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*NHKおかあさんといっしょ にこにこぷん 【えぬえいちけいおかあさんといっしょ にこにこぷん】 //NHKの公式カタカナ表記はエヌエイチケイ |ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/161000248.jpg,height=200)| //「値札が貼ってある画像は使用しない」ルールに基づき画像変更。 |対応機種|PCエンジン|~| |メディア|4MbitHuカード|~| |発売元|NHKエンタープライズ|~| |開発元|クリーム&brイスコ|~| |発売日|1991年12月13日|~| |定価|6,825円|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|''幼児向けとしてあらゆる点が微妙''&br()敵も味方も死なない&br()ゲームを買ってもらいにこにこ、しかしあまりのダメさにぷん|~| |>|>|CENTER:''[[NHK関連作品リンク>テレビ局関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 NHK教育で放送されていた同名幼児向け番組の着ぐるみ劇のゲーム化。~ 家庭用ゲーム機としては、同番組のキャラクターたちをゲームで遊べる唯一の作品。これ以外では一切のゲーム化はされていない。 何故か『にこにこぷん』の視聴年齢層にあっていないであろうPCエンジン((低年齢層向けソフトは他に『ドラえもん』等がある。また、低年齢層をターゲットにした廉価版本体「PCエンジンシャトル」がある。Huカードのソフトのみ使用可能でセーブユニットはシャトル専用の物しか使用できない。))で出ているという誰得ソフト。まずなぜこの企画が通ったのかが疑問である(詳細は下記の余談参考の事)。 ---- **ストーリー (オープニングデモより引用) >いつもへいわなにこにこじま。~ じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3にんは、ぽろりのふねであそんでいました。~ じゃじゃまる『あれ?あれはにゃんだ!』 ぴっころ『たいへんあらしがくるわ!』 ぽろり『あそこにしまがみえるのだ』~ 3にんはそのしまであらしがやむのをまつことにしました。~ あらしがやんでみえるとふねがこわれているではありませんか。じゃじゃまる『これではかえれにゃいぞ』~ ???『どうしたの?』ぴっころ『あなただ~れ?』???『ぼくは、くいしんぼうかいじゅう、ぱっくんっていうんだ』~ じゃじゃまる『おれたちふねがこわれてかえれにゃくなってしまったのだ』 ぱっくん『ぼくがしままでひっぱっていってあげるよ』~ ぱっくん『でもおなかがすいてちからがでないんだ。』ぴっころ『それならあたしたちがたべものをさがしてきてあげるわ』~ 3にんはぱっくんのたべものをさがしにでかけることにしました。 ---- **特徴 -じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり、の内から誰かを選び、先に進んでいくのが目的の横スクロールアクションとなっている。 -こちらは攻撃できないため、敵キャラにダメージを与えることが不可。すなわち、必然的に敵避けゲーとなる。 --少なくとも ぴっころは原作ならばとびはねることで地響きをおこし、周囲を攻撃できるというのが持ちネタだったはずなのだが……。 -ステージ中にて指定されたフルーツアイテムを3つ集め、ステージ奥にいる怪獣(ぱっくん)にそれを食べ与えればクリアとなる。主なステージ数は6つ。 -操作キャラクターは実質の無敵状態。ダメージを3回くらうと気絶状態(タイムロス)にはなる。指定された制限時間がなくなるか、指定フルーツを3つ取らずにゴールに向かうとそのステージの最初に戻される。 --しかし、普通に進めばステージ最初に戻される事自体があり得ない程の低難易度である。 ---- **問題点 -プレイヤー3キャラの性能差は全くなし。エンディングの変化もなし。単に使えるキャラの外見が違うだけである。 -キャラの動きが微妙にもっさりしている。 -原作視聴者層を考慮しても簡単過ぎる --従来のアクションに比べるとミス後のペナルティが極めて少なく、[[どんな事があろうがゲームオーバーにはならない>毛糸のカービィ]](残機数無制限状態)どころか、''敵も味方も死ぬことがない''。