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乙女座のシャカ






 年齢:20歳
 身長:182cm
 体重:68kg
 誕生日:9月19日
 血液型:AB型
 出身地
 修行地:インド・ガンジス川流域

「死が全ての終わりではあるまい
 死でさえも、変化の一つにすぎない」

+ 担当声優
三ツ矢雄二
作品全般
佐藤朱
『冥王ハーデス十二宮編』、同編幼少期
真殿光昭
『LEGEND of SANCTUARY』
石田彰
『ライジングコスモ』

三ツ矢氏ボイス集(『ソルジャーズ・ソウル』)

『週刊少年ジャンプ』で連載されていた車田正美氏の漫画『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』の登場人物。
「乙女座」は英語で「バルゴ」と読む
(ラテン語のウィルゴと英語のヴァーゴがごっちゃになっているっぽいが、少なくともヴェルゴではない。
 他作品では『新機動戦記ガンダムW』のMS・ビルゴは同一単語のスペイン語読み)。
初登場は原作漫画の「命をかけて!!の巻」(『週刊少年ジャンプ』1987年13号47ページ)。

聖域(サンクチュアリ)十二宮の第六の宮「処女宮」を守護する乙女座の黄金聖闘士(ゴールドセイント)
黄金聖闘士の間でさえ「最も神に近い男」と呼ばれるほどの実力者で、仏陀の転生*1と言われている。
目が不自由でもないのに普段から常に両目を閉じているが、
これは五感のうちの一つ視覚を自ら遮ることで第七感(セブンセンシズ)に当たる小宇宙(コスモ)を高めるためであり、
両目を開くことで小宇宙を全開にさせる。最大の奥義「天舞宝輪」はこの状態から繰り出される。
常に冷静沈着で、感情を露にすることは少ない。
その実力はとてつもなく、攻撃、防御、攻防一体から精神攻撃など多種多様な奥義を持つだけにとどまらず、
時空を行き来する、神仏と対話する*2など通常の概念を超越した能力の持ち主。
普段は打撃技は用いず小宇宙・超能力を用いる戦い方を主にするが、
小宇宙を高めず普通に殴り合いで獅子座(レオ)アイオリアと互角に渡り合う身体能力を持ち、
弱点らしい弱点が全く見当たらないというのも強みの一つ。
器用万能というだけでなく、作中で最も重要視される小宇宙の高まりにおいて全聖闘士で最高の能力を持ち、
後述する戦歴もあって最強の黄金聖闘士の議論には最有力候補の双子座(ジェミニ)サガと並んで必ず名が挙がる人物である。
サガ派もシャカ派も引かないのでこの話題は毎回千日戦争に陥る

白銀聖闘士編の最後に、日本で城戸沙織が真のアテナである事に気付いて教皇を倒そうとしたアイオリアが聖域に戻ってくると、
教皇の間に現れたシャカがアイオリアを止めようとする。
シャカはただ身内同士の内乱を収めようとした立場であったが、互いに持論を押し通そうとするあまりに、

「迷いは去った!もはやアイオリアを葬るのになんのためらいも無い!
 天魔降伏!死すべしアイオリア!」
「なんのシャカよ、貴様の小宇宙ごとき獅子の牙で粉砕してくれる!」

と本気で大激戦に至ってしまう。どちらも人の話を聞こうとしない
だが二人の必殺技は互角に打ち消し合い、実力伯仲の黄金聖闘士同士雌雄は決しきれず、
互いに牽制し合う状態で千日経っても決着は付かない「千日戦争」(ワンサウザンドウォーズ)の形に陥った。
そこでアイオリアが全神経をシャカに集中している隙を突いて、教皇が精神を支配する伝説の魔拳「幻朧魔皇拳」を撃ち込み洗脳してしまう。
シャカは教皇の正義を信じていたのだが、このような悪辣な手段を用いてもなお信頼を変える事は無かった。
シャカの反応は詳細に描写されてはいないので、幻朧魔皇拳を用いた事には気付かなかったのかも知れない。

