ブラックリバー(ラストオリジン)

登録日:2024/12/21 (土曜日) 13:07:45
更新日:2025/04/24 Thu 13:02:59
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ブラックリバーとは、ソーシャルゲーム『ラストオリジン(Last Origin)』に登場する企業。


概要

アメリカ合衆国のマサチューセッツ州に本社を置く企業。会長はアンヘル・リオボロス。
元ネタはおそらく実在するアメリカのPMC「ブラックウォーターUSA(現アカデミ社)」。

リオボロス家が経営していた穀物メーカー「マゴ・コーポレーション」が秘密裏に運営していたPMC(民間軍事会社)を前身とする企業。当時の待遇に不満を抱いていたアンヘルがバイオロイドに目をつけ、アメリカ国内でバイオロイドを生産していたヴァルキリー社を買収してバイオロイド産業に乗り出した。

AGSの販売やメインの穀物産業による莫大な資本によって瞬く間に事業拡大を行い、さらにアメリカ政府へ販売したT-1ゴブリンが多大な戦果を挙げたことでバイオロイド製造企業としての地盤を確固たるものにしていった。
その過程で親会社をも吸収した模様(乗っ取った、とも)。

三安産業」「PECSコンソシアム」と並んで三大バイオロイド企業と呼称されるが、一般向けの商品展開を中心としていた他二つと違ってこちらはゴリゴリの戦争屋。製造するバイオロイド・AGSも軍事関連のものがほとんどを占めている。

会社のためなら手段を選ばないアンヘル・リオボロスの方針のせいか、バイオロイドに対する非人道的な実験の事実が複数発覚しており、それどころか人間に対しても残酷な仕打ちの数々が明かされている。

沿革

年代 出来事
2056年 アンヘル・リオボロスがバイオロイド事業への積極的な参入を開始。
2057年 ブラックリバーが三安産業からバイオロイド「カイン」の遺伝子地図、設計図、ライセンスを購入。「T-1ゴブリン」の製造を開始する。
T-1ゴブリンが各地の紛争に派兵され、多くの成果を挙げる。
2059年 トルコ政府とカルト団体「誓約の守護者」間で第1次アナトリア紛争が勃発。トルコ政府側は紛争解決のためブラックリバーと契約を締結する。
モスルにてT-1ゴブリンがモスル大虐殺を引き起こす。原因調査は行われたものの、アメリカ政府の意向もあったため、アンヘルは金の力で事件を隠蔽。誓約の守護者側を大虐殺事件の犯人に仕立て上げた。
2060年 深刻な失業率に対して、ニューオーリンズで大規模抗議デモが発生。
アメリカ政府はブラックリバーを通じてT-1ゴブリンを派兵。その一部が市民を手にかけるニューオーリンズ大虐殺が発生してしまう。
抗議デモが更に過激化し、ブラックリバーはT-1ゴブリンのリコールおよび全機廃棄処分に追い込まれる。
ブラックリバーは予備の「ケルトプロジェクト」を発動し、T2 ブラウニーの大量生産を開始する。
2061年 アメリカで「エマソン法」が可決。これによりバイオロイドは主人だけでなくすべての人類からの命令を拒否できなくなる。
各国政府もそれに倣い「エマソン法」と同様の法令を可決。
「エマソン法」に関する一連の事件の中でブラックリバーを含むバイオロイドを扱う企業は大きな打撃を受け、政府への不満を増大させる。
2066年 ブラックリバーが最高位指揮官型のワンオフ機であるバイオロイド「無敵の龍」を発表。しかし三安産業のラビアタ・プロトタイプのスペックを超えることはできず、人々の関心は寄せられなかった。
これに怒ったアンヘルはバイオロイド骨格や筋肉細胞に関する技術力を求め、アダム・スミスを拉致。三安に対し革新技術の開示を求める脅迫状を出す。
アダムはブラックリバー側の要求を拒否し、拷問の末死亡してしまう。
政府と対立していた三安は新たな敵対関係が生じるのを避け、ジソクはブラックリバーから補償を受けた上で協定を結び、事件を隠蔽。
2068年 アメリカ陸軍航空隊で従来型の戦闘機に代わってブラックリバーのバイオロイド「P/A-00 グリフォン」が採用され、高い戦果を挙げる。
2070年 PECS関連企業の一つであるマレーシアの文化人形社が政府の規制に反発し、武装バイオロイドを用いて政府を転覆。
これに倣い各国でバイオロイド関連企業が一斉蜂起を起こし、政府はそれを弾圧。
アンヘル・リオボロスが『5つの神聖なる宣言』と呼ばれる声明を発表し、各国政府との戦争を開始。三安および伝説サイエンスがこれに同調し、第一次連合戦争が勃発
2071年 ブラックリバー・三安産業・PECS・伝説サイエンス・ハイランドの5社が企業連合を結成。
企業連合は政府に対抗し、基本的権利(特に財産権)を守るため最後まで戦うことを宣言する。
2072年 ブラックリバーが指揮官型バイオロイド「C-1不屈のマリー」を投入。C-1モデルは政府軍を極めて高い効率で撃退していった。
2075年 PECSがイギリス、三安産業と伝説サイエンスが日本と韓国を降伏させる。
アメリカ・フランス・ロシアも企業連合と条約を締結(事実上の降伏)。第一次連合戦争は企業側の勝利となる。
企業側の勝利により政治の主導権は政府から企業に移り、世界は企業を中心とした支配が行われるようになる。
2077年 トルコ・シリア・クルディスタンにおいて誓約の守護者残党によって第2次アナトリア戦争が勃発する。
ブラックリバーはこの戦争中、機動型歩兵であるT-4ケシクを指揮官型に改造したバイオロイド「C-2迅速のカーン」を開発し、大いに戦果を挙げる。
2080年 北朝鮮が崩壊、それに乗じて企業が北朝鮮に進出。ブラックリバーは北朝鮮にバミューダチームを派遣し、非人道的な実験を本格的に開始する。
同時に対テロ部隊であるマングースチームも北朝鮮に創設。民間人を標的に射撃訓練をさせるなどの非人道的行為を敢行。
2101年 三安企業のバイオロイド「アクア」とその主によってゴビ砂漠で金属生命体「Metal Parasite NW101」が発見される。
三安産業がNW101の研究を開始。
PECSのレモネードおよびブラックリバーの080機関がこの情報を入手。NW101を奪取する作戦を決行し、失敗。
PECSおよびブラックリバーとの抗争が長期化すると考えた三安が自社バイオロイドの武装化を命令。企業連合が内部分裂し、第二次連合戦争が勃発。
不屈のマリーの欠点を改良する「雌ライオン計画」および「ティタニア計画」が始動。
2103年 「雌ライオン計画」が完了。計画によって完成したバイオロイド「C-3鉄血のレオナ」が実戦に投入される。
2111年 ウランウデ研究所で研究されていたNW101が突如動き出し研究所のメインコンピューターを掌握。空に信号を送り、鉄虫が襲来
第二次連合戦争はなし崩し的に終戦。人類は団結して鉄虫に対抗する滅亡戦争を開始する
2114年 鉄虫に加えてさらにヒュプノス病が流行。人類が滅亡する

関連人物

アンヘル・リオボロス

人類滅亡当時におけるリオボロス家の当主で、ブラックリバーの会長。
目的のために手段を選ばない冷酷な野心家にして、徹底した合理主義者かつ実力主義者であり、他者への評価基準は「自分にとって益となるか害となるか」のみ。
良くも悪くも全ての相手をフラットに評価しており、人間であろうと敵対者や役に立たない者には一切容赦せず、逆にバイオロイドやAGSでも実力さえあれば取り立てて相応の対価やポジションを与えていたという。
そのため人々からの評価はかなり大きく二分されており、「暴君」と呼ばれて恐れ嫌われていた一方、中には崇拝の対象にまでしていた者もいたとか。

