龍が如く7外伝 名を消した男

【りゅうがごとくせぶんがいでん なをけしたおとこ】

ジャンル アクションアドベンチャー

対応機種 プレイステーション5
プレイステーション4
Xbox Series X/S(ダウンロード専売)
Xbox One(ダウンロード専売)
Windows(Steam/Microsoft Store)
メディア BD-ROM 1枚
発売元 セガ
開発元 セガ(龍が如くスタジオ)
発売日 2023年11月9日
定価 5,940円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 良作
ポイント 桐生視点で『7』の裏側を描く
アクションアドベンチャーに回帰
キャバクラが実写化
シリーズ初の神室町なし
龍が如くシリーズ



あと何を失えば、大切な人を守れるのか



概要

龍が如く7 光と闇の行方』の裏側を描いたサイドストーリー。『龍が如く6 命の詩。』終了後~『7』本編で登場するまで、桐生がどのような生き方をしてきたかにスポットを当てている。
システムは従来のアクションアドベンチャーに戻っているほか、メインの舞台が大阪の蒼天堀になり、シリーズで初めて神室町が一切登場しない作品となっている。


ストーリー

愛する者たちを守るため自分の死を偽装し、人生を捨てた伝説の元極道・桐生一馬。
「浄龍」のコードネームを与えられ、大道寺一派のエージェントとなった桐生は任務として横浜港の金塊密輸取引現場へ駆り出される。
それは大道寺の小遣い稼ぎに過ぎない、ごく簡単な任務のはずだった。
東城会四代目までのぼりつめた元・極道ゆえ大道寺のエージェントの中でも浮いた存在になっていた桐生は、周囲にひかえる同僚たちからのやっかんだ挑発に対し半ば捨て鉢に力を振るってしまう。
桐生が人生に感じる空虚は、ますます色濃いものになっていくばかりだった。

そんな中……現れたのは謎の一団。
外部の者が誰一人知るはずのなかった取引は中止を余儀なくされ、困難のさなか奇遇にも謎の一団は桐生一馬の生存をかぎつけてしまったようだった。
そのまま現場から姿を消した彼らを放っておくわけにはいかない。 かくして世を捨てたはずの桐生一馬は、再び裏社会の渦中へ足を踏み入れていくのだった……

(公式サイトより)


特徴・新要素

マップ

  • 前述のようにメインとなるのは大阪の蒼天堀と洋上に浮かぶ謎のコンテナ船「 キャッスル 」となっており、お馴染みの神室町には一切行けない。
    • 序盤およびクリア後のみ横浜の伊勢佐木異人町に行けるが、行ける範囲は本来のマップから大きく縮小されている。
    • キャッスルには闘技場とカジノ、賭場、キャバクラ、ブティックがある。イメージ的には初代や『極』に登場した賽の河原に近い。
      • 新たな遊興施設として金持ち達の遊び場となっており、現代社会にもかかわらず金持ちに 鞭に打たれ、馬車を引く奴隷の男女 や水着で踊る男性・女性ダンサーなど*1プレイヤーに強烈なインパクトを与えてくる。

バトル

バトルは従来と同じアクション形式に回帰しているほか、全体的に『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の影響が見られる。

バトルスタイル

  • バトルスタイルは「エージェント」および「応龍」の2種類となっている。最初はエージェントしか使えず、少しストーリーが進むと応龍が解禁される。
    • エージェントはラッシュに近いスピード型だが、各ボタンの長押しで以下の4種類のガジェットが使える。最初から使えるわけではなく、ストーリーの進行で追加されていく。
      • ワイヤー「蜘蛛」:最初から使えるガジェット。相手を拘束したり武器を取り上げたりできるほか、拘束した相手は追加入力で引き寄せたりして追い討ちが可能。アドベンチャーパートでも遠くにあるアイテムを取ったりと出番が多い。
      • ドローン「蜂」:ドローンを召喚し、相手を妨害できる。
      • ホバーシューズ「蛇」:靴に仕込んだホバーで高速移動できる。雑魚であれば轢いてダメージを与えることも可能。
      • タバコ型爆弾「蛍」:文字通り爆弾。投げて数秒後に爆発しダメージを与えるが、爆発範囲にいると自分もダメージを受けるので注意が必要。
    • 応龍は『極2』のスタイルをベースにタメ攻撃の調整や『0』『極』のチンピラスタイルにあった根性反撃を追加したパワー型。使い勝手も概ね今までと同じ。

スキル習得

  • 本作では大道寺一派の教本を買うという設定になっており、基本的にお金を支払って習得する。
    • 上位のスキルはお金に加え後述の赤目ポイントが必要になる。

装備

  • スキル習得で最大4つまで装備可能になる。本作では従来における防具とアクセサリの区別がなく、全て重複装備が可能。

アルティメットカウンター

  • 相手の必殺技にあたるアルティメットアタックを回避することでたたき込めるカウンター技。
    • 『LOST JUDGMENT』のモータルリバーサルに相当し、発動方法も同じ。また、スキル習得でカウンターからの追い討ちが可能になる。

赤目ネットワーク

  • 赤目が出してくる協力依頼。従来の達成目録に相当する「活動記録」、サブストーリーに相当する「依頼」、蒼天堀で困っている人を助ける「サポート」の3種類で構成される。
    • 達成することで赤目ポイントが獲得でき、前述のスキル習得に使う。他にもネットワークレベルが上がり、ポイントを使うショップや赤目との絆ドラマが見られるようになる。

プレイスポット

花札やブラックジャックなどのギャンブル、ゴルフやカラオケにダーツ、将棋といったお馴染みのプレイスポットに加えてキャバクラ、ポケットサーキット(ポケサー)、ビリヤードが復活。また、街歩きではコインロッカーの鍵探しも復活している。

キャバクラ

  • 本作ではキャバクラの会話画面が実写化。オーディションで選ばれたあゆ氏、要あい氏、中山こころ氏、佐山愛氏に加えVtuberのkson氏が出演しており、現実さながらの臨場感となっている*2。なおオーディションでグランプリを取ったkson氏は次作「龍が如く8」にも出演している。
  • 過去作同様のキャバ嬢が好む会話やプレゼントを考える遊びはそのままに、会話を実写映像で楽しむことができる。
    • 映像の高画質収録にも力が入っており、開発者によると本作に収録されているムービーデータの77%がキャバクラとのこと。

