このページではこの項目では2004年に発売されたオリジナルのGC版と、2024年に発売されたリメイクのSwitch版を紹介します(判定は共に「 良作 」)。
【ぺーぱーまりおあーるぴーじー】
ジャンル | アクションRPG | ![]() 裏を見る |
対応機種 | ニンテンドーゲームキューブ | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 | 2004年7月22日 | |
定価 | 5,524円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 4個(使用ブロック数:17) | |
レーティング | CERO:全年齢対象 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
『マリオストーリー』の続編 グラフィックがより紙っぽくパワーアップ 戦闘面や移動テンポ等細かな問題点はあるが完成度は良好 マリオらしからぬ言動の多いストーリーは賛否両論 |
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マリオシリーズ・関連作品リンク |
タイトルは別物だが、NINTENDO64ソフト『マリオストーリー』の正式な続編。
続編ということで、ストーリーには絡まないが、前作に登場した地名やキャラクターの名が随所に登場する。
また、前作と同様にキャラクターや仕掛けが紙のようなグラフィックで再現されている。
ちなみに仮題段階では『マリオストーリー2』『Paper Mario 2』などと、一目で続編とわかるタイトルであった。
海外名では前作の時点で既に『Paper Mario』であったため、『The Thousand-Year Door』という副題がついている。
ある日、マリオの家にピーチ姫から手紙が届く。
「わたしはいま、キノコ王国をめぐる旅に出ています。旅の途中、ゴロツキタウンという街で不思議な地図を手に入れました、なんと!宝の地図です。
マリオにも宝探しを手伝ってもらいたいのです。手紙に同封した地図を持って街まできてください。ゴロツキタウンの港でまってます。ピーチより」
マリオは地図を手に長い船旅を経て、遠路はるばるゴロツキタウンの港へとやってきた。…しかしピーチ姫の姿が見当たらない。
港で姫を探すうちにクリボーの女子大生、クリスチーヌに出会ったマリオは、
彼女に地図のことを話すと、彼女の恩師である考古学の権威、フランクリ先生から話を聞くことができた。
フランクリによると、伝説の宝を手にするためにはゴロツキタウン地下に存在する「1000年のトビラ」の封印を解かなければならず、 封印を解くカギとなるのが「スターストーン」と呼ばれる宝石であること、
そしてこの地図は七つのスターストーンのありかを指し示す魔法の地図だったことが判明する。
宝を追っていけばピーチ姫とめぐり会えるのでは?というフランクリの助言に従い、マリオのスターストーンを巡る冒険の幕が上がる。
システム
絵柄 | 観客数 | 回復内容 | 追加効果 |
キノコ | 全観客席の半分集客 | HP全快 | 3ターンSP上昇量が2倍 |
フラワー | FP全快 | ||
スター | SP全快 | ||
シャイン | 全観客席が満席 | HP・FP・SP全快 | 5ターンSP上昇量が2倍 |
毒キノコ | 全観客が退散 | HP・FP・SP半減 | 無し |
個性溢れる仲間キャラ
+ | 仲間一覧 |
音楽
本作最大の特徴はなんと言っても、マリオシリーズらしくないブラックかつシリアスな世界観・言動であろう。
妙にシナリオ重視で裏設定も無駄に仕込まれており、賛否分かれたり、語り草になったりと本作を語る上では絶対に外せない要素である。
+ | (ビビアンについて色々とネタバレ注意) |
…これでCERO判定が全年齢対象なのだから、当時の規制の緩さがうかがえる。
前作の時点でその片鱗はあったのだが、これらの傾向は続編『スーパーペーパーマリオ』でより一層顕著になっていく。
マリオらしくないシリアスなストーリー・キャラクターなどの異彩を放つ要素により、コアなファンを獲得すると同時に、マリオシリーズの中でもとりわけ異色の存在となった。
トゲのある世界観は人によって好みが分かれやすく、移動のテンポの悪さ・舞台演出によるプレイヤーへのストレス仕様、バッジゲー化の加速をはじめ劣化も目立つ戦闘面など、無視できない問題点もある。
とはいえ、より紙っぽさが増したグラフィックやストーリーをはじめ、完成度はそれなりに高い。今までと違うマリオを体験してみたい人には大いに勧められる作品となっている。
【ぺーぱーまりおあーるぴーじー】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 | 2024年5月23日 | |
定価(税10%込) |
6,578円(パッケージ版) 6,500円(ダウンロード版) |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
