オリーヴ(ポケモン)

登録日:2019/11/28(木) 22:27:34
更新日:2019/12/13 Fri 18:50:08NEW!
所要時間:約 10 分で読めます




※本項は重大なネタバレを含むので本編クリア後の閲覧を推奨します


オリーヴとは『ポケットモンスターソード・シールド』に登場する人物である。
アニメ及びポケットモンスターSPECIALでは現在未登場。


【概要】

ガラル地方を代表する大企業マクロコスモスの社長秘書を務める女性。
年齢はおそらく30歳前後といった所。
社長のローズがポケモンリーグ委員長も兼任しており多忙なためか本作公式サイトの登場人物紹介によると
彼女は副社長も務めており実質的な経営を任されているとのこと。

公式アートブック*1にて身長180cm(ヒール込み)と記載されているモデル体型の美女。
細身ながら出る所はしっかり出ている。タイツに包まれた美脚も眩しい…。
だが気さくで温厚な上司と比べて、冷淡で厳格な一面が目立つ人物でもある。

ローズには単なる上司と部下の関係を超えた絶対的な忠誠を誓っており、もはや尊敬を通り越して崇拝していると言っても過言ではないほど。
彼女が彼にどれほど心酔しているかはローズのリーグカードの解説を見れば嫌というほど伝わってくる。なおその解説も文面を用意したのはローズ本人ではなく彼女らしい。
ただし、だからといってローズに甘い顔をすることは一切無く、例え彼相手でも次の予定の時刻が迫っていたら食事や談笑を楽しんでいる時であろうと容赦無く注意を促す。
まあローズの分刻みのタイトスケジュールを完璧に把握しているという意味では秘書として優秀なのは間違いない。

作中では基本的にローズとセットで登場しており、ジムチャレンジャーであるビートに指示を出して、
ローズが未来のエネルギー問題を解決するために必要としている「ねがいぼし」という鉱石を彼に集めさせている様子が散見される。



【本編での動向】

ジムチャレンジの開会式でローズの隣に立っている場面が彼女の初登場シーンとなる。
そしてバウタウンで初めて主人公と接触して、ローズのリーグカードを渡した。

以降は終盤まで特に目立った動きは見られなかったが、主人公がジムチャレンジを制覇した後、
チャンピオンカップのセミファイナルで勝ち残った日の夕暮れ、ついにオリーヴは行動を開始する。
試合を終えた主人公、ホップ、マリィ、そしてジムリーダーのネズがローズタワーへとダンデを心配して迎えに行こうとした時、そこに彼女は突然現れた。

美しい兄弟愛!
ですが必要はありませんッ

どうやらダンデは今ローズと大事な打ち合わせをしている最中であり、更にローズタワーにモノレールで行くためには専用のキーが必要なのだという。

そこでオリーヴは一つゲームを仕掛けてきた。
彼女がキーを持たせた「わるいリーグスタッフ」が、無関係な「ふつうのリーグスタッフ」の中に紛れ込んでいるので、街の中で見つけ出せと言うのだ。要はシュートシティを舞台にしたかくれんぼである。
堅実な彼女らしからぬリスキーなだけの提案のように思えるが、どうやら遊びが好きなローズの意向とのことらしい。

ちなみにこの時ポケセン脇にいる普通のリーグスタッフに話しかけると、彼女のファンクラブが存在することが判明する。
更に正解の悪いリーグスタッフに話しかけて、選択肢で「オリーヴさんだ!」を選ぶと目を輝かせて振り向くこと*2から推測すると、彼女はファンクラブのメンバーの自分への好意を利用して操っているようだ。
あくまでファンが勝手に暴走していただけのマリィとは対照的に清々しいまでの悪女ぶりを見せてくれる。

悪いリーグスタッフ達は駅に集まってバリケードを張るが、ネズとエール団の協力もあって主人公はキーを奪取することに成功。
モノレールでローズタワーへと入り込むと、今度はオリーヴから侵入者排除の命を受けたマクロコスモス社員達が立ちはだかってくる。
全員倒してエレベーターで地上300mにある最上階に辿り着くと彼女本人が最後の壁として待ち構えている。


オリーヴは主人公がここまで来れたことを賞賛するが様子が少しおかしい…。

さすがはチャンピオンダンデが推薦したポケモントレーナーね
でもね…ここでお帰りになってもらいます!

だってぇ…

ローズさまのジャマだなんて

わたくし絶対に許せません!


この時のオリーヴは青筋ビキビキで瞳孔ガン開きという世にも恐ろしい形相をしており、今まで彼女が築き上げてきた「ミステリアスでクールな大人の女性」というイメージを根本からぶっ壊すレベルの物だった。
前作ルザミーネのキレ顔をも軽く凌駕し、某推理漫画の犯人達も真っ青、某法廷バトルゲームもかくやの豹変ぶり。
なんというか彼女のファンクラブの会員が誰一人この場に居合わせていなかったのが不幸中の幸いである。

バトルが始まり、オリーヴの手持ちを残り一体まで追い詰めると、もはや喋り方を取り繕う余裕すら無くなったのか
「ラストのポケモン!?マジ?オリーヴ、キレそうだわ!!」などと完全に素の口調を曝け出す。一人称が自分の名前って……。
そして最後の一体も撃破すると、今度はどれほどのキレっぷりを披露してくれるのかと思いきや、
「はあああぁ勝てないなんて……オリーヴ……ほんとにダメな子」と落ち込んだ表情で呟く。正直この時の彼女はちょっと可愛い。

