コルサ(ポケモン)

登録日:2023/06/02 Fri 08:34:04
更新日:2025/04/22 Tue 23:05:19
所要時間:約 11 分で読めます





芸術とは破壊と創造!

養分にならぬようあがくことだ!


出典:ポケットモンスター、10話『ネモとコルサと』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon




概要

パルデア地方にあるボウルタウンジムのジムリーダーを務める男性。キャッチコピーは『ネイチャーアーティスト』。

キャッチコピーの通り副業は芸術家で、街中には彼の作品が至る所に展示されている。
代表作は『投げやりのキマワリ』
これは、いつも笑顔でいるキマワリの表情が投げやりのものになっているというモニュメントで、識者の間ではその表情の意味することについて様々な議論が交わされているとか。
……が、実はタイトルのようにコルサが投げやりだったころに制作したからに過ぎず、それがたまたま高い評価を受けてしまっただけらしい。
ちなみにアカデミーの図書館では同作についての講評が載った本を読むことができる。


容姿

体型は全体的に細身。頬はこけ気味な上に眼の下にはクマとおぼしきものが浮かんでいるなどやや不摂生気味。頭髪は緑がかっていてウェーブしているのもありワカメを思わせる。また、手には作品の成形に使うらしきワイヤーを公式絵でもゲーム中でも携えている。
ちなみにその風貌から、発表当初同じ任天堂とあるゲームに登場するこの人を連想した人が多数おり、発表された日にはTwitterのトレンドにも挙がったほど。4つルートがあるのといい、シリーズ初の学園ものなところといい、やっぱりフォドラ地方じゃないか。


性格

一人称は「ワタシ」。
二人称は、特別に親しいハッサクには「ハッさん」、アカデミーの生徒らのことは十把一絡げに「思春期ども」。
たとえどう見ても思春期は過ぎている生徒もいても。
主人公に対しては当初は「キサマ」だが、再戦時には主人公の名前に「ギャルド」を付けて呼ぶようになる。

副業が芸術家なだけあり気難しい職人気質で、ポケモン勝負にも芸術性を見出している。
また事あるごとに「アヴァンギャルド!」と叫ぶ癖がある。
それゆえジムテストではトレーナーの審美眼を試している。

初登場シーンは風車の羽根の上から颯爽と飛び降りてくる、というかなりインパクトあるもの。
しかもこれ、挑戦者が来るたび毎回やっていて、更に風車の上からジムテストの様子も見ているとか……なお、再戦時のセリフで判るがやっぱり足は痛むようだ。無理すんなよ。
風車のある街ということでか、投球フォームはウィンドミル投法。*1
また、スランプ時代に身を挺して救い立ち直る切っ掛けを与えてくれた恩人であるハッサクとは旧知の仲で、彼の4回目の授業ではゲスト講師として招聘される。
もっとも授業の後半では二人の世界に浸って生徒を置いてけぼりにするが。


ジムテスト

ジム戦の前に行われるテストは「キマワリ集め」
街中に隠れている10匹のキマワリを探し出すという単純だが中々大変なもの。たまに処理落ちも起きるし
クリアすると「リーフのいし」が貰える。
ジムクリア後にもキマワリを送った広場に行くともう一度挑戦できる。
今度は集める数が20匹に増えるそして連れていく数が増えると処理落ちも増える上に勝負を仕掛けてくるキマワリもいる。イベント扱いのため捕獲は不可能。
20匹集めの報酬は「たいようのいし」がもらえる。

なお、これだけキマワリを推してくるがコルサの手持ちには入っていない。
しかし、DLC第2弾「藍の円盤」にて特別講師として3回招待した際の交換イベントではキマワリを交換に出してくれるので、お気に入りのポケモンではあるようだ。


手持ちポケモン

  • チュリネ  ♀:Lv.16
  • ミニーブ  ♀:Lv.16
  • ウソッキー ♂:Lv.17(テラスタイプ:くさ)

レベル的には2番目に挑むジムリーダーとして設定されているが、テーブルシティの東門から出た場合、こちらが一番近いジムとなる。
近くにはレジェンドルートで最初に相手することになるであろうガケガニもいる為、レジェンドルートを優先した場合は1番目に挑む可能性も出てくる。
公式もそれを見越してか、1番目に想定されているカエデとのレベル差はさほど無い。
序盤ジムリーダーなので繰り出してくるポケモンのレベルは低いし、元来弱点が多いタイプ使いなので対策もしやすい。
…と思った人、甘く見てはいけない。

先鋒のチュリネは「ねむりごな」と「メガドレイン」で長期戦を持ちかけてくるのが厄介。
ヒノヤコマやムクバードなど高い攻撃力のひこうタイプのポケモンを出して一撃で倒すことを心掛けたい。
万が一「ねむりごな」が命中して状態異常になってしまった場合も考えて、ねむけざましも買っておいた方が良い。
中堅のミニーブは弱点が多く、覚えている技もそこまで脅威ではないので倒しやすい。

そして、大将を務めるのは木に擬態することで有名なウソッキー。
木に擬態することで有名ないわタイプのポケモン。くさタイプのジムなのにまさかの制作ミス?
なんてことはなく…

さらなる細工を加えよう!

題して『ウソから出た実』!!