すなわち、誰がプレイしても絶対にクリアできてしまう。 --ステージ途中にある扉に入ると、ミニゲームの絵合わせパズルが遊べる場合があるが、はっきりいってこれの難易度も低い。ちなみにクリア条件とは一切関係なく、パズル中に中断してステージに戻る事も可能。 -普通の人がやると大体15分くらいで終わってしまう内容。 --しかも、クリアすると軽いエンディングの後にスタッフロールが流れ、そのままの難易度でループする。 #region(エンディングの内容についてネタバレ...といっても注意喚起する意味はあまりないが) すっかり成長したぱっくんに助けられ、3人の主人公は無事に帰宅できたというハッピーエンドで終わる。 #endregion -オープニングとイベントはスキップ不可(幸い双方共にそんなに長くはないが)。 ---- **評価点 -グラフィックのレベルはそこそこで、原作の雰囲気は上手く再現されている。 --ただ、オープニングデモで表示されるキャラの絵や、絵合わせパズルクリア後に表示されるキャラの絵柄が子供が喜びそうには見えないほど濃い点がちょっと惜しい。 //--しかし、オープニングデモにて例のテーマソングと共に表示される登場キャラの絵柄がやけに濃く、子供が喜ぶものかといわれると正直疑問である。 //---絵合わせパズルクリア後は登場キャラに一枚絵が拝める(扉によってはパズル抜きでいきなり絵表示がされる場合もある)のだが、この絵もなんか濃い。絵自体は書き込まれているのだが、素直に可愛いかといわれるとやっぱり疑問である。 //---特にキャラの一人、ぽろりに関しては、「ぽろりの皮をかぶったフリーザ様」と恐れられる(声の担当が同じ人繋がりのネタ)。 //あんまり否定的なことをずらずら補足で書くと評価点の趣旨がぼやけるんで短縮。 --ステージ中のグラフィックに関しては、ステージによって外観を一新したり、背景に多重スクロールを取り入れて奥行感を演出したり、と地味に頑張っている。この辺は素直に評価すべきだろう。 //-ゲームの土台そのものはそこまで悪いものではない。 ---- **総評 単純に1ゲームとしてみれば、間違いなくクソゲー以下のシロモノでしかないのは揺るぎようのない事実である。~ だったら、幼児向けなら楽しめるのかといわれると、それも微妙である。ステージ数は商業ゲームとは思えない薄さであり、ソフトがHuカードなのでアニメシーンが拝めたりTVキャストと同じ声でキャラが喋るといった幼児が喜びそうな演出もなく、いくら幼児向けとはいえやる事は単調すぎて面白みに欠ける。これを買う位なら素直におもちゃなどの、にこにこぷん関連のグッズ((もちろん現在では絶版の為ネット通販でもない限り入手できそうにないが、これはこのゲームソフトにしても同じ。ただし、グッズはプレミアがついて高騰しているものもあるだろうが))を購入した方がよっぽど有意義である。~ PCエンジンで発売した意義はおろか、''そもそもゲームソフトとして発売した''存在意味すらも見えてこない、大人から子供まで楽しみを見出すのが無理に等しい存在というべきだろう。''まさに誰得である''。 ---- ---- **余談 -一時期NHKは何故かPCエンジンのソフトリリースに力を入れている時期があった。 --本作の前にて同じHuカードにて横スクロールアクションである『[[青いブリンク]]』、後にて戦略シミュレーションである『NHK大河ドラマ 太平記』が発売されている(本作とは違い、これらは「中身があって遊べる」ゲームである)。 --また、書籍と同封のスーパーCD-ROM×2ソフトとして『秋山仁の数学ミステリー秘宝インドの炎を死守せよ』というものがある(ちなみにその筋では有名な超プレミアソフト)。 --何故NHKは売れ筋だった任天堂ハードに見向きせずに、どちらかといえばマニア向けの趣が強かったPCEに力を注いでいたのかは未だに謎である。考えられることと言えば、NECと何らかの取引があった、ということくらいか。 ---もっとも、この出来だとハードに関わらず結果は同じだろうが… -ちなみに、PCEにおけるNHK放送のTV番組のゲーム化としては、他に『[[未来少年コナン>未来少年コナン (PCE)]]』『不思議の海のナディア』が存在する(但し、これらはNHKの発売ではない)。