ただし、比較的身近にいたバイオロイドであるラビアタ・プロトタイプ*1と無敵の龍からの評価はどちらもあまり芳しくない……というか露骨に嫌われている。
特にラビアタはアンヘルからは気に入られていたようで、我が物にしてしまおうとあれこれ手を尽くしていたようだが、結局最後まで拒絶し続けたとのこと。まあ彼女からすればアンヘルは比喩抜きで「親の仇」*2なので当然の対応なのだが。
彼の側近だったAGSのロクはそのあり方を「主にとっての平等公平とは特別な意味を持つ存在が皆無ということ。哀れなお方でした」と評している。

長らく人となりや過去について焦点が当てられず影の薄かった三安のキム・ジソクや掘れば掘るほどろくでもないエピソードばかり出てくるPECSの七社長・伝説サイエンスのヨシミツ等と比べ、冷酷非道ながら筋の通った部分があり、ところどころに人間味も垣間見せる悪役ということでプレイヤーからはわりと人気がある。
同時にムチムチ美女揃いのバイオロイドがよりどりみどりな環境でロボットばかり身近に置いていたせいで「ロボシコおじさん」呼ばわりされていたりもする。一部では完全にネタキャラ扱い。

第二次連合戦争末期において、鉄虫とヒュプノス病によって人類が滅亡することを察したことで、地下シェルターの中に莫大な財産と戦力と共に閉じこもり、享楽の限りを尽くしながら絶命した。

マリア・リオボロス

アンヘルの異母姉にあたる。
反アンヘル派であり、エンプレシスハウンドを率いて度々アンヘル派の暗殺やブラックリバーへの破壊工作などを行っていた。

ちなみに、鉄血のレオナに「北方の雌ライオン」というあだ名をつけたのはこの人。


製造するバイオロイド・AGS

ブラックリバーは上記の通り、軍事関連に特化したバイオロイドおよびAGSを製造していた。
アメリカ軍などの外部に販売することもあったが、製造したバイオロイド・AGSの多くはそのまま自社の戦力として運用されていた。
戦術上の用途に合わせて様々なシリーズを開発するため、他企業と比較しても保有シリーズ数が非常に多い。
また他社と違い、シリーズ名が社内の部隊名としても扱われていたためか、人類滅亡後も同社のバイオロイドはシリーズ毎に部隊を組み、まとまって行動する傾向がある。

アンヘルの徹底した実力主義はバイオロイドやAGSに対しても同様だったため、時にはバイオロイドが人間よりも階級が高くなることもあった。
特に無敵の龍は大将にまで昇格し、人間に対して命令して指揮をとったこともある。

スチールライン、シスターズ・オブ・ヴァルハラ、アンガー・オブ・ホード、ドゥームブリンガーの四つをまとめて「ブラックリバーの4師団」と呼ぶことも。
シナリオ上でも特に出番が多い部隊なので覚えておいて損はない。


■シリーズ一覧

○スチールライン

Standing Death!(立ったままの死を!)

世界で初めて製造された指揮官型バイオロイドである不屈のマリーを隊長とした、シスターズ・オブ・ヴァルハラと並ぶブラックリバー最大級の部隊。
同社の主力とも言える部隊で、多くの戦場へ送り出され、敵味方含め多くの犠牲者を出した部隊である。

歩兵戦闘部隊を中心として構成されており、上記の部隊モットーからわかる通り、死を恐れない勇猛さを良しとする軍人気質が強い。
実戦だけでなく訓練もスパルタで地獄のような厳しさを誇るが、これはとある理由によるもので、主人公も黙認している。

勝利!」と高らかに挨拶するのが特徴。
また隊員達は共通して全身スーツを着込んでいる。

一万から二万ものバイオロイドで構成され、所属バイオロイドはバリエーションを含めると100種類以上とのこと。
そのせいかオルカでは一番人数の多い組織となっている。

●所属するバイオロイド
★本隊
  • 不屈のマリー(正式名称・C-1 マリー)
スチールラインの隊長にして世界初の指揮官級バイオロイド。現在のオルカにいるのは同機で唯一人類滅亡前から生き残っている個体である「マリー4号機」。
モデルはおそらく第一次世界大戦において連合国軍総司令官を務めたフェルディナン・フォッシュ。
厳格なスパルタ主義者にして、時に身体を張ってでも部下の命を守ろうとする責任感の持ち主。一方でその部下思いが災いし前線に留まりがちだったよう。マリータイプで生き残りが少ないのはその辺りの事情もあるようだ。
軍人の鑑のような人物だが、同時に重度のショタコンという残念な一面も併せ持つ。

  • T2 ブラウニー
世界で最も多数生産されたと言われる歩兵型バイオロイド。
勇敢を通り越して無謀なほど突撃しまくったり、射撃があまり上手くなかったりと欠点も多いが、いつも明るく陽気な愛すべきおバカ。
この性格づけは意図されたもので、戦場での精神的損耗を抑えるためにあえて楽天的な思考を持たされている。特に最もポピュラーな歩兵=敵にも同じ顔のブラウニーがたくさんいることが多く、真面目だと自分殺しに耐えられないという笑えない事情もある。
割と顔が広く、意外なバイオロイドと仲良くなっていたりすることも。

  • T-3 レプリコン
分隊長としてブラウニー達を取りまとめる役割を持つ歩兵型バイオロイド。
おバカなブラウニー達に常々振り回されている生真面目な苦労人。
レプリコン1人にブラウニー3人がスチールラインの最小構成分隊。

  • AA-7 インペット
ロケットランチャーを装備した航空火力支援用のバイオロイド。ゲーム中でのランクは低いが階級は軍曹と高め。
好戦的ながらおおらかで気さくな性格だが、締めるところは締めるいい上官。

  • T-20S ノーム
発泡コンクリートによる防壁生成能力を持つ歩兵型バイオロイド。
ゴリゴリの体育会系なスチールラインでは珍しく、普段は温厚で控えめな性格の持ち主。
部隊の仲間達を「家族」と呼んで大切にしている。猫好き。
銀髪に片目隠れというビジュアルと余すところなくムチムチなスタイルから、一部では「すたみな太郎だけを食わされ続けて育った浜風」というあだ名をつけられているとかなんとか

★支援部隊
  • C-77 レッドフード
スチールラインの突撃連隊の連隊長と監察将校を務めるバイオロイド。
マリー以上のスパルタ主義者かつ軍人精神の塊で、声をかけられただけでブラウニーが本当に腰を抜かしてしまうほどの鬼上官。
とはいえ口だけでなく自ら率先して突撃を仕掛けてくれるため、同時に頼もしくも思われている。

  • M-5 イフリート
迫撃砲を装備した砲撃支援用バイオロイド。階級は兵長。
惰眠を好み隙あらばサボろうとするものぐさな性格だが、砲兵としてはすこぶる優秀なため本人の意思に反してこき使われがち。
その八つ当たりの矛先は基本的に部下のブラウニーに向けられる。

  • T-50 PX シルキー
巨大なリュックサックがトレードマークの補給兵型バイオロイド。
小柄な体格と分厚い制服に阻まれてわかりにくいが、実はかなりの隠れ巨乳

  • GS-130 フェニックス
巨大な榴弾砲を背負った航空火力支援用のバイオロイド。元々はドゥームブリンガーに所属していたらしい。
得物の砲塔を抱えてガクガク震えたりする過激なトリガーハッピー。ブラウニー曰く「半端ない」らしい。
モチーフはおそらく米国の対地攻撃機AC-130。

  • C-79G ハベトロット
大きな飛行ユニットに乗った通信兵型のバイオロイド。
普段は新兵のような初々しい振る舞いをしているが、素は割とお調子者で甘えん坊な性格。親密になると主人公のことを「にーに」と呼び慕うようになる。
シルキー同様服に誤魔化されてわかりにくいが、やはり相当な隠れ巨乳でもある。このおっぱいで妹キャラは無理でしょ…

○シスターズ・オブ・ヴァルハラ

We wait honor in the snowstorm!(我ら吹雪のうちに栄誉を待ちいたり)

不屈のマリーの後に開発された鉄血のレオナを隊長とした、スチールラインと並ぶブラックリバー最大級の部隊。
寒冷地・山岳地帯での戦闘を目的として開発されており、市街地戦やゲリラ戦でも戦果を挙げている。

寒い場所での活動を想定されているためか、部隊員は全員厚手のコートを着てラスオリらしいむっちむちの体つきをしている。
またスチールラインと違ってそれほど軍人気質が強くなく、その名の通り姉妹のような、ある程度くだけた雰囲気の部隊となっている。