ポケサー

  • 『極』以来の復活。本作ではバーが併設されており、回復がてらプレイすることも可能になっている。
  • 新規パーツとしてフロントウィングと過去作に登場したボディの新型が登場。条件を満たすと過去作のボディでもプレイ可能なほか、新規マシンパラメータ「ダウンフォース」が追加されている。
    • パーツはレースなどで得られるポイントと交換する方式に変更されているほか、レースのエントリーが無料になっている。
    • なお、本作のポケサーファイターは女性の「ラン」が担当。従来の大変熱い実況を見せた男性ポケサーファイターとは異なる魅力を見せてくれる。

闘技場

  • キャッスルでプレイできるお馴染みのプレイスポット。従来と同じく勝ち抜き戦の「トーナメント」や雑魚との乱戦「ランブル」に加え、以下2つの新規カテゴリが追加されている。
    • 特殊なルールで開催される試合やサブストーリーに絡む「スペシャルイベントマッチ」。
      • 自分で金を賭け、勝てたら倍返しとなる「賭博闘技」や従来作のサブストーリーでおなじみ、制限時間内に一発でも攻撃を当てられたら勝ちとなる「殴ってみろ屋」などがある。
      • 基本的に一度プレイすると数試合のインターバルを挟んで再度プレイできるようになる。
    • 自分で操作するリーダー+最大10人のメンバーでチーム「浄龍会」を編成し、多数対多数の乱戦に挑む「ZIGOKU TEAM RUMBLE」。
      • チームメンバーはサブストーリーのクリアや紹介屋にお金を払う、トーナメント等で高ランクを取る等で加入してくれる。サラリーマンや案内ロボットなど個性的なメンバーが多く、中には過去作で見覚えのあるメンツもちらほらと…。
      • メンバーはアタッカー、ディフェンダー、ヒーラーの3タイプがあり、思考ルーチンや状態異常耐性も異なるほかそれぞれが固有のスキルを持つ。
    • また、闘技場でのバトルはスペシャルイベントマッチを除き加入したファイターは全員操作できるという特徴がある。
    • 報酬がほかのプレイスポットより高めで、中盤以降の資金調達の要となる。
    • 従来と同じくブロンズ~プラチナの4ランクに分かれており、ランクが上がるほどキャッスルでの行動範囲が広がるほか主要ポイントへのファストトラベルが可能になる。
      • また、本作ではカジノや賭場のVIPレートを解禁するにはランクをプラチナに上げる必要がある。

ブティック

  • キャッスルで解禁される、桐生の着せ替え要素。衣装のデザインはファッションバイヤーのMB氏*3が監修している。
    • 要素は上下一式+胸元のワンポイントアクセサリ、帽子等、メガネ、メイク、ピアス等、手袋、靴とかなり細かいコーディネートが可能。
    • コーディネートした見た目はストーリー中のムービーにも反映される。

ゲームセンター

  • 過去作でも収録された『バーチャファイター2.1』、『ソニック・ザ・ファイターズ』、『モーターレイド』が収録。
  • さらに『ファイティング・バイパーズ2』および『デイトナUSA2』が「SEGA RACING CLASSIC 2」の名前で初収録。
    • 特に後者は今までCS移植されておらず、アーケードでの稼働から実に25年越しとなる初移植となった。

セガ・マスターシステム

  • 『LOST JUDGMENT』に続きマスターシステムのタイトル12本を収録。
    • 収録タイトルは概ね変更ないが、『ギャラクシーフォース』『フリッキー』が追加され、入れ替わりに『ダライアスII』『ウッディポップ 新人類のブロックくずし』が削除されている。
    • 『LOST JUDGMENT』ではDLC購入が必要だった『SDI』『ファンタジーゾーンII オパオパの涙』『エイリアンシンドローム』もDLCなしでプレイできる。

その他

龍が如く8スペシャル体験版

  • 本作から約3ヶ月後に発売を控えていた『龍が如く8』の体験版が同梱。本編クリア後にプレイ可能となる。
    • 『8』の体験会やTGS2023で用いられたハワイ体験モードに加えて、本作のエンディングから続くストーリー体験モードの2つが用意されている。
      • 特に後者は『8』本編にも収録されていない特別なムービーが収録されている。

評価点

ボリューム不足を感じさせない作り込み

  • 本作は外伝作とはいえナンバリング作品と比べるとボリュームが少なく、特にストーリーはメインストーリー全5章にサブストーリー全24個と歴代最小
    • ただファンの間でもシリーズが作品を重ねる度にボリュームが増加傾向にあったためクリアまでのモチベーション維持が難しいという指摘もあり、それを踏まえた上で本作のボリュームはちょうどいいと評する声もある。一方でボリュームに合わせて増加していた価格も抑えられており、新価格版や後発の移植版を除けばシリーズ最安値。
  • 最小のボリュームだが、ストーリーに各キャラクターの掘り下げや物語の盛り上がりはしっかりと練り込まれており、脇を固めるプレイスポットに関してもシリーズお馴染みの要素や復活要素を兼ね備えたことで遊びごたえは十分にある。

シナリオ

『7』の裏側をきちんと描いたストーリー

  • 外伝作と銘打ってはいるが、『6』で桐生一馬の名を消して大道寺一派のエージェント浄龍として生きる苦悩や、ある目的のために桐生一馬を追い詰めていく謎の一団との戦いを通じて、『7』、そして『8』へとつながっていく物語は、ナンバリング同様に濃密。
  • 本作では『7』本編で起きた極道大解散の背景を桐生の視点から見ることとなり、シリーズがこれまで描いてきた極道の世界をきっちりと堪能できる。
  • 大筋としてはシリアスだがところどころで笑えたり、カタルシスが生じる場面で物語が大きく動き始める点や、その前後で登場人物の印象が大きく変わるなど、物語の緩急も含めて非常に龍が如くらしいシナリオ。
  • 本作の裏側で進行している『7』の要素もうまく絡んでおり、『7』をプレイしているとニヤりとできる場面もあるなど『7外伝』の名前に偽りないものとなっている。

