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アカツキ電光戦記 Ausf.Achse」を以下のとおり復元します。
*アカツキ電光戦記 Ausf.Achse
【あかつきでんこうせんき あうすふゅーるんぐ・あくせ】
|ジャンル|対戦格闘アクション|
|対応機種|アーケード(NAOMI)|
|販売元|ピーアイシー|
|開発元|SUBTLE STYLE|
|稼働開始日|2008年2月28日|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
|>|CENTER:''アカツキ電光戦記シリーズ''&br()''アカツキ電光戦記'' / [[エヌアイン完全世界]]|
#contents(fromhere)
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*概要
-同人サークル「SUBTLE STYLE」によって製作された2D対戦格闘ゲーム『アカツキ電光戦記』(通称同人版)のAC移植版。
--同人版からシステム・キャラに対するバランス調整を施し、追加要素として「完全者」を別キャラとして独立させた。
--ユーザーからは「AC版」、公式では「A型」と呼ばれている。

-『メルティブラッド』に続く同人から商業に移行した格ゲー第二弾となった。
//-元となった『アカツキ電光戦記』に関しては同人ゲーであるため、この項目では割愛する。

*特徴
-基本操作
--1レバー+3ボタン。使用するボタンはそれぞれA(弱攻撃)・B(中攻撃)・C(強攻撃)。A+Bで投げ、B+Cで攻性防禦(所謂カウンター)。その他の動作は他の格ゲーと基本的に変わらない。
--「打撃・投げ・攻性防禦」の3竦みを主軸として、快適な操作感と読み合いを重視したオーソドックスな作りである。

-使用可能なキャラクターは全12人''+1台''。1台については後述。

-アーケードゲームには珍しく難易度選択やトレーニングモードも備わっている。
-近年の格闘ゲームがシステムの複雑化から新規ユーザーの獲得に苦心する中、シンプルさから本作を「格闘ゲーム入門編」として未経験者や初心者に薦めるユーザーも多い。

-硬派なストーリー
--現代が舞台ではあるが、世界大戦時の帝国軍を非常に意識したストーリーである。
--ストーリーモードでは各ステージごとにあらすじが表記されるなど、比較的力が入れられている。

-独特なイラスト
--今どきの萌え絵ではなく、色数が少なく黒ベタの効いたアメコミ風の絵柄である。
--媚びてないとも言えるが、中身の濃さのせいで「完全者」以外の女性キャラクターがイマイチ萌えない。「''戦車が一番の萌えキャラ''」とも言われる始末。

*長所
-シンプルかつ分かりやすいゲームデザインで初心者から上級者まで幅広く遊べる。
--コマンド入力が簡易化されていて、いわゆる昇龍拳コマンドすらない(昇龍拳コマンドにあたる操作は「↓↓」)。
---超必殺技コマンドも全キャラ共通で「3ボタン同時押し」である。暴発の心配も少ない。
--キャラクターによる繋がりの差は激しいが、全体で見れば近年の格闘ゲームとしては連続技が控え目なほう。
---複雑で高難度だったり、軽い前提条件で大ダメージを与えられるコンボはほぼない。また、基本的に一度コンボを叩き込むと「そこで攻めの流れが一旦途切れる」ように設計されている。
---稼働から6年以上が経った2014年現在でも、永久コンボは発見されておらず、即死コンボも一つの例外を除いて存在していない((完全者の『シュテルンブレッヒャー最大溜め→キャンセル特攻シュテルンブレッヒャー最大溜め』でのみ即死は確認されているが、実行するには70カウント以上全てのボタンをホールドしなければならず、相手の協力がないと狙うのはほぼ無理。))。
--ゲージのほうも、アノニム以外は体力ゲージ・特攻ゲージ・防禦ゲージの3つと非常に簡素。
---特攻ゲージの使い道も特別攻撃と最終特別攻撃のみ。煩わしいゲージ管理もほとんどない。 