公式の発言で、滅亡戦争時にて全滅したと明言されている唯一の部隊。主人公達と合流したバイオロイド達は遺伝子の種から新たに製造された者達である。

●所属するバイオロイド
  • 鉄血のレオナ(正式名称・C-3 レオナ)
ヴァルハラの隊長を務める指揮官級バイオロイド。あまりにも我が身を顧みなさすぎるマリーへの反省のもと開発されたらしい。
プライドの高い完璧主義者で一見冷徹そうだが、実のところ割と甘いところの目立つ性格。階級の低い部下とも肩肘張らずに雑談しているような場面が多い。
主人公相手に迂遠なお誘いをかけた挙句3時間もシャワーを浴び続けるなどやや面倒臭い不器用な一面も備える。

  • T-8W ヴァルキリー
レオナの副官にあたる狙撃手型バイオロイド。モチーフはおそらくシモ・ヘイヘ
口数は多くないが穏やかで優しい性格の持ち主。一方恋愛沙汰では遠慮のないところもあり、レオナよりも先に主人公と関係を持ったがために不仲になりかけてしまったことも。
なお、何のとは言わないが声が大きいらしい。

  • T-9 グレムリン
AGS(ロボット)の整備を主に担当していた工兵型バイオロイド。
機械を「セクシー」とか「可愛い」と評する特殊性癖の持ち主。一方で人間の男性の体にも興味津々だったりする。

  • T-10 ニンフ
レプリコンに近いポジションの寒冷地戦用歩兵型バイオロイド。
紅茶を嗜む穏やかなお姉さんだが、太めの体型をやや気にしている。
……が、どうも自制心が弱いらしく、そう言いつつ高カロリーのチョコバーなどを頻繁に食べていたりする。

  • GS-10 サンドガール
対地攻撃用に作られた飛行型バイオロイド。モチーフはおそらく米国の対地攻撃機A-10 サンダーボルトⅡ
かなりネガティブな性格で、厭世的でやさぐれた物言いが目立つ。仲間からもその点を心配されていたようだが、オルカに主人公がやってきてからは少しずつ前向きになってきているらしい。
ある事情から指揮を受けて以来、カーンの戦いぶりに惚れ込んでしまっている様子。
ちなみに機動型では最重量で全バイオロイドでもトップ10に入るほどだが、これは機動性より防御力を優先して頑丈な金属骨格を使用しているからとの事。

  • T-12 カリアフ・ベラ
マークスマン型バイオロイド。生真面目で心配性な性格の持ち主。
特に幼いところの目立つアルヴィスの世話を焼いていることが多い。
一方テレビ番組に出演できたことにはしゃぐなど、意外にミーハーな一面も。

  • T-13 アルヴィス
大きな防弾盾を装備した前線要員の歩兵型バイオロイド。
体格は結構な巨乳だがとても小柄で、性格も幼い子供のような無邪気なもの。そのため部隊内の妹分としてとても可愛がられている。
また、LRLやダッチガール等のちびっ子バイオロイドとも仲が良い。
チョコが大好きで、マガジンポーチに詰め込んだチョコバーを配り歩く癖がある。ヴァルハラ姉妹の体型維持に一役買ってしまっている

  • C-33 アンドバリ
兵站管理用に開発された指揮官級バイオロイド。外見は幼い子供そのものだが、階級は中佐とかなり高い。
物資の無駄遣いは許さない几帳面な性格で、よく銀蝿を働くアルヴィス&LRLのコンビと製造で資源を溶かしまくる一部司令官には頭を悩ませている。
なんと公式でプレイヤー全体で消費した資源の量に応じた報酬が貰える「資源消耗イベント」が開催され、泣き顔のアンドバリがイベントバナーに選ばれた。 なんてことするんだ…

○アンガー・オブ・ホード

Kill! Kill! Raid!(殺せ!殺せ!襲いかかれ!)

迅速のカーンを隊長とした、「大群の怒り」を意味する名を持つ部隊。

高機動力・高火力によって一気に敵に強襲して一気に離脱する戦法……というか、「カーンが一人で突っ込んで敵を皆殺しにしていくので、他の隊員はみんなでそれを支援したり残党狩りしたりする」という滅茶苦茶な戦い方をするのが特徴。
作戦もへったくれも無いが、実のところカーンという常識外のワンマンアーミーの存在を前提にするならこれが最適解という面もあり、かなりの戦果を挙げている。
実際、カーンが誕生するまではもっと普通の陸戦部隊だったらしい。
オルカ内では本部隊の強さが「オルカ七大ミステリー」のひとつとして数えられているという。

基本戦術のせいなのか、所属するバイオロイドは皆一癖も二癖もある連中ばかりの、言ってしまえばイロモノ集団。隊としての形を保っていられるのはひとえに隊長であるカーンのカリスマと統率力によるところが大きい。
装備・服装に関してもかなり自由が利き、本来想定されていた武装から別の武装に乗り換えた者や、武装を勝手に改造する者もいる。

隊員の多くが車輪のついたブーツを装備しており、ローダーダッシュ機構によって高い機動力を発揮する。
また、隊員全員が身体のどこかに部隊エンブレムの刺青を入れている。

一時期は三安産業に雇われていた事があり、その際には同じブラックリバーのバイオロイドと戦闘する事もあった。

●所属するバイオロイド
  • 迅速のカーン(正式名称・C-2 カーン)
ホードの隊長を務める指揮官級バイオロイド。曲者揃いのホードをまとめ上げる懐の深さと人徳、そして単騎で戦場を完全に支配してしまう凄まじい戦闘能力とスピードを誇る猛者。
オルカのカーンはその中でも後述のケシクから改造された1機目の「オリジナル・カーン」とでも呼ぶべき特別な存在で、数少ない人類滅亡前から生き残っているバイオロイドの1人でもある。
実はかなりウブ。

  • クイックキャメル
ホードの砲戦要員を務めるバイオロイド。
快活で気楽な性格をしていると同時に、ホードの中では比較的常識的な感性の持ち主。そのため同僚のはっちゃけた言動には常々頭を悩ませている。
特徴的な褐色肌は実は日焼けによるもので地肌は白い。趣味はお風呂に入ること。

  • T-75 ウェアウルフ
銃剣付きの二丁拳銃で武装した歩兵型バイオロイド。
映画をこよなく愛するロマンチストであり、実戦の場でも大真面目に映画の真似事をやりたがるおバカ。特徴的な武装も映画に影響されて勝手に持ち替えたものが戦果を挙げたことで正式な装備として認められたという経緯があったりする。
だが一方でオルカ艦内でもトップクラスの恋愛強者でもあり、階級的には下っ端でありながらかなり早い段階で主人公と関係を持っている。
また、後輩に対しては面倒見良く接する一面も。

  • E-16 タロンフェザー
カーンの副官を務めている航空偵察用バイオロイド。モチーフはおそらく米国の戦闘機F-16の偵察任務向け派生機RF-16。
普段は真面目で礼儀正しい振る舞いをしているが、その本性はオルカ艦内に監視網を張り巡らせ、こっそりバイオロイド達と主人公の痴態を大量に撮り溜めているド変態の盗撮
おまけに重度のオナニー癖があり、テンションが上がってくると屋外かつ仲間の視線がある中でさえおっぱじめようとする。
同室のクイックキャメル曰く彼女が洗濯に出すベッドのシーツは毎朝すごいことになっているらしい。
同じく「フェザー」の名を持つスノーフェザーがオルカ屈指の清楚キャラの関係でこちらはしばしば「汚いフェザー」と呼ばれることも。

  • T-40 ハイエナ
擲弾兵型バイオロイド。爆弾をこよなく愛する戦闘狂。世紀末感あふれる服装は本人の好みによる物とのこと。
ギャンブル好きで負けず嫌いだが単純なためあまり強くないらしく、いつもサラマンダーにカモにされている。

