着地





着地

小着地と大着地

通常着地(空中攻撃/空中回避/必殺ワザなどによる着地でないもの)には、「小着地(Soft Landing)」と「大着地(Hard Landing)」の2種類がある。
小着地の着地隙は全ファイター共通で2Fだが、大着地の着地隙はファイターごとに少し異なる。
ファイター 大着地隙
3F
標準値 4F

5F
6F

大着地は、ファイターが急降下してから、もしくは落下速度が最高に達してから特定のフレームが経過している場合に発生する。
大着地発生までにかかるフレーム数は、ファイター毎に設定される固有パラメータである。
標準値は5Fで、この場合急降下の6F目以降に着地した場合に大着地隙が生じる。
また、空中攻撃のオートキャンセル受付フレーム中に着地した場合は、落下フレーム数に関わらず必ず大着地隙が発生する。
+ 大着地発生までにかかるフレーム数一覧
ファイター 落下フレーム
2F
3F
4F
標準値 5F
6F
7F



8F

9F


以下のファイターでは、小ジャンプから最速で急降下入力した場合、大着地隙ではなく小着地隙が発生する。

(疾) (腹式) (疾)


着地中のふりむき

今作から、通常着地または立ちふっとび後の着地では、着地した瞬間に反転入力していた場合、着地しながらふりむきが起こるようになった。
ただし、立ちふっとび後の着地では、着地の8F以上前から反転入力していた場合のみ発生する。

これにより、左スティックを斜め後ろに倒しながら着地することで、ふりむき入力を仕込むことができる。
例えば、右に小ジャンプしてから左下にスティックを倒しながら着地し、その後つかみを入力すれば、ふりむきすかしつかみを容易に出せる。

ファイターによっては、前方に延びるやられ判定よりも背中側に延びるやられ判定が小さく、着地中にふりむきすることで一部のコンボから逃れやすくなることがある。


立ちふっとび後の着地

落下の速い(重力値の大きい)ファイターが弱く浮かされるワザを受けた場合、ふっとび硬直が終了するよりも前に着地することがある。
その場合、以下のうち数値の大きい方が実質的な硬直フレームとなる。
  1. 滞空フレーム + 大着地隙
  2. ふっとび硬直フレーム + 1
したがって、立ちふっとびのやられ硬直中に着地した場合、少なくとも1Fは実質的な硬直フレームが伸びる。

また、立ちふっとび後の着地では、着地中のふりむきが着地の8F以上前から反転入力していた場合のみ発生する。


溜めをジャンプキャンセルできる必殺ワザ

溜めを空中ジャンプでキャンセルできる一部の必殺ワザでは、キャンセル時に5F程度のモーションをはさむ必要がある。
その空中ジャンプキャンセルモーション中に着地した場合、ジャンプが発生せずに地上からそのまま行動することができる。
このとき行動可能になるまでの時間は、ジャンプキャンセルモーションの全体フレームと同じ。

対応する必殺ワザは以下のファイターの通常必殺ワザなど。
マリオの下必殺ワザとゼニガメの通常必殺ワザも空中でジャンプキャンセルできるが、専用のモーションが存在せず1F目からジャンプに移行する。

(下)(横)(1)





尻もち着地

ファイターが尻もち落下状態の際に地面に着地すると、尻もち着地となる。
尻もち着地の着地隙は、多くの場合必殺ワザに設定されている固有の値を使用する。

通常、上必殺ワザの使用後はモーション終了後に尻もち落下状態に移行する。
ただし、以下のファイターではワザ終了後も尻もち落下に移行しなかったり、他のアクションでキャンセルすることができる。
これらのファイターや固有の落下モーションを使用しないファイターでは、パックマンのトランポリン(赤)を踏み抜くことで尻もち落下モーションを見ることができる。

(失敗)(通常)

上必殺ワザでなくとも、以下の必殺ワザでは使用後に尻もち落下状態に移行する。
ファイター ワザ

横必殺ワザ
通常必殺ワザ
横必殺ワザ
下必殺ワザ
横必殺ワザ
(ハニワ乗り後)
横必殺ワザ
(キャンセル)
横必殺ワザ2
横必殺ワザ2


必殺ワザの着地ペナルティ

一部の必殺ワザは、使用後の尻もち落下中に立ちふっとびになる攻撃を受けてからそのまま着地すると、非常に大きい着地隙が生じてしまう。
この現象は着地ペナルティ(RCO Lag)と呼ばれ、過去作では多くのファイターで生じていたが今作ではあまり見られない。
なお、ベヨネッタの横・上必殺ワザ使用後の着地隙も着地ペナルティと呼ばれることが多いが、システムはまったく異なる。

着地するまでにやられ硬直が切れる場合は、空中攻撃や空中回避で着地することで着地ペナルティの発生を防ぐことができる。
ただし、疑似メテオで地面に張り付けられた場合はやられ硬直フレームに関わらず大きい着地隙が発生してしまう。

