ビート(ポケモン)

登録日:2019/12/01(日) 11:59:46
更新日:2020/04/03 Fri 05:38:58
所要時間:約 12 分で読めます





いいかい?

チャンピオンよりもリーグ委員長が偉いですよね

つまり委員長に選ばれたぼくのほうがすごいのですよ


ビートとは『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場する人物である。
アニメ及びポケットモンスターSPECIALでは現在未登場。


【概要】

本作におけるライバルキャラクターの1人となる少年。
ちょうどピンクと紫の中間のような鮮やかな色のコートを着ているのが特徴。
左利きであり、ダイマックスバンドやボール投げサポーターの手袋を左手に、腕時計を右手に着用している。
ガラル地方でのジムチャレンジを通して主人公と対立することになる。

性格は一言で表せば慇懃無礼。
敬語を交えた丁寧な口調で話すものの、他人の神経を逆撫でするような発言が多い。リーグ委員長ローズの威光を笠に着てエリートを自称し、他のジムチャレンジャーを見下す様子も多々見られる。
またバトルで自分のポケモンが倒されたり勝負に負けてしまったりしても「見せ場をあげた」「本気ではなかった」などと言い訳をして自分のメンタルを守ろうとする悪癖がある。

近年のポケモンに登場するライバルは主人公に対して友好的な接し方をする者が多い傾向にあり、
前作グラジオもぶっきらぼうで厳しい物言いこそ多かれど悪意ある発言自体はほとんど無かったことを踏まえると、
メディアミックスやスピンオフ作品などを除けば、ポケモンにおいて久方ぶりの嫌味全開なヒール系ライバルであると言えよう。

家庭のトラブルが原因で施設に入所させられたという不幸な幼少期が現在に至る彼の人格を形成している。
かつて施設で育てられていた時も、その屈折した性格が災いして周りと馴染めず喧嘩ばかりしていたのだという。
そんなビートに手を差し伸べたのがローズだった。彼がビートを引き取ってポケモンを与えたことで、ビートはトレーナーとして生きていく道を与えられたのだ。

そのため、無類のひねくれ者である彼もローズのことだけは心から慕っている。
ローズの期待に応えて彼に認められるべく努力もしており、同じジムチャレンジャーのホップに差を付けて勝利するなど、単なる虎の威を借る狐とは言い切れない一面を見せることも。
更にジムチャレンジのみならず、ローズの秘書オリーヴからの要請の下、彼がガラルの未来のために必要としている鉱石「ねがいぼし」を採集して回っている。
また公式特典のアートブック曰くビートが右腕に着けているブカブカの腕時計は過去にローズから譲り受けた物だそうだ。

このようにローズの存在はもはや実の両親などより遥かに大きく彼の心を占めているのだが、
当のローズはバウタウンで作中初めてビートと顔を合わせた時には自分自身が彼に今回の推薦状を出したにも関わらず以前ポケモンをあげた時より彼が大きく成長していたため名乗られるまで誰か判別出来なかった。
ビート本人がそれを気にしているのかどうかは定かではないが、幼い頃から敬愛するローズに認められようとジムチャレンジにねがいぼし集めと必死になるその姿はどこか切なくて痛ましい物がある。



【本編での動向】

※以下ネタバレ注意

初登場はジムチャレンジの登録のため主人公とホップがエンジンシティのジムを訪れた時だが、
実際に彼と初めて戦うのはガラル鉱山の出口前で遭遇した時となる。
主人公がチャンピオンダンデから推薦を受けたトレーナーである事実を認識しており、ローズが主人公に注目していることを知ってか知らずか、本項目の冒頭にあるような台詞で挑発してくる。

その後は第二鉱山で再び戦うことに。
前回主人公に敗北したのが嘘のようにここでも精一杯煽ってくる微笑ましい姿を見せる。

レベルの低い勝負をするとポケモンたちがかわいそうだよね?