過去作を踏まえた反省点、清算点

  • 死んだと思われた人物の偽装方法が不自然、不自然な行動の理由やフォローがされないなど、シリーズで度々問題視される部分はちゃんと説明があり、違和感を感じることは少ない。
  • 特に言及されがちなラスボスに関しても桐生に戦いを挑む動機がはっきりしており、ストーリー上の出番も多くラスボスであることが発覚する場面での急展開や、最後に立ちはだかる場面での迫力に満ちた演技からファンからの評価は高い。
+ ネタバレ注意
  • 本作のラスボスである「獅子堂康生」であるが『5』のラスボスである「 相沢聖人 」と被る部分が多く、「『5』のテーマである『夢』を狙う」「極道組織本部での激闘」など様々な面でのオマージュが多い。
  • 一方で「5」で批判された相沢にあった小物感や唐突感は少なく、リベンジに成功されている。
  • バトル面でもゲージ12本とシリーズ屈指の体力を誇るだけでなく、戦場を変えながら泥臭く戦う様は強敵感を表現しつつプレイヤーを引き込む面白さを持つ。
    • バトル中の演出も歴代屈指の派手さで、『6』の「巌見恒雄」で指摘された地味さを見事に改善している。
    • 最後のステージは桐生にとってもシリーズとしても根深い舞台であり、そこでの大立ち回りは正に極道の終焉にふさわしいものであった。
  • 加えて、『6』から続く桐生一馬のその後とアサガオの子供たちとの関係を描いたエピローグは『桐生一馬最終章のやり直し』の序章ともいえる構成となっており、エンディングも経験者にはグッとくる演出がある。
    + エピローグネタバレ注意
  • 発売前のPVで桐生が号泣しているシーンが流れていたのだが、それはこのエピローグのところだった。 桐生ちゃんがあんなに泣くなんてポケサー絡みなんじゃないか?と冗談交じりで一部ファンから噂されていたようだが杞憂であった。
  • 詳細は避けるが、アサガオの子供と4歳になったハルトが成人・就職しそれぞれの道を歩み始めていることを悟り、桐生は大粒の涙を浮かべるというもの。
  • エピローグでは他に由美の指輪についても回収されている場面もあり、過去作をプレイしている人程、感動もひとしおと言えるだろう。

物語を彩る名演揃いの登場人物

  • シリーズお馴染みの実在人物をモデリングした出演者はいずれも好評。そうでない登場人物に関しても全体的に評判がよく、過去作キャラの扱いも良好。
    • 生死に頓着しない武闘派・獅子堂と着実に桐生に迫る知性派・鶴野はそれぞれ本宮泰風氏と山口祥行氏といった任侠ドラマへの出演経験がある俳優が演じており、それぞれ違った極道らしさと凄味を兼ね備えつつ、どこか愛嬌のある部分も見せる名演。
      • 中でも獅子堂は『7』の荒川真斗と同じく世間に翻弄された結果、悪事に手を染めるキャラクターとして描かれている。一緒に豪遊する場面などではコミカルな言動も見せるが。
      • 鶴野も当初は獅子堂と共に敵対する立場として登場するが、次第に人情味が溢れる部分や中間管理職としての苦労人の部分が見えてくる。桐生に余裕が出てくるにつれて面白い部分が見えてくる辺りはシナリオと見事に連動している。
    • キム・ジェウク氏が演じる『0』の人気キャラの名前を冠した三代目西谷誉は初代を思わせる狂気的な立ち振る舞いや若き極道らしい感情が発露する演技を両立している。
    • ファーストサマーウイカ氏が演じる赤目は比較的ストーリーに絡む頻度が控えめだが、序盤の暗い雰囲気に効く清涼剤の一面もある。サブストーリーの仲介役としての出番も多く、ストーリー中でもここぞという場面で活躍を見せるため、印象は薄くない。
  • 実在人物がモデルではない登場人物として、『7』本編で登場した過去作キャラに加えて大道寺一派の関係者が複数人登場。
    • 大道寺一派関係者や渡瀬組は概ね評判がよく、中でも物語に深く関わる花輪喜平は人気が高い。後述するが、過去作に登場したあるキャラクターとの関わりが取り沙汰されており、旧作をプレイしたユーザーからも好評を得ている。彼らも出番の頻度に関しては赤目同様に少ないが、一つ一つが印象深いものになっており桐生との絡みもこれまであまりなかった関係性となっている。
+ 花輪についてのネタバレ注意
  • エンディングにて花輪の正体が『5』に登場した森永悠であることが示唆される。
  • 『5』時代は周囲から一言多いと思われているような印象は薄かったのだが、これについては純粋に出番の多さの問題だろうか。本作で掘り下げられたという表現が正確だろう。
  • 担当声優が同じであることなどから発売前から「他にも実は生きていた者が居る」とジョーク混じりで考察されていたが、『5』で殺されたはずの森永が桐生と同じく「名を消した男」として生きていたことはファンから驚きをもって向かえられた。
  • 『7』本編で登場した過去作キャラはストーリーの構成上出番は終盤のみだが、見せ場はしっかりと用意されている。また渡瀬は『7』本編に登場するまでの背景が描写され、ちょい役止まりだった『7』と比べて出番が多め。

充実したサブストーリーとサポートマップ

  • 先述した通り全24個と数は少ないが一つ一つが長めであり、過去作の登場人物出演やチャットAIや配信者といった現代の流行物が題材になったりと中身は充実。桐生が天然な反応を見せるコメディなものから、過去を踏まえたシリアスなものまで桐生の魅力を感じ取れる。
    • 流行物は単純に流行りに乗るだけではなく「AIに頼り過ぎて自分で判断ができない若者」「再生数を稼ぐために人道に外れた行為に出る配信者」など風刺も効いており、考えさせられるものも多い。
    • さらに世界観が共通している関連作『JUDGE EYES』シリーズから海藤と東が登場。これまであまり交わらなかった二つの作品が交わるということで双方のファンから好評。ゴリラ(桐生)とゴリラ(海藤)の対面は必見のものとなっている。
    • 一方で、「7つの金玉(キン〇マきんぎょく)を集めてシェンさんに渡すと願いを叶えてくれる」という二重の意味でアブない内容のものも。
  • 簡単な内容が多いサポートマップの依頼でも100近い量があり、簡単なお使いやバトルだけでなくちょっとした謎解きが含まれるものもあり、両方を含めたボリュームはなかなかの遊びごたえ。