十二宮編の処女宮で現れた際には主人公・天馬星座の星矢(ペガサス セイヤ)達では全く歯が立たず、いとも容易く彼らを圧倒した。
直後に現れた鳳凰星座の一輝(フェニックス イッキ)との戦闘でも数々の技で圧倒的な実力を発揮、天舞宝輪で一輝の六感全てを剥奪するも、
それによって一輝の小宇宙を最大限に高めてしまい、セブンセンシズに目覚めさせるきっかけとなる。
そしてシャカを羽交い締めにした一輝の自爆で共に異次元へ飛ばされ、消滅したかと思われたものの、
実際には次元の狭間で生存しており、一人だけなら帰還も容易い事だったが、
一輝を助けるために牡羊座(アリエス)ムウの力を借りて一輝と共に処女宮に帰還する。
その後、一輝との戦いによって生まれて初めて心に迷いが生じたと語り、一輝を教皇との戦いに向かわせる。
だが、そこでもやはり「教皇の本心は正義なのだ」と語り、命までは奪わないで欲しいと願い出た。
サガが倒れて聖域の邪悪が浄化された後、女神(アテナ)こと城戸沙織に忠誠を誓う。
聖域十二宮戦後には一輝の弟・のアンドロメダ星座の聖衣(クロス)(アニメでは一輝の鳳凰星座の聖衣)を自らの血で復活させている。

アニメ版では聖衣の修復にカノン島を訪れていた一輝の抹殺の命を与えて差し向けた弟子を助けるために、
カノン島に直接瞑想によって小宇宙を送り込み、一輝の動きを封じるだけでなく、
彼に対するアテナの小宇宙もその強大な小宇宙によって封じた。
アニメの設定は毎度滅茶苦茶とは言えアテナより強いと言うのはバランス崩壊しすぎ
また数名の弟子を育てており、弟子達ですら悟りを開いているので鳳凰幻魔拳が効かないというとてつもない力を見せつけた。

戦闘能力においては完璧な聖闘士であるが、唯一の欠点として自ら「唯一つ神と違うのは弱者への慈悲の心が無いこと」と語っており、
星矢達を餓鬼呼ばわりしたり(子供扱いの「ガキ」では無く、餓鬼界を蠢く亡者のようだと見下した)、
戦闘で圧倒する時にもかなりネチネチと嫌味っぽい責め方をしたり、一輝に自分を神と崇めるよう強要したり*3
冥闘士(スペクター)に対しては百八の数珠*4を見せつけ「おまえたち邪悪を封じ込めるために神仏がお作りになったものなのだ」と、
暗に「神=アテナ」だけでなく「仏=仏教勢力」の加護もあるのだぞと威圧する、
今際の際の冥闘士が縋るハーデスへの狂信を崩すような神仏との対話経験を語る、など、
戦闘中であり敵に対してのものだがやたら嫌味ったらしい毒舌が多いまさに慈悲は無い

どんな人間でも一目見れば善悪を判断できるとし、かつてデスクィーン島で一輝を倒した際、
復讐心に取り付かれていた一輝に良心が秘められていることを見抜き、とどめは刺さなかった。
彼が教皇(サガ)に従っていたのも、サガの二重人格の善の部分を感じていたためであった。*5

冥界編では、前述の冥闘士の生死に呼応した百八珠の数珠を振るいつつ、巨蟹宮に突入したサガ達を自身の存在を悟られぬよう、
蟹座(キャンサー)デスマスクの得意技である積尸気を再現。また、幻影や天魔降伏などで足止めを行った。
また、聖域に攻め入った冥闘士のうちアイオリアらが討ちもらした生き残り6人を一撃で倒した。
さらにサガ、水瓶座(アクエリアス)カミュ山羊座(カプリコーン)シュラの3人の黄金聖闘士を相手にして一歩も退かず、天舞宝輪を放って彼らを追い詰めたほど。
サガ達は黄金聖衣を装備しておらず本来の実力では無かったとは言え、
3対1で圧倒してみせた描写は「最強の黄金聖闘士はシャカ」と読者に印象付けるに十分なものだった。
ハーデスを討つためにはこちらから冥界へ乗り込まなければならないと判断、
サガ達のアテナエクスクラメーションで死亡したと見せかけていち早く冥界へ向かい、アテナをハーデスのいる冥界に導いた。
以前より聖闘士の中でセブンセンシズを超えるエイトセンシズ「阿頼耶識」に唯一目覚めていたことから、
「最も神に近い男」と呼ばれていたことが(実質的な教皇代理である)天秤座の童虎から明かされた。

その後はアテナの護衛をしながら共にエリシオンを目指していたが、中々辿り着くことができずに彷徨っていた所、
コキュートスに瞬の肉体を得たハーデスの存在を察知し、方針を転換してそちらへ向かう。*6
なお、聖闘士の中では唯一アテナに対してと同様にハーデスにも敬語を使っており、
ハーデスからも「シャカは行儀のいい男と聞いていたが」と、存在が神の耳に入るほど評価されていた。