弱い人間の相手をする気分ではないのですよ

ここはまあサクッと勝利して弱い人間ではないことを証明してあげよう。
「弱いではなく“ちょっと”弱いでしたね」と主人公を高く(?)評価してくれて、ついでに彼のチャリで来たみたいなポーズのリーグカードも渡される。

更にワイルドエリアでホップとビートは口論の末二人でポケモンバトルをすることに。
ナックルシティ前まで行くと、この勝負はビートの圧勝だったことが彼自身の口から判明する。
ついでにホップはこの時ビートから、兄の顔に泥を塗っていると指摘されたことが後に明らかとなり、以降しばらくの間、彼は心に迷いを抱えることとなる。
最終的にはこれがホップの成長に繋がるのだが、それはまた別の話。
今までビートの嫌味を苦笑いで受け流していたプレイヤーも流石にこの時ばかりは眉を潜めたのではないだろうか。

あんなみじめな負け方をすれば

推薦してくれた人に申し訳なくて辞退しますよ

そんな鼻持ちならない言動のビートだが、彼にも大きな転機が訪れる。
ラテラルタウンに到着した彼は、ねがいぼしを掘り出したいがためにローズから借りたダイオウドウを使って、
古くからこの地に伝わる遺跡の壁画のレプリカを破壊するという暴挙に出てしまう。これもうエール団よりヤバいことしてないか?
レプリカとはいえ勝手に遺跡を破壊する彼を止めるために主人公が向かうと三度目の戦いとなる。

委員長のために勝ちます!

ぼくの生きる道をふさがせるか!

撃破すると騒ぎを聞きつけたローズ達がその場に駆け付けてくる。
だがビートは悪びれるどころか遺跡の価値を軽んずるような反論をした挙句、オリーヴに対しても秘書失格だと言わんばかりの暴言を放ってしまう始末。
ローズも限界だったのか悲しげに目を伏せながら言葉を紡ぎ始める。ビートの才能を伸ばすためトレーナースクールに通わせたこと、彼に昔の自分を重ねてチャンスを与えたこと。

遺跡を壊すようなガラルを愛していない…

きみのような選手はジムチャレンジにふさわしくない!

ジムチャレンジ参加権剥奪。彼にとってある意味最も残酷な、しかし相応の罰だった。
そしてビートは集めていたねがいぼしも没収され、失意の中その場を立ち去る。
ローズの役に立って認められたいという想い自体は純粋な物だったはずなのに結果、彼の顔に自ら泥を塗って終わってしまうとは何という皮肉か。

ただ結果論ではあるのだが、ビートが遺跡を傷付けたことで壁画は崩落し、その壁画によって隠されていた剣と盾の英雄とポケモンの像が姿を現した。
これにより、ガラル地方に伝わる剣と盾の英雄の伝説には二体のポケモンが関係していたことが明らかになった。
その事実を知っていたおかげで主人公達はその後ガラルを大きな危機から救うことが出来たのだからビートも間接的にローズの願いに貢献したことになる。
これもまた皮肉な話である。


時を経て、諦めきれずローズにもう一度ジムチャレンジの挑戦権を貰おうとナックルシティに来ていたビートは、アラベスクタウンのジムリーダーを務めるポプラとの運命的な出会いを果たす。

ピンク!ピンク!!ピンク!!!

おめでとう!

ポプラは「自分自身は紫が好きだが人にはピンクを求める」という一風変わった価値観を持つクソババ…もとい意地悪おばあさん。
まっすぐだがひねくれてもいるという的確な評価をビートに下して、彼にピンクを見出したポプラは自分の後継者にすることを決意する。
彼女の強烈なキャラに最初は戸惑っていたビートもまた自分のことを彼女に認めさせて、
ねがいぼしのことを教えてもらうという目的で弟子入りを決めたのだった。

だが彼はまだ知らない。これから待ち受けるピンクの地獄を。
ビート…我々は君の犠牲を忘れない。その後ずっと音沙汰は無く彼がどうなったのか知る者はいない…。



追記・修正は委員長に推薦された方にお願いします。

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待ちなよ!


