ガンマフューチャー(ウルトラマンZ)

登録日:2020/09/04 Fri 00:05:41
更新日:2024/01/30 Tue 21:27:39
所要時間:約 7 分で読めますぞ






変幻自在、神秘の光…!


ティガ先輩!ダイナ先輩!ガイア先輩!




押忍!!


ご唱和ください、我の名を!


ウルトラマンゼーット!!


ウルトラマンゼーット!!




\タァッ!/  \デャッ!/  \ジュァッ!/

画像出典:ウルトラマンZ(2020年6月20日~) 第8話「神秘の光」より
©円谷プロ、「ウルトラマンZ」製作委員会・テレビ東京

ULTRAMAN Z !

G A M M A F U T U R E !


ガンマフューチャーとは、特撮ドラマ『ウルトラマンZ』に登場するウルトラマンゼットのウルトラフュージョン形態のひとつである。
DCDゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト!』では、2020年9月17日に稼働した『ゼットヒート』第2弾にてウルトラマンジードギャラクシーライジングと共に参戦。属性は『超』


【スペック】

身長:52m
体重:3万2000t
腕力:9万2000t*1
握力:6万2000t
最高飛行速度:マッハ8
最高走行速度:マッハ2
最大ジャンプ力:720m*2
地中潜行速度:マッハ2
水中潜行速度:マッハ3


【概要】

主人公・ナツカワ ハルキが、「ウルトラマンティガ」「ウルトラマンダイナ」「ウルトラマンガイア」のウルトラメダルをスキャンしてウルトラフュージョンしたゼットの超能力形態。

使われているメダルにはTDGトリオの力が込められており、平成ウルトラマンの中でも神秘的なイメージが強く、光の力で変身する3人の力が使われている。
このうち、ガイアのメダルはV2であるため、実質的にはウルトラマンアグルも含めたウルトラマン4人分の力を持っているとも言える。
ボイスドラマ第8話「別の次元のウルトラマン」でゼロが三人について語った内容からすると、戦況に応じたタイプチェンジを自力で行える、変幻自在の能力を持っていることが前口上の由来になるようだ。

ぐんぐんカットの背景はティガ→ダイナ→ガイアの順で彼らのOP演出が連続で切り替わっていく。


【特徴】

ゼットの基本形態であるオリジナルと基本戦闘形態であるアルファエッジと同じ、スリムなシルエット。
平成ウルトラ三部作の主役ウルトラマン*3を思わせる両肩から胸部にかけたプロテクターが目を引く。
他にも、頭部にはトサカの先端にティガクリスタルやダイナクリスタルのようなひし形のクリスタルが現れ、ガイアヘッドにも似たスリットを持つヘッドギアが装備されている。
前方だけを見るとダイナ的要素が薄いように見えるが、実は背中にはダイナのカラータイマーを思わせる装飾が施されている。
カラーリングは銀のボディ、二色のファイヤーパターンが入り混じったもの。
変身直後の効果音や全体的なフォルムなど、基本的にはティガ(マルチタイプ)の要素が強い。

この形態になると掛け声も機械的なエフェクトが入り混じったものとなり、ハルキ共々口調が冷静かつ口数も減る
徒手空拳が基本のアルファエッジ&ベータスマッシュに比べると光線技中心のためか、Mr.マリックの「来てます来てます」風の両手を緩やかに広げたファイティングポーズを取る。
変幻自在の光線技を駆使して戦うが割と何でもありなので攻撃や防御の手数が全タイプ中最多のも特徴的。
中距離〜遠距離戦向きフォームの癖にしれっと格闘戦もこなせるが、流石にパワーやスピード等のフィジカル面では他の形態に劣るため近接戦は比較的不得手。
また、「超能力を同じ超能力で返してくる」、「超能力が通用しない」もしくは「超能力が当たってもゴリ押し等で突破してくる」相手も苦手分野に入る。

状況に応じて変身アイテムであるゼットライザーも展開状態で手持ちの武器として使うこともある。更にゼットライザーを用いた必殺技を全て使った唯一の形態でもある。
その代わりファイトスタイルと合わない為かゼットランスアローは使用しなかった*4