  • A-15 サラマンダー
戦闘工兵型バイオロイド。火炎放射器を搭載したウォーカーマシンを操る。
根っからのギャンブラーで、イカサマも好んでやるタイプ。

  • T-4 ケシク
兵站管理役や救護兵の役割を担うために開発された支援兵型バイオロイド。
かつて戦場で大きな戦果を挙げたこのモデルの一個体をもとにカーンが開発された。
現在のカーンとはかなり印象が異なる、生真面目で温厚な性格の持ち主。とても心優しく仲間思いで、「誰1人犠牲を出すことなく帰還したい」という願いを胸に秘めている。

  • C-11 スカラビア
ホードの技術顧問を担当するメカニック型バイオロイド。
非常にズボラでものぐさな性格で、タバココーヒーを常に手放さない不摂生極まる生活を送っている。
技術力は高いが安定性や安全性には全く頓着しない主義。

○ドゥームブリンガー

Send them to God. He will choose.(奴らを主の御許へ送ってやれ 主がお選びになるであろう)

滅亡のメイを隊長とした戦略爆撃部隊。

同じ航空部隊のスカイナイツが空対空戦闘を中心としているのに対し、こちらは空対地攻撃に特化しているのが特徴。
極めて高い火力と殲滅力を誇り、特に滅亡のメイには明言こそされていないものの核ミサイルすら搭載されていることが示唆されている。

所属するバイオロイドは全員機動型で、飛行能力を持っている。
また、実在の航空機や戦闘機がモチーフとなったバイオロイドも多い。

ちなみに、スカイナイツとはあまり仲がよろしくないらしい。
元ドゥームブリンガー所属のフェニックス曰く、部隊の雰囲気はスチールラインに似ているとのこと。

●所属するバイオロイド
  • 滅亡のメイ
ドゥームブリンガーの隊長を務める指揮官級バイオロイド。戦術核ミサイルを搭載した玉座型ユニットや脳波コントロール式の無人爆撃機を操る。
モデルはおそらくカーチス・ルメイ
その人となりを端的に表すと古典的なツンデレ。プライドが高く、戦略爆撃部隊のトップとして時に冷徹な判断も躊躇なく下すものの、恋愛が絡むと途端に気弱で初々しい部分が露呈してしまう。
バイオロイドは人間の命令に逆らえないのにツンデレ? と思うかもしれないが、これは開発段階で意図されたもの。
個人単位で戦術核を扱えるため、例外的に命令に対するある程度の拒否権が与えられており、あまりに不条理な命令者には心を開かないため、それが一種のセーフティとして機能している。
オルカでは類稀なる恋愛弱者ぶりを遺憾なく発揮。数年に渡り司令官との関係においてライバルたちの後塵を拝し続けた。
司令官と手を繋ぎたい口実として、まだ強化人間*3設定もなかった彼に腕相撲を挑むレベル。
その様子をユーザー達は微笑ましく見守っていた。

メイの副官を務めるステルス爆撃機型バイオロイド。モチーフはおそらく米国の戦略爆撃機B-2と同じく米国の攻撃機F-117。
やや冷めた性格で、上官のメイ相手でも躊躇なく毒を吐く皮肉屋。その一方ある身体的特徴に関して強烈なコンプレックスを抱いている。
詳細は個別項目を参照。

  • P-2000 ジニヤー
護衛機型バイオロイド。モチーフはおそらくフランスのマルチロール機ミラージュ2000
明るく呑気な性格の持ち主にしてかなりの食いしん坊。トウモロコシが大好物で暇さえあれば齧っている。
そのためだろう、体の一部ではなく全体的なラインがふとましい。

  • 37式ダイカ
早期警戒管制機(AWACS)型のバイオロイド。ドゥームブリンガーの参謀役的なポジションであり、ナイトエンジェルと並ぶメイの腹心。
かなりスローペースな喋り方やいかにも大和撫子といった外見の印象通り、おっとりとしていて物腰柔らかな性格の持ち主。
一方で割と抜け目のないところもあり、しれっとメイやナイトエンジェルに抜け駆けして主人公と関係を持っている。

  • P-18 シルフィード
追撃機型バイオロイド。モチーフはおそらく米国の戦闘攻撃機F/A-18
自信家かつ少々生意気で、普段は「クール」「超イケてる」などと自称しているが、時折繊細なところを垣間見せることも。
メイを「(主人公にとっての)初めての女」だと信じており、素直に彼女からの恋愛指南を聞き入れているが……

  • A-87 バンシー
急降下爆撃機型バイオロイド。モチーフはおそらく第二次世界大戦期の急降下爆撃機Ju87に対戦車機関砲を増設したJu87G。閣下が乗ってたアレである。
戦略爆撃部隊の切り込み役という実質使い捨ての鉄砲玉のようなポジションにいたこともあり、やや達観気味で感情を表に出さないタイプ。

  • AL レイス
後述するバミューダチームのファントムと同系統の、光学迷彩を搭載した工作員型のバイオロイド。
かつては生きた爆撃誘導用ビーコンのような扱いをされていたため、バンシー同様生還率が非常に低かったらしい。
一見クールでストイックな人物に見えるが、実はかなりのうっかり屋。ファントムとは所属が異なるが仲が良く、「先輩」と呼び慕っている。
所謂陰キャ的な性格で、カラオケに誘われただけで精神がガリガリ削られていくタイプ。

  • B-7 ストラトエンジェル
ナイトエンジェルの姉にあたる戦略爆撃機型バイオロイド。ある身体的特徴を除き妹とよく似た姿をしている。
表向きはお調子者の自信家として振る舞っているが、実は非常にコンプレックスが強く卑屈な性格の持ち主。また、少し太りやすい体質らしい。
モチーフはおそらく米国の戦略爆撃機B-52。

○アーマード・メイデン

Armored Maiden at the gate(武装乙女はすぐそこに)

ナースホルンを隊長とした部隊。

戦車や装甲車をモチーフとしたバイオロイドが多く、重装甲と高火力を併せ持ち、要塞攻略戦などに投入されていた。
滅亡戦争でもその頑強さを遺憾なく発揮していたが、そのせいで多くの被害を被ってしまった。

所属するバイオロイドはゴツいメカアームやキャノン砲、シールドなどを装備していることが多い。

●所属するバイオロイド
  • ナースホルン
アーマードメイデンの隊長を務める指揮官級バイオロイド。
優秀だがかなり無責任なサボり魔で、仕事の大半をブラッディパンサーに丸投げしてしまっている。

  • A-1 ブラッディパンサー
アーマードメイデンの突撃大隊を率いる戦車型バイオロイド。長らくナースホルンが不在だったため、オルカでは実質的な隊長として振る舞っていた。
不良っぽい風貌とは裏腹に真面目な軍人気質の人物で、部下にもよく慕われる理想の上官。
どこのかは不明だが毛の処理はちゃんとしているらしい。

  • A-14B スプリガン
砲撃戦一辺倒で弾薬消費の激しすぎたアーマードメイデンの欠点を補うために開発された狙撃支援用バイオロイド。
噂好きのお調子者で、現在のオルカ艦内では「マイオルカTV」なる番組を制作している。
しかし、エンターテイメント性を重視するあまり誇張上等とするスタンスであり、フェイクニュースに片足を突っ込んでいる。

  • A-54 カリスタ
防御性能を捨てて連射性に特化した戦車型バイオロイド。
強気な自信家だが、割と素直でくだけた性格。「意地っ張り」というスキルを持っているがそんなに意地っ張りでもない
いまだに水着スキンを貰えず下着姿の物で代用されている。

  • A-6 イオ
長期戦・攻城戦を目的に開発された戦車型バイオロイド。
気弱で引っ込み思案な性格で、それを反映したかのように「自分が指定保護を受けている時」や「自分の位置が敵陣から遠いほど」ステータスが大きく上昇するパッシブスキルを持っている。

○バミューダチーム

We exist in the shadow(我らは影に潜む者)

かつてブラックリバー内に存在した、バイオロイドに生体電気を応用した超能力を付与する研究を行っていた開発チーム。
そのため、他のシリーズと違い正式に部隊として運用されていた訳ではなく、隊長や階級分けなども存在していない。
ちなみに、三安産業のバイオロイド「アウローラ」はここの技術をパクって作られたバイオロイドである。