-非常に個性的なキャラクター達
--大半が旧日本軍かナチス・ドイツ軍、そして上海租界のチャイニーズ・マフィアをイメージしたものとなっており、そのため軍服姿など派手さを抑えたデザインのキャラクターが多数を占めている。
---しかし、全体的に変わったモーションやボイスの持ち主が多く、''半数以上のキャラがイロモノ扱いされている''。
--極めつけはプレイヤーキャラクターの内の1体が''戦車''((もっともそのデザインは現実の戦車とはかけ離れているのだが…。))である。
--比例するかのように、各キャラクターの性能も個性的である。

#region(個性的なキャラクターたちについて簡易に解説)
-アカツキ
--いかにも旧日本軍人という感じの堅苦しい性格と台詞以外は比較的まともな主人公。''歯を食いしばれぇぃっ!''
--性能は波動昇龍の万人向けかと思いきや、その実態は接近戦主体で高い火力が売りのキャラ。最終特別攻撃「神風」を絡めたコンボの火力は本作トップクラス。
-ミュカレ
--転生を繰り返す魔女。ミニスカツインテールの魔法少女キャラなのだが「キャリアウーマン風のメガネ着用のキツい顔立ちと性格」というアンバランスな組み合わせのせいで全然萌えない。
--設置型キャラ。高い火力と判定の強い技の数々、強烈なセットプレイを持つが、癖が強く超上級者向け。
-塞(さい)
--兇眼を持つ情報屋。ロン毛にグラサンで黒スーツと裏世界のスタンダード。ノリ●∀●リ <オレノメヲミロォ
--突っ込みどころ満載のモーション多数。「ヒョウッ!」「キィィエエーッ!」など個性的なシャウトを連発。あと''こっちみんな''。
--崩し能力・運び能力が高く、とにかく相手を崩してから壁に押し込みコンボをたたきこむキャラ。
-鼎二尉(かなえにい)
--抜群のスタイルにスカートスーツとハイヒールで決めたクールな女性諜報員。
--そんな彼女の色物ポイントはこの身なりで''ザンギエフ型の投げキャラ''であること。ぐるぐる回して投げるしボディプレスもしてくれる。
--必殺技が投げと当て身技だけのガチンコキャラ。接近してからの打撃と投げを絡めた強烈な起き攻めと高い防御力を持つ。鈍重な動きと短いリーチを補う立ち回りが重要。
-不律(ふりつ)
--着物を着てマントを羽織った老人。かつては軍医でクローン技術の原型となる研究を行っていたなど設定はとてもシリアスだが、''コッチジャ!''というボイスがネタにされる。
--一見日本人に見えるが、「寄らばシュナイデン」などの「不律語」や名前のスペル「Fritz(フリッツ)」と実は国籍不詳。おそらく森鴎外の息子「不律」が元ネタなのであろう。
--必殺技2つが''移動技''で、唯一の攻撃用必殺技は3ゲージのみ。機動力は意外にもかなり高めだが通常技の発生が遅く、コンボと言えるものはほぼ存在しない。その代わり一撃の威力が高く「一人サムライスピリッツ」と言われる。
-マリリン・スー
--元娼婦の殺し屋。いわゆるお色気担当なのだが、ガチに糞ビッチなせいであまりそうは扱われない。語尾に「だお」をつける猫かぶり的なボイスが特徴的。
--不律とは対照的にコンボ型のキャラ。近距離戦では優秀な通常技を活かし先手を取りやすいが、単発火力は低い。そこを手数で補いつつ、不意をついた崩しで相手を揺さぶっていくことが求められる。
-魏(ウェイ)
--ガチムチ暗殺者。裏世界の人間で本式のモヒカンに上半身裸でコートという非常に濃い見た目だが、本作の中では''最も常識人''である。
--塞同様横押しタイプだが、中下段に乏しく崩しやすさそのものは貧弱。代わりに自己強化技などを駆使して強引に攻め込むことができ、ガークラは狙いやすい。
-アノニム
--ガン=カタシスター。ドMでありドSでもある。''いい、いいわ! その調子よ!''