また、「嘆きの壁」の前では、自らの命と引き換えに嘆きの壁を破壊しようと試み、
それを星矢が腕尽くでも止めさせようとした時に指一本で昏倒させる
神聖衣発動前とは言え、最終段階の主人公を相手にまさかの一蹴。ここでもやはり別格の実力を見せつけた。
だがそこに駆けつけた童虎に「如何にお前でも一人では無理」と止められる。
そして嘆きの壁に全員集結した黄金聖闘士とともに、嘆きの壁破壊に全小宇宙を放出し、破壊とともに消滅する。

必殺技は周囲全体に異空間を展開し敵を引き込み、相手の五感を1つずつ剥奪していく恐ろしい最大の奥義「天舞宝輪」*7
精神を統一し小宇宙を高める「転法輪印」、「オーム」の声とともに放つ衝撃波「天魔降伏」、
「カーン」の声とともに周囲を守護する防御壁を張る(技名不詳なので「カーン」が技名扱いの事も多い)、
大量の魑魅魍魎を召喚する「天空覇邪魑魅魍魎」(実際に敵を襲わせる描写が無いため、びびらせるだけの幻覚技という説も)、
敵を仏教に伝わるあの世(餓鬼界、地獄界、畜生界、修羅界、人界、天界)のどれかに落とす「六道輪廻」*8など。
余談だがタイピングゲームに成った際は、「技名の短さ」からオームとカーンは最強技扱いされていた。敵としてだけど

乙女座という女性的なイメージとは裏腹に、その反則的なまでの強さから乙女座に生まれ落ちた男子達の希望の象徴となった。
星座カーストも爆上がりである。

ちなみに自身の決め台詞である「私の顔こそ引導代わりだ。迷わずあの世へ行きたまえ!」は、
里見浩太郎氏主演の時代劇である『長七郎江戸日記』の主人公、松平長七郎のそれが由来と思われる。
よく間違われるが「印籠代わり」ではない。いや確かに松平家は将軍家の縁者だけど

(以上、Wikipedia及びピクシブ百科事典より引用・改変)

これほどの強豪キャラとなると様々な作品で新たな敵のかませに使われる傾向にあるが、
シャカはここでも優遇されており、作中で彼が勝てなかったシーンは
  • 一輝に自爆で十万億土の彼方に吹き飛ばされる
    割と本気で焦っていたが自分一人なら余裕で生還できた)
  • サガ、カミュ、シュラの三人がかりで禁断の合体技・アテナエクスクラメーションを喰らう
    (こうでもしないとシャカを倒す事は不可能、と逆に株を上げる要素にも)
  • 冥界で瞬の肉体を乗っ取ったハーデスと単身対峙し、読者は「ついにシャカもかませに使われてしまうのか」と嫌な予感がしたが、
    すぐにアテナが来てくれてハーデスとアテナの対峙に局面が変化してくれる
  • アテナ越しにハーデスに向けて投擲した槍を後ろ向きのアテナに片手で止められる
    (自分が仕える神に、意図せぬ形で攻撃を止められてもそう悪いことでは無い)
  • 嘆きの壁を一人で破壊しようと思ったが、それは無理だと童虎に止められる
    (続いて生き残った黄金聖闘士5人で天秤座の武器を使ったが駄目、さらに12人で全ての小宇宙を爆発させて破壊、という流れの前振りで、
    シャカ自身も破壊に参加しているのでかませ扱いされるイメージは無い)
……と、全て言い訳が立つものばかりであり、1対1で完敗するシーンは全作品を通じて一度も無い。
+ ……なのだが
アニメ映画『最終聖戦の戦士たち』では、冒頭で黄金聖闘士が全員敵に一瞬でやられて十二宮を突破されてしまうという酷いかませシーンがあり、
ここでは天舞宝輪を展開しておきながら瞬殺されるという凄まじく雑な扱いを受けた。
アテナエクスクラメーションの3対1を超える4対1だったとは言えこれは酷い。
しかも今回の敵「聖魔天使」は星矢達相手にも圧倒というわけでもなく、本来なら黄金聖闘士をかませにできるほどの強さでは無かった。
アイオリアがはっきりと敵の襲撃を認識していながら全く身動きできずに倒されている描写があるため、
聖魔天使4人がかりで相手の行動を封じる合体技でもあったのではないかと思われる。