【必殺技】

超能力形態ということもあってか、他の形態に比べると多彩。

ゼスティウム光線
ゼットの基本必殺技。
両手でZの文字を作った後、両腕を十字に組んで必殺光線を発射する。

ゼスティウムドライブ
ヘッドギアに手をかざしてエネルギーを溜め、両手からの光線を鞭のように発射して敵を打ち据え切り裂く。
恐らくダイナの「フラッシュバスター」にガイア&アグルの「フォトンエッジ」と「フォトンクラッシャー」の要素を掛け加えたアレンジ版。

ガンマイリュージョン
フィンガースナップと共にティガ・ダイナ・ガイアの幻影を出現させ、それぞれの必殺光線を一斉射する。
幻影とはいうが明確な実体があり、ティガやダイナはタイプチェンジ、ガイアはスプリーム・ヴァージョンへのパワーアップすら可能。
映画などでウルトラ戦士が集結した時の伝統のファイナルアタックである必殺光線一斉発射をお手軽に再現できるために演出的にも超強力な一手。
この技自体がトドメになったことはないので、おそらく本人よりは幾分性能が劣るようだが、一斉発射ということもあって威力自体は十分に高い。
元となった技は恐らくダイナ・ミラクルタイプの分身技「ウルトラマジック」。
光線も使えるということは、ダイナ・ミラクルタイプを呼べばその時点で勝利が確定しそうなのは内緒。
「運命の衝突」ではさらに実体化した3人が独自に戦闘可能になっているなど、汎用性がますます上がっており、主に多対一の戦闘を強いられた際の手数確保に使用している模様。

  • 第8話
ティガ・マルチタイプ、ダイナ・フラッシュタイプ、ガイアV2を召喚。
ティガはゼペリオン光線、ダイナはソルジェント光線、ガイアはスプリーム・ヴァージョンになってからのフォトンストリーム。

  • 第9話
ティガ・マルチタイプ、ダイナ・フラッシュタイプ、ガイアV2を召喚。
ティガはゼペリオン光線、ダイナはソルジェント光線、ガイアはクァンタムストリームを使用。

  • 第22話
ティガとダイナがそれぞれパワータイプとストロングタイプで登場し、デラシウム光流とガルネイトボンバーを使用。
そのあとガイアV2が召喚され…(以下、後述)

  • 第24話
ティガ・マルチタイプ、ダイナ・フラッシュタイプ、ガイアスプリーム・ヴァージョンを召喚。
ティガとダイナはTDスペシャル*5、ガイアはフォトンストリーム*6を使用。
ラスボス相手にガイアがアグル無しでフォトンストリームを放つのは何気に初(劇場作品や小説等を除く)。
さすがに相手が強すぎたため有効打にはならなかったが、本人達が直接光線を撃っていれば効いていたかもしれない。

ガンマフリーザー
敵の頭上に放った冷凍光線を炸裂させ、強烈な冷気を降り注がせて凍結させる。
モーションや演出がティガ・スカイタイプの技「ティガフリーザー」と酷似している。

ガンマリダクション
肉体の縮小化を行う。
初陣ではガンマスルーと併用して相手の体内に入り込み、無防備な内側から光線ぶっぱという身も蓋もない戦法でファイブキングを葬り去った。

ガンマスルー
超能力によって魔法陣を展開、物質透過や空間移動を行う。
OPではカード状の光線をベムスターが吸収している隙にこの技で背後に回り、ゼスティウムドライブを放つ連携技を見せている。
また、ブルトン戦やファイブキングとの2戦目では相手の攻撃を別地点に飛ばすという防御技としても使用された。
発動時の魔法陣にはティガ・ダイナ・ガイアのカラータイマーが模様として組み込まれている。
冗談抜きで現状のゼットが使える攻撃手段の中で最も必殺性の高い反則的な裏技であり、もしも負けたら「なんでスルーしないんだよ」とつっこまれそうである。

ガンマミラクルホールド
ヘッドギアに手をかざしてエネルギーを溜めた後、両手から放った金色の粒子状の光線をキャッチリングのような光の輪に形成させて敵を捕縛する。
光の輪は複数形成でき、第9話では分離したキングジョーのパーツをすべて封じ込めた。
元となった技は恐らくティガ・パワータイプの「ティガ・ホールド光波」。
念力で相手を金縛りにして逆転につなぐのは初代ウルトラマンの頃からある伝統的な戦法である。