--リボルバーの拳銃を二丁所持しており弾数を専用のゲージで管理。通常技が飛び道具ということもあり「一人シューティング」と言われる。機動力にも長けるほうで逃げながら弾幕を張りやすいが、その分崩しは弱く防御力も最低クラス。
--彼女の3ゲージ技はKOされた時に自動的に発動する、いわゆるリザレクションタイプ。
--以上の仕様から使いこなすのはなかなか骨が折れ、上級者向けのキャラ。
-エレクトロゾルダート
--クローン兵士。名前や技名が独語なことからナチス・ドイツを彷彿とさせるが、AC版では自粛のためかそれっぽい台詞や演出((具体的には「ジークハイル」。))がカットされている。
--見た目も地味で没個性な印象だが''アーイ! イィーヤッ! シュテルベン!''という個性的かつ種類の少ないボイスゆえに戦車と並ぶ本作のアイドル扱い。
--ガイルタイプのタメキャラで、崩しが弱く最大火力も低いが全体的にバランスが取れた性能で初心者でも扱いやすい。
-アドラー
--ゾルダートのオリジナルで通称は「隊長」。同人版初期ではゾルダートの色違いだったが、後に区別されて使用可能に。AC版ではボイス変更で色物化。''シャイセ!''
--ゾルダートのコピペ技も多いが、こちらは相手を端に追い込んだ際の爆発力が特徴。しかしゲージに頼りがちなキャラ。
--余談だが、元の同人版ではバージョンアップ後アーケードモードクリア特典の隠しキャラ扱いだったのだが、同じく隠しキャラの電光戦車やムラクモと違い公式サイトのシークレット情報にずっと名前が載っていなかった(AC版や続編では最初から使用可能で公式サイトにも情報が載っている)。2012年の再販決定と同時にやっと載せられたが、実に''サポート終了から2年以上経過してから''のことである。
-電光戦車
--''ズバリ戦車''(強いて言えば上部にドクロが乗っかっているのが特徴)。本作のアイドル。しかしかなり重たい設定が用意されている。
--「禁断の決戦兵器」なるキャッチコピーとは裏腹に低い火力に大きい食らい判定、それに伴う実質的な防御力も最弱クラスと''満場一致の最弱キャラ''。
-ムラクモ
--ラスボスにして、同じく電光機関を有するアカツキのライバル的存在。秘密結社「ゲゼルシャフト」を率い現人神(あらびとがみ)として世界征服を目論む。
--発言の内容や設定はシリアスなのに、歩きモーション(通称''ダカダカ'')の気色悪さと「''これでよい…''」という台詞も含めた必殺技「電光地雷」のシュールさ、担当声優がネットラジオ番組で「現人神」を「''げんじんしん''」と読み間違えたことなどが原因でネタキャラ扱い。
--ワープする技や地雷設置などを用いた撹乱特化型キャラ。同人版ではムラクモ自身にダメージを受けても地雷が消えず、要塞戦法が強力だった。本作ではきっちり消えてしまう。
-完全者(ペルフェクティ)
--実質AC版で追加された、ミュカレの真の姿。まともな軍服少女になり普通に萌えるようになった。
--飛び道具を多く持ち通常技のリーチも長めだが、技の発生や自身の脚の速さなど全体的にスピード不足な上、切り返しが弱く防御力も低い。火力も低く最弱に近い位置。この性能面も萌えキャラ扱いの原因の一つ。
#endregion

-凝った演出
--OPやリザルト画面、コンテニュー画面はインパクトがある。
--ゲーム内の各用語が旧字交じりの日本語の熟語(対決が「對決」、カウンターヒットが「相対攻撃」、ノックアウトが「大打撃」「玉碎」、「散華」など)となっている。
--ちなみに、必殺技などの名前にも軍事用語を元ネタにしたものが多い。
--近年の格闘ゲームではおざなりにされがちなエンディングの演出にも非常に力が注がれており、プレイヤーに強い印象を残している。