バトル終了後、冷静さを取り戻したオリーヴは、既にねがいぼしは必要な分だけ全て集まっているからと
ダンデの元に向かう主人公とホップを尻目に計画の準備のため部屋を後にする。


その後、主人公とダンデの決勝戦の日、ローズがブラックナイトを実行に移してムゲンダイナを覚醒させると、
彼女はナックルシティにあるローズのエネルギープラント前で慌てふためいていて、主人公に助けを求めてくる。
どうやらムゲンダイナの影響でポケモン達が勝手にダイマックスして暴れているらしく、彼女のポケモンはジムリーダーのキバナに鎮めてもらったようだが、
このまま周辺のポケモン達がダイマックスして暴走してしまったらローズが今いる地下のエネルギープラントが崩れて彼が危ないというのだ。

彼女曰く身勝手な頼みなのは自分でも承知の上で、それでも主人公にローズのやろうとしていることを止めて欲しいのだそうだ。
「たっ助けなさい。いえ助けてください!!」と典型的な女王様系キャラの末路のような台詞で恥も外聞も無く縋り付いてくるが、自分の命も危ない状況でも真っ先に大事な相手の命を案じる点だけは憎めない。
オリーヴにとってローズを失うことは、例え彼の命令に背く形になってしまったとしても耐えられないことなのだろう。
ローズはブラックナイトがこれほどの大規模な厄災だと彼女には伝えていなかったのであろうか。


本編でのオリーヴの出番はこれにて終了。
結局彼女が何故ローズのことをあそこまで慕っていたのか、ローズの側は彼女のことをどのように思っていたのかなどは、ほぼ作中では語られていない。
ビートの例を見るに、見込んでくれたような出来事があったのかもしれないが。



【手持ち】

ユキメノコ♀ Lv50
ミロカロス♀ Lv51
エンニュート♀ Lv50
アマージョ♀ Lv50
ダストダス♀ Lv52(キョダイマックス)

四体目まで如何にも女性的なイメージのポケモンを出すのに、五体目でまさかのダストダスである。(ダストダス好きの方すみません…)

戦闘開始前の顔芸といい、明らかにスタッフはこの手持ちを練って設定したに違いない。
しかもキョダイマックスまで披露してくれる念の入れよう。正面から倒すなら持ち物でどく対策でもしておこう。
他の手持ちはタイプが統一されていないが、しいて言えば物理に弱く、はがね対策だけでは突破が難しい。うまく補完しておきたい。

この手持ちの一覧を一見すると見た目と振る舞いだけ綺麗に取り繕った彼女の本性…という皮肉のようにも見えるが、オリーヴは“イメチェン”する前からダストダスと一緒だったとのこと。
イメチェンしても手放さないということはそれだけダストダスを大事に想っているのではないか、そもそもイメチェンする前の彼女はどんな暮らしをしていたのかなど気になる点は多い。
直前と直後の表情がアレなだけに霞みがちだが、ダストダスをキョダイマックスさせる際に一瞬穏やかな表情でボールを抱えながら片手で撫でているのも意味深。

またマクロコスモスの社員がボスのローズを含め全員はがねタイプで統一していた中で、
彼女だけがバランス良く様々なタイプを、それも進化条件がてんでバラバラな面子を揃えていたという点でも異彩を放っている。
前から一緒のダストダスではローズの秘書として格好がつかない、だからよそ行きのポケモンたちを用意するにあたって人一倍努力したのだろうか。

なお彼女との戦闘時のBGMはローズが登場する時のBGMのアレンジである。
終盤らしい緊迫感とピリピリしたヒステリックな雰囲気が混ざった曲調から始まり、曲が進むにつれ少し明るいイメージへと変わっていく印象的なテーマ曲だ。



【余談】
  • オリーヴのデザインを担当したのは市川春子女史。女史はローズのデザインも担当している。
  • 名前の由来はオリーブオイルなどに使われるオリーブだが、花言葉は「知恵」「平和」。
「知恵」は彼女には実質的に会社を運営するほどの手腕があったという点から理解出来るが、「平和」はとても当てはまらないような…










※以下クリア後のイベントのネタバレ



エンディング後、オリーヴはガラル鉱山にいる。西端の行き止まりのスペースだ。

話しかけると、ムゲンダイナを止めてくれたお礼にとローズのレアリーグカードをくれる。残念ながらバトルは出来ない。
この時ローズのサイン入りリーグカードを100枚所持していることをサラッとカミングアウトしてくる。
最初から独り占めしていたのか後から頑張って100枚集めたのかどちらにせよ恐ろしい執念である…。

更に話を聞けば、オリーヴ自身もあれだけ悲惨な目に遭ったにも関わらず、
彼はただガラルの未来を案じていただけだったのだと、ローズのことを恨むどころか彼の抱いていた苦悩に想いを馳せて憂う様子を見せており、
自分もローズの代わりにガラルの未来に貢献するため社会奉仕をしているのだという。

誰よりも心酔していたボスが失脚してもその理想を引き継ぐという点ではORAS におけるマグマ団カガリアクア団ウシオに近い所がある。

ローズが自首して逮捕されようと彼を恨んで見限るでもなく、かといって彼を妄信し続けたまま自暴自棄になるでもなく、
平和的な方法でローズに代わって彼の理想に近付くための新たな一歩を踏み出せる辺り、
色々残念な一面はあれど何だかんだ彼女はやはり大人の女性らしい部分を持っているのかもしれない。
どうでもいいが彼女がいるスペースはかつて、わざマシン26(こわいかお)が置かれていた場所だったりする。



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