これは黄金聖闘士の黒歴史となってしまっており、敵が強かったとか黄金聖闘士の落ち度と言うよりは「この映画のスタッフなにか間違えてねえか」という扱いである。
本当に、この一件さえ無ければシャカは生涯不敗だったのになんてことをしてくれたよ……。

以降の作品でも優遇されており、
『冥王神話 NEXT DIMENSION』では時を超えて243年前の乙女座の聖闘士シジマと邂逅、自身の後継者と見定めた瞬を守るためにシジマと対決。
シジマが無限に世界を破壊し続け、シャカは無限に世界を生み出し続けるという、もう聖闘士星矢のレベル超えてるだろという戦いを経て力を認めさせ、
シジマからは「歴代の乙女座で最強」と評価された。
ただし乙女座最強論者からも流石にやりすぎだという意見が。アテナやゼウスより凄いじゃん

十二宮編を3Dリメイクした『Legend of Sanctuary』では本編での言動はどこへやら、高い洞察力を持つ聖人へと変更。
洗脳されたアイオリアと戦っていた聖矢と瞬を先に行かせてくれたばかりか、アイオリアの攻撃を難なく捌いて正気に戻し、
さらにはシュラとミロを説得して無用な戦いを収めるなど、終始青銅聖闘士達の味方であった。
正直、この人がいなかったら事態の収拾は出来なかったほどの活躍ぶりであり、さらに乙女座の株を上げたのだった。

『セインティア翔』では十二宮での戦いが終わった後、ムウ、アイオリア、ミロと共に聖域を守る最強の戦力として邪神エリスとの戦いで活躍。
エリスが繰り出した隕石落下に対して防衛陣の中核として立ち向かった。

『黄金魂』ではアスガルドの地でオーディーンに復活させられ、その際に神を倒す切り札と成り得る黄金の短剣を預けられていた。
アスガルドの主神から見て、黄金聖闘士のキーパーソンはアイオロスでもサガでもムウでもなくシャカなのだと見込まれた事になる。

『海皇再起』ではすでに亡くなった後だが、英魂士(スピリット)に苦戦する海将軍(ジェネラル)海皇子(クリュサオル)のクリシュナに声を送って迷いを啓かせている。
実は幼少期に面識があったようだ(クリシュナもポセイドンに仕える海闘士(マリーナ)でありながらも、インド宗教であるヒンドゥー教徒っぽい描写がある)。
二人の修行地はインドとスリランカで違う国だとか、仏教とヒンドゥー教で宗派が違うとかは無視して描かれたんだそうな
シジマとの一件も加えて、シャカはアイオロスと同じく死してもこの世の愛と正義のために戦い、見守り続けているのだと描かれている。

アニメ版の後の時代を描いた『聖闘士星矢Ω』では、乙女座のフドウ(CV:関智一)が登場。
例によって両目が開くと本気フラグだが、五大明王を降臨させ相手を裁く必殺技「明王来臨」を使用する際、
まさしく不動明王の如き憤怒の形相を見せつけるという顔芸を披露した。
第一期では火星士(マーシアン)のボス・戦神マルスの下についていたが、彼の息子たるオリオン座のエデンとの決闘に負けた後、アテナ側に与することになる
(こちらもシャカと同じく、マルスの正義を信じての事。まぁ真の邪悪はマルスの後妻(と言ってもエデンの実母)の方だったし)。
第二期ではやや地味だったものの、牡羊座の貴鬼と天秤座の紫龍と共にアテナエクスクラメーションを繰り出し、
刻闘士(パラサイト)四天王が一人・天地崩滅斬のハイペリオンの聖剣を粉砕するという重要な役割を果たした。


MUGENにおける乙女座のシャカ

+ Tecla2000氏製作
  • Tecla2000氏製作
聖闘士キャラを多数手掛けている製作者によるシャカ。
現在は海外サイト「Extreme Team M.U.G.E.N」にて代理公開されている。
ドットは『KOF』風の手描きグラフィック。ボイスは日本語と外国語が混ざっている。

操作方法は6ボタン方式で、二段ジャンプが可能。
天舞宝輪やオーム、カーンなど、原作でも披露していた技が一通り揃っている他、
ゲージが満タンになると金色のオーラを纏ったり、敗北する度に肉体が塵となって聖衣が元に戻る演出も搭載されている。