-対戦バランスが整っている。
--キャラクター間の極端な性能差が無く、「詰んだ組合せ」というほど酷いものもない。やりこめばどのキャラクターでも十分に戦える。

-随所に使用されているBGMも良好。作曲者はかつて『アウトフォクシーズ』や『ネビュラスレイ』の音楽を担当した福澤正洋。サウンドトラックも発売された。

*短所
-''マイナーすぎる''。
--元々開発サークルが無名であり、このゲームタイトル自体も当時は「''知る人ぞ知る''」程度の知名度であったため稼動店舗が少ない。
---アーケードゲームとして、稼動しているゲームセンターが少ないというのは致命的である。
---おかげで闘劇などのメジャーな大会とは程遠い。一応、少人数ながら定期的に全国大会である「電光大戦」が開催されている。
--キャラクターを演じている声優もメジャーからはとても遠い方々である。唯一、アカツキ・魏・ムラクモを演じた松本忍氏は多くのアニメで脇役キャラを演じる声優としてそこそこ知名度はあるという程度。
---演技力という面ではそれほど不足はない。

-しかも全体的に地味。
--ド派手なグラフィックやエフェクトはなく、地味な印象を受けやすい。
--キャラクターのドット絵もどことなく動きが硬く、あまり大胆な動きもしない。配色も全体的に地味。キャラクターデザインが古臭いとの声もあった。
---元が同人作品のためドット絵の硬さ等については仕方が無いとは言えるが、商業作品となってしまった以上はやはり目に付く点である。
--枚数の少なさもあって、異様な動きが結構存在する。ムラクモの前歩きや不律の前駆、アノニムの各種射撃モーション、塞のモーション数々などはネタにされやすい動作の筆頭。
--稼動店舗が少ない要因の1つでもあるだろう。

-1人プレイ時のストーリーで後味の悪いEDを迎えるキャラが多い。

#region(キャラごとのED、簡易に解説)