所属するバイオロイドは生体電気を利用した特殊な能力を持っており、戦闘においては武器を使わず能力を活かして戦う。
また、実験台だったり非合法活動専門だったりなどの理由により、トラウマ持ちや内向的なバイオロイドが多い。

080機関とはライバル関係だったらしい。

●所属するバイオロイド
  • エキドナ
金属を操作する超能力を持った実験体バイオロイド。
尊大な性格の貪欲な享楽主義者で、研究所では得られなかった「快楽」を求めて思うままに行動する。
……が、極度の世間知らずのため甘いおやつなどを与えるだけで満足することも多い。

  • ネオディム
磁力を操作する超能力を持った実験体バイオロイド。
温厚でやや感情表現の乏しい性格。エキドナ同様に世間知らずのため精神年齢が低く、子供のように純粋。
その人柄とは裏腹に極めて高い戦闘能力を誇り、オルカに合流するまではたった一人で150年近く研究所を鉄虫から守り続けていた
歌うのが好きで、あるブラウニーの一個体と仲がいい。

  • スカディー
ウェアラブルコンピュータを身にまとったハッカー型バイオロイド。
半裸同然の服装にかなり筋肉質な体、赤みがかった褐色の肌とインパクト抜群のルックスが特徴。
その肉体はハッキング(物理)に如何なく発揮されている。一応ハッカーとしての知識と腕前は本物ではあるので(物理)は最終手段。
また少々見栄っ張りなところがあり、人前では絶対にその腕っぷしを振るおうとしない。

  • AL ファントム
光学迷彩を搭載した暗殺者型バイオロイド。
暗殺者らしいクールな一匹狼……と見せかけて実は単なるコミュ障で、仕事柄友達が少ないことをかなり気にしている。
クールな振る舞いも仲間に頼られたいからとかっこつけてやっているのだが、むしろ逆効果なことには全く気付いていない。

  • レイシー
超能力開発の実験体として作られたバイオロイド。
精神的に負荷をかけるために拷問まがいの実験を受けさせられたり、偽りの家族の記憶を植え付けられて自分を人間だと思い込ませられていたりと、実験体達の中でも特に悲惨な扱いを受けていた。
頭には生体電流を操作するための電極のようなユニットが埋め込まれているが、そのせいで常に耐え難い頭痛に苛まれているらしい。

  • ブリュンヒルド
炎を操る超能力を持った実験体バイオロイド。赤い毛皮を纏った型ロボット「ガルム」を引き連れている。
やや刺々しい、人をあまり寄せつけたがらない性格。研究所にいた頃はあるブラックリバーの女性研究員と懇意にしていたらしい。

  • ヘル
機械を操る超能力を持った実験体バイオロイド。ただし能力は不完全でロボットの残骸しか操れない。
普段は気弱な性格だが、マスクを被ると強気で尊大な性格になる二重人格者
他の実験体達同様かなりの世間知らずであるため、はいてない。というか腰回りはほぼすっぽんぽん。

●所属するロボット
  • S12 シェード
極秘裏に開発されていた暗殺用人型AGS。高度なステルス機能を持ち、両腕にはヒートブレードがマウントされている。
基本的には無感情で機械的なAGSらしい思考をしているが、本職以外の仕事を回されそうになると嫌がるなど意外と人間臭い一面も持っている。
伝説サイエンスの作品に出演していた改造機については「伝説サイエンス(ラストオリジン)」を参照。

○AAキャノニア

Friends of all Civilizations and Cities(全ての文明と都市の友)

ロイヤル・アーセナルを隊長とした火力支援部隊。
部隊名の読みは「エーエーキャノニア」。

アーマード・メイデンと同時期に開発されたが、向こうが敵の攻撃を重装甲で受け止めるのを得意とするのに対し、こちらは敵の重装甲を火力でぶち抜くのを得意とする、いわば真逆の部隊。
また、対空砲としての役割も持っている。

所属するバイオロイドの多くが巨大な大砲を装備している。

●所属するバイオロイド
  • ロイヤル・アーセナル
AAキャノニアの隊長を務める指揮官級バイオロイド。対物ライフルを片腕で扱う豪腕の持ち主。
フローティング・アーモリー(浮かぶ武器庫)」と呼ばれる巨大な弾薬庫を随伴させており、部隊の指揮だけでなく補給も担当している。
豪胆極まる頼もしい女傑にして主人公をたじたじにさせるほどの超肉食系
主人公相手に逆セクハラを仕掛けたり、何の躊躇いもなくド直球の下ネタを口にしたりと、その言動はとにかく強烈。
まったく関係のないイベントに下ネタを言うためだけに登場したことすらある。流石にビーストハンターに阻止されたが

  • AT-100 ビーストハンター
アーセナルの副官を務める砲兵型バイオロイド。
努めて冷静に振る舞う部隊のまとめ役だが、アーセナルのとある挑発行為に付き合わされたり、精神的に幼いエミリーの保護者役を任されていたりもする苦労人。
同じく赤髪で製造時間も同じだがフェンリルのパチモンではない。

  • AT-4 パニ
非常にボリューミーな癖っ毛が特徴的な砲兵型バイオロイド。
陽気で快活な部隊のムードメーカー。

  • X-05 エミリー
機動性を重視して作られた砲兵型バイオロイドの試験機。巨大なレールガン「ジェノクス」が武器。
他の多くの試験機・実験機同様、外見よりもかなり精神年齢が幼いため、部隊内では妹分として可愛がられている。
精神年齢を反映してかプロポーションも露出度も控えめで、物騒な得物を除けば極めて健全な外見をしている。
司令官もその精神面の幼さから、(同隊の隊員たちに散々焚きつけられながらも)まだ手を出していない。
ちなみに彼女を含むXナンバー(試験機)のバイオロイドは同型番のソレスタルビーイング製モビルスーツがモチーフと目されており、エミリーの場合は同じく砲撃機のガンダムヴァーチェが該当する。
細身に長髪でその上に分厚いコートを羽織っている、というのもそれらしいかもしれない。

  • AO-2 レイヴン
砲撃観測等の支援任務のために開発された飛行能力持ちのバイオロイド。
明るく気楽で面倒見のいい性格をしており、「お姉ちゃん」を自称している。

○080機関

Such a person does not exist...(そのような人物は存在しない…)

ブラックリバーが秘密裏に抱えていた諜報機関。
元々は人間が所属していたが、バイオロイドに置き換わっていった。

スパイ機関らしく、任務のためにはあらゆる手段を用い、任務に失敗した者は即刻自害、そうでなければ刺客によって始末されるという掟が存在した。
しかしオルカにおいてはそのようなものは存在せず、というかそもそも080機関として集団で動くことがあまりない。

●所属するバイオロイド
  • エイミーレイザー
露出の多い服装にナイスバディ、太ももに拳銃と「いかにも」な出で立ちをした女スパイ型バイオロイド。
主人公とは付き合いの長いバイオロイドの1人でもある。
任務にあたっては冷徹に振る舞うが、普段はお茶目ながら思慮深く母性的な女性としての顔を見せる。
オルカの個体はLRLの事実上の保護者と化している。

  • ドクター
博士号10個分に匹敵すると言われる頭脳を誇る研究者型バイオロイド。カニのような姿の大型ロボット「タイタン」に乗って戦う。
複数がリンクすると技術的特異点に到達してしまう危険性があったらしく、滅亡前には10機程しか製造されなかった。
幼い少女のような見た目通り、割と子供っぽい性格をしている。これはその驚異的な知能が誤った方向へ進まないようにするため。
主人公のことは「お兄ちゃん」と呼んで慕っているが、子供なのであまり女性扱いされないことに不満を持っている。
非常に優秀なオルカの頭脳担当だが、倫理的な面に頓着しないマッドな一面があるのが玉に瑕。

  • トモ
スパイとして各地の学校に送り込まれ、各種工作や要人の護衛などを行っていた学生型バイオロイド。
周囲に溶け込むよう明るくフレンドリー、そしておバカな性格に設計されている。自分の仕事である「スパイ」の綴りさえちゃんと覚えていないほど。
しかしごく稀に非常に頭脳明晰な特異個体が生まれることがあり、ある事件において大活躍した特異個体の1人が後に他社のバイオロイドのベースとして用いられている。

