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シャイニング・ウィズダム」を以下のとおり復元します。
「[[修正依頼]]」が出ています。評価点を追記できる方はご協力をお願いします。
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*シャイニング・ウィズダム
【しゃいにんぐ・うぃずだむ】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000069T79)|
|対応機種|セガサターン|~|
|発売元|セガ・エンタープライゼス|~|
|開発元|ソニック|~|
|発売日|1995年8月11日|~|
|定価|5,800円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|蘇る連打ゲー|~|
|>|>|CENTER:''[[シャイニングシリーズ関連作品リンク>シャイニングシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-セガのRPGシャイニングシリーズ初期の作品。本作ではアクション要素の豊富な見下ろし型アクションRPGとなっている。
--しかしレベルアップシステムが無く、アイテムの収集・活用がメインなのでゼルダの伝説同様「アクションアドベンチャー」と言う事もできる。
-[[シャイニングフォース2>シャイニング・フォースII 古えの封印]]のキャラクターがゲストとして登場する。本作の物語中では割と重要なポジションにいるが、本作自体が外伝に近い扱いなので作品との関連性は殆ど無い。
-開発元のソニックは、セガ内における制作チーム(ソニックチーム、当時の第8AM研究開発部の通称)とは別。初期シャイニングシリーズの開発を行っていた会社(後にスタッフがほぼ同じである兄弟会社のキャメロットと合流)である。
--この頃に外国からのスタッフが参入しており、社内の3DCG技術が向上。本作も絶世の「3Dゲームブーム」だったのでそれに肖ってキャラクターは3DCGで描かれている。
-なお、本作はサターン初期のRPGラインナップ強化のプロジェクト『ロープレ王国(キングダム)』の3本のうちの1つとして発売されており(同プロジェクトで他に発売されたRPGは『[[魔法騎士レイアース>魔法騎士レイアース (SS)]]』『リグロードサーガ』がある)、本作はプロジェクトの中核を担うソフトとして位置づけられていた((ポジションとしては本作が「キング」、『リグロードサーガ』が「プリンス」、『魔法騎士レイアース』が「プリンセス」と位置付けられていた。))。

**システム
-基本操作はシンプルな見下ろし型アクションゲーム。武器や魔法等、道中で手に入れたアイテムを装備し、対応ボタンを押す事で使用可能。ボタンごとに装備出来るカテゴリがあり、Aボタンは薬草や鍵といった「アイテム」、Bボタンは魔法を使うための「オーブ」、Cボタンは剣・靴・グローブといった「武器」となる。
--本作の特徴的システムとして、冒頭で主人公が祖父から教えてもらえる「加速の術」がある。Bボタン((実際はX、Y,Zボタンも対応している))を連打する事で移動速度が上昇。ライフゲージの下にある加速ゲージ(最大値は4だが、装備する武器によっては5になる)が3以上になると体当たりが可能になり、そのまま敵にぶつかればダメージを与えられるが、当たり方によっては自分もダメージを負う。
--オーブを装備した状態で加速ゲージを4(組み合わせる武器によっては5)にしてCボタンを押すと、オーブの種類に応じた魔法が発動する。例外として、初期装備の剣などはオーブを装備していても魔法が発動しない。
---ある程度上昇した後はBボタンを押しっぱなしにする事でホールドが可能。ダメージを食らうと固定は解除される。
---ちなみに連射パッドは有効。
--特定の武器を装備して加速の術を用いると、武器を使った時の効果が変化する。例を挙げるとスリップシューズはスライディングで攻撃するが、加速ゲージの値によってスライディングの距離も変わっていく。武器のみならず、加速ゲージが4か5かで魔法の威力や範囲も変化する。
---更に、特定の武器を装備して魔法を使うと、その武器専用の魔法が発動する。攻略に必要な組み合わせもあるが、ただ攻略が「楽になる」程度の物も。
--これらの装備と魔法を駆使し、謎解きと戦闘をこなして行く。