バトル

堂島の龍「桐生一馬」とエージェント「浄龍」

  • 龍が如くといえばアクションのイメージが強いこともあり、アクションバトルの復活を評価する声も多いが、バトルそのものもさらに豪快かつ爽快に進化。
  • その要因となったのが新バトルスタイル「エージェント」。過去作のスピード型スタイルのような高速コンボや攻撃回避からの切り返しに加えて前述の4種類のガジェットを用いる。使いこなすには慣れが必要だが、その分どれも強力。
    • 中でも特筆すべきは「蜘蛛」。最初から使えるうえに初期状態でも射程がかなり長く捕まえた相手を投げることで距離を取ることも引き寄せることも自在。スキルを習得すると最大5人まで拘束可能になり、雑魚戦では無類の強さを発揮する。
      • 捕縛した敵を振り回して大群を蹴散らす、引き寄せた勢いで蹴り返す等、これまでの格闘戦に新たなエッセンスが加えられ非常に爽快感がある。まるでスパイダーマンのようである*4
  • もちろんシリーズお馴染みの豪快な格闘も可能であり、バトルスタイル「応龍」は『極2』の桐生をベースに『0』の根性反撃の追加やタメ攻撃の調整が行われ、パワー型スタイルに変化。
    • タメ攻撃は『極2』では固定モーションの攻撃だけだったが、本作ではフィニッシュブロウと根性反撃が対応。慣れ親しんだ操作感覚でプレイしつつタメ攻撃でがっつりと削ったり、敵を殴り飛ばすなどパワフルなバトルが可能。
    • なお、パワー型に調整するためかモーション速度の低下*5が見られるがタメ攻撃のガード崩しや根性反撃でゴリ押すことも可能であるため弱体化はあまり感じられない。
  • スタイルチェンジはコンボ中でも可能。応龍でひるませてからエージェントにつないで連打、あるいはエージェントのガジェットで有利な状況を作ってから応龍でトドメを刺すなど、様々なコンボが存在する。

過去作からの改善点

  • 『6』から問題だった投げが壁に当たると相手がすっぽ抜ける問題をモーション変更で解消。代償に全体的に投げる距離が短くなっているが、先述した蜘蛛で蒼天堀の川へ投げ込むことは可能。
  • アルティメットヒートモードの発動条件がヒートゲージ最大から1本以上に大幅緩和され、使いやすくなった。

シリーズ最大規模の闘技場

  • 闘技場は1対1、1対多のバトルに加えて新規要素としてZIGOKU TEAM RUMBLEが登場。
    • ZIGOKU TEAM RUMBLEはチーム「浄龍会」を編成して挑む多対多の大乱戦。同様の形式では過去作のクランクリエイターがあるが、そちらとは異なり桐生もバトルに参加する。
  • スカウト対象には個性豊かな人物が多いが、過去作の登場人物も複数登場している。
    • お馴染みのゲイリー・バスター・ホームズや権田原組長、上山*6の他にも『3』以来となる秋元、『6』から曽田地やムナンチョ赤松などが登場している。
    • さらに『JUDGE EYES』シリーズから杉浦が登場。サブストーリークリアで海藤・東も使えるようになり、八神以外の主要戦闘メンバーが揃い踏みとなる。
    • 有料DLCを購入すると真島、冴島、大吾の東城会レジェンドが最初からスカウトされた状態になる。
  • さらに闘技場では桐生以外のメンバーを操作して戦うことも可能*7。過去作キャラを独自モーションで操作できるファンサービス要素止まりではなく、優秀なモーションやスキルを持つ実用性の高いキャラも多いため闘技場をより面白くする要素として機能している。
  • 1対1のバトルも充実しており、1戦だけのマッチと3連戦のトーナメントに加え、特定の武器を使うスポンサーマッチ、勝てば賭け金が倍になる賭博闘技が登場。先述のDLCを購入している場合は真島、冴島、大吾と戦える。
    • こちらは過去作から黒川般若や前述の曽田地が対戦相手として登場する。
+ 闘技場を完全制覇すると……
  • 過去作に登場したドクター南田が制作したIF9と戦う南田グランプリが開催。歴代のラスボスを模したロボットと6連戦を繰り広げる。
  • 外見こそロボットだが動きやBGMは同じものが採用されており、BGMが対応しているボスは倒した際にアウトロもちゃんと流れる。
    + 南田が出るということは……
  • 上記の南田グランプリをクリアすると、恒例の裏ボス「亜門鉄」が登場する。今までの亜門とは打って変わったロボットそのものの見た目となっている。
    • 彼(?)とのバトルはTEAM RUMBLE方式。時間制限と相まってまさしく総力戦となる。
  • そして鉄を倒すことで、真の裏ボス「亜門涯」が登場。
    • こちらは通常のバトルだが、往年の亜門戦と同じくドローンによる体力の自動回復といったギミックにより一筋縄ではいかない強敵となっている。

プレイスポット

お馴染みのプレイスポット

  • シリーズ恒例のカラオケは全6曲を収録しており、新曲として「さよならSilentNight」に加えて『維新! 極』に収録された「い・ち・ず・侍」のアレンジ版「シン・い・ち・ず・侍」が追加。既存曲も「ばかみたい」、「hands」、「Tonight」、「Like A Butterfly」と桐生の人気曲が勢揃い。赤目も「Like A Butterfly」を歌うが、演者の関係か歌唱力は高い。
  • また、桐生の曲が多く難易度が調整できないためか達成目録のカラオケは全6曲中5曲で90点以上を取得することが目標と配慮されている。*8

復活のプレイスポット

  • 過去作の人気プレイスポットからビリヤード、ポケットサーキット、キャバクラが復活。
    • ビリヤードは4種類のルールとワンショットチャレンジを含め過去作要素は全収録。
    • ポケットサーキットも同様にライバルとのバトルやコースエディットなど過去作要素を全て押さえた上で、新規パーツも追加されている。桐生のリアクションは一新されているがコースアウト時のオーバーリアクションは健在。
      • 過去作では全制覇後にやることが乏しかったが、全パーツ入手後はパーツ購入用のポイントがアイテムと交換可能になり、金策手段としても使えるようになった。
    • キャバクラは概要でも触れた通り実写映像を使用しており会話の臨場感はシリーズ随一。もちろんキャバ嬢とのやり取りで好感度を高めていく遊びは健在で、好感度を最高まで高めるとアフターに誘われて特別映像を見られる。