ガンマエナジーボム
自在にワープさせられる青紫色の光球。相手の虚を突いて攻撃可能なのが強み。

ガンマビームチョップ
両手に青紫色のエネルギーをまとわせて放つチョップ。

ガンマビームキック
紫色のエネルギーをまとわせて放つキック技。

ガンマシャッフル
OPでも使用しているカード状の光線。攻撃だけでなく拘束も可能。
魔法陣を生み出して様々な効果*7を発動させる力も持つ。

ゼットアイアス
中央に「Z」と書かれた魔法陣のような七層のバリアを展開する防御技。
バリアはゼット側が水色で、外側に向けて赤紫色にグラデーションしていく。
元ネタはギリシャ神話に登場する英雄「アイアス」が持つ盾。

ゼットバリア
上記のゼットアイアスとはまた別の技で、紫色の四角いバリアを展開する。
こちらはキングジョーSCのペダニウム粒子砲やグルジオライデンの砲撃など、光線系の遠距離攻撃を防ぐのに使用されている。

ガンマビームマント
青紫色のマントを展開し、敵の攻撃を防ぐ。
光線技と似た性質を持っているらしく、そのまま攻撃にも転用可能。


【ウルトラゼットライザー使用技】


ライトニングジェネレード
ウルトラゼットライザーにコスモスネクサスメビウスのウルトラメダルを装填して放つ必殺技。
ゼットライザーから頭上に電撃を放ち、上空に発生させた黒雲から虹色の落雷を発生させる。

M(エム)7(ナナ)8(ハチ)(りゅう)竜巻閃光斬(たつまきせんこうざん)
ウルトラゼットライザーにゾフィージャックウルトラの父のウルトラメダルを装填して放つ必殺技。
ゼットライザーを回転させて発生させた巨大な竜巻で相手を巻き上げ、後述の光剣が変化した巨大な光輪を飛ばして「Z」を描くように相手を斬り裂く。
発動と同時にウルトラゼットライザーの先端にオレンジ色の光の剣が生成され、これはそのまま接近戦用の武器としても使用できる。

ギャラクシーバースト
ウルトラマンジードから受け継いだギンガエックスオーブのウルトラメダルをウルトラゼットライザーに装填して放つ必殺技。
ウルトラゼットライザーにエネルギーを集め、赤黒い稲妻を纏った光の刃を飛ばす技。
この技のみハルキが発動前に技名を叫んで使用する。
インナースペースでの発動モーション自体は概ねリクと同じだが、あちらがキレの良い動きが特徴だったのに対し、こちらは格闘家のような力強い動きが特徴となっている。

上記3つの技はガンマフューチャーが初使用したが、別個にゼットライザーに専用のメダルをセットして発動するため、厳密にはガンマフューチャー専用ではない。
他の形態でも同じ手順を踏めば使用可能である。



【活躍】

メダルそのものは第1話にてアルファエッジが撃破したゲネガーグから飛び散ったものをヘビクラ ショウタ(ジャグラス ジャグラー)が回収している。
その後、第8話においてゼットが超合体怪獣 ファイブキングに苦戦する様を見てダイナメダルに投げキッスしつつ渋々投げ渡されたものの、ゼット&ハルキは誰が渡したのか分からなかった。


第8話「神秘の力」



ウルトラマンゼット・ガンマフューチャー……!


ファイブキング戦で初変身。
ゼスティウムドライブで上空で飛び回るファイブキングを滅多打ちにした後、ガンマイリュージョンでティガ・ダイナ・ガイアを召喚。
ゼペリオン光線・ソルジェント光線・フォトンストリームの一斉射撃でファイブキングの各部位*8にダメージを与えた。
その後、ガンマフリーザーで氷漬けにして、ガンマリダクションで小さくなりガンマスルーで体内に侵入。
内部からゼスティウム光線で一気に薙ぎ払い撃破した。
なお、この回でガイアがスプリーム・ヴァージョンへ変身する際のエフェクトは、ガイア本編で初スプリーム化した第26話限定のもの*9と同じ。


第9話「未確認物質護送指令」

宇宙ロボット怪獣 キングジョー戦にて、ベータスマッシュの状態から変身。
ガンマイリュージョンでティガ・ダイナ・ガイアの幻影を召喚、ゼペリオン光線・ソルジェント光線・クァンタムストリーム・ゼスティウム光線を一斉発射しキングジョーに攻撃。
弱点である分離した瞬間を見計らいガンマミラクルホールドで捕縛し、ライトニングジェネレードで撃破した。