チャンピオンカップのファイナルトーナメント…そこに彼は現れた。
フェアリータイプの象徴ピンクのユニフォームを身に纏ったビートだ。

試合会場に現れたビートは負けたらトレーナーを引退することを観衆に宣言、主人公に真剣勝負を挑む。
自分がムチャクチャなことをしているのは承知の上だそうで、それでも動かずにはいられなかったらしい。そしてあの後のことを熱く語り出す。

わかりますか?

ピンク色に囲まれて

フェアリータイプのポケモンでクイズと勝負の毎日!

まあ分かりたくはないが同情はしよう。
ローズが不在のためリーグ委員長代理を務めていたダンデは、この突然の乱入者に主人公と戦うことを許可した。
ダンデの真意は不明だが実況担当者は主人公に試練を与えるためではないかと解釈している。
ジムリーダーのポプラが欠場しているので代わりにちょうど良いとも思ったのかもしれない。

ぼくのハートは砕けてなんかいないんだ!

勝負が始まった瞬間、彼の目にハイライトが宿るのが見て取れる。
また人を小馬鹿にしたような笑いも鳴りを潜めた。
バトル開始時の肩書も「ポケモントレーナー」から「ジムリーダー」に変わっている。

大いなる ピンクを みせましょう

ブリムオン キョダイマックスです

結果的に彼は敗北するが、フェアリーの良さは伝えられたと満ち足りた表情を見せた。
観客達は主人公だけでなくビートにも称賛の言葉を送る。
その予想外の温かい反応に感激したビートは負けたらトレーナー引退という言葉を撤回し、ポプラの跡を継いでジムリーダーを続けることを決心するのだった。

後日、主人公とダンデが熱いバトルを繰り広げた決勝戦では何故かマリィの隣で試合を観戦していた
エール団仕事しろ!
幸い私服まではピンクに染まっておらず着ていたのは以前と同じコートだった。


エンディング後のシナリオでも彼は登場するのだが、そこでジムの中で暴れるダイマックスポケモン三体を一人で鎮めるという快挙を成し遂げる。
四体の内の一体はポプラに引き受けてもらったのかもしれないが、他の大半のジムリーダーがジムトレーナー達と協力しても観客を避難させた後は攻めあぐねていたことを考えると、驚異的な成長ぶりと言えよう。

自らエリートを名乗る尊大な性格は変わらず周囲を呆れさせるものの、ホップとは互いに憎まれ口を叩き合いつつ以前よりは良好な関係を築けているようで何よりである。
ついでにポプラから自分が彼女に多大な影響を受けていることを指摘されて頭を抱えるという少々気の毒な一面もチラリ。
そしてビートは成長した自分の力を見せるため、なおかつ主人公が本当にチャンピオンたり得る人物かどうか見極めるため何度目かの勝負を挑んでくる。

これはぼくのための戦いです!!

さあ選択肢はひとつ…イエスだけですよ!

結局バトルで主人公に敗れると負け惜しみを言ったりする可愛げの無い所も相変わらずだったが、
前に比べれば素直に主人公の実力を認めつつ、今の自分に足りない物が何かを考えて向き合えるようにはなったようだ。
ジムリーダーらしく率先してスタジアムの清掃に向かう責任感ある姿も確認出来る。
(単にやらないとポプラの説教が怖いのではないか、と想像することもできるが…)

更に勝利後に彼から貰えるレアリーグカードの解説を読んでみても以前よりは丸くなったらしくファンからサインを求められても断らなくなったそうな。
最近は乱入のパフォーマンスをリクエストされるようになってしまい、少し困ったりもしているようだが、ジムリーダーとして前向きな姿勢で仕事を全うしていることが伺える。
……もっともカード表紙の無駄にキラキラした眩しすぎる笑顔は今までとは別ベクトルでイラッとするのだが…。