+ oscar123氏製作
  • oscar123氏製作
3Dモデルを使用したMUGEN1.1専用のシャカ。
公開当初は外国語だったが、現在は日本語で喋る。
海外の3Dキャラにはありがちな特徴なのだが、投げやられが登録されておらず、
投げ技やロック技を喰らうと透明になるため注意。
「転法輪印」「天魔降伏」「六道輪廻」等の代表的な必殺技を一通り搭載している。
気合いの入った演出で、非常にクオリティは高いが、その分容量も100MB越えとなっており相応に重い。
AIは並上位相当のものがデフォルトで搭載されている。
製作者動画


「これ以上お前達の不浄な土足で
 十二宮の石段を汚す事はまかりならん!
 消えろ、雑魚ども!」

出場大会

  • 「[大会] [乙女座のシャカ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
仏陀は悟りを開いて輪廻の輪から解脱した、つまり「もう転生しない=未来永劫仏陀で在り続けられる」からこそ偉いのであって、
聖域に流れていたこの噂は仏陀について根本的に誤解している。
ギリシャ神話の女神を奉じている主にヨーロッパの人達には、仏教の教えが正しく理解されていなかったのだろう。作者は日本人だが
「噂されている」という描写に留まり、地の文での解説や、シャカ自身の台詞として「仏陀の生まれ変わりである」と断言されたものでは無かったので、
まだそういう解釈で済んでいるのだが……。
シャカもそんな変な噂が流れてたら否定して回るべきだったんじゃないか

*2
ギリシャ神話をベースにした世界観でありながら仏教徒であるばかりか、齢6歳にしてガチで御仏と対話するという体験を持つ。
つまりこの世界にはギリシャ神話以外の神仏が本当に存在するのである。
歴代の乙女座の聖闘士はおおむね仏教徒が着任しており、なぜアテナに仕える聖闘士でありながら異教の神を奉じているのか同僚に問われる場面もある。
アニメでは処女宮の入り口に仏像が堂々聳えているため、余計にそんな小言を言われるのも仕方なくなっている(シャカが置いたのかは不明だが)。
アニメ映画での設定では、大魔王ルシファーを封印するために大天使ミカエル、摩利支天、アテナが協力したという女神転生壮大な逸話があり、
聖域と仏教の協力関係は神話の時代から存在した事になる。
この共同戦線の結果、ミカエルから譲られた聖剣(エクスカリバー)を最もアテナに忠誠心厚い山羊座の聖闘士に授け、
摩利支天からは代々仏教系の闘士を乙女座の聖闘士として着任させる協力体制が生まれたのだろうか。

余談だが、同時期のジャンプ漫画に神と悪魔の戦いを描いた『ゴッドサイダー』という作品があり、
こちらではキリスト教と仏教の共同戦線どころか「神の側の人間(ゴッドサイダー)」として完全に同一勢力になっていた。
仏教の偉いお坊さんだったと思ったら正体が大天使ミカエルだとか。
さらに続編『ゴッドサイダー セカンド』でギリシア神話の勢力も加わり、冥界の王ハーデースが「神の側の人間」の味方として登場している
(本来ギリシャ神話のハーデース(ハーデス)は、日本で言う閻魔大王に当たる存在であって邪神ではない)。
オールスターゲーム『ファミコンジャンプ』で『ゴッドサイダー』の主人公・鬼哭霊気と星矢が競演している。
神と悪魔の両方の力を持つ霊気が、この頃はナメック星人という設定もなく、
魔族とされていた(その後のアニオリ設定も鑑みると間違いとも言えないマジュニアに非常に相性が良い。

また、同時期のマガジン漫画にも、不動明王の化身である主人公がルシファーに乗っ取られたミカエルの化身である弟と戦う『明王伝レイ』という作品がある。
なお『レイ』世界観では不動明王は東洋担当だが、ミカエルは全世界担当と格上扱い。

*3
「アテナではなく自分を神だと言え」というわけで、聖域への反逆と取られても言い訳できない発言である。
もちろん本意は逆心では無く、単に力の差を思い知れという意図なのだが、ギリシャ神話的には人間が神を名乗るのは本当にやばい。