自分だけの桐生を作れるブティック

  • 過去作でもクリア後モードで着替えができたが、本作のブティックはストーリー中に着替えが可能で、ムービーにも反映される。
    • サングラスのレンズを黒くする小さなお洒落から、Tシャツにスニーカーと休日を謳歌する私服、裸ジャケットに眼帯と手袋、蛇皮のシューズで真島コスプレと幅広いコーディネートが可能。スーツにサングラス、帽子で桐生を演じる黒田崇矢氏を再現するもよし、真島の兄さんになりきり蒼天堀で暴れ回るもよし、その気になればシリアスぶち壊しな笑えるコーディネートでストーリーを進めることもできる。
    • また、闘技場で身分を隠すために着用するマスクもコーディネート可能。こちらのラインナップもカッコいいマスクから笑えるマスクまで充実。
    • 着替え後は桐生がばっちりポージングしてくれる。

その他

ライトユーザーへの配慮

  • 『7』で新たにシリーズへ入ったプレイヤーの中にはアクションは苦手だがRPGなら得意といった層がいたことも踏まえて、最低難易度でのみワンボタンでバトルを楽しめるアクションアシストを搭載。
    • 状況に応じたアクションが自動で繰り出される機能で複雑な操作を必要とせず、ボタンの連射速度に合わせて使用する技が強力になるなど、初心者でもバトルを楽しめる。

やり込み要素である活動記録とトロフィーの条件が緩和

  • 達成目録に該当する活動記録はプレイスポットの完全制覇が条件からほぼなくなっており、シリーズの中でも埋めやすい。活動記録で得られるポイントが能力育成に関わるため、条件を緩くしたと推測される。完全制覇を目指すやり込み派にも配慮されており、制覇状況は各項目で確認可能。
  • 同じくやり込み要素のトロフィーの取得条件には達成目録のコンプリートと高難易度クリアがなく、初心者でも時間をかければトロコンが十分視野に入る。

賛否両論点

ストーリーがシリーズ初心者向けとは言い難い

  • 開発者インタビューなどで『7』から新しく遊び始めた人に向けて桐生一馬の人となりを伝えることを目標としていると語られている。
    • 実際のところ、序盤から終盤までは『龍が如く7外伝』とタイトルにある通り『7』のプレイを前提としている節があるが、そこからエンディングまでつながる展開に『7』以前の過去作要素も強く関わっている。
    • 一応本作単品でもエンディングの展開を理解することはできるが、深く理解するには過去作のプレイが必要になるため初心者には勧めにくい。
      • もっとも『7』から入ったプレイヤーからは、本作をきっかけに過去作への興味を引かれたという声も大きく、戦略としては正しいと言える。
    • 幸い桐生の人となりを伝えるという面ではストーリー、サブストーリー共に魅力が詰め込まれており十分に役割は果たせると言える。

不器用な桐生一馬も健在

  • 度々指摘される桐生の不器用な性格も健在である。
    • 「アサガオ」の子供よりも同僚の花輪を優先するなど、事を大きくしたり、トラブルメーカー的な言動もあり、そう言った指摘に「 うるせぇ! 」と言ってしまうことも。
    • 自分の筋を通すために所属組織に平然と反抗したり、どんな理由があっても殺人は断固拒否したりと、基本的な姿勢は名を消す前と何も変わっていない。
    • このような描写から、「何の為に名前を隠したんだ?」「何が大切なのか理解してるのか?」などとプレイヤーに突っ込まれることもある。良い意味でも悪い意味でも成長できてないとも指摘されている。

過去作で死亡したキャラの生存が示唆される

  • 『7』でも指摘された問題点で、生存を素直に歓迎するファンもいるが、これでは死亡シーンでの衝撃が薄くなるという意見も出ている。
  • 本作の場合は過去作での死亡シーンにやや不自然な点もあったためか大きく物議をかもす問題点には至らなかったが、賛否両論に分かれている。
+ ネタバレ注意
  • 花輪喜平が桐生に「2度助けられた」と話すことや、知っている者が限られる『5』で桐生が使った偽名について触れることから同作で死亡した「森永悠」であることが示唆されている。
  • 『7』に登場した同様の人物は銃撃されるシーンがある一方で、森永の死亡は殺害者含めて作中人物の言及止まりで明確な死亡シーンはなく生きていたことは納得しやすい。
    • それでも「どうやって偽装したのか」という謎があり、ニュースになってすら「実は生きていた」という展開が多発するシリーズではあるものの例が増えて問題ないというわけではない。
  • 彼が生きていたことに素直に喜ぶファンもいるが、森永だとすると違和感を感じる点がいくつかあることから無理やり過ぎるという指摘がある。
    • 花輪は戦闘が苦手と考えられる描写があるが、森永は堂島大吾の会長護衛を務めており戦闘が苦手とは考えづらい。『5』から7年も経過しているため衰えた可能性もあるが劇中では説明は一切無い。
    • 花輪に対して「裏の世界に引きずり込んだ」と住職が発言しているがそもそも森永は極道として裏社会に生きる人間である。極道はまだ名前や顔を出せるという違いはあるが…。
    • 声優はどちらも東地氏が演じているが、一見では森永と分からないほど顔が異なっており、シリーズでも同声優が別の登場人物を演じた前例が何度かある。
  • あまりに不明瞭な点が多いため、実は森永とは関係ない「花輪喜平」という人物を急に変更したのではないかという説までプレイヤー間で出るほどである。
    • 脚本の接合性や矛盾をもう少し直せば良かったのではという事も聞かれる。 

赤目ネットワークの項目が一部重複している

  • シリーズのサブストーリーに当たる「依頼」と比較して「サポート」は依頼を達成するためにかかる時間が短くどんどんと報酬が得られるので依頼をこなすのは楽しいが、中には「活動記録」に割り当てられているプレイスポット系の依頼も含まれている。
    • 特にポケサーはライバルとの対決が集約されているとはいえ16種類もあり、少々うんざりするという声もある。

異人町の出番が少ない

  • 公式サイトでは舞台となる町は蒼天堀と異人町の二つであるように記載されているが、異人町はストーリーの序盤しか訪れず、本編中に再度訪問することは不可能。
    • クリア後は自由に訪れることができるが範囲は非常に制限されており、職安街エリアと風俗街エリア、コリアン街エリアの一部と本来のサイズと比べるとおよそ三分の一程度。ファンが最も気になるであろうサバイバーにはイベントでしか行けないうえ、マスターが欠勤のため対面しない。
      • 扱いがあまりよろしくないが、関連作の『龍が如く 維新!』では序盤マップの土佐は非常に作りこまれているにもかかわらずクリア後訪問できなかったため、それを踏まえるとクリア後に訪れることができるだけマシといえる。
        また、『7』や『8』ではメインの舞台として使われているため、ある程度仕方のない面はある。
        このほか、一番せんべいやスマイルバーガーの持ち帰り、一部のレア装備が購入可能だったりと異人町限定要素はなくはない。
      • 加えて、異人町に出現する敵の強さは序盤のままなので倒しても得られるお金は少ない。そのため、ここでの戦闘は正直なところやるだけ時間の無駄と感じさせられる。

