*XDR 【えっくすでぃーあーる】 |ジャンル|横シューティング|&amazon(B000147UD0)| |対応機種|メガドライブ|~| |発売元|ユニパック|~| |開発元|アフェクト|~| |発売日|1990年8月26日|~| |定価|6800円|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|外見もゲーム性もヘボヘボ&br()一回プレイすれば大体飽きる&br()STGとしての形体は一応成している|~| **概要 -謎のメーカー、ユニパックが送り出したメガドライブシューティング。メガドライバーにとっては別の意味で有名な一作。 -一人プレイ専用、全6ステージ、周回あり。 **問題点 -同期のメガドライブシューティングと比べ、外見がかなりショボい。ファミコン並みといっても過言ではない程。 -『グラディウス』や『ダライアス』といった当時の名作シューティングのあらゆる部分をパク…もといリスペクトしたようなステージ構造。しかも、すべてにおいて劣化している。 -全体的にゲームの雰囲気とミスマッチな位、温和で緊張感の薄いBGM。しかも6ステージしかないのに道中BGMに使い回しがある(ステージ1と4、2と5、3と6が同じ)。ボス戦もラスボスを除けば全部同じ(ただ、これは他のシューティングでも珍しくはないが)。 --ボスを撃破しクリアBGMが流れても、次のステージに進むまでボスBGMが流れ続ける謎仕様。 -例によって効果音もヘナヘナで脱力もの。ボス撃破後の爆発「ぽん ぽん ぽん」はもはやギャグの領域。 -1ステージが短めで、一周するのにあまり時間がかからない。それ自体は大きな問題ではないのだが、ステージ構造が極めて地味で単調である為、プレイしていて空しくなってくる。 --しかもこんな単調なステージが周回で延々と続き、多くのプレイヤーはクリア後に途中リセットする事は必至である。 --ボスの攻撃方法がかなりワンパターン。ラスボスですら同じレーザー攻撃を数箇所に放つだけという単調さ。もちろん形態で攻撃変化なんて凝った演出も無し。 -オプションにて三段階の難易度を選べるのだが、主に敵の固さが硬くなる位の差しかなく、難易度によるバリエーションなんてものは存在しない。 -ミス後は戻り復活なのだが、場所によっては自機が壁にめり込んだ状態で再スタートする事がある(ただし、無敵状態なので即死する事は無いが)。 -エンディングは数秒の軽い惑星帰還シーンの後に、自機の一枚絵とスタッフロールの表記されるのみ。ゲーム中の世界観や結末の意味が全く持って伝わってこない。 --説明書には異様に熱い設定のストーリー説明がされており、それを期待すると大きく裏切られる事になる。 **評価(擁護)点 -ゲームに支障をきたすようなバグは特に無し。それ故に最初のプレイ位ならそこそこ楽しめる(すぐに飽きるが)。 -BGMは使いどころがアレではあるが、聞けないレベルではない。シューティングとして聞かなければ割といけるクチというべきか。 **総評 -メガドライブにおける最低のシューティングとして悪評を得ている通り、その香ばしさはシューター納得(?)のものになっている。 -しかも、MD界における傑作シューティングの一角『サンダーフォースIIMD』がすでに登場しており、本作の悪さが大きく目に付いてしまったのが悪運だった。 -しかし、地雷級のバランスの不具合や、凶悪なクソ要素は特に存在せず、単にショボくて飽きやすいクソゲー止まりであるのも事実。『[[ソード・オブ・ソダン]]』や『[[デスクリムゾン]]』といった伝説級のクソゲーと比べると、その存在は地味で突き抜けるものがほとんど無い印象はある。 **その他 -そのあんまりな内容から「くそであーる」もしくは「くずであーる」と蔑称に近い愛称で呼ばれる事もある。 -BEEP!メガドライブ(現ゲーマガ)の読者投票ランキングにおいて、最下位クラスを独走していたソフトの一つとして知られる。 -当時のメガドライバーにとっては本作と『[[CURSE>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1003.html]]』はMDの二大クソシューとして認識されていた。 --しかし、『CURSE』はBGMの評価が非常に高く、外見もそれなりのクオリティを持ち、そこそこ爽快感を持ち合わせていた内容だった。実際、『CURSE』の執筆判定は本サイトのクソゲー判定ではなく、カタログ執筆となっている。 -発売元のユニパックは本作の不評に耐えられなかったのかどうかは定かではないが、これ一作をもってMDソフトのリリースはしていない。 --しかし、次回作として発売する予定だったRPG『フィルディアス 風の鎮魂歌』は後に企画がメサイヤによってサルベージされ『ソーサルキングダム』として発売された。