【手持ち】

一戦目(ガラル鉱山)
ユニラン♂ Lv13
ゴチム♀ Lv15
ミブリム♀ Lv16

二戦目(第二鉱山)
• ユニラン♂ Lv21
• ゴチム♀ Lv22
ガラルポニータ ♂ Lv22
• ミブリム♀ Lv23

三戦目(ラテラルタウン)
• ダブラン♂ Lv32
• ゴチミル♀ Lv32
• ガラルポニータ ♂Lv33
• テブリム♀ Lv35

四戦目(ファイナルトーナメント)
クチート♀ Lv51
サーナイト♀ Lv51
• ガラルギャロップ ♂Lv52
• ブリムオン♀ Lv53(キョダイマックス)

五戦目(アラベスクタウン)
• クチート♀ Lv61
• サーナイト♀ Lv61
• ガラルギャロップ ♂Lv62
• ブリムオン♀ Lv63*1

クリア後(フリートーナメント)
• クチート♀ Lv61
• サーナイト♀ Lv61
ニンフィア ♀Lv62
• ガラルギャロップ ♂Lv62
• ブリムオン♀ Lv63(キョダイマックス)

ストーリー上少なくとも5回は必ず戦うことになるビートだが、最初から最後まで一貫してミブリム系列を使ってくるので、
昔ローズからプレゼントされた1匹のポケモンというのも、おそらくミブリムのことだろう。三戦目でテブリムが技を放つ際にも「相棒」と呼んでいた。
また、彼の手持ちは全てスーパーボールに納められている。モンスターボールでもハイパーボールでもなくスーパーボールというのが実に彼らしいように思える。

ビートがエスパータイプ専門だった頃に使われていたダブランとゴチミルは、彼がフェアリータイプのジムリーダーに転向して以降、クチートとサーナイトに置き換えられている。
今までも今作のホップやORASミツルなどは、より強さを求めて自分にマッチする手持ちを模索するために手持ちの一部を他のポケモンへと変えたりしていたが、
物語の途中で専攻するタイプを変えたことによる手持ちの変更はビートが初となる。
一貫してかくとうが不利なだけでなく、むしあくも通りが悪くなってしまうのだ。

ポプラの下でピンクの洗礼修行を受けた後も、はがねタイプさえいれば余裕かと思いきや、
キョダイマックスしたブリムオンでダイバーン(ベースはマジカルフレイム)を放ってくるという味な真似をしてくるので、鈍足とはいえ注意しよう。
本人曰くバアさんに叩き込まれたというキョダイマックス技「キョダイテンバツ」には混乱の効果がある。キョダイマックス時に倒す際には一応留意。

ビート戦のBGMはサビの部分にBW2に登場するPWT決勝戦のBGMの一部がアレンジされて使われている。
ユニランとゴチム、そしてその進化系を手持ちに入れていることと併せてイッシュ地方との関連性を疑うプレイヤーもいるが、作中で特に言及はされていない上、この2体はストーリー後半以降は手持ちから外れてしまう。
「ダブランとゴチミル、どこに行った?」
疾走感とトリッキーなイメージが両立された彼らしいバトルBGMである。
なおホップやマリィはトーナメントで戦うと戦闘BGMがそれぞれ大なり小なり通常の物とは変化するのに対して、ビートの場合は特に変わらない。



【余談】
  • 名前の由来はおそらくヒユ科の植物であるビート。その根は深い赤紫色の物が多い。
    日本では砂糖大根や甜菜(テンサイ)とも呼ばれる。
    …要するに甜菜と天才をかけたシャレにもなる。
  • 彼の背番号は908。語呂合わせで「クレバー(賢い)」になるし9(ナイン)08(オヤ)→「無い親」ともなる。



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ブリムオン キョダイマックスです



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