過去作と比較してバトルが弱体化

  • 前作に当たる『極2』と比較すると能力が削除されていたり、応龍とエージェントで能力を分け合う形になり弱体化している部分がある。
    • ヒートアクションの総数も約50とシリーズの中では少ない部類に入り、持ち込み武器が削除されたことで武器ヒートアクションが発動しづらいことから体感上の数は少なく感じがち。
    • これらは桐生の育成項目が減少しているのが原因だが、シリーズ関連作の『LOST JUDGMENT』でも本編よりストーリーが短いDLCでは育成項目が減少しており、ストーリーの長さに合わせて育成項目の量を調整したと考えられる。
    • また、使用可能なヒートアクションは発動条件が緩く、アルティメットカウンターも、『7』や『8』のジャストガードより受付時間が長い。追撃も大きなダメージを与えられるうえ、ガジェットが強力なエージェントに加えてお馴染みの応龍スタイルも強化されており、飛びぬけて目立つほどの弱体はなされていない。

プレイスポットの賛否両論点

  • キャバクラの生化は確かに動きやグラフィックが向上したという賛寄りの意見もあるが、実写ムービーになったことで台詞がボタンを押しても飛ばなくなったため、テンポは悪い。ムービーを丸々スキップすることは出来るが、その場合は会話は一切聞けない。
  • 声以外の演技も求められるようになり、過去作と比べ、より演技の質が目立つ様になった。
  • 前述のように本作のムービーの77%がキャバクラでゲームボリュームの割にデータサイズが大きく、HDDやSSDの容量を圧迫する要因となっている。
  • キャバ嬢のCGモデルが存在しないため、過去作では主にキャバ嬢が担当していたカラオケの女性曲が赤目の1曲のみになっている点やダーツ等で対戦できない点が惜しまれる。
    • カラオケは桐生の人気曲を多数収録される形で釣り合いは取っている。
    • ダーツは赤目や花輪と対戦できるものの、他の対戦できるキャラは関わりが薄く、「こいつ誰だっけ」となることも。

問題点

シナリオ

名前以外何も消してない桐生

  • 大道寺一派との契約で自らの死を偽装して名前を消しているが、本作では名前以外何も消してないとツッコまれるレベルで豪遊あるいは大暴れしている。整形はしておらず、基本的にサングラスで顔を隠しているだけである。
    • 事前トレーラーでカラオケやポケサーを楽しみまくる姿が公開されたことに対するツッコミでもあったのだが、ストーリーを進めると必ず豪遊する場面があるため猶更突っ込まれることに。大道寺一派の人間からも呆れ交じりに咎められはする。
      • 細かい点だが、ポケサーやキャバクラでは浄龍を名乗っているのに対し過去作から流用された麻雀や将棋では桐生一馬名義でちゃんと隠していない。サブストーリーでも平気でチャットAIに「桐生一馬」について尋ねる始末。『5』で使っていた「鈴木太一」名義ですらない*9
  • そのくせ、桐生であることを尋ねられる度に「俺は桐生じゃない。」という描写がちょくちょく入るので、作中の人物の感じるイライラがプレイヤーにも伝わってくることも。鶴野の「あんた まだそんなことを!?」にプレイヤーも同意したくなってくる。まるでギャグのようである。
    • 桐生と交渉する人物は彼が大事にする養護施設「アサガオ」の存在を把握しており、それを言及する度に桐生が激怒するため、否定した所で何の誤魔化しにもならない。
  • 沖縄と神室町に近づけない程度であり桐生は顔も名前も実質失っていないに近しい。桐生本人にすればアサガオの件だけで大ダメージなのかもしれないが…。
    • 大道寺一派に対しては相当傲慢な態度を取っているため、大切な人であるアサガオの子供たちを守れているのは大道寺一派の温情によるところも大きい。桐生本人は大切な人を守るために自分を押し殺しているような態度だが、プレイヤー視点ではイマイチ共感しがたいのが実情である。
  • 元々シリーズを通して愚直で豪快で直情的、嘘や隠し事など上手くできるような男ではないため、性格的な描写としては正しいものの…やはり正体を隠している設定との乖離は目に付くところである。

春日一番達と絡むシーンがほとんどない

  • 『7』の主人公である春日一番と桐生は『7』本編で3回出会っているが、本作で描写されるのは最初の1回だけで、後の2回は少し語る程度。そのため『6』から『7』まではしっかりつながる物語だが、『7』に登場した桐生の背景を完全網羅していない。
    • ストーリー序盤で桐生が少しの間身を隠す場所が異人町のホームレスのたまり場なのだが、ちょうどその時春日は荒川に撃たれて重傷を負ってテントの中で生死の境を彷徨っている状態なため*10その姿を見ることも出来ない。
      • また、この時既にホームレスの一員だったナンバにも、春日の治療で疲れて眠っていることから会うことも姿を見ることも出来ない。
    • 一応桐生が春日に手を貸すことを大道寺一派が許した理由は明言される。

