ルパン三世

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ルパン三世 - (2020/08/19 (水) 00:46:33) の編集履歴(バックアップ)


MUGENルパンのデフォカラーは赤ジャケット+薄ピンクのネクタイ(新ルパン三世版、所謂2nd)。1st(緑)、PartIII(ピンク)、PartⅣ(青)カラーも存在

「あ~ばよぉ~! とっつあ~ん!!」

ご存知、モンキー・パンチ原作の有名漫画及びアニメ『ルパン三世』の主人公。
初代声優は山田康雄氏、OVA『風魔一族の陰謀』のみ古川登志夫*1。山田氏亡き後はモノマネ芸人のクリカンこと栗田貫一氏が務める。
また『GREEN vs RED』では赤ジャケットのルパンを栗田貫一氏が、そして緑ジャケットのルパンをラーメンズの片桐仁氏が演じた。

モーリス・ルブランの連作小説『怪盗ルパン』の主人公にして大怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫にあたる天才泥棒。
III」でも「3世」でもなく、漢数字で「三世」である。お間違えなきよう。
例のテーマソングの女性コーラスも「ルパンルパーン」じゃなくて“LUPIN THE THIRD ♪” (=ルパン三世)と歌っているのだ。
「ルパンルパーン」とか「ルパンでさぁ~」は空耳である。
…何?フランス人(日系フランス人とも)なら「ザ・サード」じゃなく「トロワ」だって?
英語に合わせるにしても「ルパン」読みじゃなく「ルピン」?細かいことは気にしっこなしだぜ次元

なお、この女性コーラスはアルプスの少女ハイジのOPも歌っている。
「まま、ミュージックでも聴きながら読んでチョーダイ」
ルパンザサー…コブラじゃねーか!

キャラクターの詳細

卓越した技量を持った大泥棒で、宝をコレクションにすることよりも、鮮やかな手口で盗み出すこと自体に生き甲斐を感じている。
その為、例えどんなに高価なお宝だろうと、事情によっては簡単に明け渡したり、寄付等をしている。
とはいえ最初から慈善目的で自身にとって何の得にもならない仕事を行うということは無い。
また、派生作品での発言ではあるが「(貴重なお宝である)王冠を自分の家の下駄箱の上に飾っている」と発言しており、
手元に残しているお宝についても(他に事情がなければ)そこまでこだわってはいないようだ。
車のA級ライセンスを持ちドライビングテクニックはかなりのもので、射撃能力バイク航空機、船舶などの操縦も非常に優秀。
変装の名人で、よく知られている顔と声も漫画版では変装によるものと銭形警部が断言しており、本当の素顔を知るものは居ない。
実際、髪の毛はカツラで、取ってツルッパゲになったことがある(この辺りは「連載中に絵柄が変わってもいいように」という理由であったりする)。
一方アニメ版2ndシーズンでは銭形警部が「生まれついてのモンキー顔」と述べており、
ルパンが老衰間近の富豪と心を入れ替えられてしまった時も、自分に変装するのは慣れてないと言っていた。
まぁアニメ版は斬鉄剣の設定を見る限り、設定がコロコロ変わる作品なので…。
原作ではどうやら日本人の血を引いているようである。
また博学で発明能力も高く、自前の発明品で数々の盗みを成功させている。
相棒である凄腕のガンマン「次元大介」、あらゆるものを斬り裂く斬鉄剣の使い手「十三代目石川五ェ門」と組んだ、
通称「ルパンファミリー」は無敵の盗賊団である。
しかしインターポールの銭形警部(漫画版)はルパンを凌ぐ頭脳、前を見て車を運転しながら背後の次元の銃把を掌ごと撃ち抜く銃技、
正面から斬りかかってきた五ェ門を投げ飛ばす体術、そして誰にも見破れない変装術などいずれも一味を上回るバケモノであり、
遭遇した場合は決してまともにやりあわず逃げの一手を取る。
…のだがアニメ版銭形警部は根性以外はルパン一味より劣る扱いにされ、この改変は作者を一番怒らせたとか。
しかしそれでも最大の天敵であることに変わりはなく、何度か檻にぶち込まれるまではやられている。