  • シラユリ
トモと同じ学生スパイ型のバイオロイド。トモとは対照的に優秀な生徒として振る舞い、学生達の人望を集めるように設計されている。
普段は人当たりよくお淑やかだが、裏で他人の弱みを握って操ることを好む腹黒な性格。加えて意外に負けず嫌いなところもある。
ちなみに日本版サービス開始時に先行登録特典として実装・配布されたバイオロイドでもある。そのためか名前もデザインも全体的に和風で、一時期は日本版のアプリアイコンになっていたことも。

  • ニッキー・トレイシー
トレンチコートにレザーハットと、変質者アメコミの刑事や探偵の様な出で立ちをした特殊工作員型バイオロイド。
頭の切れる優秀なエージェントであり陽気で気さくなお姉さん……なのだが、いざとなれば躊躇なく敵を皆殺しにするおっかない武闘派でもある。
趣味は露出。

  • エリー・クイックハンド
爆発物処理用バイオロイド。周囲に電磁バリアを展開できるを装備している。
肉体年齢は幼いが、優雅に振る舞い強い責任感のもと任務にあたるノブレス・オブリージュの精神の持ち主。
……なお、彼女は事実上使い捨て前提のバイオロイドであり、電磁バリアも小柄な体格もノブレス・オブリージュの精神も、全て解除に失敗した際彼女1人が爆死するだけで済むように設計されたものである*4

○マングースチーム

Citizens! Here is safe!!(市民の皆様!ここは安全です!)

C-77 紅蓮を隊長とする、テロリスト鎮圧を目的とした治安維持部隊。
部隊名はテロリスト達を蛇に例え、蛇を食らうものという意味で命名された。
北朝鮮を分割統治した際に組織されたチームのため、所属するバイオロイドの名前は朝鮮半島に伝わる神話や伝承が由来していることが多い。
同業であるPECSのシティーガードとはやや不仲。

上記の通り、北朝鮮の民間人を相手に射撃訓練を行わされていたという後ろ暗い過去を持つ。
しかし本人達は紅蓮を「お母さん」と呼ぶなど明るいアットホームな雰囲気。流石に作戦中は注意されるが、それ以外は家族のような関係となっている。

●所属するバイオロイド
  • C-77 紅蓮(ぐれん)
マングースチームの隊長を務める指揮官級バイオロイド。冷凍弾を装填したボウガンが武器。
高い演算能力を持つチームの司令塔であり、隊員達から慕われるみんなの「お母さん」。
名前の由来は怪談「薔花紅蓮伝(そうかこうれんでん)」に登場する怨霊姉妹の妹から。
ただしこっちでは紅蓮の方が姉。日本版では名前の読みもちょっと違う。

  • AS-12 スチールドラコ
市民保護のための大盾を装備したバイオロイドで、マングースチームの前衛要員。チーム内でのTACネームは「ドラゴン」
熱血にして男勝りな極度のおバカ。紅蓮にまで「知能が低い」とはっきり言われてしまったほど。
名前の由来は龍になり損ねた蛇の妖怪・イムギの成れの果てと言われる「強鉄(カンチョリ)」。

  • P-24 ピント
飛行能力を持ち、敵の撹乱を得意とするバイオロイド。チーム内でのTACネームは「ヒーロー」
お調子者だが正義感が強く、ヒーローになることを夢見ている。
彼女のみ名前の由来がはっきりしていないが、恐らくモチーフが馬に由来する名前を持つ米軍の戦闘機「マスタング」であること、「ピント」が馬の駁毛を意味することなどから、翼が生えた馬「千里馬(チョルリマ)」がそうではないかという説が有力。

  • T-14 ミホ
ライフルを装備したスナイパーバイオロイド。ピンク髪の長いおさげと狐耳を模したヘアピンがトレードマーク。好物はチョコで、チーム内でのTACネームも「チョコ」
マイペースで何事にも動じないタイプだが、スナイパーとしての責任感は強い。
名前の由来は九尾の狐の朝鮮語読みである「九尾狐(クミホ)」。
ゲームではAランクかつ序盤から入手可能でありながら「新規はミホを中心に編成を組め」と言われた程優秀であり、「ミホ先生」の愛称で親しまれている。
育てればエンドコンテンツでも活躍することから新米司令官からベテランまで幅広く愛されている。

  • T-60 ブルガサリ
両腕にパイルバンカーを装備した強行突入用のバイオロイド。
やや口さがないところのある皮肉屋。好物はドーナツで、チーム内でのTACネームも「ドーナツ」
名前の由来は鉄を食う怪物「不可殺(プルガサリ)」。日本では「北朝鮮の怪獣映画で主役を張ってたやつ」と言った方が通りがいいかもしれない。

○ホライゾン

Mare Nostrum Pacificae(我らが平和なる海)

無敵の龍を隊長とする、ブラックリバーの海軍。
規模としてはPECSのポセイドン以下、三安のマーメイデン以上といった程度。

所属するバイオロイドは無敵の龍以外は全員へそ出しのセーラー服を着用している。海軍だからセーラー服なのはいいとして、へそ出しが徹底されている理由は謎。
モチーフは艦載機や艦砲といった艦隊に搭載されている武装が選ばれることが多い。

T-5マリーナは2024年12月現在、プレイアブルキャラとしては実装されていない。

●所属するバイオロイド
  • 無敵の龍
ブラックリバーが総力を結集して開発した、超高性能指揮官級バイオロイド。
他の指揮官級バイオロイドとは一線を画する能力を持ち、3つの巨大艦隊の指揮権を保有している。
誇り高くも驕ったところのない、謙虚で武人気質な性格。「無敵」は自称ではない。
三安のラビアタプロトタイプを超える究極のバイオロイドを目指して開発されたが果たせず、艦隊指揮機能を持たせて企業のメンツを保ったという経緯を持つ。
それでも性能の高さに議論の余地はなく、仕様上コストを考えなければ量産は可能だが、箔を維持するためにされなかった。
現存する遺伝子の種も存在しないと思われる。
部下のセーラー服を着させられたり、裸コートでVR世界を歩かされたりと何かとスキン面でさんざんな目に遭いがち。え?ちょっと癖になってる?まさかそんな
オフの日はCAFÉ Horizonでバリスタとして働いており、コーヒーの味はかなり好評。

  • AG-1 ネレイド
巨大なガトリング砲を二門装備した甲板兵型バイオロイド。
強気かつ天真爛漫で、豪快に弾を撃ちまくるバトルジャンキー。「ネリネリ」または「ネリ」という少し変わった一人称を使う。

  • AG-2C セイレーン
艦砲のような巨大な砲門を背負ったバイオロイド。ホライゾン艦隊の副艦長を務める。
龍が不在のホライゾンにおける実質的なリーダーというだけあって、真面目で責任感の強い委員長タイプ。

  • P-3M ウンディーネ
高い機動力を誇る艦戦型バイオロイド。
おしゃれ好きでちょっとプライドの高い性格で、フランスかぶれなところが多く見られる。好物はチーズ

  • MH-4 テティス
対潜哨戒機型バイオロイド。
生意気でお調子者で自信過剰な、典型的な「メスガキ」そのものの性格。なので逆に押されるととても弱い。
ロリ体型*5ながらセクハラボイスやピョンテなスキンが実装されている数少ない人物。

  • T-5マリーナ
ホライゾンで最も階級の低いバイオロイド。スチールラインで言うブラウニー枠。

○スカイナイツ

Knight of Sky(天空の騎士)

輪廻のウロボロスを隊長とした航空部隊。
アメリカ軍に所属していたが、所属は空軍ではなく陸軍の航空部隊だった。

爆撃をメインとするドゥームブリンガーに対しこちらは戦闘機としての役割を果たす。
当然、所属するバイオロイドは全員機動型で飛行能力を持つ。

自在に空を飛ぶ見目麗しいバイオロイド、ということでメディアへの露出も多かったようで、ブラックリバーもそれを利用してアイドルなどの広報活動を行わせていた。
ライブを開いた時には数kmにも及ぶ行列ができたらしく、かなりの人気を誇っていた。そのためか、本人達も満更でもなかったようで、一部のバイオロイドはアイドル意識のようなものを持っている。