着地ペナルティが発生する必殺ワザは以下の通り。
ファイター ワザ 着地隙
上必殺ワザ 31F
上必殺ワザ 31F
横必殺ワザ 30F
上必殺ワザ 30F





オートキャンセル

ほぼすべての空中攻撃には、着地隙発生フレーム(着地すると着地隙が発生するフレーム区間)が設定されている。
この区間中以外に着地することをオートキャンセルと呼び、隙なくスムーズに着地することができる。
着地隙発生フレームは各空中攻撃によって異なり、多くの場合はじめの数フレームと動作後半でオートキャンセルが可能。
なお、攻撃判定を出現させながらオートキャンセル可能な空中攻撃は存在しない。

オートキャンセルは、倒れふっとびで地面に接触する際などによく利用される。
他にも、オートキャンセル受付が長くモーションが大きい空中攻撃では、撹乱の目的で使うこともできる。
代表例は、ヨッシー・カービィ・ネス・ディディーコング・むらびと・しずえの下空中攻撃など。

ちなみに、ルフレの空中攻撃はサンダーソード時と青銅の剣時で着地隙発生フレームが変化する。


倒れふっとび後のオートキャンセル

オートキャンセルは、倒れふっとびでふっとんだ後に地面に接触する際などによく利用される。
倒れふっとび後にやられ硬直が切れている場合、地面接触直前にオートキャンセル可能な空中攻撃を出すことでスムーズに着地することが可能となる。
例えば、フォックスの百烈攻撃を受けた場合は上にベクトル変更して着地際を空中攻撃でオートキャンセルすると、床受け身を取るよりも早く行動開始できる。

どの空中攻撃をオートキャンセルに用いたらよいかは、着地隙発生フレームなどを見て決定するとよい。
なお、そもそも着地隙が5-6Fの空中攻撃がある場合、恩恵を得にくいのでオートキャンセルする必要はあまりない。

+ 着地隙発生開始フレーム一覧
各ファイターの着地隙発生開始フレームの一覧。
例えば10と記載されている場合、1-9Fに着地すればオートキャンセルとなる。
着地隙発生開始フレームが12の場合は記載していない。
ファイター 通常 空前 空後 空上 空下
3 3 6 5
10 7 6 3
4 11 10
8 9 3 4
3 4 6 5 14
5 10 3 8 18
4 7 9 5
5 4 4
3 3 6
5 8 10 8 20
4 5 5 4
4 4 4 4
5 10 5 5 12
4 4 3 3 14
6 3 8 7
3 5 4 4 3
4 3 3 5 4
3 3 6 6
3 10 5 4
3 5 4 4 4
3 3 3
4 5 13
4 7 7 4
3 3 4
3 3 3
3 10 6
6 7 6 4
4 5 7
4 4 4 4
4 5 5 4 3
4 4 5
3 3 6 5
4 5 5 6
4 3 7 3
4 5 4 4 6
4 3 3 15
3
3 5 5 4
3 5 5 5 7
3 6 6 6 6
5 5
3 4 6 6
7 8 4 5
3 3 3 6 14
3 4 5
6 9 3 6
5 4 4
10 13 4 3 3
4 4 3 3 3
3 9
4
4
4
4
5
5
3 5 3 4 3
7 3 12
4 6 4 4
3 3
3 5 5
6 9 6 4 12
3 3 17
5 7 5
3 3 4 4
7 12 4
4 3 4 3 4
3 3 3 6 14
4 7 6 6 4
5 3 5 3
5 4 4 5 4
3 3 3 3
10 3 8 3
4 5 11 12
6 3 6 4
3 3 5
6 11 5
4 4 11 4






いろいろな着地隙

空中攻撃の着地隙

+ 空中攻撃の着地隙一覧
ファイター 通常 空前 空後 空上 空下 ワイヤー
6 17 6 6 15 -
10 17 11 15 14 -
6 11 6 14 19 -
9 14 14 18 12 8
7 12 11 8 17 8
6 8 10 7 16 -
7 18 9 13 17 -
9 12 18 14 22 -
8 13 10 7 12 20 / 8
8 12 10 8 12 -
7 18 10 10 12 -
9 9 11 9 12 -
7 13 11 7 8 -
15 14 24 17 34 -
7 10 7 14 20 -
6 5 7 13 22 -
12 15 16 12 12 -
7 17 10 8 13 -
7 12 18 11 22 -
9 15 13 9 14 -
7 10 10 8 14 -
6 6 6 14 17 8
10 13 11 11 16 -
10 8 10 8 11 -
9 8 10 8 14 -
7 17 18 12 22 -
7 10 11 9 9 -
14 12 8 14 12 -
6 10 10 5 24 8
7 10 16 7 18 -
16 19 19 15 20 -
8 14 11 9 14 -
8 6 18 6 16 -
16 13 7 11 13 -
10 19 20 13 21 -
8 16 7 9 17 -
12 7 9 7 16 8
10 16 15 13 21 -
9 18 13 13 18 -
13 9 9 18 18 -
5 9 14 13 12 -
7 9 13 13 13 -
7 11 8 13 23 8
9 10 15 10 19 -
8 14 14 12 12 -
- 11 20 20 14 -
8 9 12 9 12 -
8 16 10 11 12 -
10 13 16 13 18 -
7 11 10 14 30 -
12 7 10 14 11 -
7 10 13 10 12 -
11 11 11 11 16 -
6 10 11 9 14 -
9 16 14 9 15 -
10 9 14 11 15 -
5 11 10 11 15 -
5 11 10 11 15 -
9 11 8 9 16 -
10 8 13 9 26 -

