講談社漫画賞

登録日:2024/12/17 Tue 21:59:48
更新日:2025/05/05 Mon 19:56:41
所要時間:約 10 分で読めます





講談社漫画賞とは、その名の通り講談社が主催している漫画の賞である。


◆概要

1960年、講談社は創業50周年の一環として講談社児童まんが賞を設立。
それから10年後の1970年に「講談社出版文化賞 児童まんが部門」に改名され、そこから更に7年後、講談社漫画賞となり、本格的に幕開けとなった。
毎年様々な漫画作品が受賞している。
受賞の対象となるのは、雑誌等で掲載されている比較的新しい作品や、連載開始から数年経ち、メディアミックス化を果たした作品である。
講談社が主催している漫画の賞である為、基本的には講談社の雑誌に連載されている作品が受賞する事が多く、他系列の出版社の雑誌にて連載されている作品が受賞する事は極めて稀である。
なお、受賞者には賞金100万円とブロンズ像が進呈される。

ちなみに発足当初は少年部門、少女部門の二種類のみであったが、1982年に一般部門が設けられ、2003年には児童部門が設けられた。
しかし、児童部門は2015年を以て少年部門、少女部門と統合となり、事実上廃止となった。


◆受賞作品一覧

( )内は作者







◆備考



  • 少女部門においては講談社よりも一ツ橋グループの系列である集英社や白泉社の漫画作品が多く受賞している。
    これは講談社は少女漫画にはあまり自信がなく、比較的少女漫画に強いとされている集英社と白泉社の少女漫画に賞を挙げていると言う事が伺える。

◆余談


  • サンデーの漫画作品で講談社漫画賞受賞を果たしているのはあお高とフリーレンの二作品のみではあるが、後者に至っては自社の方の漫画賞も受賞している(あお高は小学館漫画賞を取っていない)。
    しかし、もし仮にあお高も受賞していた場合は、「四大週刊少年漫画誌掲載作品でW受賞を果たしたのはダイヤのA(マガジン)、あお高、フリーレン(共にサンデー)の三作品のみであり、サンデーの方が一作多い」と言うことになり、伝説となっていただろう。

  • イナズマイレブン妖怪ウォッチは講談社漫画賞を受賞したコロコロコミック掲載作品と言う事で有名だが、この二作品はいずれもレベルファイブとのタイアップであるため、レベルファイブの強さも窺い知る事ができる。
    なお、2012年度にはダンボール戦機が候補に挙がっていたが、受賞には至らなかった。
    しかし、仮にもし受賞していた場合、「コロコロコミックで連載されていたレベルファイブとのタイアップ作品は別コロのレイトン教授を除いて全て受賞」したことになる。

  • 第58回小学館漫画賞を受賞した怪盗ジョーカーとアイアムアヒーローは2011年度、講談社漫画賞の方にも2作揃って候補に挙がっていた。
    仮に受賞していた場合、「この二作品は2011年度、揃って講談社漫画賞を受賞し、後に小学館漫画賞の方も2作揃って受賞」と言うことになり、大きな伝説となっていただろう。
    そう考えるとこの二作品が受賞を逃してしまったことはある意味惜しいと言えなくもない。

  • 児童部門を設けるのがかなり遅かったためか、コミックボンボン掲載作品で講談社漫画賞受賞を果たしたのは疾風ウルトラ忍法帖天使のフライパンの二作品のみ。
    児童部門が設立される前は少年部門の方にボンボン掲載作品がノミネートされていたが、受賞とはならなかった。
    プラモ狂四郎、DANDANだんく、サイボーグクロちゃんがそうであり、仮に児童部門が早いうちから設けられていたら、これらも受賞を果たしていた事は想像に難くない。
    また、児童部門設立後はへろへろくん、クラッシュギア、デルトラクエストも候補に挙がっていた。

  • 児童部門を最初に受賞したのは小学館の漫画作品ミルモでポンであり、(実質的に)最後に受賞したのは同じく小学館の漫画作品妖怪ウォッチであるため、講談社漫画賞の児童部門は小学館の漫画作品の受賞に始まり、小学館の漫画作品の受賞に終わったと言っても過言ではない。

  • CLAMPは魔法騎士レイアースカードキャプターさくらちょびっツで毎回候補に挙がっていたものの、全て受賞を逃してしまっている。
    しかもそのうち選評で言及して貰えたのはレイアースだけであり、後の二作品は擦りもしなかったそうである。
    ちなみにレイアースに対する選評は「セーラームーンには遠く及ばず」と言うものであった。



追記・修正は講談社漫画賞受賞作品を読みながらお願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 講談社
  • 講談社漫画賞
  • 漫画
  • 漫画界の歴史
最終更新:2025年05月05日 19:56