*バーガータイム 【ばーがーたいむ】 |ジャンル|アクション| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|データイースト| |稼働開始日|1982年| |判定|なし| |ポイント|具材の上を土足で駆けるコック| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1982年にデータイーストからアーケードにてリリースされた横視線固定アクションゲーム。((発売当初は『ハンバーガー』名義でリリースされていたが、後に海外で発売された際に現行のタイトルに改名された))。~ ドットイートゲームの亜流的なルールを持つ作品で、主人公のコック、ピーター・ペッパーを操作して敵をかいくぐり、''具材を踏みつけて落しつつ''ハンバーガーを完成させるのが目的となる。 一人~二人交互プレイ。 ---- **主なルール -操作方法。 --本作はレバーと1ボタン(ペッパー)を使用する。 ---レバー左右で主人公の左右移動。 ---レバー上下ではしごの昇り降り移動。 ---ボタンでこしょうを振り、敵の動きを一定時間止める。(回数制限あり) -本作の主な操作。 --ステージにはハンバーガーの具材が上下に並んでいる。 ---はしご等を利用し、主人公を具材の上に通過させると具材が下に落ちる。その際、下の段に具材がある場合、そちらも押し出されて連鎖的に一段下へ落ちていく。 --緊急回避アクションとして、ペッパー(こしょう)で敵の動きを一定時間止められる。(その間は触れてもミスにはならない。) ---こしょうは一定数の具材を落とすことで出現する隠れキャラを取得することで補充される。 -敵の倒し方 --ステージ開始と同時に画面外から敵(ソーセージ、ピクルス、目玉焼き)が湧きだし、主人公を追いかけ回してくる。 ---直接的な攻撃手段は存在しないが、下の段に落とした具材に敵を巻き込むことで倒すことができる。 ---また、具材の上に敵が乗っている状態でその具材を落とすと、具材ごと一気に下まで落とせる。その際、敵を多く巻き込むと高得点。なお、敵は暫くすると這い上がってくる。 -クリア条件並びにミス条件 --ステージクリア条件は「ターゲット(具材)を全て落とし切る」事であり、敵を倒した数などはクリア条件に関係しない。 --ミス条件は「主人公が敵に触れる」のみ。クリアとミスが同時に発生した場合、クリアが優先される。 --残機がすべてなくなるとゲームオーバー。コンティニューなし。 ---- **評価点 -わかり易くかつ独創的なルール --いわゆるドットイートゲームの応用とも言えるゲーム性であるが、ゆえに「具材を踏み落としてハンバーガーを作る」という奇抜な設定ながら、ルールは非常にわかり易い。 -デコゲーらしい奇妙キテレツな設定 --「具材を足で踏んで落として巨大ハンバーガーを作る」「うねうねと動きながらはい回る食物が敵」という設定がいかにもデータイーストらしい奇天烈なテイストであり、プレイしたユーザーに深く印象付けている。 ---- **問題点 -難易度が高め --自機の動きにやや癖があり移動速度も遅めな一方、敵の追跡速度が速いため追い詰められ易く、別々のルートから移動してきた複数の敵に挟み撃ちにされる事もよくある。 ---そのため、具材で潰すより、具材の上に敵を誘導させた上でこしょうで足止めし、そのままの状態で落とすという倒し方が主流になってくるため、作業的になりがち。 --また、敵を1箇所にまとめておく必要があるため、こしょうが必須になるが使用回数に制限があるのでやはり厳しい。 ---- **総評 データイーストの作品としては平凡なのは否めないが、わかりやすいゲーム性のため、様々な機種に移植されている。~ また、「具材を踏んづけ落として巨大バーガーを完成させる」「食物が敵としてはい回る」という設定周りの独特さも印象深く、地味ながらもデコゲーらしさを醸し出しているのもファンにとっては見逃せないポイントである。 ---- **移植 -1985年11月27日にFC版に移植される。(発売はナムコ) --グラフィックでは一歩譲るが、ゲーム性は悪くない出来といえる。 ---- **その後の展開 -本作リリースから2年後に、番外編的作品「ピーター・ペッパーのアイスクリーム工場」がリリースされた。 --ルールはほぼ同じだが、今度作るものはタイトル通り「アイスクリーム」となっており、敵をよけつつ画面内に置かれたアイスの球をマップ内に置かれたコーンにいれていく。 --背景が黒一色でグラフィックデザインもやや武骨であった本作から大きく変化し、パステルカラーを基調とした色使いで明るいグラフィックになっており、キャラクターもそれなりにかわいく描かれており女の子受けし易そうな雰囲気になった ---一方で、敵が「足の生えたドーナツやイチゴ」「ひとりでに動く計量器や牛乳瓶」だったり、「''地面に置かれたアイスクリームの球を蹴飛ばしてコーンに入れる''」など、本作譲りのキテレツな作風である。 ---知名度は「バーガータイムに比べると低い」 -本作の直接の続編として1990年に『スーパーバーガータイム』が稼働した。 --自キャラの移動性能の改善や攻撃手段の増加などでゲーム性が進化し、グラフィックや演出周りにコミカルさが増し、より楽しめる出来栄えになっている。