*NHKおかあさんといっしょ にこにこぷん 【えぬえいちけいおかあさんといっしょ にこにこぷん】 //NHKの公式カタカナ表記はエヌエイチケイ |ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/161000248.jpg,height=200)| //「値札が貼ってある画像は使用しない」ルールに基づき画像変更。 |対応機種|PCエンジン|~| |メディア|4MbitHuカード|~| |発売元|NHKエンタープライズ|~| |開発元|クリーム&brイスコ|~| |発売日|1991年12月13日|~| |定価|6,825円|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|''幼児向けとしてあらゆる点が微妙''&br()敵も味方も死なない&br()ゲームを買ってもらいにこにこ、しかしあまりのダメさにぷん|~| |>|>|CENTER:''[[NHK関連作品リンク>テレビ局関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 NHK教育で放送されていた同名幼児向け番組の着ぐるみ劇のゲーム化。~ 家庭用ゲーム機としては、同番組のキャラクターたちをゲームで遊べる唯一の作品。これ以外では一切のゲーム化はされていない。 何故か『にこにこぷん』の視聴年齢層にあっていないであろうPCエンジン((低年齢層向けソフトは他に『ドラえもん』等がある。また、低年齢層をターゲットにした廉価版本体「PCエンジンシャトル」がある。Huカードのソフトのみ使用可能でセーブユニットはシャトル専用の物しか使用できない。))で出ているという誰得ソフト。まずなぜこの企画が通ったのかが疑問である(詳細は下記の余談参考の事)。 ---- **ストーリー (オープニングデモより引用) >いつもへいわなにこにこじま。~ じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3にんは、ぽろりのふねであそんでいました。~ じゃじゃまる『あれ?あれはにゃんだ!』 ぴっころ『たいへんあらしがくるわ!』 ぽろり『あそこにしまがみえるのだ』~ 3にんはそのしまであらしがやむのをまつことにしました。~ あらしがやんでみえるとふねがこわれているではありませんか。じゃじゃまる『これではかえれにゃいぞ』~ ???『どうしたの?』ぴっころ『あなただ~れ?』???『ぼくは、くいしんぼうかいじゅう、ぱっくんっていうんだ』~ じゃじゃまる『おれたちふねがこわれてかえれにゃくなってしまったのだ』 ぱっくん『ぼくがしままでひっぱっていってあげるよ』~ ぱっくん『でもおなかがすいてちからがでないんだ。』ぴっころ『それならあたしたちがたべものをさがしてきてあげるわ』~ 3にんはぱっくんのたべものをさがしにでかけることにしました。 ---- **特徴 -じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり、の内から誰かを選び、先に進んでいくのが目的の横スクロールアクションとなっている。 -こちらは攻撃できないため、敵キャラにダメージを与えることが不可能である。すなわち、必然的に敵避けゲーとなる。 --少なくとも ぴっころは原作ならばとびはねることで地響きをおこし、周囲を攻撃できるというのが持ちネタだったはずなのだが……。 -ステージ中にて指定されたフルーツアイテムを3つ集め、ステージ奥にいる怪獣(ぱっくん)にそれを食べ与えればクリアとなる。主なステージ数は全部で6つ。 -操作キャラクターは実質の無敵状態。ダメージを3回くらうと気絶状態(タイムロス)にはなる。指定された制限時間がなくなるか、指定フルーツを3つ取らずにゴールに向かうとそのステージの最初に戻される。 --しかし、普通に進めばステージ最初に戻される事自体があり得ない程の低難易度である。 ---- **問題点 -プレイヤー3キャラの性能差は全くなし。エンディングの変化もなし。単に使えるキャラの外見が違うだけである。 -キャラの動きが微妙にもっさりしている。 -原作視聴者層を考慮しても簡単過ぎる --従来のアクションに比べるとミス後のペナルティが極めて少なく、[[どんな事があろうがゲームオーバーにはならない>毛糸のカービィ]](残機数無制限状態)どころか、''敵も味方も死ぬことがない''。