクタンのポーズに名残を残すのみとなってしまっている。
デザインの変更理由は不明だが、海外展開を見越すようになったためというのが有力*1
因みになんとか兵器要素を残せないかかなりギリギリまで粘っていたようでオクタンの没デザインは複数パターンあった事が判明している。


頭が非常に硬く、触手で絡ませて身動きを取れなくした後、ひたすら頭突きで打ち据える*2
かなわないときにはスミを吐いて逃げる。

現実のタコらしく、穴に入りたがる性質を持っている。
眠くなった時は、他のポケモンの住処だろうが、別個体のオクタンの巣穴だろうが横取りして眠ってしまう。
巣穴から口だけ出して攻撃することも可能。

ちなみに、テッポウオの進化系がオクタンだと判明したのは100年くらい前らしい。
やっぱりポケモン世界でもオクタンの進化はトンデモ扱いの様である


ちなみに『アルセウス』のサブイベントによるとオクタンのスミは意外とおいしいらしい。
タコスミっておいしいの?と思うかもしれないが、実際のタコスミもイカスミよりもうま味成分が豊富でおいしいと言われており*3、それに則った設定と思われる。

専用わざ

自身の名を冠する技「オクタンほう」があり、もちろん自身も習得できる。
が、技の性能自体がそこまで大したことがない上に、何故かタッツーのタマゴ技になっているため専用技ですらない。
しかも後世代でタマゴ技としてバラまかれたわけではなく、オクタンの初登場世代からタッツーが修得出来るのである。
一体何がどうなって……


■ゲームでのオクタン


進化前のテッポウオは44番道路で釣りをすると出現する。ただしクリスタルでは出現しない。

エメラルドでは全国図鑑にバージョンアップした後、サファリゾーンに出現。

コロシアムではテッポウオがダークポケモンとして登場。
レベルは20とダーク・トゲチックと並んで低いので倒さないよう注意。

ポケダン救助隊では「チームカラミツキ」のリーダーとして登場。

ダイヤモンド・パールではでんきタイプ使いのジムリーダーデンジが使用する。
※メタ的には「シンオウ図鑑にでんきタイプが少ない」という理由からでんき技「チャージビーム」を覚えるオクタンに白羽の矢が立った。
しかも最後で出すことが多いのでDP固有の「切り札」セリフがプレイヤーには印象的。




デンジはオクタンを繰り出した!

デンジ「こいつが! オレの きりふだ!!」



…デンジさん、アナタはでんきタイプが専門じゃなかったんですか?

プラチナではエテボースともども外され、代わりにサンダースエレキブルが加入した。

剣盾でも無事続投しており、また新たなタコポケモンのオトスパスが登場している。


■対戦でのオクタン


105という高めの攻撃、特攻を持つ二刀向けの種族値配分。ただし耐久はそれほど高くない上に絶望的なまでに鈍足なので運用には工夫が必要。

また、信じられないほど様々なタイプの技を扱うことが可能。
というか「口から何かを発射する技」なら自力・タマゴ・マシン・教え技でほぼ全てを覚える。
物理技でも最低限のサブウェポンは揃うが、特殊型だと特に豊富で、攻撃範囲面での不足はほぼない。
はかいこうせん」なんかも進化前から自力習得可能と地味に優秀。
(未進化状態ではかいこうせんを覚えるポケモンは少ない)
扱えるタイプはかくとうゴーストドラゴンフェアリー以外全て。なんだこのタコ…
何故か「ハイドロポンプ」は長らく覚えなかったが、BW2でついに習得した。
ソード・シールドでは「チャージビーム」の技マシンが消滅したため、電気タイプの攻撃技を覚えられなくなってしまったもう電気タイプジムリーダーの切り札にはなれそうにない

意外にも素早さを除いて種族値配分がゴウカザルにそっくり。
扱う技の器用さも猿並みである。
トリックルーム」など素早さを改善した場合は大きな驚異となるだろう。

特性はいずれもはまれば強力。
『きゅうばん』は今作で増加した壊れ性能の積み技を「バトンタッチ」して安定して受けることができる。
自身の能力も高いため、上昇したあとに受けることは非常に困難。

『スナイパー』は強力ではあるものの、オクタン自身が急所に当たりやすい技を覚えないために扱いづらい。
『ピントレンズ』や「きあいだめ」と併用して「ロックブラスト」「タネマシンガン」等の連続技を使う手もあるが、BWからの『スナイパー』弱体化が痛い……
とはいえ技の威力自体は増加、『きあいのタスキ』や『がんじょう』をぶち抜けるためどっこいどっこいといったところか。

BWにて新しく手に入れた特性『ムラッけ』は運次第ではあるが非常に強力。
必要のない能力が下がり、攻撃系や素早さがアップしたらしめたもの。3タテも夢ではない。
まぁ逆パターンも多々あるため過信は禁物。
物理技「ダイビング」は1ターンの溜めが必要だが、この特性を発動する時間稼ぎにも使える。

いずれの特性も一長一短なので好きなものを選びたい。


■オクタンの奇跡


ポケモンスマッシュの前番組のポケモンサンデーでは一時代を作った事で有名。
ゴルゴ所長が手持ちに入れていたのだが、タワークオリティの如く『きあいのハチマキ』が発動したのだ。

出る度に期待に答え、挙げ句の果てには「ぜったいれいど」による一撃必殺すら覆すその姿は一部でネタにされ一部で感動を与え、
最終的にはゴルゴ(ごるこ)のオクタンとして配信されるに至った。
ポケモン牧場にて配信されたものにはちゃっかり『きあいのハチマキ』のグラフィック付き。

また、オクタンをスタッフに見せるとステッカーだのリアルきあいのハチマキだのを貰えるイベントまで行われた。

ちなみに初回登場時は出演者の中ではマイナー扱いだったのか、オクタンを起用したゴルゴ所長に対してブーイングの嵐。
いくらなんでもオクタンが可哀想であった。
この時何故かギラティナに対して「タネマシンガン」を撃ったりしていた。

所長のオクタンの伝説

  • 『きあいのハチマキ』を二回連続で発動させ(この事が起きる可能性は1%以下)ラティオスを「はかいこうせん」で倒す。
  • カイオーガの「ぜったいれいど」を『きあいのハチマキ』を発動させて耐え、返しの「はかいこうせん」を急所に当ててカイオーガを一撃で倒す。
  • 色違いスイクンの「ぜったいれいど」を『きあいのハチマキ』を発動させて耐え、返しの「はかいこうせん」を急所に当ててスイクンを倒す。
  • 2016年8月14日放送の「ポケモンの家あつまる?(通称:ポケんち)」にて、この年に公開された映画「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」でオニゴーリの声を担当したあばれる君との師弟対決で、カイリキーのばくれつパンチを「きあいのハチマキ」で耐え、返しの「サイコキネシス」を当ててカイリキーを倒す(この時、前のターンでばくれつパンチをくらってこんらん状態だったが、ハチマキで耐えた時にこんらんも解けている)。

追記・修正はきあいのハチマキを2連続で発動させてからお願いします

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最終更新:2023年07月29日 08:32

*1 アメリカ等では低年齢層向けメディアにおいて銃器モチーフというのは規制される事が多い。

*2 この設定も没デザイン段階だとヘルメットを被っていたような姿だった名残だと推測されている。

*3 ただし劣化が早く一匹のタコから取れる量がごく少量で安定供給が難しいため流通はしていない