第10話「宇宙海賊登場!」

巨大化した宇宙海賊 バロッサ星人を相手にガンマフューチャーに変身、一騎打ちに挑む。
地面に突き刺した無数のをあれよこれよと手にしたバロッサ星人をガンマスルーで翻弄、ウルトラゼットライザーではじき返す。
ヤケクソになったバロッサ星人、ここでなぜかハチャトゥリャンの「剣の舞」をBGMにガンマフューチャーに土砂を複数回投げつけ視界を封じてしまう。
チャンスとばかりにマグマ星人のマグマブレードで突き刺さんとするが、勢い余って建物に深々と突き刺してしまう。
「ぬ、抜けない……!」と焦るバロッサ星人。ガンマフューチャーはフィンガースナップと共に切りかかるが、左手からの催眠術を受け不意打ちを喰らってしまった。
ジャグジャグ「愚か者は指を見る。賢き者は……」

マウント状態でマグマブレードを叩きつけられ、赤く点滅するカラータイマー。
しかし、ヨウコがゾフィー・ジャック・ウルトラの父メダルをガンマフューチャーに渡したことで形勢逆転。
バロッサ星人はM78流・竜巻閃光斬を受けて盛大な花火と共に四散するのだった。


第11話「守るべきもの」

じゃじゃ馬な操作性に振り回され苦戦するキングジョー ストレイジカスタムを助ける為にガンマスルーによるワープでレッドキングBへ奇襲を仕掛ける。
その後、流水の様な受け流し主体の格闘やガンマエナジーボムでレッドキングBを翻弄する。
しかし、穴から離れようとしないレッドキングBを不審に思い観察すると卵を守っている事を知り、「家族を守ろうと命を落とした自らの父親の命日に、家族を守ろうとした怪獣の父親を殺してしまった」事実にハルキの戦意が喪失。
キングジョー ストレイジカスタムのペダニウム粒子砲からバリアでレッドキングBを庇い、レッドキングBと卵を逃した。


第12話「叫ぶ命」

倒されたセブンガーから飛び出す形で変身し、グルジオライデンと戦闘。
M78流・竜巻閃光斬でグルジオライデンが怯んだ所にゼスティウム光線を放とうとしたが、ハルキが前話のトラウマを再発しトドメを刺すのを躊躇ってしまい、ゼットと心が合わなくなった為かカラータイマーも点滅してしまう。
その隙にグルジオライデンがライデンデストロイキャノンを放ち、ゼットバリアで受け止めようとするも破られた挙句、グルジオライデンを取り逃してしまった。


第14話「四次元狂騒曲」

迷いを振り切ったハルキがブルトンに苦戦するキングジョーSCに助ける形で変身。
ブルトンの四次元殺法をガンマシャッフルによる光線技の撃ち合いで対抗するも互いに一歩も譲らず、
何とかライトニングジェネレードを当てた所を地面に埋められてしまい、そのまま転がり攻撃によるハメ技を喰らう。
キングジョーSCが助けに入った隙に何とか脱出し、ベータスマッシュにバトンタッチした。
映像技術を駆使したブルトンとの光線技の撃ち合いは必見。


第16話「獅子の声」

ホロボロスのギガンテサンダーを防ぐ為にベータスマッシュから変身。
ガンマビームマントでギガンテサンダーを防ぎつつ反撃するが上空に躱され、咄嗟にゼットアイアスを展開するがホロボロスに真っ向からぶち破られマウントポジションを取られてしまう。
ホロボロスを鎮める方法を解読したユカの活躍により助かるが、セレブロの暗躍によりホロボロスがメツボロスへ変貌。
本人の意思による暴走ではない為、暴れ回るメツボロスをなんとか抑えようとするも、更にスピードアップした爪攻撃や荷電粒子砲によりピンチに追い込まれる。
最終的にはユカの「ホロボロスを楽にして欲しい」と言う願いを受けてデルタライズクローにバトンタッチした。