三代目西谷誉の扱いがいまいち

  • 三代目西谷誉は拷問や殺人に躊躇がない狂気的な面に加えて近江連合でも指折りの実力者であることが言及されているが、評判に反して作中での扱いが悪く小物っぽいと評されがち。
    • 原因はバトル後にあっさり気絶する描写があったり、桐生に出し抜かれて苛立ちを見せるなどシリーズのボスとしては珍しく弱味の描写が何度かあることか。この影響で狂気的な演出が若い極道の強がりに見えて薄っぺらく見えてしまうと思われる。
  • 所属する鬼仁会も暗殺能力が脅威であると言及されるが、速攻で逆転策を打たれて暗殺能力を発揮する場面がない。鬼神会の刺客が送り込まれる場面も正面から挑んでくるどころか、仲間NPCがいる場面なのであっさりと蹴散らせてしまい強力な印象は持ちづらい。
    • 残忍な人間であることは作中の人物から語られるのみであり、本編では自身の居城のキャッスルを桐生達に奪われて NTR画像を送り付けられた挙句 (こちらの事情を語れないという点が大きいが)、突然このようなことをされる状況を理解出来ず、プレイヤーにはある意味被害者のような人物に見えてしまっている。
    • 初代となる『0』の西谷も出番は少ないが、真島の源流のような狂気的な立ち振る舞いに加えて戦闘後も余力を残している様子があったりと、少ない出番ながらも強者としての印象が強かった。加えて、表面上は破天荒でありながらも文字通りの自分の城であるキャッスルへの守りの姿勢が強い三代目と違い、初代は強い誰かとの殺し合いを求めるが本質の自由な極道だった。似ているようで本質が異なっているのである。
  • 気絶した場面も口をふさぐ必要があったり苛立ちを見せるのも仕方ない程に出し抜かれていたりと擁護できる面もあるが、物語の都合上活躍する場面は乏しくどちらにせよ扱いは悪い。
  • これらの点から「『0』の人気キャラの名前を襲名してファンを釣っただけではないのか」という批判もある。
  • 一方で本作の劇中でも「名が通っていたヤクザの肩書や近江連合という組織の看板を利用するばかりで大元の中身を理解していない」という光景は何度も描かれており、名を消した男でありながら本質はそのままである桐生との対比表現の一つという考察もできる。
    • だが、この辺りのぶつけ合いは西谷に関しては特に無いまま消化不良に終わってしまった。同じく名を利用されている龍司に関しては桐生の見解も劇中で示されたのだが、 そもそも桐生と初代西谷誉は一度も対面しておらず 指摘するには『0』において初代と意気投合していた真島でもなければ無理があったのかもしれない。
+ ネタバレ注意
  • 桐生と因縁深いジングォン派の生き残りであることが明かされているが、描写は数個のセリフ程度で本人が言及することもほぼなく印象としてはやや弱い。
  • 結末も渡瀬に一矢報いるが、突入してきたリムジンに轢かれるというあっさりした最後である。

結局八代目近江連合会長は不明のまま

  • 『7』で不明だった近江連合八代目会長が結局不明のまま終わった。八代目会長は『7』では病床で若頭の渡瀬に全権を委託している設定である。
  • 近江連合中心のシナリオでありながら、八代目会長の回想シーンすらないのはあまりにも不自然である。
  • 桐生と面識があるという設定も生かされることはなかった。
  • この点については八代目会長が『5』に登場した勝矢直樹であるとすれば演者の関係である可能性もあるが…。*11
  • アサガオの子どもたち
    • 上記の通り、感動的な良いシーンではあるものの、よく考えるとご都合主義部分もある。
      + ネタバレ注意
    • 桐生の墓の近くに設置された監視カメラに気がついた際、仮定として桐生に近況を話すというものである。
    • しかし、韓国や中国*12、日本など、さまざまな組織が桐生と関わったアサガオの子どもたちの動向を探っている可能性もある中で、監視カメラが必ずしも生きている桐生を示すわけではない。桐生のカメラであると短絡的に決めつけるのはいささか早計に過ぎる。
    • また、伝説のアイドルとなっている遥はに対するパパラッチの可能性も十分に考慮すべきである。
    • そもそも桐生は監視カメラで子供を盗撮するような人間でもないのに……。どちからというやはり盗撮される方である。
    • 擁護するなら、墓参りという状況で感情が高ぶったためだろうか……。

バトル

新スタイル「エージェント」について

  • 本作からの新しいバトルスタイルであるエージェントは様々なガジェットを使用したりスタイリッシュなアクションを駆使するのだが、強化していないと非常に弱い。
  • 最初から使用可能な「蜘蛛」は、雑魚敵を縛り上げて振り回すガジェットだが、ボスの他に大柄な敵には通用せず振り払われてしまう。
    • 強化していくことでより多くの敵を巻き込むことも出来、大柄な敵も掴めるようになるがその際はボタン連打に勝たないといけない。連打に負けると当然失敗して隙を晒すので、安定して使えるのが雑魚戦くらいしかないのも少し残念。
    • とはいえ本編でも度々出番はあり、ラスボス戦のイベントムービーでもしっかり使われて存在感は放っているので不遇というわけではない。
    • 本格的に強化出来るようになるのが2章からだが、1章の大道寺での戦闘では蜘蛛が通用しない相手が多く、そこでの戦闘回数や相手の人数も多いので非常に苦労する序盤の難所である。
  • 二つ目の「蜂」は、小型ドローンを呼び出して敵を攻撃するガジェットだが、強化していないと雑魚敵にも簡単に払い落とされてしまう。
    • 呼び出して指示する際にラグがあるので、その時敵に攻撃されるとキャンセルされてしまうので乱戦時に使用しにくいのも悩ましい。
    • 高レベルまで強化すると呼び出すドローンの数や耐久も増加するので、敵を離れたところから無数のドローンで殲滅する戦法も可能ではあるが、そこに行きつくまでは苦労するだろう。
  • 三つ目の「蛍」は、煙草型の小型爆弾を投げるガジェットだが、放物線を描いてゆっくり飛んでいってそこからさらに数秒経過で爆発するというものなので、考えて使用しないと全く当たらない。
    • 敵に当たるとその場で地面に落ちるのだが、その敵がいつまでもそこにいるとは限らない。さらに乱戦、特に闘技場の「ZIGOKU TEAM RUMBLE」では味方も爆風で吹き飛ばしてしまうので、安易にホイホイ投げると逆にピンチに陥る可能性も否めない。
    • そのため、戦闘開始してすぐ後ろに下がりながら投げておいて、開幕近付いてきた敵を吹っ飛ばして出鼻を挫くのがベターな使い方か。
  • 最後に入手する「蛇」は、ジェット噴射器を内蔵された靴を使って敵に体当たりしたり距離を取ったり出来るガジェットだが、これも強化して移動距離を伸ばしていないと本領を発揮できない。
  • 使用可能になるまでに熱いドラマがあるガジェットも多いのだが、性能面では微妙なものが意外と多い。
  • それでも、対多人数ではエージェントというのは基本であり、応龍スタイルには無い便利な技やアクションも多いので、しっかり強化していけば戦いは非常に楽になる。