すなわち、誰がプレイしても絶対にクリアできてしまう。 --ステージ途中にある扉に入ると、ミニゲームの絵合わせパズルが遊べる場合があるが、はっきりいってこれの難易度も低い。ちなみにクリア条件とは一切関係なく、パズル中に中断してステージに戻る事も可能。 -普通の人がやると大体15分くらいで終わってしまう内容。 --しかも、クリアすると軽いエンディングの後にスタッフロールが流れ、そのままの難易度でループする。 #region(エンディングの内容についてネタバレ...といっても注意喚起する意味はあまりないが) すっかり成長したぱっくんに助けられ、3人の主人公は無事に帰宅できたというハッピーエンドで終わる。 #endregion -オープニングとイベントはスキップ不可(幸い双方共にそんなに長くはないが)。 ---- **評価点 -グラフィックのレベルはそこそこで、原作の雰囲気は上手く再現されている。 --ただ、オープニングデモで表示されるキャラの絵や、絵合わせパズルクリア後に表示されるキャラの絵柄が子供が喜びそうには見えないほど濃い点がちょっと惜しい。 //--しかし、オープニングデモにて例のテーマソングと共に表示される登場キャラの絵柄がやけに濃く、子供が喜ぶものかといわれると正直疑問である。 //---絵合わせパズルクリア後は登場キャラに一枚絵が拝める(扉によってはパズル抜きでいきなり絵表示がされる場合もある)のだが、この絵もなんか濃い。絵自体は書き込まれているのだが、素直に可愛いかといわれるとやっぱり疑問である。 //---特にキャラの一人、ぽろりに関しては、「ぽろりの皮をかぶったフリーザ様」と恐れられる(声の担当が同じ人繋がりのネタ)。 //あんまり否定的なことをずらずら補足で書くと評価点の趣旨がぼやけるんで短縮。 --ステージ中のグラフィックに関しては、ステージによって外観を一新したり、背景に多重スクロールを取り入れて奥行感を演出したり、と地味に頑張っている。この辺は素直に評価すべきだろう。 //-ゲームの土台そのものはそこまで悪いものではない。 ---- **総評 単純に1ゲームとしてみれば、間違いなくクソゲー以下のシロモノでしかないのは揺るぎようのない事実である。~ だったら、幼児向けなら楽しめるのかといわれると、それも微妙である。ステージ数は商業ゲームとは思えない薄さであり、ソフトがHuカードなのでアニメシーンが拝めたりTVキャストと同じ声でキャラが喋るといった幼児が喜びそうな演出もなく、いくら幼児向けとはいえやる事は単調すぎて面白みに欠ける。これを買う位なら素直におもちゃなどの、にこにこぷん関連のグッズ((もちろん現在では絶版の為ネット通販でもない限り入手できそうにないが、これはこのゲームソフトにしても同じ。ただし、グッズはプレミアがついて高騰しているものもあるだろうが))を購入した方がよっぽど有意義である。~ PCエンジンで発売した意義はおろか、''そもそもゲームソフトとして発売した''存在意味すらも見えてこない、大人から子供まで楽しみを見出すのが無理に等しい存在というべきだろう。''まさに誰得である''。 ---- ---- **余談 -一時期NHKは何故かPCエンジンのソフトリリースに力を入れている時期があった。 --本作の前にて同じHuカードにて横スクロールアクションである『[[青いブリンク]]』、後にて戦略シミュレーションである『NHK大河ドラマ 太平記』が発売されている(本作とは違い、これらは「中身があって遊べる」ゲームである)。 --また、書籍と同封のスーパーCD-ROM×2ソフトとして『秋山仁の数学ミステリー秘宝インドの炎を死守せよ』というものがある(ちなみにその筋では有名な超プレミアソフト)。 --何故NHKは売れ筋だった任天堂ハードに見向きせずに、どちらかといえばマニア向けの趣が強かったPCEに力を注いでいたのかは未だに謎である。考えられることと言えば、NECと何らかの取引があった、ということくらいか。 ---もっとも、この出来だとハードに関わらず結果は同じだろうが… -ちなみに、PCEにおけるNHK放送のTV番組のゲーム化としては、他に『[[未来少年コナン>未来少年コナン (PCE)]]』『不思議の海のナディア』が存在する(但し、これらはNHKの発売ではない)。

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