第22話「それぞれの明日」

デルタライズクローからチェンジしてファイブキングとの交戦を開始。
ゼスティウムドライブで先制しつつガンマイリュージョンからティガ・パワータイプとダイナ・ストロングタイプの幻影を呼び出してデラシウム光流・ガルネイトボンバーで同時攻撃。
ガンQの腕に吸収され反撃を受けるがバリアで耐え、今度はガイアの幻影を呼び出しフォトンクラッシャーを発射。
さらには途中でフォトンエッジの上乗せというガイア本編で一度しか使わなかったレアなコンボを使い*10威力を強化。これにはガンQの腕も耐えられず吸収能力を失い破壊される。
トドメとしてギャラクシーバーストを放ち撃破に成功した。
ガイアは本編中の吸収能力を持つ根源破滅魔人ブリッツブロッツ根源破滅海神ガクゾムに対しても力押しで光線を与え続けて破壊していたため、そのゴリ押し戦法のオマージュともいえる。


第24話「滅亡への遊戯」

ベータスマッシュからチェンジする形でデストルドスと交戦。
ガンマイリュージョンからのTDスペシャルとフォトンストリーム(最終回バージョン)をデストルドスの背後から放ち、
僅かながらのけぞらせるも全身から放つ電撃のデストルドサンダーブラストで幻影を纏めて消し去られる形で破られる。

隙を見てガンマシャッフルでデストルドスを拘束し、ゼスティウムドライブを放ったが力尽くで拘束を破られた上にデストルドリーパーの斬撃で相殺され、
逆に、飛んできたデストルドリーパーの斬撃の直撃を受けてしまう。

まだファイブキングにやられたハルキの傷が癒えてない為か高速でカラータイマーが点滅する中、
デストルドスに捕らえられて至近距離からデストルドD4レイを叩き込まれそうになってしまう。
何とか距離を取ってゼスティウム光線とデストルドD4レイの撃ち合いに持ち込むが、あっさりと押し切られて直撃を貰いガラスが砕ける演出の中で完全敗北。
次に変身したらハルキの身体が保たない程のダメージを受けてしまう。


ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA


変幻自在、神秘の光…!


ULTRAMAN Z GAMMA FUTURE!


BOOT UP! GAMMA!


押忍!!


ご唱和ください、我の名を!

ウルトラマンゼーット!!


ウルトラマンゼーット!!


ULTRAMAN Z !

G A M M A F U T U R E !

第8話「繁殖する侵略」にて、GUTSスパークレンスとヒジリ・アキトが開発したガンマフューチャーのGUTSハイパーキーで変身。
ベータスマッシュからチェンジし、キングジョー ストレイジカスタムを乗っ取ったダダにゼスティウムドライブを撃ち込むが、すぐ再生されるため有効打にはならず、逆に念力で車の大群をぶつけられ、カラータイマーが鳴ってしまう。
ダダはゼットとウルトラマントリガーが動けない隙を突いてキングジョーと更なる融合を行おうとするが、ナースデッセイ号のナースキャノンで核を破壊されたため、融合は不完全な形で終わってしまう。
ダダが倒された事で車を投げつける攻撃は中断されたものの、キングジョーSCが乗っ取られた状態は解除されなかったため、トドメを刺すべくデルタライズクローへとチェンジした。


【余談】

姿自体はスペシャル番組などで本放送前に公開されていたものの、初登場が8話と他2形態と比べてかなり遅めのお披露目となった。*11次の形態であるデルタライズクローは「ゼットの最強形態」であるため、この形態は実質的な中間形態を兼ねている模様。

先輩のオーブやジードの初期3形態が「汎用型」「パワー特化」「スピード特化」だったのに対して、本形態はパワーとスピードどちらにも特化していないことも中間形態ポジと見なされる理由の一つとも言える。

デザイナーの後藤氏によるとデザインコンセプトは「魔法使い」らしく、デザイン当初は翼にも変形するマントを装備する予定だったようで背中に羽根のような意匠があるのはその名残。本編中でマント状の光線を発生させていたのも恐らくそこから来ているのだろう。
因みにゼット全形態の中でも特にフュージョン元のウルトラマンのデザインを意識してデザインされた形態らしい。

ガイアの力を借りた形態はアーケードゲーム限定のフォトンビクトリウムフォトンナイトが存在するものの、映像作品に登場するのはガンマフューチャーが初めてである。

ガンマフューチャーは両手を広げ前に構えるファイティングスタイルだが、これは「ハンドパワーです」で一世を風靡したマジシャン・Mr.マリックが元ネタの模様。
超能力つながりから来たネタであろうか。総集編の「メダルいただきます!」でもカネゴンがMr.マリックの決め台詞の一つである「きてます!きてます!」を呟いているあたり、狙ったものらしい。
それにしても、ベータスマッシュのアントニオ猪木風アピール&プロレススタイルといい、スタッフの渋いチョイスに今の視聴者がついていけるであろうか……?

