*サムライスピリッツ閃 【さむらいすぴりっつ せん】 |ジャンル|対戦格闘|&amazon(B00275FJPM)| |対応機種|アーケード(TAITO Type X2)&br;Xbox360|~| |発売元|SNKプレイモア|~| |開発元|K2スタジオ|~| |稼働開始・発売日|【AC】2008年4月18日&br;【360】2009年12月10日|~| |定価|【360】7,140円(税5%込)|~| |配信|NESiCAxLive:2011年10月5日|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ソウルキャリバー風サムスピ&br;地味で微妙なグラフィック&br;なんだかんだでサムスピらしさは健在|~| |>|>|CENTER:''[[サムライスピリッツシリーズリンク>サムライスピリッツシリーズ]]''| **概要 久しぶりの3D格闘となったサムスピシリーズ。開発は新たに『天誅』シリーズを手掛けたK2スタジオが担当。~ ストーリーラインも新しくなり、新たに「レスフィーア王国」が絡んだストーリーとなっている。~ なお、時系列は『アスラ斬魔伝』の後だが、他シリーズとは矛盾点も多く『[[蒼紅の刃>サムライスピリッツ新章 ~剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃~]]』とはパラレルとなっている。 **特徴 -操作系統は従来同様の4ボタン+同時押しあり形式だが、攻撃は従来の「弱中強斬り」+「キック」から「縦横斬り」+「縦横大斬り」+「キック」に変化。 --大斬りはボタン同時推しで発動し、残り1ボタンは特殊動作となっている。 --怒り爆発や爆発技、ガード不能技と弾き、一閃といった従来作にあったシステムも搭載している。 ---弾きは上段と下段が存在する。 --コマンド技に従来よりも簡単なコマンド入力や連続押し技が多い。 -軸移動が追加。 -登場キャラクターは全26キャラだが、うち半分が本作で新登場するキャラクターとなっている。 -イラスト担当はポリサム2作同様の「北千里」氏が担当。 -声優陣は『[[天下一剣客伝>サムライスピリッツ 天下一剣客伝]]』以前のキャストに戻った。 -家庭用版ではプラクティス・ネット対戦が追加された他、ボスキャラが使用可能。 **評価点 -一撃必殺の爽快感「大斬りシステム」 --相手の攻撃を軸移動で避けたり技を弾いた後に大斬りを放つなど、上手く立ち回った後に大斬りを決めると特に爽快。シリーズを象徴する「強斬り」を発展させたとも呼べる。 -キャライラストなど2D演出は美麗。 -ゲーム性・キャラバランス共に良好。強弱はあるものの立ち回りや対策でカバーできる。 -BGMに良曲多し。 **賛否点 -良くも悪くもサムスピらしくなくなった。 --全体的に3D格闘らしい奥行を生かしたシステムが強調されており、空中コンボも導入されている。 --しかしそれにより、かえってサムスピ特有の差し合い感が薄れてしまっている。 **問題点 -00年代後半のゲームにしてはモデリングを始めとするグラフィック全般が微妙。一言で言うと野暮ったくPS2レベル。 --キャラクターイラスト自体は美麗ではあるが、女性キャラの体格が男性キャラと大差が無いなどモデリングがデザインに忠実であるとは言い難い。顔の造形も似ていない。 --元々美麗さで売ってる作品では無いとはいえ、画面が暗く背景、演出も地味め。 ---このためか、画面が見づらいという声も多い。 ---キャラ別コスチュームも無い。 -本作に限った事でもないが、他の歴代キャラも出して欲しかったという意見は多い。 -オンライン対戦に対応しているが、何故かアジア圏限定となっている。 **総評 HD画質で作られた3Dサムスピではあったが、3Dよりも美麗な2D演出や地味なグラフィックと従来作と同じ失敗をやってしまった他、『[[ソウルキャリバーシリーズ>ソウルシリーズ]]』と見た目が似ているおかげで多くのユーザーから微妙な評価を下されてしまった。とはいえ、ゲーム性自体は意外と良好。~ 現在はNESiCAで配信されているので、ゲーセンで見かけたらプレイする価値はある。 **余談 -海外版では切断などゴア描写が導入されているが、国内版では血飛沫などの残虐描写が一切カットされている。 --360版も海外仕様の本体を使えば日本国内版でも海外と同仕様になる。