-アカツキ
--本来、既に解除されている電光機関の破壊指令を胸に抱いたままチベットのゲゼルシャフト基地最深部へ到達する。そこにはかつての上官であるムラクモと巨大電光機関があった。かつて北極海でアカツキの乗るUボートが沈められたのは、ムラクモが電光機関を独占するためにあえて電光機関に関わった者を全滅させるような航路を取らせたためであった。「チベットで発生した崩落事故に各国の調査団が派遣されるも、何も発見されなかった」というナレーションの背景で、ムラクモを倒し電光機関を破壊したアカツキが去って行く姿で締めくくられる。
-ミュカレ
--少女に転生したミュカレは、アカツキから電光機関を奪い取るとゲゼルシャフトを壊滅させるため動きだす。ムラクモを倒した彼女は、悲願であった旧人類の抹殺を達成するべく、電光戦車の大軍を率いて人類に宣戦布告をするのであった。
-塞
--アカツキから電光機関を奪い取った後、電光機関を求めているゲゼルシャフトの存在を知る。チベットの基地に乗り込んだ彼は最深部にいるムラクモを倒し、本来の自分の職業である英国のエージェントとして上官に電光機関を渡したのであった。
-鼎二尉
--電光機関によるジャミングで連絡が取れないまま、ただ一人でゲゼルシャフト基地を制圧していく鼎。最深部のムラクモも倒したが、「あの女がいる限り何度でも繰り返す」という発言に困惑する。帰還した鼎は膨大な報告書を提出したが、真相は闇に葬られゲゼルシャフト基地崩壊はただの崩落事故とされてしまう。
-不律
--かつて自身が関わり、戦後にその危険性を考慮し抹殺しようとした複製體技術はムラクモの転生の器に用いられていた。ムラクモを倒した不律はミュカレの存在を気に留めながら、ムラクモの刀と自分の刀を墓標のように刺し去って行った。
-マリリン・スー
--ミュカレの命令で黒手会大当家のインフーを殺し、アカツキから電光機関を奪ったマリリンだが、門番のゾルダートに殺されそうになりゲゼルシャフトが持つ財宝を盗むことに決める。ゲゼルシャフトを壊滅させ莫大な金を手に入れたマリリンはその力で黒手会大当家となるが、先代の殺害疑惑が持ち上がるたびに粛清するという毎日に明け暮れることになった。
-魏
--黒手会大当家・インフーはムラクモが転生の器として用意したクローンだった。この国の権力を掌握するためありとあらゆるところにクローンを忍ばせ、インフーも先代を殺害して黒手会大当家となったのである。真相を知り激怒した魏はムラクモを倒した後、政府の要人にすり替わっていたクローンを一掃し、行方をくらます。報復で消されたといううわさも流れるが、真相は不明のまま。
-アノニム
--異端の存在・ミュカレを倒したアノニムは転生の秘法を知るためにムラクモに接近する。ムラクモを倒したが、転生の秘法を聞き出そうとしてもムラクモは「あの女がいる限り繰り返す」としか答えない。&b(){そこにミュカレの持っていた元帥杖が現れ、突如アノニムは悲鳴を上げる。眼を覚ましたアノニムには、既にミュカレが転生していた……。}
-エレクトロゾルダート
--電光機関を奪った後、自我が芽生えたゾルダートはゲゼルシャフトから異人であるムラクモを除くため戦いを挑む。&b(){勝利をおさめたゾルダートだが、途端に倒れこんでしまう。アカツキの電光機関は負荷が大きく、気付かないうちに力を使いすぎてしまったのだ。}それから数カ月後、同じ場所に転生したムラクモが立っていた……。
-アドラー
--既に自分の障害となるものは排除し、残すはムラクモだけとなった。アドラーの消耗も激しかったが、わずかながら早く目覚めていたムラクモの方が消耗は大きく、勝利をおさめる。&b(){途端に(ゾルダートのEDと全く同じ構図で)倒れこんだアドラーだが、直後背景は明るい色になり不敵な笑みとともに「全て計算済みだ」と言い放つ。}彼も転生の秘法を身につけたことを明かしたところでスタッフロールが流れる。
-電光戦車
--全ての任務を終えて帰還した戦車のうちの一台が突如暴走を始める。暴走する中で自らの過去と自我、電光機関や古代文明の真実を知っていく。&b(){電光機関は生物のエネルギー源を利用するもので、電光戦車はそれを利用するために生きた人間を材料として作ったのだ。}ムラクモを倒し崩壊していく基地の中で、「その役目を終えた」(=死亡した)ことが示唆されて幕を下ろす。
-ムラクモ
--全ての障害を排除したムラクモ。その真意は産業革命以降増え続けた人類の総数が限界に達していると感じたため、その数を減らし調整を図ることであった。電光機関と転生の秘法によって不滅の命と力を手にしたムラクモは「現人神」として、人類に戦いを挑む。
-完全者
--内容はミュカレのものとほぼ同じ。ただし、こちらではミュカレが最初に死亡した時期が語られ、率いる勢力も電光戦車ではなく無数の空を飛ぶ兵士(テンペルリッター)に変わっている。

-というわけで、&b(){EDで明確に死亡するキャラクターが2名+1台}(うち一名復活するが)、体を乗っ取られるというEDが1名。「''人類を皆殺しにする''」という極端なものが''約3名''(そのうち2名は同一人物)。
--いずれもインパクトが強いため余計に後味が悪いEDが多いという印象を強くしている。
--もっとも、ムラクモとミュカレ(完全者)については彼らの目的を達成させているため、これ以上はないEDと言える。アドラーは死亡してはいるが復活を示唆しているのでバッドエンドとは言い切れない(実際、次回作では復活)。が、&b(){ゾルダート・アノニム・電光戦車については本当に何の救いも無い。}
--鼎二尉やマリリンは、グッドともバッドとも言い切れない灰色なEDである。
-一応、まともなEDも無いわけではなく、主人公のアカツキ、不律、魏のEDはまともな方向に進んでいる。尤も、その内容はいずれも''わけあって何かしらの存在をすべて破壊するという方向に偏っている''ため、やはり暗いと言えば暗いが。