闘技場

  • 闘技場のイベントマッチの開催が手間がかかる
  • 殴ってみろ屋、賭博闘技が該当。これらはメールで開催の通知を受け取った後、開催者の元まで行って話しかけることで開催される。
    • 賭博闘技の開催者はファストトラベル地点のそばにいるが、殴ってみろ屋の開催者は少々離れた場所にいるため開催に手間がかかる。メールを開封するだけで開催される仕組みにはできなかったのだろうか。
  • 一部ステージが非常に運要素が高い。
    • 四天王戦のZIGOKU TEAM RUMBLEはタイム制限に加えて、非常に長い敵の体力と敵の数が多い。
    • 特にJUSTICE戦は最難関である。レーザー攻撃で広範囲の味方をダウンさせるさせるため、仲間がダウンして敵に攻撃できなくなる。そして、かなり厳しい時間制限でタイムオーバーになりがちである。
      • 浄龍や仲間の強化を十分に済ませてもなお、敵味方の行動などの運で敗北するという運要素が強いバトルとなっている。

その他の問題点

新鮮味は薄い舞台

  • 価格やボリュームを考えても、やはり何度も使いまわした「蒼天堀」が中心となるため特にシリーズファンから新鮮味は薄い。
    • 一応「キャッスル」という新エリアがあるが、町としては小さく、普通の町より行動制限が多い。

ブティックの問題点

  • コーディネートできる服装は眼鏡をかけたりマスクを被った変装前提であり、クリア後でも素顔にできない。
    • また、白スーツと赤シャツのいつもの格好は似た服装はあるが色の組み合わせが固定されている都合で完全再現不可能。さらに『7』本編登場時の服装も選択することはできず、こちらも似た服装はあるが完全再現できない。
    • ストーリーのコンセプト上桐生一馬の格好はできないとしても、7本編登場時の服装はクリア後に使用できてもよかったのではないか。
  • 着替えられる場所がキャッスルのみで、蒼天堀では着替えられない。ストーリーの進行によってはキャッスルを訪れられない時期があったり、サポートマップの依頼で特定の着替えをすることが条件の物があるためいちいち着替えに行くのは少々面倒。蒼天堀にも服屋があるのだからそこか、若しくは寝泊まりしている赤目の部屋で着替えくらいさせてくれてもよかったのではないだろうか。
    • キャッスルに行き来する際も、その度に決して短いとは言えないロードが入るので着替えだけの用事だけで行くと煩わしいと感じるかもしれない。
  • 着替えの制限としてマップ用の着替えではマスクが使用できず、逆に闘技場用の着替えでは帽子とメガネが使用できない。

周回プレイ、追加高難易度がない

  • 本編をクリアすると強制的にクリア後モードへ移行し、周回プレイはできない。クリア後に追加される上位難易度も存在せずやり込み要素が乏しい。
    • 『7』では有料とはいえ発売後に2周目モードが実装されたが、今回はそれもない。

プレイスポット

  • 収録されているプレイスポットは復活したものも踏まえて人気プレイスポットが揃っているが、完全新規のスポットはない。
    • また、神室町が削除された関係でおなじみのミニゲームのうちバッティングセンターが削除されている。
    • ポケサーは『0』『極』などで散々行ったので既存ユーザーからは飽きたという事も聞かれる。

街中での雑魚戦

  • 本作では敵を引き付けやすいアイテムはあるのだが、敵が逃げていくようなエンカウントを避ける系のアイテムは無い。
    • その敵も逃げようとすると非常にしつこく追ってくるので撒くにも苦労する。
    • ボス等に備えて体力を温存したり、食事をしてヒートゲージを溜めて目的地に向かう途中、のんびり街を散策したい時等に遭遇すると地味に面倒。

戦闘前のテロップ

  • これまでのシリーズの戦闘前のテロップは「ヤクザ」「チンピラ」といった雑魚戦も含めて全て手書きの文字になっていたが、今作では一部のボスを除きごく普通のゴシック体になり、結構質素になっている。

総評

シリーズ最小規模のコンパクトな作りながらも初心者に桐生一馬と龍が如くの魅力を伝えつつ、経験者を満足させる物語と遊びを両立しており、シリーズの魅力が濃縮された良作。特に批判された『5』のリベンジ共に言える最終部の展開はファンの不満を見事に払拭してくれた。
過去作比較でボリュームダウンしている点は否定できないが、その分価格は低下しており妥当といえる。


余談

  • 衣装監修として協力したMB氏と龍が如くスタジオ代表の横山昌義氏との対談動画がyoutubeにて公開されており、監修個所や技術的な話が多く興味がある人は必見。
  • 本作は『8』の開発が始まった後で企画が立ち上がったものであり、収録なども後発だったことが明かされている。(参照)
    • 花輪喜平は本作発売後に『8』にも登場することが公表された。つまり、本作では先行登場に等しい扱いだったことになる。
  • 赤目役を演じたファーストサマーウイカ氏は本名が「堂島初夏」であり、偶然ながら堂島の名を持つ者同士が共演する形となった。
    • 氏は生キャバオーディションにも応募していたが、赤目役にオファーを出していたため、オーディションの方を落とさざるを得ない結果になった経緯を持つ。(参照)
  • 2024年1月26日に、シリーズ最新作である『龍が如く8』が発売された。本作の主人公である桐生と、『7』の主人公を務める春日の二人を主人公とした物語が展開される。

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最終更新:2024年04月13日 21:02

*1 彼らについては「借金で首が回らなくなった奴の末路」と解説される。

*2 ゲーム内では「生っぽいキャバクラ」と言及されている。

*3 本人役としても出演している。

*4 ちなみに「蜘蛛」の一定回数使用で得られるトロフィーも「俺はスパイダー男」と完全に狙っている。

*5 龍が如く6の最大強化時ほどの速度。

*6 本作では『7』と同じくKAMIYAMA名義。

*7 その場合は桐生をNPCに操作させることも可能。

*8 桐生以外が歌う曲は無難に合いの手、情熱的に合いの手の2種類の難易度が存在するが、桐生が歌う曲の難易度は1種類しかない。

*9 本編上では「鈴木太一」は最後の最後に出てくる。コーディネートの「ネームプレート」にはこの名義が出てくるものもあるが、あくまでコーディネートなのでセットしていても本編には関わらない。

*10 時系列ではこの時『7』における2章終盤~3章開始前

*11 ちなみに勝矢は7代目会長黒澤に重症を負わされており、病床という設定にも説得力がある。

*12 特に6の祭王会の可能性は勇太のこともあり、非常に高い