第9話終了後の「ハルキのウルトラナビ」でダイナのメダルが紹介される際、

ダイナの青い姿は超能力戦士!
そのミラクルパワーがガンマフューチャーを強くしているぞ!

とゼットが説明しているように、超能力技を駆使するスタイルはダイナのミラクルタイプの要素が強い。
第9話でもの力を駆使して戦う際、ヨウコが「新しいゼット様は超能力戦士……!」と評するのも『ウルトラマンダイナ』第2話のミラクルタイプ初陣後にユミムラ・リョウが「青い巨人は超能力戦士……」とつぶやく場面が元と思われる。

またあまりにもえげつない攻撃方法(凍らせたうえに体内から攻撃して爆殺、分身して袋叩き、ズタズタに切り裂いた上に花火にしてしまう)が多すぎるため、「光の戦士の戦い方じゃない…」「やさしくとは…」と言われることが多かったりする…。

なお、第22話のガンマイリュージョンの展開だが、元々はガイアV2はクァンタムストリームを使用する予定であった*12
しかし、撮影当日に奥野竜也助監督が上述した『ガイア』第36話「再会の空」で使用したコンボ技を提案し、坂本監督がこれを快諾。こうして本編の展開となったとのこと。
演出的に見ても、『ガイア』本編ではガンQにアグルの光線攻撃が炸裂する光景は存在しておらず*13、ブリッツブロッツ戦ではアグルがフォトンクラッシャーを吸収され、逆に反撃されそのまま敗北していたため、
フォトンクラッシャーの汚名返上の意味もあってガイアの新たなバトルが刻まれたのではなかろうか。

ちなみに第24話のガンマイリュージョンの技も奥野助監督が監督に提案した様子である。
彼を含めたTDG世代の製作スタッフはとにかくガンマイリュージョンに盛り上がっていたようだ。




ハルキ、先輩たちの変幻自在の神秘の力で追記・修正するんだ!

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最終更新:2024年01月30日 21:27
添付ファイル

*1 円谷公式twitter「ウルトラマンZのAtoZ」の「P」回より。

*2 円谷公式twitter「ウルトラマンZのAtoZ」の「G」回より。カンガルーのジャンプ力の約393倍。

*3 いわゆる「TDGトリオ」

*4 スチール写真などでは構えた姿が見られるので全く使えないと言う訳ではないと思われる。

*5 ティガのゼペリオン光線とダイナのチャージを加えて強化したソルジェント光線の同時攻撃

*6 よく見ると、本編最終回第51話「地球はウルトラマンの星」で使用した左手を下げるバージョン(普通は右手を下げる)。

*7 「流星のような5発の光弾」、「無数に放つ針状の光線」、「物体をゆっくりと降下させる虹色の光」、「電撃を帯びた3つの光弾」など

*8 ティガが頭部のゴルザとメルバ、ダイナが右腕のレイキュバス、ガイアが左腕のガンQと、それぞれが戦った相手の部位に攻撃している。

*9 アグルの青い光がガイアの上半身から下半身へ貫く

*10 『Z』では青いフォトンクラッシャーの光線にフォトンエッジの赤い光を螺旋状にまとわせ、2つの技の同時使用を分かりやすくした演出となった

*11 その代わり、登場回が「8月8日に放送された第8話」とティガ・ダイナ・ガイアが共演した映画の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』にまつわる「8」が3つ揃い(しかも本作はティガ放送から24(8×3)年目の作品である )、TDG「三」部作の力を使った形態・「ガンマ(=ギリシャ語のアルファベットの「3」番目)」フューチャーには縁起の良い登場回となった。

*12 本編の展開に当てはめるとブリッツブロッツ戦のオマージュがなされるところだったのかもしれない?

*13 ヴァージョンアップ以降のガンQ再登場回第31話「呪いの眼」でも未使用。