#endregion

-「同人版」からの演出の変更
--ヒット時のエフェクト(血しぶきなど)や特別攻撃と最終特別攻撃時の背景演出が簡略化された。見やすくなったが、「派手さが更に減った」との意見も。
---NAOMI基板の性能が原因とも言われている。原作となる同人版で必要なメモリは128MB以上だったがNAOMIのメモリは32MBしかなく、処理能力は4分の1である。キャラクターのドットは16色と色が少なくドットの枚数も少ないため、エフェクトその他の変更で負担を減らすという方向に向かったのだと思われる。他のゲームに例えるとPS2の『[[すっごい!アルカナハート2>すっごい!アルカナハート2 (PS2)]]』並の無茶な移植を行ったわけだが、結果として同人版とほぼ同様の操作感を実現している。
--演出変更を好意的に捉える人もいるので、賛否両論とも言える。鮮血が真っ赤な紅葉に変化して「これはこれで美しい」と言われる不律の「必殺切込刀法」が特に顕著と言える。

*総評
操作の簡易さ・システムのバランス・コンボなど、全ての面で初心者に優しく、かと言って底が浅いわけではない。~
特徴的な性能のキャラも多く、他のゲームに慣れた人や上級者でも充分楽しめる内容である。~
またキャラクターの個性もやたらに強く、マイナーながらも根強いファンを生み出すことになった。

確かにエフェクトやドット絵は地味で、軍人やいかにもな裏社会の人間%%や奇声を発する妙な動きの変態ども%%が飛び交う雰囲気もどことなく近寄りがたいかもしれない。~
しかし「格闘ゲームをやりたいがシステムを覚えるのが苦手」「コンボゲーが苦手」という初心者にはぜひプレイしてもらいたい一作である。

*移植・続編その他
-今のところAC版の家庭用は発売されておらず、実質「同人版」が家庭用の代わりとなっている。
--ただ、AC版との差異はあまり多くなくネット対戦にも対応しているためあまり困らない。
--…それでも完全者がCPU専用かつミュカレの色違いだったり、アドラーの声優が違う点はどうしようも無いが。
--「同人版」は委託販売されていた。2011年に1度完売したが、2012年2月下旬に再販された。
--サポート自体は2009年に終了しているにもかかわらず再販が決定ということもあり、本作が注目を浴びていることがうかがえる。ちなみに再販初期出荷分は3日とかからずに売り切れ、二度目の出荷分は2ヶ月程度で売り切れている。
--2013年9月10日、メロンブックスにて同人版DL版の販売開始。まだまだ根強い人気がある。

-続編として2010年6月25日に『[[エヌアイン完全世界]]』が稼動した。詳細は当該項目を参照。

-エコールソフトウェア販売、フランスパン開発の格闘ゲーム『[[UNDER NIGHT IN-BIRTH]]』のアッパーバージョン『EXE:late』にて、本作からアカツキがゲスト出演、プレイアブルキャラクターとして使用可能。
--これは『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の開発(グラフィックなど)に本作のスタッフが参加している縁からの出演。
--2014年には家庭用の発売が決定しており、そちらにも当然出演。アカツキは本家シリーズより先に家庭用ゲーム機に登場することとなった。

-古くから設定資料集の発売が予定されているが、延期を続けており2014年現在未だ発売されていない。
--『電光大戦6』のパンフレットでSUBTLE氏はその件について謝罪しており、延期の原因は「当初編集を予定していたデザイナーが多忙のため自分で作ることになった」ことと「自分の方も緊急性の高い仕事が立て続けに入っているためずっと後回しになっている」ことを挙げている。
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