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シャイニング・ウィズダム」を以下のとおり復元します。
*シャイニング・ウィズダム
【しゃいにんぐ・うぃずだむ】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000069T79)|
|対応機種|セガサターン|~|
|発売元|セガ・エンタープライゼス|~|
|開発元|ソニック|~|
|発売日|1995年8月11日|~|
|ポイント|蘇る連打ゲー|~|
|>|>|CENTER:''[[シャイニングシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/593.html]]''|

**概要
-セガのRPGシャイニングシリーズ初期の作品。本作ではアクション要素の豊富な見下ろし型アクションRPGとなっている。
--しかしレベルアップシステムが無く、アイテムの収集・活用がメインなのでゼルダの伝説同様「アクションアドベンチャー」と言う事もできる。
-シャイニングフォース2のキャラクターが登場。物語中では割と重要なポジションにいるが、作品との関連性は殆ど無い。
-開発元のソニックは、セガ内における制作チーム(ソニックチーム、当時の第8AM研究開発部の通称)とは別。初期シャイニングシリーズの開発を行っていた会社(後にキャメロットと合流)である。
--この頃に外国からのスタッフが参入しており、社内の3DCG技術が向上。本作も絶世の「3Dゲームブーム」だったのでそれに肖ってキャラクターは3DCGで描かれている。
-なお、本作はサターン初期のRPGラインナップ強化のプロジェクト『ロープレ王国(キングダム)』の3本のうちの1つとして発売されている(同プロジェクトで他に発売されたRPGは『[[魔法騎士レイアース>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/865.html]]』『リグロードサーガ』がある)。

**システム
-基本操作はシンプルな見下ろし型アクションゲーム。武器や魔法等、道中で手に入れたアイテムを装備し、対応ボタンを押す事で使用可能。
--本作の特徴的システムとして、冒頭で主人公が祖父から教えてもらえる加速の術がある。Bボタンを連打する事で移動速度が上昇。ある程度の速度まで上昇すると体当たりが可能になる。
---ある程度上昇した後はBボタンを押しっぱなしにする事で固定可能。ダメージを食らうと固定は解除される。
---ちなみに連射パッドは有効。
--特定のアイテムを装備して加速の術を用いるとアイテムの効果が変化する。このアイテムはいわゆる靴や武器のみならず、魔法の威力や範囲も変化する。
---更に、特定の魔法と特定のアイテムを装備して加速の術を使用すると更に効果が変化する。攻略に必要な組み合わせもあるが、ただ攻略が「楽になる」程度の物も。
--多くのアイテムを駆使し、謎解きと戦闘をこなして行く。

**欠点
-この頃ゲーム業界全体が「何が何でも3D」という風潮にあったため、膨大な量の3Dゲームに埋没している印象は拭えない。
--それ以外にも、パッケージ及び顔グラフィックウインドに表示されるキャラクターは90年代初期に漫画で流行したような絵柄にも関わらず、3Dキャラクターは全員ピノキオのような外見をしている。
--だが、それを容認したとしても主人公と姫、一部の敵役以外の顔グラフィックは彫りが深く、やたらとキモい。
---更に言えば、パッケージでは主人公は割合カッコイイ兜をかぶっているのだが、作中に兜は一切出てこない。
--ファンタジーなのに柔道スーツ・モンキースーツという世界観を完全に無視するアイテムの存在も欠点としてあげておきたい。
-一応説明書にも加速によるチャージの固定は書いてあるのだが、作中ではその説明が無いので、読まない人には超絶連打ゲー。
-装備を変更するウインドを開くと、隠し扉(階段は床にある)が見えるようになる。
--セガサターンの半透明処理の関係で見えてしまう。

**総評
 説明書を読むか読まないかでクソゲー/良ゲーが分かれるのは多くのゲームが身をもって証明している。これもその類であるが、パッケージと実際に操作するキャラクターの見た目に大きな差があるので、ハードルの高さは否めない。隠し扉というアクションRPGの謎解きに重要な要素も簡単に見れてしまい拍子抜けするだろう。更に生産数が多く、セガサターンワゴン/セガサターンジャンクソフト(動作保証無し)の常連となっているあたりが、この作品の評価を更に下げている。~
 だが、決してつまらない訳ではない。ワゴン/ジャンクで格安で手に入るのも考えようによっては評価点なので、暇つぶしに入手して遊んでみるのも良いだろう。

**余談
-本作のストーリーは「新任兵士が人よりも魔法の耐性が優れていた為、英雄的活躍をして行く」というものなのだが、エンディングで生死不明の状態に陥った際「他の先輩兵士達から疎まれていた」「仲間のエルフを絶賛し主人公をボロクソ言う」「誰も彼の身の安否を心配しない」という怒涛の展開を迎える((一応、姫だけは主人公の安否を気遣ってくれることだけが救いだが。))。
--それに答えるかのごとく、主人公は彼が助けた姫との生活を早々に終わらせ、一人何処とも知れぬ場所に幽閉されている名も知らない妖精を助けるため、あての無い旅に出るという、オープニングからは想像できない終わり方をする。
---一応彼の国の国民はそういう人たちなのだという描写は随所に描かれているが。

-なお、本作発売後にPSから『[[ビヨンド・ザ・ビヨンド 遙かなるカナーンへ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/375.html]]』が発売されている。当時はソニックの関連会社であったキャメロットが開発していたため、システム面で本作と共通点が多い。

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