*4
この百八の数珠は、冥闘士の死のたび珠が一つ一つ黒く変色し、百八の珠全てが黒くなることは冥闘士の全滅を意味する。
『THE LOST CANVAS 冥王神話』でその来歴が語られ、
243年前の前聖戦において先代の乙女座の聖闘士「アスミタ」(CV:石田彰)が不死である冥闘士に対抗するため、
冥界で唯一生きながらえるという大樹「木欒子」の実を繋ぎ、己の命と引き替えに小宇宙を注ぎ込んで完成させたものであったことが判明する。
木欒子の実は冥闘士の纏う冥衣とは対を成す物質で構成されているため、無限に復活する冥闘士の魂を封じ、
その肉体に死を与えることが可能になり、前聖戦でのアテナ軍の勝利に無くてはならなかったものである。
これが無かった頃はどうやって勝ったんだろう
『LOST CANVAS』終盤では双子座のアスプロスが所持し、半神半人の冥闘士・メフィストフェレスの杳馬(時の神クロノスの弟カイロス)撃破の切り札となった。

……と言うわけで、『LC』設定が正しいとすると(正伝では無いので話半分として)、
シャカが冥闘士に向けて語った「神仏がお作りになった」という話は冥闘士をびびらせるために勝手に話を盛ったのである。
しかし上述した敵に対する慈悲の無さと嫌味ったらしさを加味して、まさしくシャカらしい言動だという所がまた……。

*5
たとえ根っこの部分が善であっても、表の部分の悪を見逃し続けるのはどうなんだという指摘は絶えない。

また、まだ教皇の正体が誰なのか分かってないうちに発売されたという暴挙ファミコンゲーム『聖闘士星矢 黄金伝説』では、
この判断力を星矢達に向けてくれたらしく、話しかけると「貴方達が反逆者には思えないが……」と以降の攻撃の手を緩めてくれる
(原作では「下の黄金聖闘士たちがあえて教皇を裏切ったとしか思えんな!」で、完全に正反対の対応になっている)。
さらには攻撃も様々な必殺技は使わず「オーム」と小宇宙を高めて放つのみ、
星矢達がシャカに勝利しても倒れるグラフィックは無く、恐らく星矢達を認めて道を譲ってくれた展開と思われる。
その後にもう一度現れる双子座の聖衣は「どうやらシャカが力を貸したようだな」と語り、原作とは全く違った展開となった事が分かる。
シャカ以降に戦う黄金聖闘士はなにしろ出番前だったから一人もおらず、シャカが説得して道を空けてもらったのだろうか。
でも物わかりがいいシャカってなんか違うよな

*6
冥界で主にカノン達が倒した冥闘士は20人くらいなのだが、読者が見知らぬ所で残りの80人くらいの冥闘士が倒されており、
これをやったのは読者が知らない所で行動していたシャカ、童虎、一輝のはずである。
単純に1/3ずつとしても、シャカはカノンやアイオリア以上に冥闘士を倒していた事になる。

とは言え冥闘士の強さは割とピンキリであり、確実に強い冥界三巨頭を除くと、黄金聖闘士を苦戦させるほどの強豪は少なく、
ラダマンティスから「お前達では100人束になっても(カノンには)歯が立たん」とまで言われた連中やら、
光速拳(マッハ88万以上)が当たり前になった戦場でマッハ18程度で誇らしげに語る奴やら、
出てきた瞬間倒された奴やら、出てきた時には死んでた奴やら……。
紙面に出てこなかったのはそのへんの有象無象ばっかりだった可能性がある。

おかげで『LC』ではオリジナルの強豪冥闘士を大量に登場させたり、既存の冥闘士を強化したり、冥王配下の神を出したりと冥王軍の大幅強化が図られていた。
その追加戦力が現代の聖戦でも実はいたのだが紙面の外でことごとくシャカに葬られていたとしたら、やはりシャカの大きな功績と言えるだろう。

*7
外伝作品『黄金魂』では、邪神ロキを相手に一発で「全五感剥奪」をやってのけている。
第八感以上の感覚を持つはずの神相手だとそれだけで勝利確定とは行かなかったが、大きく力を削ぐことはできた。

また、邪神に魂を売ったため痛みを感じることが無い体になった敵が、敗れたために全身に激痛を感じるようになってしまった時、
「第一感剥奪」によって痛覚を取り去り、安らかな最期を迎えさせるために用いている。
死後の出来事とは言え、あのシャカが敵に対する慈悲を見せたのだ。

*8
明らかにハーデスが管轄する冥界とは異なる世界もあり、
ギリシャ神話の神としては「死者の魂をよその宗教に持って行かれる」という最悪の嫌がらせである。


最終更新:2026年07月06日 19:40
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