なおスカイナイツが歌う楽曲の一部はゲーム中のイベントに合わせてキャラソンとしてDL販売が行われているのだが、恐ろしいことにあのBTSを抜いて韓国の音楽チャート1位を獲得するという大快挙を成し遂げている。

●所属するバイオロイド
  • 輪廻のウロボロス
スカイナイツの飛行団長を務めるバイオロイド。モチーフはおそらく米国の艦上戦闘機F-4
かつてスカイナイツの空中戦の教官役だった「P/A-4ピュトン」をベースに開発されたモデルで、戦場に送り出され命を落とした数多くのピュトンモデルの記憶と経験を継承している。
そういった生い立ちもあってか「おばちゃん」を自称しており、含蓄の多い老人のような物言いをする。モチーフと思われるF-4戦闘機も1960年に運用開始という旧式機である。

  • P/A-00 グリフォン
当時主流となっていた通常の戦闘機や空戦用AGSに対抗して開発された、試作型の空戦用バイオロイド。
そして目覚めたばかりの主人公を発見した人類捜索部隊「21スクワッド」の一員でもある。
強気で言動にも少し棘があるが、根は真面目で自分に非がある時は素直に謝れるタイプ。要するに今風のツンデレ。
モチーフはおそらくスウェーデンのマルチロール機JAS39 グリペン

  • P/A-8 ブラックハウンド
戦闘機型バイオロイド。モチーフは恐らく米国及び英国のV/STOL(垂直・短距離離着陸機)戦闘機ハリアー
普段は温和で仲間思いな性格だが、怒らせると怖いらしい。また、笑顔のままサラッと毒を吐くタイプでもある。

  • P-49 スレイプニール
機動性能に特化した空戦用バイオロイドで、スカイナイツの戦隊長。ウロボロスの復帰までは事実上のリーダーを務めていた。彼女自身もアイドル道邁進のためにオルカへの合流は割と遅かった。
常に自信満々かつちょっとおバカなスピード狂。本人曰く「最高速度はマッハ100」らしい。
流石にそれは誇張らしいが彼女にしか扱えない飛行モジュールの性能は凄まじく、開発が難航した結果しばらくは実験機扱いだった。
地上を走るのも速く、反応速度もカーンを凌ぐという。
デザインモチーフはペンギン……ではなくツバメ。

  • P-29 リントヴルム
グリフォンをベースにより空対空戦闘に特化した設計がなされたバイオロイド。モチーフはおそらくソ連の戦闘機MiG-29。
愛称および一人称は「リンティ」。一人称はたまに「ボク」も使う。とにかく目立ちたがり屋で、臆面もなく「世界一可愛い」と自称する大の自信家。
グリフォンとはお互いにライバル意識を持っているらしい。
チーパオスキンでTKB解禁第一号となった。

  • P-22 ハルピュイア
かつてはブラックリバーの主力だったというステルス戦闘機型バイオロイド。モチーフはおそらく米国の戦闘機F-22
スカイナイツシリーズで培ってきたノウハウの集大成であり、部隊の参謀役を担う。階級も中~大佐と高い。
いかにもアメリカンな金髪のお姉さんといったおバカそうな見た目の印象に反し、インテリな読書家で性格もどちらかといえば大人しいほう。加えてかなりの運動音痴でダンスが苦手。

  • EB-48G フレースヴェルグ
電子戦を得意とする空対地支援用のバイオロイド。モチーフはおそらく米国の電子戦機EA-18G。
真面目でクールなスカイナイツの頭脳担当……なのだが重度のオタクでもあり、特に「伝説サイエンス」が製作した「魔法少女マジカルモモ」シリーズの大ファン。
サブカル絡みの話題を聞きつけると突如巨大な瓶底メガネをかけた姿で現れ、ものすごい熱量で語りだす。

○エンプレシスハウンド

Shred them for the empress(女帝のため奴らを八つ裂きにせよ)

マリア・リオボロスが第一次連合戦争以降に設立した直属親衛隊。
厳密にはブラックリバーの所属ではなく、独立したマリアの私兵である。
もっと言うならバイオロイドで構成されたテロ組織というのが正しい。

反アンヘル派の筆頭だったマリアが創設したこともあり、仕事はもっぱら身内への攻撃だった模様。
アンヘル派の人間やマングースチームなどに多数の被害を出していた。

●所属するバイオロイド
  • 薔花(そうか)
ブラックリバーから盗み出された紅蓮の遺伝子をベースに開発されたテロ用バイオロイドで、ワイヤートラップと爆発物のスペシャリスト。
笑いながら人を殺せる冷酷残忍な性格の持ち主で、遺伝子上の姉にあたる紅蓮とその部下であるマングースチームには並々ならぬ憎悪を抱いていた。
主人公に対しても非常に刺々しい態度を取るが、好感度を上げると一転してとんでもないヤンデレ・メンヘラと化してしまう。

  • チョナ
蛇の遺伝子を組み込んで作られた暗殺者型バイオロイド。遺伝子の影響で寒いのが苦手であり、大量のカイロを常備している。
常に飄々とした物言いで、主人公を「カイロちゃん」呼ばわりしてくっつこうとするなど距離感が近い。一方で割と身持ちは堅く、セクハラや婚前交渉はNGとしている。
なお素直に厚着した方が良いのでは?という質問に対しては「ファッションを諦める位なら凍え死んだ方がマシ」とのこと。

  • ワーグ
マリア・リオボロスの側近として開発されたバイオロイド。頭からのような耳を生やしている。
とても忠誠心が強く、現在でもマリアを主人として認識している。そのため主人公を主と認める気はない、と語っているが……

  • ファフニール
ブラックリバーから盗み出された生体電流技術をベースに開発されたテロ用バイオロイド。竜の尻尾のような生体電流増幅装置「ジュピター」を装備しており、大規模な停電を引き起こすことができる。
とても高飛車で子供っぽい性格で、元々の主人であったマリアのことも「女帝ババア」呼ばわりするなどほとんど尊敬していない。
ハウンドの仲間の事も「性格が終わってる」とこき下ろしており、一方で自分の事はマトモだと思っている。が、その仲間からは「バカ」「電池」と散々な呼ばれ方をされるなどかなりナメられ気味。それを否定できない程度には頭がアレなのは事実だが
宝物の収集が趣味で、特に黄金が大好き。

○その他

現在は製造元不問の混成部隊に所属していたり、諸事情で製造中止になるなどしてブラックリバー内の「シリーズ」の枠組みから外れているバイオロイド達。

  • X-00 ティアマト
現在はラビアタ直属の対鉄虫部隊「ストライカーズ」に所属しているバイオロイド。
元々はブラックリバーの試作実験機であり、数多くの非人道的なバイオロイド開発実験に参加させられていた過去を持つ。
それもあってかなりの人間不信、かつ若干やさぐれ気味の性格。しかし付き合いが長くなるうちに少しずつ主人公や部隊の仲間達とも打ち解けてきている。
近接格闘戦特化&多種多様な剣を装備している、ということでモチーフは恐らく同型番のダブルオーガンダムセブンソード。ちょっとクアンタっぽいスキンもある。

  • X-02 ウル
元々はシスターズ・オブ・ヴァルハラ向けに開発されていたらしい試作型狙撃用バイオロイド。ティアマト同様現在はストライカーズ所属。
両目に狙撃用の照準装置が仕込まれているため酷い遠視持ちになっており、近くのものは眼鏡をかけないとまともに見えない。
ことあるごとにダジャレを口走るなどとぼけた感じの性格だが、意識がある状態のまま100年近く凍結されていたせいで重度の分離不安症になってしまっている。
狙撃特化の機体ということでモチーフは恐らく同型番のガンダムデュナメス

  • T-1ゴブリン
劇中ではほぼ唯一の*6男性型軍用バイオロイド。2024年現在非プレイアブルだし今後も他の男性型バイオロイド共々永久に実装されることはないであろう
曰く外見は某ターミネーターのような筋肉モリモリマッチョマンで、忠誠心に篤い騎士のような性格をしていたらしい。
そして性能面ではほぼブラウニーと同等だった模様(但し筋力はゴブリンの方が少し高い)。
その性能と忠実さから高い評価を受けて各地の戦場に投入されていたものの、主人への暴言をきっかけに暴走し虐殺に走ってしまうという事件を二度も起こし、それによるリコールを受けて製造されなくなったという。
その暴走が男性ホルモンに起因すると特定されたことが、本作のバイオロイドが全て女性であることの理由付けとなっている。