アニメ版は弱い立場にいる人間の金には手を付けず、不必要な暴力及び殺人を避けるのがポリシーの、体型通りスマートな男。
対して、原作漫画では全編に渡りハードボイルドな雰囲気が漂い性描写も頻出、
特に前半ではジョークやギャグもあまり見られず、あってもブラックなものが多い。
何故なら原作ルパンは「ダークヒーロー」という位置付けで作られており、アニメなどでのイメージとは全く逆の、ダーティな人物であった。
人を殺すのに躊躇いは無く、警官と女子供、自分の命を狙う者以外は殺さないというポリシーは持っているものの、
相手が非道を行ってきた時は容赦なく殺害する。*2
計画を遂行する為ならあらゆる犠牲も厭わない、正に怪盗としての「ダーク」さに充ち満ちたキャラクターなのである。

アニメ版も当初は大人向けの作品を意識していたが、
視聴者の関心を集めることができず第一期は打ち切られてしまい
已む無く対象年齢を下げる路線変更がなされたという経緯がある。
それがこのページの上記画像でお馴染みの「赤ジャケルパン」と呼ばれる第二期シリーズである
(第一期及びスピンオフ「Lupin the Third」シリーズは「緑ジャケルパン」で、
 世間一般では宮崎監督の『カリオストロの城』でのイメージが強いだろう)。*3
結果としてこの路線変更は見事成功。
全155話の長期放送となる人気シリーズとなり、
日本、ひいては世界中に「ルパン三世」というキャラクターを浸透させるに至った。
性的な意味でも大人向けの原作漫画を少年向けのアニメに変える…
という点では『クレヨンしんちゃん』と似ている。
元々、ルパン三世もクレヨンしんちゃんも「漫画アクション」からの出身であり、
似た流れで路線変更になっていったのも何かの縁かも知れない。

+ 映画『カリオストロの城』『ルパンVSコナン』
宮崎駿監督が手がけた作品だが、モンキー・パンチ氏も「自分では書けない優しさを持つルパン像だ」
と表明したこともあって非常に評価が高い。
だが「今作以降のアニメで原作ではなく今作の影響を多く持っていることには不満を持っている」とコメントしつつ、
加えて「銭形警部の解釈は宮崎監督が一番正しい」という感想も表すなど、宮崎ルパンについて氏の少々複雑な想いが窺える。
なお、この作品のルパンは他の作品よりも年をとって丸くなった「おじさま」のルパンであり、
宮崎監督自身も『カリオストロの城』のルパンがスタンダードになったことを苦々しく思っているようだ。
他にも、漫画家・島本和彦がラジオで語るに「モンキー・パンチ先生はサイン会を開いた時、
「(『カリオストロの城』の)クラリス描いて下さい!」と希望するファンに、
 (クラリスは僕のキャラじゃないんだよなぁ)と内心思いつつも描いてあげたらしい」とか。

クロスオーバーの『ルパンVSコナン』も有名である。
この作品では毛利小五郎役の神谷明氏が「小五郎の演技をするコナンの演技をするルパンの演技」をしてみせた。
さらにこの話でルパンは経絡秘孔の一つ「出すっきゃねーでしょのツボ」という技?を使っている。
…やったことは自動販売機を蹴飛ばしてジュースを出すというセコイ真似だが。
背後からコナンから時計型麻酔銃を撃たれた際に寸前で見切って回避するというスゴいこともしている。
黒の組織も掴んでいない江戸川コナン=工藤新一の真実を独自調査で確信に至ったり。ジンの兄貴が無能なだけか
クロスオーバー以前にも、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』や『GREEN vs RED』にコナンや毛利蘭がモブに紛れて登場していたり、
コナン映画11作目『紺碧の棺』においても(当時は作者のお遊びだったろうが)、
佐藤美和子刑事が「初恋の人はルパン三世」と語っており、劇場版『ルパンVSコナン』で見事に共演を果たした。
28歳前後である彼女の初恋となると、少なく見積もっても15年以上前になるだろうが……。
その頃から容貌が変わらず怪盗として名を馳せていたというのが、ルパン三世の底知れなさである。
このことを聞いた銭形警部は怒るかと思いきや、意外にも寛容に理解を示している。

+ OVA『GREEN vs RED』
OVAで製作された作品だが、これまでのルパン作品とは一線を画す内容となっている。
今まで様々な作品に登場したルパンは全て別人であり、世界には大量のルパンがいたのだ。
だが、その誰も彼もが既に本物ではなくなっており、ルパンと呼ぶに相応しい者は皆無。
そんな中、無気力な青年ヤスオが、夢と浪漫を求めて自らルパンになっていく
やがて彼はルパンの名を賭けて、本物のルパン三世との対決に臨むのだが……。

