初出:第461話
名前の初出:SS第23話
家族構成
容姿
髪の色:ヒルデブラントと同じ色合い(青みがかった銀)
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瞳の色:ハンネローレより更に赤く見える瞳
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ヒルデブラントとよく似た色合いの髪を結い上げ、ハンネローレより更に赤く見える瞳は、勝ち気で意志の強い性格をよく表していた。
年は二十代の半ばくらいだと思う。
身動きで揺れる前髪の描写がある。
地位
年齢関連
- ローゼマインとの学年差:+14前後(+13~16)
作中での活躍
ダンケルフェルガー出身の
トラオクヴァール王の第三夫人。
在学中、
ディッターの作戦を考える上で、
フェルディナンドと好敵手の間柄であったが、お互いに恋愛感情は皆無だった。
フェルディナンドを救いたいと考えた
ハイスヒッツェが、先代領主にマグダレーナの婿としてフェルディナンドを押しまくった結果、先代領主が了承し、マグダレーナとエーレンフェストに婚約を打診した。
そこまで画策したにも関わらずマグダレーナの了承を得ていなかったことから、底辺に近い片田舎の領主候補生を押しつけられそうになったマグダレーナは激怒し、それまでは秘めておくつもりだった自分の恋愛成就のためにその状況を利用し、ダンケルフェルガーを出奔しようと王族と恋仲になる。第五王子
トラオクヴァールに求婚、「長引く政争を終わらせるためにわたくしの想いくらい、利用できないでどうします?」「わたくしを利用してダンケルフェルガーの助力を得てください」と半ば脅迫気味に迫って、
政変の最中に結婚した。
相手を押し倒し押さえ込むか武器を突きつけるかして課題を得る
ダンケルフェルガー式の求婚であったらしいが、トラオクヴァールは政変中の王族で今以上に警戒した護衛騎士達に周囲を守られていたはずなのに一体どのようにしたのかと
姪から思われる程の難事であり、成人前にして既に相当の女傑であったことが察せられる。
フェルディナンドについては能力や外面は良いが女心がわからず個人と個人で向き合う対人関係はからっきしで期待できそうにないとこき下ろしており、フェルディナンドの救済を目的とした婚約を打診された際も、「わたくしが救いたい相手は別にいます。フェルディナンド様は現状が不満ならば、その賢い頭を使って自領の第一夫人をさっさと排除すれば良いだけ。境遇に甘んじているのはフェルディナンド様本人でしょう」と反論した。
マグダレーナが第三夫人に嫁いだことで、政変ではどちらにも与してなかったダンケルフェルガーが参戦して、大勢が決する。
長い政変の間トラオクヴァールを支えてきた第一夫人や第二夫人と違いダンケルフェルガーは最後まで政変に参加しなかったため、それでは苦しい時期に寄り添ってきた領地が納得しないでしょう、と第三夫人に自ら収まる。
息子のヒルデブラントの教育方針は「臣下になるから、のびのびと元気に育て」であり、ヒルデブラントは王族らしい振る舞いを取れず、側近は振り回される原因になった。
古い言葉にも通じており
ローゼマインが作成したダンケルフェルガーの歴史書の現代語訳版に衝撃を受ける。
歴史書の一件もあって、フェルディナンドひいてはエーレンフェストとの関係を修復したいとダンケルフェルガーには伝えていた模様。
だが実際にはフェルディナンドに対して持つ評価から関係修復は考慮しておらず、後述のとおりフェルディナンドにとっては激務の果てにヒルデブラントが漁夫の利を得るという内容の要請であった。第三夫人で社交の場にはあまり出ないため背景をどこまで知っていたかは不明だが、
中央騎士団長の疑惑の後押しもあって、トラオクヴァールは13年春に脅迫も混じった王命を強いていた。
