GC型HORIコンのスティックデバイス換装




はじめに

GC型HORIコンのスティックデバイスを交換する改造の手順を解説する。
この改造の一番のポイントは、
「金属軸タイプのデバイスを搭載するGC型HORIコンに、形状の異なるRKJXV1224005系デバイスを装着する」
という点である。
スティックデバイス換装の大まかな手順は、他のコントローラーでも同様である。

作業は自己責任でお願いします。

関連:TNS-901改造


GC型HORIコンについて


ホリ クラシックコントローラー for Nintendo Switch(以下、GC型HORIコン)のスティックには、
  1. 跳ね戻りが起きやすい
  2. 斜め入力しにくい
という2つの問題がある。

跳ね戻りの原因は、搭載されているスティックデバイスのレバー復帰精度が低いことである。
よって、レバー復帰精度が高いデバイスに交換することで、跳ね戻りの頻度および入力値を低減できる。

一方、GC型HORIコンで斜め入力がしにくい原因は、コントローラーのメイン基板に
  • スティック入力がとても小さいとき、その入力をゼロとして扱う
という特性があるためである。
例:12時方向からわずかに左にずれた入力をしたとき、左成分がゼロとみなされ真上入力になる。
原因が基板の特性なので、スティックデバイスを交換しても改善は見込めない。

↑ 完成品。スティック軸はXboxOneコントローラーのもの。

補足1
別のコントローラーでは、デバイスの特性が原因で斜め入力しづらい場合もある(例:TNS-901)。
この場合には、デバイスを交換することで斜め入力の精度を改善することが可能。

補足2
通常の使用には影響しないが、
  • 入力に上限があり、それを超える角度でスティックを倒しても入力は上限値までしか取らない。
という特性もある。
例2レバーを右上45°に大きく倒して右・上の両方が上限値に達した場合、
少しレバーの位置をずらしても両方が上限値のままなので、入力角度も45°入力のまま変わらない。
ただし、コントローラーケースを組み立てた状態ではそこまでレバーが倒れることは無い。



用意するもの

スティック部品


GC型HORIコンで正常な動作が確認できているのは、「OEM」として販売されているスティックデバイス。
GCコン用のスティックデバイスも後日実験予定。
スティック軸は他にもたくさん種類があるので、好みのものを選ぶと良い。



工具

  • ドライバー
  • はんだごて
  • はんだ線
  • はんだ吸い取り線
  • 導線(0.51mm)
  • ワイヤーストリッパー
  • ペンチ
  • その他(棒やすり、カッターなど)


手順

1. コントローラーの分解

コントローラーケースをドライバーで分解する。
基板を止めているネジも外し、基板を取り外す。
分解自体は難しくないが、ケース上面・下面の基板がケーブルで繋がれているので、開けるときに切ってしまわないよう注意。
後の作業のため、コネクターは外しておく。
↑ コネクターを外したところ。


2. デバイスの引き剥がし

はんだごて&はんだ吸い取り線で、基板とデバイスを接着しているはんだを取り除く。
折り曲げられているピンはペンチでまっすぐに伸ばす。
その後、デバイスを基板から引き剥がす。

他のコントローラー基板に比べ、GC型HORIコンはこの作業が異様に難しい。
力づくで剥がした結果、元から接着されていたデバイスは物理的に破損してしまうかもしれない。
メインの基板を破壊しないよう、気を付けて根気よく作業すること。

元からついているはんだは融点が高く、かつ基板の奥にまで入り込んでいるため、
はんだ除去 → 手持ちのはんだを盛って元のはんだと混ぜる → 再びはんだ除去 → …
を何度も繰り返してはんだを取る。

はんだを十分に除去したと判断したら、デバイスを基板から引き剥がす。
普通のコントローラーは、ある程度はんだを除去すれば手でデバイスを取ることができる(はんだ作業で加熱されているので注意)。
しかしGC型HORIコンは接着が非常に固いため、引き剥がすのにペンチ等の道具が必要。
もしペンチでも全てのピンがびくともしない場合は、もう一度はんだ除去作業に戻った方が良い。
デバイスが基板から少し浮いたら、隙間にマイナスドライバーを差し込んでテコの要領で強引に引き剥がすのも手。

↑ デバイスを剥がしたところ。取るときにデバイス本体部分が破損してしまった。
また、可変抵抗器のピンを一つ折ってしまった。


3. デバイスの加工

基板に装着できるように新しいデバイスを加工する。

  • デバイス押し込みスイッチ部分の足をペンチで折り曲げる。
RKJXV1224005系対応のコントローラーの場合は不要。

  • デバイス底面の突起を切り落とす(任意)。
基板にデバイスをつけてみて、不安定さが気になればカッター・やすりなどで切り落とす。
逆に少しでもスティックの高さを確保したければ、多少浮いてしまっても突起をそのままにしておく。
↑ 切り落とす前(左)と後(右)。

押し込みスイッチ用の作業
  • 改造後も押し込みスイッチを使いたい場合、折り曲げた足に3~4cmに切った導線をはんだ付けしておく。
予め足にはんだを盛って、それを融かして導線を接着するとスムーズ。
はんだを付けすぎると、基板に装着するときに物理的に邪魔になってしまう。要調整。
押し込みスイッチは、4つのピンのうち最小2つ接着できれば動作する( 参考 )。

↑ GC型HORIコンの場合、囲った2つの足に導線をつける。
↑ はんだ付けの様子。


4. デバイスの接着

前節の加工したデバイスを基板にはめ込み、はんだ付けで接着する。
まずは可変抵抗器のピンだけをはんだ付けして、動作確認をするとよい。( 参考 )。
また、基板に対してデバイスが傾いてしまわないように注意(一応、傾いていても動作に支障はないが)。

押し込みスイッチ用の作業
足に付けた導線を基板の裏に回し、本来差し込まれるべきだった位置の穴に差してはんだ付けする。
↑ 接着した導線。


5. スティック軸の取り付け・組み立て

デバイスにスティック軸を取り付けて、コントローラーを組み立てる。

RKJXV1224005系にGCコン用スティックを取り付けたい場合は、スティック軸の穴を削る(下図)。
↑ GCコン用スティック。削る前(左)と後(右)。



コメント

名前:
コメント: