本項ではプレイステーションソフト『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』と、その分売・システム微調整版である
PS版『第2次スーパーロボット大戦』『第3次スーパーロボット大戦』『スーパーロボット大戦EX』を併せて解説します。
【すーぱーろぼっとたいせんこんぷりーとぼっくす】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
メディア | CD-ROM 2枚 | |
発売元 | バンプレスト | |
開発元 | ウィンキーソフト | |
発売日 | 1999年6月10日 | |
定価 | 7,140円 | |
プレイ人数 | 1人~2人 | |
備考 | 後に各2,100円で分売(後述) | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
劣化ゲー | ||
ポイント |
『F』準拠の仕様になりゲームバランスが悪化 DISC2は資料として有用 |
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スーパーロボット大戦シリーズ |
第2次! 第3次! EX!
伝説の3部作が、最新システムで蘇る!
入手困難なFC『第2次スーパーロボット大戦』、SFC『第3次スーパーロボット大戦』&『スーパーロボット大戦EX』の3作をプレイステーション向けにリメイクし、1つのディスクに収録したコンピレーションソフト。タイトルに『コンプリート』を冠してはいるが、当時までに発売された全てのシリーズ作品が収録されているわけではなく、入手困難な3作品をコンプリートといった意味合いである。
上記のキャッチコピーなのだが、肝心のその「最新システム」が様々な問題点を抱えていた『スーパーロボット大戦F』準拠だったため、FC版/SFC版におけるゲームバランスが歪んでしまう事態となった。
なお、3作を収録したディスク1と、収録されている3作のシナリオフローチャート等が閲覧出来るモードやボイス編集機能がある『HISTORY OF SUPER ROBOT WARS』が収録されたディスク2に分かれている。
はじめに
基礎システムについて
精神コマンドについて
獲得資金について
改造の仕様について
特殊技能・特殊能力・敵の強さについて
その他の問題点・改悪点
まとめ
ディスク2について
発売日 | 1999年12月2日 | ![]() |
定価 | 2,100円 | |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※ゲームアーカイブスで付与されたレーティングを記載 |
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配信 | ゲームアーカイブス:2011年1月26日/800円 | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
劣化ゲー | ||
ポイント |
分売に当たり獲得資金が1.5倍に バランスの悪さはそのまま |
+ | 参戦作品一覧 |
発売日 | 1999年12月22日 | ![]() |
定価 | 2,100円 | |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※ゲームアーカイブスで付与されたレーティングを記載 |
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配信 | ゲームアーカイブス:2011年1月26日/1,000円 | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
劣化ゲー | ||
ポイント |
分売に当たり獲得資金が1.5倍に バランスの悪さはそのまま |
+ | 参戦作品一覧 |
発売日 | 2000年1月6日 | ![]() |
定価 | 2,100円 | |
レーティング |
CERO:B(12歳以上対象) ※ゲームアーカイブスで付与されたレーティングを記載 |
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配信 | ゲームアーカイブス:2011年1月26日/1,000円 | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
劣化ゲー | ||
ポイント |
分売に当たり獲得資金が1.5倍に バランスの悪さはそのまま |
+ | 参戦作品一覧 |
ユニットやパイロットの変更点等
マサキの章について
リューネの章について
シュウの章について
その他
「伝説の作品が蘇る!」という触れ込みで発売された本作だったが、好評とは言えない『F』のシステムを無理やり当てはめた結果、FC版/SFC版にはない様々な問題が浮上してしまい、正真正銘の復活とはとてもいい切れたものではないチグハグな出来と化してしまった。
オリジナル版のファンからはシステムの違いで批判され、前作『F』のファンからはゲームバランスの激変による混乱や誤解を招き、あくまで作品単体で見たとしてもとても褒められたゲームとは言えない、という「三重苦」を背負う羽目に。
こうした点から戦闘面に非常に粗が多いためプレイするにはかなりの辛抱が必要だが、反撃命令が可能になったことやおまけ要素が充実していること、オリジナル版より劣化しているとはいえ、『F』とも違う本作独自のゲームバランスが形成されていることなど、見所がないわけではない。
また、それなりの戦略手腕を求められるので、「難しいスパロボに挑みたい」という人には向いているかもしれない。
*1 『第3次』ではルー・イーノ・弁慶・メリー・胡蝶の僅か5人しか習得しない。しかも弁慶は気合に精神ポイントを使い、メリーはスポット参戦、胡蝶はレベル上げもままならない二軍のため、実質的にルーとイーノ2人のみである。ちなみに『EX』は「激励」を覚えるキャラの習得レベルが非常に高く、まともに使用できるキャラは『第3次』よりも更に少ない。
*2 それぞれ「1ターンの間、命中率/回避率を30%上昇」「一度だけ敵の攻撃を完全回避」「一度だけ与ダメージ3倍」。
*3 一度だけ獲得資金と経験値2倍にする精神コマンド。
*4 指定した敵の気力を下げる
*5 指定した敵を使用者のほうにおびき出す
*6 『EX』が非ビーム兵器だったのでそれに合わせたのか、あるいは原作の破壊力を意識したのか、何にせよ真相は不明。
*7 流石に短すぎるせいかCB版『EX』で5から6に伸びるが、SFC版は2~9なので結局弱体化している。
*8 尤も、本作のベースとなった『F』では基地内でも飛行ユニットが出撃可能であり、最初からこの仕様にしとけと言われればそれまでだが…。
*9 『新』にも似た強化パーツの「カートリッジ」が存在したが、あちらは「全ての弾数性武器の残弾が0になった時に自動で使用させる」だったのに対し、こちらはリペアキット等と同じ任意使用になっている。
*10 「変形して飛行する、宇宙で移動する、ビーム兵器を受けてビームコートが発動する等。
*11 これに関しては、『F』を流用してまず『第3次』を開発し、その後それを流用して『第2次』を開発したためと思われる。
*12 先述の通り本作のファンネルは、ニュータイプ技能の射程補正を見越してSFC版より1短くされている。しかし何故かゲーマルクはSFC版と変わらない10であり、SFC版よりも射程が伸びている。ちなみにニュータイプLv5のイリアが乗ると射程12、ラミエルかよ。
*13 最も射撃値が高いガンダム系パイロットはジュドーであり、バイオロイド強化兵は格闘・射撃共にそのジュドーと同数値。バイオロイドエリート兵に至ってはそのジュドーをも上回る攻撃力を誇る。
*14 「ゴッドボイスは洸の体に甚大な負担をかける」という設定の再現となっており、『第4次/S』で初めて実装された。
*15 アスペクト(ファミ通)の「スーパーロボット大戦EX 熱血・幸運・必中ガイド」、ケイブンシャの「スーパーロボット大戦EXを一生楽しむ本」等。
*16 これにより陸の敵に対する高命中補正の武器が無くなり、命中補正のないアイアンカッターを使うか、ENを消費するブレストファイヤー/ルストハリケーンを使うしかなくなってしまった。
*17 その一方で聖戦士技能によるハイパーオーラ斬りの攻撃力増加がほぼFの時のままなため、攻撃力や武器改造の上昇量が抑えられている今作においてこれだけは突出した数値になる。なので必殺の一撃を叩きこむ事に限れば遅れはとらない
*18 ただし移動要塞を倒して得られる多額の資金を得られなくなったというデメリットもある。
*19 SFC版と異なりマサキの章をクリアするのみではシュウの章が出現しないため、一度は上記ルートを通過しないと結局プレイできなくなっているのだが…。
*20 ルートによって多少変動するが、概ね主力機に2つ装備できる程度の量は入手できる。『第2次』も同様。
*21 一例としてビルバインをフル改造してボーナスの運動性+50を選択すると、圧倒的回避性能と大火力により、マサキの章ラスボスのデュラクシールを容易に単機撃墜できてしまう。
*22 SFC版はアムロの技量の高さとファンネルの優れたクリティカル率補正により、熱血が不要かと思うほどクリティカルを連発していた。