フェルディナンドに課した王命は、ヒルデブラントが将来治める予定の荒廃している領地のおぜん立てをさせるとともにレティーツィアを養子にとって教育し、自身は後にヒルデブラントの部下になるというもの。ローゼマインからは断る理由が多いと評されたひどい内容であった。
その後判明した婚約者である
ディートリンデとの背景や横暴さ、エーレンフェストとアーレンスバッハとの関係も相まって、このことはダンケルフェルガーにとってエーフレンフェストとフェルディナンドに関する大きな負い目となった。
マグダレーナは、王命で強制的に婚約者となったフェルディナンドに連座などで配慮する気はなく、婚約者の振る舞いはそれを許しているフェルディナンドにも責任があると考えていた。ヒルデブラントが婿入りするまでにはディートリンデを排除しようとする。
地下書庫に入れなかったヒルデブラントの願いを聞き入れて、ダンケルフェルガーの魔力圧縮を教える。
王族で古い言葉に通じているため、地下書庫での翻訳作業にも参加した。その際に、地下書庫を訪れようとしたディートリンデを足止めている。
ヒルデブラントに対してはその幸せを願い尽力しようとする一方で、一人だけ王族ではなくなる事に不満を抱かせていた。
ダンケルフェルガーの気風やトラオクヴァールと結婚したその来歴から、ラオブルートの甘言に乗ったヒルデブラントのツェントへの意欲を焚きつけてしまう。
マグダレーナ自身は、次代のツェントの治世を今の王族が揺るがすようなことは許さないという立場は崩していない。
15年春の騒動では、
夫が
ラオブルートに毒をもられていた事が判明したため、ダンケルフェルガーの騎士団と合流して自ら打って出る。
アウブ・ダンケルフェルガーと共に戦い、ラオブルートを討ち取った。
だがヒルデブラントがラオブルートに唆されてシュタープを手に入れ、ランツェナーヴェの者達もシュタープを得る事を加担させられた事を知り青ざめる。
エーレンフェストとダンケルフェルガーと王族との間で行われた話し合いでは、ヒルデブラントに
シュタープを封じる手枷をはめた状態で訪れ、罪に対する厳しい言葉をかけた。皮肉にも、自身が言っていた(ヒルデブラントの)躾がなってないという言葉を逆に受ける立場となった。
王族でも義務や罪に厳しいが、トラオクヴァールに対しては盲目的。フェルディナンドが行った罵りには内容にかかわらず、間髪いれずに反論した。
次代のツェントが決まってからは、罰から逃れられないが、王族の罪を隠す方向で話が進む。ヒルデブラントの教育不足を認め、ローゼマインからダンケルフェルガーの教育を参考にするように進言を受けた。
ちなみに、ブルーメフェルトは旧ベルケシュトックという旧王族に反感を抱き15年春の騒動で政変によりただでさえ少ない貴族がさらに減少しているため、第三夫人という立場ではあるが非友好的な領地内の貴族の上に立ち荒廃した領地を立て直すというフェルディナンドに強いた役割を自身が課されることになった。
政治上の理由もあるが大領地出身でありながら自ら第三夫人に収まり、息子のヒルデブランドを王族ではなく臣下として教育するなど、権力欲は持たない。
一方で盲目的であったり他者の心情を考慮しない様子が見受けられ、自身やハンネローレが語った「周囲に利を配り、望む物を叶える一助とする」というダンケルフェルガーの女性らしさとは異なる行動を、エーレンフェスト関連で見せている。
15年春領主会議で、王族から新領地のブルーメフェルトの領主一族に移籍となる。
……ツェントの妻になっても、やることは変わらないんだ……。ダンケルフェルガーってマジでダンケルフェルガー。
経歴
05年秋
ヒルデブラント出産
14年春 地下書庫で翻訳作業をする。領主会議にて行われた奉納式に参加する
15年春 救援に来た
アウブ・ダンケルフェルガーと共に
反逆者の捕縛に乗り出す
領主会議で新領地のブルーメフェルトの領主一族に移籍する。
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