**問題点
-この頃ゲーム業界全体が「何が何でも3D」という風潮にあったため、膨大な量の3Dゲームに埋没している印象は拭えない。
--それ以外にも、パッケージ及び顔グラフィックウインドに表示されるキャラクターは90年代初期に漫画で流行したような絵柄にも関わらず、3Dキャラクターは全員ピノキオのような外見をしている。
--だが、それを容認したとしても主人公と姫、一部の敵役以外の顔グラフィックは彫りが深く、やたらと濃い。あるいはキモい。
---更に言えば、パッケージでは主人公は割合カッコイイ兜をかぶっているのだが、作中に同じデザインの兜は一切出てこない。一応「ペガサスヘルム」という兜が存在するがその見た目はカワイイ寄り。
--ファンタジーなのに柔道スーツにモンキースーツ、果ては''[[自動車>デイトナUSA]]''という世界観を完全に無視するアイテムの存在もあげておきたい。柔道や自動車は隠しアイテムなのでまだ許容できるとしても、モンキースーツは本編中で必ず入手する''攻略必須のアイテム''な上に、装備すると猿の鳴き声と共に猿の姿へモーフィングし、かなり吞気な曲調の専用BGMに切り替わるという、シリアスさの欠片もない演出に入る。
---オマケに自動車に乗ったまま実家に帰るとレースゲームが出来る様になる。''これってRPGだよね?''

-一応説明書にも加速チャージの固定は書いてあるのだが、ゲーム中ではその説明が無い。改善出来ないかと設定画面を見て気付く可能性はあるだろうが、読まないor調べない人には超絶連打ゲー。
--ダメージを食らうなど何か有る度にチャージがキャンセルされるため、チャージ固定を知ってる人でもやっぱり連打しないといけない。連打自体はそれほど速くなくても支障はないのだが、楽しむためには連射機能付きパッドが必要になるかもしれない。無論、''チャージ固定を知らない人には相当な苦行になる''のは言うまでもない。

-メニュー画面を開くと、フィールドにある隠し階段が見えるようになる。
--本来は樹木や茂みが塞いでいて見えないのだが、セガサターンの半透明処理の関係でメニュー画面の背景越しに見えてしまう。一応、ウィンドウの設定をいじる事で見えなくすることは可能である。

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**総評
 説明書を読むか読まないかでクソゲー/良ゲーが分かれるのは多くのゲームが身をもって証明している。これもその類であるが、パッケージと実際に操作するキャラクターの見た目に大きな差があるので、ハードルの高さは否めない。更に生産数が多く、セガサターンワゴン/セガサターンジャンクソフト(動作保証無し)の常連となっているあたりが、この作品の評価を更に下げている。~
 だが、決して理不尽なゲーム内容だったりつまらない訳ではない。ワゴン/ジャンクで格安で手に入るのも考えようによっては評価点なので、暇つぶしに入手して遊んでみるのも良いだろう。
//隠し扉というアクションRPGの謎解きに重要な要素も簡単に見れてしまい拍子抜けするだろう。
//フィールド上の隠し扉や隠し階段は、あくまで攻略を助けるアイテムの類が置かれているだけであり、ゲーム本編の攻略に直接かかわる要素の様に取り上げるべきなのかと思うので一旦CO。
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**余談
-本作のストーリーは「新任兵士が人よりも魔法の耐性が優れていた為、英雄的活躍をして行く」というものなのだが、エンディングで生死不明の状態に陥った際「実は他の先輩兵士達から疎まれ妬まれていた」「その先輩たちは仲間のエルフを(こちらがラスボスを倒したと勘違いして)称賛しつつ主人公をボロクソ言う」「王や大臣、父の親友である隊長ですら彼の身の安否を心配しない」という怒涛の展開を迎える((一応、姫だけは主人公の安否を気遣ってくれることだけが救いだが。))。
--主人公はゲームの序盤で出会った名も知れぬ妖精((ゲーム開始時のデータ選択画面の案内役でもある。))により一命を取り留めるが、主人公は周囲からの仕打ちに応えるかのごとく自分が助けた姫との生活を早々に終わらせ、一人何処とも知れぬ場所に幽閉されている妖精を助けるためあての無い旅に出るという、オープニングからは想像できない終わり方をする。
---一応彼の国の国民はそういう人たちなのだという描写は随所に描かれているが。

-なお、本作発売後にPSから『[[ビヨンド・ザ・ビヨンド 遙かなるカナーンへ]]』が発売されている。当時はソニックの関連会社であったキャメロットが開発していたため、システム面で本作と共通点が多い。

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