#contents(,fromhere=true,level=3) ---- #divclass(caution){ このページで考えるのは、[[ふっとび加速演出]]を加味した"実際の硬直時間"です。 ただし、「ふっとび硬直値」は加速演出を無視した仮想的なふっとびに関連するパラメータです。 詳しくはページ:[[ふっとび加速演出]]を参照してください。 } スマブラforまでは[[ふっとばし力]]から簡単にふっとび硬直が計算できたが、SPでは実際の硬直時間はふっとび加速演出を考慮しないと求めることができない。 硬直時間計算などの複雑な部分はページ:[[ふっとび加速演出]]に譲り、このページではゲーム内での「ふっとび硬直」について基礎的な項目を解説する。 ---- **ふっとび硬直 相手から攻撃を受けてふっとばされているとき、ファイターがふっとびの強さに応じて一定時間操作できなくなる。 この操作不能時間のことを''ふっとび硬直(hitstun)''という。 ふっとび硬直中は、Lスティック操作を含めた一切の行動を取ることができない。(例外:ふっとび硬直キャンセル回避・攻撃) **硬直の計算 ふっとび硬直値は、相手から受けた攻撃の[[ふっとばし力(KB)>>ふっとばし力]]に比例する。 ふっとび硬直値 = INT(KB * 0.4) - 1 [F] ふっとび硬直値は、ゲーム内部で計算される仮想的なふっとび硬直時間である。 スマブラforまでは、ふっとび硬直値は実際のふっとび硬直時間そのものであった。 一方スマブラSPでは、ふっとび硬直値が30F以上の攻撃には''ふっとび加速演出''がかかり、ふっとびアニメーションが早送りで再生される。 そのため、''実際のふっとび硬直時間は、ふっとび硬直値よりも短くなる。'' 加速演出は逐次的に計算が行われるため、ふっとび硬直値と実際のふっとび硬直の関係を定式化するのは難しい。 詳細はページ:[[ふっとび加速演出]]を参考のこと。 表:ふっとび硬直値と実際の硬直時間の関係。 |硬直値|実際の硬直[F]|h |30|30| |40|35| |50|39| |60|42| |70|46| |80|49| #table_zebra(01, #f0f0f0, #fff, #bbb) 以下、このページで&bold(){「ふっとび硬直」}と記した場合は&bold(){「実際のふっとび硬直時間」}のことを指す。 ふっとび硬直時間は、ヒットストップが終わった次のフレーム、すなわちファイターがふっとび始めたフレームを1F目として数える。 **ふっとび硬直キャンセル回避/攻撃 スマブラforから続投のシステム。 ふっとびがかなり強い場合、&u(){空中回避および空中攻撃は、ふっとび硬直が終わるよりも少し早いタイミングで(=ふっとび硬直をキャンセルして)出すことができる。} このシステムを''ふっとび硬直キャンセル回避/攻撃''と呼ぶ。 ジャンプ・必殺ワザ・Lスティック操作にはこの仕様は無い。 空中回避と空中攻撃を比べると、&u(){空中回避の方がキャンセルできるようになるタイミングが早く設定されている。} したがって、ふっとび硬直キャンセル回避/攻撃ができる状況でファイターが取れるようになる行動を早い順に並べると 空中回避 ≧ 空中攻撃 ≧ ジャンプ・必殺ワザ の順になる。 ふっとび硬直キャンセル回避/攻撃が使えるようになる条件は、 +下限硬直フレームが経過している +減衰したふっとび速度が規定値を下回っている の2つをともに満たしていること。 表:ふっとび硬直キャンセルの条件判定。 なお、''電撃攻撃でふっとばされたときは硬直フレーム下限が1F増加する。'' |行動|硬直F下限|ふっとび速度規定値|h |空中回避|40F|2.5以下| |空中攻撃|45F|2.0以下| #table_zebra(01, #f0f0f0, #fff, #bbb) 回避・攻撃・ジャンプが出せるようになるフレームと受けるふっとびの強さをグラフにすると、下図のようなイメージになる。 #image(hitstun_model.png,width=480,blank) ↑ ふっとびの後に行動できるようになるフレームを行動別にグラフ化した図。 回避はふっとび硬直40F、攻撃はふっとび硬直45Fを超えると、ふっとび硬直キャンセルが有効になる。 キャンセル可能条件の都合上、ふっとび硬直キャンセルが使えるのはふっとびがかなり強い場合に限られる。 そのため、このシステムは''コンボが繋がるような弱~中程度のふっとびにはほとんど影響しない。'' ピカチュウ・ピチューの上投げ雷のような強いふっとびで繋げるコンボでは考慮する必要が出てくる。 #image(dodge_cancel.png,width=480,blank) ↑ ふっとび硬直キャンセル回避が有効になる、最低限のふっとびの強さ。 画像はピクミン&オリマーの上スマッシュ本当て(Ver2.1.0)。 このように、かなり強いふっとび(ふっとび硬直41F以上)でないと硬直キャンセル回避は使えるようにならない。 **立ちふっとび硬直中の着地 落下の速いキャラが弱く浮かされる攻撃を食らった場合、ふっとび硬直が終了するよりも前に着地することがある。 この場合、 +''滞空時間+大着地隙F'' +''本来のふっとび硬直+1F'' のうち、''数値が大きい方''が実質的な硬直時間(ふっとびが始まってから、着地して地上で行動できるようになるまでの時間)となる。 後者が適用されると、着地硬直モーションが通常の大着地隙よりも長くなる。 **コンボカウンター スマブラSPのトレーニングモードのコンボカウンターは、''ふっとび硬直終了から3F後までに次の攻撃が当たると連続ヒット扱いになる''仕様である。 標準的な空中回避の発生は3Fなので、ふっとび硬直の3F後に相手に当たる攻撃は「コンボカウンターが回っていても最速回避で避けられる」。 発生3F以下の空中で出せるワザ、あるいは無敵が3F以内につくワザも、同様の理由でコンボカウンターの回る連携に対して割り込むことができる。 また空中ジャンプ3F目までの上昇によって、何もしなければコンボカウンターが回るはずの相手の攻撃範囲から逃れられることもある(下図)。 #image(JN3F.png,width=480) ↑ ロイの下投げを蓄積25%のマリオに当て、何もしない時とロイから離れるように最速空中ジャンプした時を比較した。 画像はコンボカウンターが回る最後のフレーム(ふっとび硬直+3F後)の比較である。 このように、''SPのコンボカウンターの信頼性はあまり高くない。'' ちなみに、スマブラforのコンボカウンターはふっとび硬直終了の2F前までの攻撃が連続ヒットになっていた。 forに比べると、SPのコンボカウンターは判定がかなり甘くなっている。 forのコンボカウンターで不具合が多かったつかみ・氷結・卵状態などに関しては未調査。 **その他 スマブラforでは倒れふっとびの硬直が終わってからやられ落下モーションが始まるまでの間に急降下入力が可能だったが、SPではこの仕様は削除された。 ---- **コメント #comment()