  • スターリング
真空飛行船「ハーカ」専属のバイオロイド。2025年2月現在、プレイアブルキャラとしては実装されていない。
研究所の人間が全員ヒュプノス病で亡くなり、一人だけだったところにファフニールが現れてハーカごと連れ出された。
それ以来ファフニールを「命の恩人」としてハーカと共に付き従っているものの、ファフニールの残念な頭に他の乗組員ともども振り回されまくっているので部下ながらかなりフランクな態度を取っている。
元はアンドロメダ・ラグランなんとかという長ったらしい名前だったが、当時の研究員の一人に却下されてスターリングという名前をつけられた。

○AGSロボテック

AGS protect citizens(市民を守るAGS)

ブラックリバーが製造開発した戦闘用のロボットシリーズ。本来なら「AGS」という名前はここに所属するロボット達のみを指す名称である。
バイオロイド産業に手を出す以前の主力商品であり、バイオロイド登場後も滅亡戦争以前までは戦争の主力として活躍した。

一部のAGSは明確にこのシリーズに属している訳ではないのだが(いわば無所属)、「とりあえず」感覚でここにぶち込まれている。

伝説サイエンスの作品に出演していた改造機については「伝説サイエンス(ラストオリジン)」を参照。

マザーキャッスルは2024年12月現在、プレイアブルキャラとしては実装されていない。

●所属するロボット
  • CT2199W フォールン
戦場では最も一般的だったとされる二足歩行型の陸戦用AGS。
悪く言えばいかにもやられメカっぽいビジュアルとは裏腹に戦車や戦闘機に積むような大口径マシンガンが主兵装というなかなかの超兵器。
1機でレプリコン+ブラウニー3人の分隊に匹敵する戦力があったらしい。

  • S25 スパルタンキャプテン
セット運用を想定して開発された歩兵型AGS・スパルタンシリーズの指揮官機。赤い差し色が入っている。
ロボットらしく合理性を重んじる厳しいリーダーだが、バイオロイド達のしょうもない言い争いを前にして呆れたような物言いをするなど、時々人間臭いところを見せる。

  • S25A スパルタンアサルト
閃光弾を装備したスパルタンシリーズの支援担当機。差し色は青。
生真面目な性格だが映画鑑賞という意外な趣味がある。また、スパルタンチーム以外のAGSとも広く交友関係を持っている。

  • S25B スパルタンブーマー
ミサイルランチャーを装備したスパルタンシリーズの火力担当機。差し色は黄色。
良くも悪くも歯に衣着せぬ物言いをするタイプ。
オルカ内の匿名イントラネットでは特に顕著で荒らし同然のレベルとなり、保安部からの警告が累積し収監されることも。

  • CT103 フォトレス
高い防御性能を誇る移動防壁型AGS。
戦場ではブラウニーをはじめとする歩兵バイオロイド達に頼りにされていたらしい。

  • K180 セルジューク
2門の砲塔を背負った長射程・高火力な自走砲タイプのAGS。
ホログラムでムチムチな女性の姿のアバターを投影するスキンがあったりする。

  • S5 ギガンテス
ゴリラのような姿をしたハイパワーな二足歩行型AGS。
巨大な腕は格闘戦の武器としてだけではなく盾としても使用でき、射撃は腰の位置に装着された機銃で行なう。

  • HQ1 アルバトロス
下半身が舟形のフローターユニットになった人型ロボットで、オルカの全戦力の中でも最強と称される指揮官級AGS。
現在オルカにいる機体は人類滅亡前から最前線で戦い抜いてきた歴戦の猛者だという。
反面やや頑固で気難しいところがあり、特にバイオロイドとはあまり協調したがらないのが玉に瑕。珍しくカーンとの折り合いが悪いが、マリーとは相性がいいらしい。

  • RF87 ロク
鳥を模した翼を持ち、ロック鳥にちなんだ名を冠するAGS。
アンヘルが密かに開発していたAGSであり、彼の懐刀のような存在。
アンヘルの死後は彼の墓所を守り続けていたが、紆余曲折あってオルカのレジスタンスに合流した。
主に似たのか不遜で不敵な性格。厨二臭い言い回しを好むなど、割とかっこつけたがりなところがある。

  • タイラント
超巨大な恐竜型AGS。全高10.24m、全長22.33m、重量412トンという規格外のサイズで、設定上はオルカ内におらず地上で待機している。*7
第一次連合戦争において、ブラックリバー製の兵器開発用AIにより 政府軍の 切り札として生み出された。
その巨体に見合う圧倒的な戦闘能力を誇るものの、あまりにも攻撃的かつ尊大すぎる思考からしばしば暴走を起こすという危険性を秘めている*8
が、ある事件に巻き込まれた際に「ハッピー」と名付けられて主人公のペットというポジションに落ち着いてしまったり、可愛らしいロリっ娘風のボディを与えられたりと、何かにつけてらしくないことをやらされがち。

  • Mr.アルフレッド
ブラックリバー製の兵器開発用AI……の失敗作。紆余曲折あり、現在は兄弟機である「ロバート」のボディを使って活動している。黒いロボットの頭の位置にある白い球体がアルフレッドの本体。
ふざけた物言いが目立つお調子者でかなり胡散臭く見えるが、実際はとても情深く義理堅い性格の持ち主。
あらゆるものの遺伝情報の収集が趣味だが、生物に直に触れるのは生理的に無理とのこと。

  • AT72 ラインリッター
馬のようなフォルムが特徴的な四足歩行型陸戦AGS。自走砲形態への変形が可能。
「ライン川の騎士」を意味する名前通り、騎士を自認しており名誉を何よりも重んじる性格。

  • ウォッチャー MQ-20
空対地支援に特化した無人戦闘航空機タイプのAGS。
他のAGS同様機械的ながらもハキハキした愛嬌のある喋り方が特徴的。
実装からしばらくはぶっちゃけ影が薄かったが、性能面でいろいろとテコ入れが入った末ゲーム的には最強キャラの一角までのし上がっている。

  • ストロングホールド
超巨大な戦車型AGS。タイラントのライバル的な存在。全高(6.1m)・全長(15.2m)こそタイラントに及ばないが、重量は堂々たる490トン。全戦闘員中でもぶっちぎりの最重量機。
厳格で時間にうるさいが、思慮深く仲間思いな、いい意味で英国紳士的な性格の持ち主。

  • S7デスストーカー
サソリの様な姿をした多脚型AGS。
市街戦や地形の悪い場所での運用を想定して開発されており、建物の壁を這い上がっての立体的な戦闘もこなせる。
デモの鎮圧などにも駆り出されていたらしい。


  • マザーキャッスル




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最終更新:2025年04月24日 13:02

*1 製造元は三安だが、一時期龍と交換されてブラックリバーに置かれていた時期がある

*2 ラビアタの設計・製造者であり、彼女から深く慕われていたアダム・ジョーンズはブラックリバーに拉致されて拷問死している

*3 後天的にオリジンダストを投与し、バイオロイドほどではなくとも身体機能を強化した人類

*4 エリーが爆弾処理をする際には電磁バリアを自分と爆弾をすっぽり覆うように展開してその中で処理を行うため、失敗してもエリー一人が消し飛ぶだけで済む、という寸法。

*5 よく見ると足の太さ・長さ等、絶妙に言い訳のできそうなバランスにデザインされているのがわかる

*6 設定上最初期のバイオロイドとして男性型の「ケイン」が存在しているほか、伝説がエキストラ用に少数ながら男性型バイオロイドを生産していたことが明らかになっている

*7 ゲーム内の都合でホーム画面や船内設備に配置する事は可能

*8 実際、ヨーロッパ戦線の決戦の場に複数投入された際には最後の1体になるまで同士討ちを起こし、「その余波で」政府軍・企業軍共に壊滅している。