新システムのテラスタルを使い、ウソッキーのタイプをくさタイプに変更してくる。登場から23年目にしてまさかのモノマネから現実に。
順当にカエデから始めている方はご存知の通り、今作のジムリーダーはテラスタルのタイプ変更を活かして元が違うタイプのポケモンを切り札として使ってくるのだ。

ウソッキーにくさテラスは図鑑と絡めたただのネタに見えるが、実はいわタイプのくさテラス化は真面目に相性が良好。
いわタイプの弱点であったみず・くさ・じめんは半減、かくとうはがねも等倍にまで抑えられる。
元タイプ技の一致補正も残る為、くさタイプの弱点のうちどくを除く残り四つはいわで返り討ち、というなかなか理にかなった構築になるのだ。
ろくに対策をしなかった場合は
  • いわタイプに対抗してみず・くさタイプで攻撃→くさタイプにテラスチェンジされて半減。さらにみずタイプのポケモンの場合はくさ技の「くさわけ」で弱点を突かれる。
  • くさテラス対策としてほのおむしひこうタイプを出す→「いわおとし」で弱点を突かれる。特に4倍弱点のヒノヤコマやビビヨンを出した場合目も当てられない。もちろんホゲータを選んだプレイヤーでも進化していなければ致命傷になりかねない。
そしてタイプ面以外の特徴として
  • 特殊技で確1を狙おうにも、ウソッキーの特性は『がんじょう』なので連続技以外は確実に耐えて反撃してくる。
  • 素早さが低いのがせめてもの救い…と思いきや、新技「くさわけ」はダメージに加えて自身の素早さ上昇の追加効果あり。
    素早さというステータスがどれほど重要なものかをルーキートレーナーに思い知らせてくる。
など、あらゆる面で潰しにかかる侮れない難敵になっている。
ウソッキー対策としておすすめなのは、「くさわけ」と「いわおとし」を等倍以下で受けられ、弱点を付ける技を覚えられるカラミンゴドオー
ドオーの場合、テラスチェンジでどくタイプに変えるのも手だろう。
一応ドーミラーならどちらとも半減できるのだが、如何せん火力が低く耐久型のウソッキーとは相性が最悪。
対処に手間取っている内に、「くさわけ」で素早さが上がりすぎて手が付けられなくなるので非推奨。
序盤であるバッジ2つめ想定というだけあってか「がんせきふうじ」や高威力の「ウッドハンマー」は覚えてないため、耐性をゴリ押しで破られるほどの理不尽はない。

勝利するとジムバッジ:くさと「くさわけ」のわざマシンが貰える。




アニメ


いいだろう!

ならばワタシはジムリーダーとして、貴様にレックウザに挑む実力があるか、試してやろう!!

出典:ポケットモンスター、10話『ネモとコルサと』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

主人公・リコの父親で絵本作家のアレックスの知り合い。こちらではミニーブの進化系であるオリーニョをパートナーにしている。
アレックスからコルサがレックウザに出会ったかもしれないという話を聞き、会いに来た事でリコと出会う。
しかし当のコルサはスランプに陥っており、ジムも閉めていた。

実はかつて、アレックスの絵本を読んでインスピレーションを得た『黒龍に睨まれたキマワリ』という作品を作っていた。
これはキマワリの怯えた視線で黒いレックウザの迫力を出そうとしたものだという。
しかし先日、コルサは本物の黒いレックウザに出会い、自分の作品は本物に遠く及ばないと気付いてしまう
それでスランプに陥ってしまったのだ。

だが黒いレックウザを追うロイの情熱を感じたことで、彼の実力を試すためにジム戦を行う。
ここでの使用ポケモンは原作ゲームと同じくウソッキー。ロイのポケモンに対する知識不足が祟り、初見でタイプを見抜けずに大苦戦する。
加えて「みがわり」や「ちょうはつ」といった補助技も絡めてロイとホゲータのペースを大いに搔き乱すなどテクニカルな戦法も駆使して追い詰めた。
だが一方で「トレーナーがまず見るべきは己のポケモンである」とアドバイスし、新技の習得に繋げさせたりするなどエキセントリックな言動はそのままにトレーナーの成長を促すジムリーダーとして至極まっとうな面も描かれている。
こうしてコルサのアドバイスを元にホゲータは「じだんだ」を習得して形勢逆転……と思いきや、切り札として遂にテラスタルオーブを持ち出し、アニポケ初となるテラスタルを披露。
ウソッキーをくさタイプに変え、威力とスピードを上げた「くさわけ」により勝負を決めた。

バトルはコルサの勝利に終わったが、ロイたちの健闘ぶりを認めて自身が知る情報を教え、ロイたちの旅に新たなる目的地を示すのだった。


余談

名前の由来はフランス語でセイヨウアブラナを意味するcolzaからと思われる。

23年6月3日にアニポケ第8シリーズへの登場及び、担当声優が中井和哉氏であると発表された。
氏はDP編においても奇しくもくさタイプをメインに使う吟遊詩人のナオシを演じていた。
中井氏はコルサに対し「グラグラな情緒が愛おしい。いいやつじゃないですか」とコルサという人物に対する的確なコメントを残している。



キマワリを見つけ出すその洞察力だが…

じつにアヴァンギャルド!!

その審美眼が追記・修正でも発揮されることを祈っているぞ

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最終更新:2025年04月22日 23:05

*1 ちなみに『ソード・シールド』のサイトウも同じ投げ方をする。

*2 ドレディアの「はなふぶき」やオリーヴァの「グラスフィールド」といったように戦術に嚙み合わない技を無駄に使ってくる。