特異な設定である為、賛否両論分かれる作品だが、一見の価値はある。
「男はルパンとして生まれるのではない。ルパンになるのだ」

+ 余談的見方
この『GREEN vs RED』では、かつてあったルパンの企画の影響が見て取れるという意見がある。
それは、奇才・押井守が監督を務める筈であったルパン三世の内容である。
通称「押井ルパン」と呼ばれるこの企画は、これまでのルパンの内容からはかけ離れたものであった。
この企画の中で提唱していたのが「ルパン三世という人物は最初からこの世に存在していなかった」という物である。
なら、今いるルパンは何者なのか?そもそも何故、ルパンという存在があるのか?
そう言った、存在そのものに疑問を投げかける代物であった。
しかし、宮崎駿の推薦で監督となった押井守ではあったが、当時は今程の知名度は無く、
またルパンの存在そのものを疑問視する内容にスポンサーが許可をする筈もなくこの企画は没となってしまった。
しかし、この出来事が後の押井作品の方向性のきっかけの一つとしてあるのもまた、事実である。

ちなみにヒロインであるユキコを演じるのは平野綾氏。
ヤスオ、ユキコは、初代ルパンと不二子を演じた山田康雄、二階堂有希子に由来しており、
彼女もまた峰不二子となるのではないか、という事が物語のラストで匂わされている。

+ アルセーヌ幸一
PS2の『ルパンには死を、銭形には恋を』では銭形警部と背中合わせにロープで縛られた状態で解けなかった為、
そのまま「アルセーヌ幸一」*4という合体(?)形態を見せた。
ニコニコ動画にも上がっているので一度視聴をお勧めする、…非常にカオスであるが。
このステージ以降は全て「アルセーヌ幸一」である、ルパンステージと銭形ステージで攻撃方法が全く異なるのがポイント。

なお、アルセーヌ・ルパンは怪盗紳士の異名を持つ義賊で、
ヒロインの首を絞めたり、捕まった部下を射殺したり、子持ち人妻に手を出して振られるなど、
怪盗らしいことは一通りしているものの、心の中には祖国フランスへの愛がある愛国者であり
三世と違って盗むという行為自体が目的だったり、トランクス一丁でベッドにダイブしたりなどはしない。
まあそもそもモンキー・パンチ氏の最初のプロットでは、あまりの怪盗ぶり故愛称として世間で「ルパン三世」と
呼ばれるようになったという設定だったが、担当編集者から「そんな面倒臭い設定にするな」と言われ、
分かり易くアルセーヌ・ルパンの孫という設定になったわけである。
本家ルパンとキャラが違うのは、その初期案の名残……と言えるのかもしれない。

ちなみに余談だが、江戸川乱歩がルブランに無断で自分の小説にアルセーヌ・ルパンを出して明智小五郎と対決させる話があるのだが*5
その作品に出てくるルパンの相棒の女が「不二子」とどこかで聞いたことのある名前というネタがある。
この話のすごいのは「峰不二子の名前の由来はタバコの銘柄(『峰』)と富士山(富士=『不二』の『峰』)」と、
モンキーパンチ氏は『トゥナイト2』のインタビューで言っているので、意図的にここから名前をとったのではないということである。

「ふ~~じ子ちゃぁ~ん♡」

夢の競演


MUGENにおけるルパン三世

+ Basara-kun氏製作
  • Basara-kun氏製作
SFCの『ルパン三世 伝説の秘宝を追え!』のスプライトを拡大して使用している。
飛び道具、対空技と一通り揃っており使いやすいキャラだが、豆鉄砲が速い強いの鬼性能
基本的にボイス無しなのだが、対空技を出した時に「ヒトラーの遺産はどこにあんだよぉ!」等を喋る。
また3ゲージ超必殺技も存在しており、その名も「モンキーパンチ」、由来は言わずもがな。
ちょっと前進してパンチを繰り出すだけだが、威力は絶大。
参考動画

+ Kain The Supreme氏製作
  • Kain The Supreme氏製作
こちらも『伝説の秘宝を追え!』のスプライトを使用。
こちらはちびキャラとして製作されており、ストライカーを多用して戦うタイプとなっている。
お馴染みの相棒、次元を召喚する事も出来るが、何故か殴る。
他にも一味の愛車フィアット500で轢き逃げしたり、T1000に乗り込んでくる事もある。
また、なぜかポパイやラッキー・ルークといったキャラを召喚する。でも五ェ門と不二子は来ない。
ルパン本体は、ゲージを消費してアーマー状態になることが可能(アーマー時は緑色に発光する)。
銃を撃ったりパンチで攻撃するのだが、一部のパンチ技が当たると何故か上空に吹っ飛ぶ。
しかも落下に3~4秒かかるほど高く吹っ飛び、勢いよく落ちてくるのでコンボを繋ぐことがほぼ不可能である。

+ Kain The Supreme氏製作 リアル頭身
  • Kain The Supreme氏製作 リアル頭身
手描きドット絵で製作されたリアル頭身のルパン。こちらは「アルセーヌ・ルパン」表記。
次元に加えて、五ェ門、不二子を召喚する事も出来る。
ボイスはTVスペシャルの『コナンVSルパン』から取られている。つまりCVクリカン。
+ 通常技&必殺技
  • 立ち弱パンチ
立ちジャブ。長身なのでしゃがまれると当たらない上に発生が15fと(弱パンチの部類では)遅い。
  • 立ち弱キック
膝蹴り。発生が5fなので接近戦で使うならコレ。
  • ワルサーP38(立ち)
  • ワルサーP38(しゃがみ)
  • 次元召喚(マグナム)
コマンドで相手の前か後ろに出現させることが可能。
  • 次元召喚(ロケットランチャー)
時間差で発射されるので相手の攻撃を潰しやすい。
  • 次元召喚(アルファロメオ)
  • 不二子召喚(投げキス)
ダメージは無いが相手を気絶させる。
  • 次元召喚(アルファロメオ&射撃)
1ゲージ技。アルファロメオをぶつけて気絶させルパンと共に射撃攻撃。
  • 五右衛門召喚
2ゲージ技。斬鉄剣によるロック技。他の技がどれも火力が絶対的に低い中でずば抜けて高い。

画像からも分かる通り、非常にクオリティーは高いのだが……。
+ 問題点
  • DEFファイルの記述に問題があり起動するとエラーが出る
    MUGENキャラクター辞典 で書かれている通りにDEFファイルの記述を書き換えれば起動可能)。
  • 次元のロケットランチャー、ルパンのワルサー、ゴエモンの着物の一部、アルファロメオが色落ちしている。
    パレットの配置ミスと思われる)
  • デフォルトでAIもあるが記述に問題があり、投げ技などを受けると試合続行不可能な状態になる

カサイ氏の外部AI(修正・改変パッチ込)が公開されている。
+ 改変部分
  • 次元・不二子召喚時、ボイス追加とポーズがニュートラルだったのが、腕を突き出す形に。
    またゲージ技使用時の音声が「ルパンTHEサード」から「次元!」「五右衛門!」に。
  • ワルサーP38の火力が2倍。デフォルトのダメージが20から40に。
  • ダウン時の音声が「車のクラッシュ音」からクリカンボイスに。
仲間達を呼び出しながら逃げ回り、遠距離から銃撃してくるという非常に嫌らしい戦法が得意。
ルパンだけにかまけていると次元に背後から撃たれたり、不二子に気絶させられた所をルパンと次元に撃たれたり、
次元の運転するアルファロメオに轢き逃げされたり、次元にロケランで吹き飛ばされたり、五右衛門にバッサリやられたりする。
おかげで次元がとても忙しい。

出場大会



*1
この作品だけ、実は製作期間も予算もかなり限られた制約の中で作られた作品であり、
声優に至ってもルパンを始め、他のレギュラー陣もが担当している。
しかし、山田康雄氏はルパンというキャラクターに非常に高いポリシーを持っており、
何の断りもなく他の人にルパンをやらせた制作スタッフ及びモンキー・パンチ氏に激しい嫌悪感を抱いた、
一つの「事件」にまで発展した(氏は事前に山田氏に知らせるようスタッフに伝えたらしい)。
結局、山田氏は亡くなられるまでこの件に関しては根に持っていたらしく、
ある程度の周囲との和解は成立はしていたものの、モンキー・パンチ氏とは最期まで微妙な関係になったままだったという。
とはいえ、それでもこの作品のトータルな出来は非常に高く、低予算ながらも『カリオストロの城』の主力スタッフが集結し、
内容も充実しており、また変更となった声優も、元の声優を尊重した力のある演技により、
かつては「ルパンシリーズの汚点」として扱われていたが、昨今ではその丁寧な作りで正当な評価を得られている。
『天外魔境』シリーズの絵師辻野芳輝氏が初めて原画を担当した作品でもあり、
天外魔境ZIRIA』OVAにはアニメルパンのオマージュのような場面もある。そういや出演者も一部共通…。
また、『第四の黙示録』ではその名も「悶黄パンチ」という武器まで出てきたりする。