当時の雰囲気のままより遊びやすくなった 裏ボス追加以外の追加要素は少なめ |
『ペーパーマリオRPG』(以下「GC版」と表記)のリメイク作品。
約半年前に発売された『スーパーマリオRPG』のリメイクと同様、GC版の雰囲気を残しつつ細かい仕様の改善や裏ボスの追加などが行われている。
便利なシステムの追加
バトルたつじん
チューロック
マップ移動・ワープ関連
ゆうぎ場関連
BGM・効果音関連
ゲームオーバー時の選択肢
レンゾクジャンプ・れんぞくずつきの難易度上昇
隠しボスの追加
+ | 隠しボスその1。ネタバレ注意 |
+ | 隠しボスその2。ネタバレ注意 |
バッジ関連の仕様変更
先制攻撃の仕様変更
各種コンプリート報酬の追加
+ | 更にそれら3つのリストをすべて完成させると……? |
料理・レシピ関連
一部の表現変更
+ | 変更内容の詳細 |
システム関連
その他
向上したグラフィックと表現力の追加
GC版からのテンポ改善・ストレス軽減
収集要素の追加
追加ボスの存在
良くも悪くもオリジナルに忠実なリメイク
100階ダンジョンについて
ほとんど調整の入っていないムキムキボディ
「HP5マリオ」の存在とチビヨッシーの再評価
未読のメッセージに対して、ボタンを押しても一括で表示してくれなくなった
相変わらず存在意義がわからないダメージガエシ
マリオシリーズでも指折りの異色作が、20年の時を経て帰ってきた。
GC版発売以降の様々な事情の変化により、改変を危惧されていた要素はほぼそのまま。
追加要素は数こそ多くないものの、GC版の延長線というべきものであり、違和感は全くない。
もちろん現代に合わせたシステム改善も多数施されており、非常に遊びやすくなっている。
GC版をクリア済みか否かを問わずお勧めできる、傑作リメイクの一つといえるだろう。
*1 ただし、前作で登場したものとは別人らしい。しかも小説ではとんでもない真相が…。
*2 ビビアンも本作オリジナル種族だが、姉が登場しているので「同族未登場」ではない。
*3 飲み込みを使わないと倒せないボスが存在する。
*4 クリスチーヌ・クラウダ・チビヨッシーの通常攻撃は「上から叩きつける」なので上部の棘に当たってしまう。ノコタロウ・バレル・チュチュリーナは通常攻撃は横からだが地上限定。
*5 ただしこの技、「チュチュリーナが相手にとびついて奪う」のでサンボなど接触でダメージを受ける敵からは奪えない。
*6 ただし闘技場のアイアンシンエモンのみこれを無効化する(マリオのツラヌキ系も同様に無効化される)、最も彼女加入時点で闘技場はクリア済みなので、再挑戦しにいかない限り問題になることはない。
*7 「おかしのもと」で作れる「ムースケーキ」を要求してくるが、前作と違い本作では寄り道しないと「おかしのもと」が手に入らないので気付きにくい。
*8 一応報酬のコインが少ないことについての理由があり、まだ子供なので親に大金を持つことが許されていないという説明がある
*9 クラウダのふきとばしに弱いという弱点があるが、中々気付きにくい。
*10 ダメージ自体を減らす効果がなく、仲間への攻撃や直接攻撃以外では反射が発動しない…と難点が多く、アクションコマンドでダメージそのものを防ぐシステムとも噛み合っていない。
*11 例を挙げると、ガツーンナグーリを2個以上つけると消費FPと攻撃力が増加。ハートスイトールを2個つけると攻撃力は2下がるが、攻撃後にHPを2回復できる。など
*12 このバッジは市販・景品では入手不能で敵ドロップでのみ量産できるが、所有者はステージ7後半から終了までしか戦えない「けんきゅういん」と、闘技場の敵なので撃破後のドロップが狙えない(所持状態で出てこないとアウト)「ヤリクロウ」だけという鬼畜難易度を誇る。一応、後者は100階ダンジョンでも登場するが、登場する階層が60階台である為手間がかかる。
*13 中央街の裏側の家に隠れているスリを見つけることで回収可能。0コインの場合は被害がなく、変なヤツと言われてイベントが終了する。
*14 本作発売当時は「男の娘」という通称が普及する前とされている。
*15 ゴロツキタウンにいる金色のデカいボム兵(ヘビーボム)に話しかけることで挑戦可能なおみくじで、運が良ければアイテムを得られる。
*16 スットン砦で1回、闘技場で1回
*17 地下20階なら地下10階の1.5倍になり、地下90階なら地下10階の5倍になる。
*18 欧州GC版は3歳以上対象だったが、Switch版は7歳以上対象に引き上げられている。
*19 なおコブロン自身が消費する以外でこのタンコブを消す手段はない。また、コブロンが回復する機会は1度のみとなっている。
*20 ハンマーブロス・けんきゅういん・カロン系の投擲攻撃、バリアーン系のリップルレーザー、カメックの魔法弾が該当
*21 本来は「どくキノコ」+「いつまでもふたりで([おうごんはっぱ+こおりのいぶき]+あつあつスープ)」と少々手間がかかる。