ちなみにこの作品は、元々は『カリオストロの城』の後に続く劇場作品だったのだが、
上記の騒動によりOVA媒体となり、その穴埋めとして作られたのが『バビロンの黄金伝説』である。

*2
尤もアニメでも(悪人を)何人も殺してはいるのだが。
念のため書いておくとカリオストロ伯爵みたいな事故などではなく、明確に殺意を持っての殺害である。
改造したダムダム弾であの不二子が死体を見た途端悲鳴を上げて卒倒したほどのグロい有様にしたことも。
(ルパン(=アニメスタッフ)がダムダム弾を炸裂弾(徹甲弾)と勘違いしていたからこうなった模様
 本来のダムダム弾は「命中時の衝撃で弾丸が砕ける」だけであって弾丸に火薬は入っていない)。
TVSP『天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~』においても、敵対する悪の組織の構成員が全員女性だったものの、
ボスを筆頭に(一部例外を除き)情けをかけず皆殺しにしている。
『ルパンVSコナン』では飛行中の航空機から投げ出されようとしている悪役を必死に助けようとする江戸川コナン(工藤新一)に対し、
「それがあいつの運命だから諦めろ」という旨の台詞を吐いており、敵対者(悪人限定)に対して冷徹な面はアニメでも度々描かれている。

*3
ちなみに原作の路線を踏まえつつも独自色の強い『PartIII』では「ピンクジャケルパン」、
(元は白にする予定だったが前作のイメージも残す為に白+赤でピンクになったとか)
イタリアで先行放送もされた2015年版(イタリア版)ではイタリアの視聴者にアンケートを取った結果
「青ジャケルパン」になっている(2018年の『PART5』でも引き続き青ジャケ)。
しかし何色着ちゃっても似合うんだから参るぜこりゃ。

*4
銭形警部のフルネームは「銭形幸一」(一部原作で「幸太郎」と名乗ったシーンもある)。
ルパン三世はアメリカで発売された英語版DVDでは「Arsène Lupin III」が本名となっている。
ただし、日本では一切「アルセーヌ・ルパン三世」と言及されたことは無い。
(ただし『カリオストロの城』等で「アルセーヌ・ルパンの三代目」と呼ばれた事はある)
ちなみにフランス語版では本家ルパンとの著作権問題を避ける為に「エドガー」と名前が変更され、
タイトルも『探偵泥棒エドガー(Edgar detective cambrioleur)』となっている。
それはそれでエドガー・アラン・ポーの事じゃ?
+ 探偵なのか泥棒なのかはっきりしろ…と思った視聴者も居るかもしれないが
実は本家ルパンも探偵の身分を使ったことがある。その名も ジム・バーネット
シリーズ「バーネット探偵社」(または「ルパンの名探偵」)にてその活躍は見ることができる。
そして三世も探偵に

なお本家ルパンの著作権は2011年に失効とのことで、2015年版はフランス・カンヌでのイベントで発表されているため、
フランスでも「ルパン三世」として堂々のデビューとなり、2018年版(PART5)では遂にフランスを舞台にストーリー展開される。
今日では著名なアニメキャラクターの一人として、そういったしがらみも消える程の人気を世界中で獲得した証左と言えるだろう。
また折りしも2018年はルパンモチーフのスーパー戦隊「アルセーヌ」のペルソナを持つ心の怪盗団が同時期に画面で活躍するという、
不思議な因果まで生まれている。

*5
かくいうルブラン自身もシャーロック・ホームズ&ワトソンを作者のコナン・ドイルの承諾なく自作に出し、さらにルパンの噛ませにしたので、
後日ドイルから苦情が来て「エルロック・ショルメ&ウィルソン」というパチモン臭いキャラに改名した事例がある。
(余談だが前述の江戸川コナンの元ネタは「江戸川乱歩+コナン・ドイル」である。
 更には江戸川乱歩自体がエドガー・アラン・ポーをもじった名前であり、コナンの登場人物である毛利小五郎も乱歩の明智小五郎が元ネタである)
一方でドイル自身も(あくまでも小説の人物だと断ったうえで)ポーのオーギュスト・デュパンに対し
彼は非凡かもしれないがポーが言うほどではない」と第一話でホームズに言わるなど、
昔はキャラクターの著作権に対してはルーズであった