(長押し)
10
18
12
18
10
16
8
16
30 -
5 12 6 6 10 -
12 16 17 14 32 -
14 10 10 10 26 -
9 11 14 13 14 -
6 14 14 9 9 -
11 14 11 8 16 -
15 13 16 10 18 -
8 12 9 14 11 -
10 12 14 8 18 -
16 11 18 12 27 -
6 11 10 6 15 -
13 11 13 14 28 -
6 11 11 10 18 -
9 12 9 10 18 -
11 12 11 13 17 -



空中回避の着地隙

空中回避の着地隙は、通常空中回避か移動空中回避かで異なる。
通常空中回避の着地隙は10F固定。
移動空中回避は着地するまでの時間が長いほど着地隙が減少し、11 ~ 20Fまで変化する。


空中ワイヤーの着地隙

空中ワイヤーの着地隙は、基本的に8F
ただしルイージのみ着地隙が20Fで、モーションの49-52Fに着地した場合のみ8Fとなる。

また、ワイヤーでガケにぶらさがっている間に地面と接触した場合、30Fの着地隙が生じる。


必殺ワザの着地隙

尻もち落下に移行しないタイプの必殺ワザの使用中や使用後に着地した場合、基本的に着地隙には影響しない。
例えば、使用中に着地しても大着地隙のぶんだけ全体フレームが長くなるということはない。
スネークの通常必殺ワザで手榴弾を保持している際に着地した場合、着地隙がまったく発生せず着地の1F目からシールドなどで行動開始となる。


動作ごとに着地隙が異なる必殺ワザ

+ 動作ごとに着地隙が異なる必殺ワザ一覧
ファイター 必殺ワザ 動作 着地隙 備考
上必殺ワザ ポージング
尻もち
42F
38F
下必殺ワザ 通常
攻撃
バウンド
21F
35F
19F
下必殺ワザ 通常
攻撃
8F
35F
上必殺ワザ 通常
尻もち
キャンセル
30F
60F
110F
上必殺ワザ 通常
尻もち
19F
30F
上必殺ワザ 通常
尻もち
20F
30F
上必殺ワザ 通常
ハンマー
ハンマー, 急降下
回避
26F
37F
28F
33F
上必殺ワザ 通常
コマンド
22F
15F
上必殺ワザ 通常
コマンド
16F
12F
上必殺ワザ 派生なし
派生あり
20F
26F
横必殺ワザ ホップ
突き刺し
蹴り
15F
22F
31F
上必殺ワザ 通常
尻もち
20F
30F
上必殺ワザ 通常
尻もち
16F
20F
上必殺ワザ バギ
バギマ
バギラマ
MP切れ
12F
23F
29F
12F
上必殺ワザ 通常, 弱
通常, 強
コマンド, 弱
コマンド, 強
15F
23F
10F
15F
下必殺ワザ 弱, 空振り
弱, ヒット
弱, 動作後半
強, 空振り
強, ヒット
強, 動作後半
20F
28F
10F
24F
30F
12F
横必殺ワザ1
(瞬発百烈キック)
失敗
ヒット
40F
30F
上必殺ワザ1
(天地キック)
派生なし
派生あり
21F
29F
下必殺ワザ2
(反転キック)
通常
攻撃
29F
37F



ベヨネッタの必殺ワザ
ベヨネッタは、着地するまでに用いた横必殺ワザ・上必殺ワザ・その他行動の組み合わせによって着地隙が変化する。
この着地隙は、ワザによるふっとびを受けたりガケつかまりすることでリセットできる。
下必殺ワザ・空中アイテム投げの途中に着地した場合は、着地隙がまったく発生しない。
通常必殺ワザの途中に着地した場合、着地隙の0.5倍の長さが全体フレームに追加される。
また、必殺ワザによる着地隙が生じる場合、通常必殺ワザは着地と同時に強制で溜めている弾丸が射出される。

アクション毎に発生する着地隙は以下の通り。
ただし、空中攻撃・空中回避を使用し、それによる着地隙が必殺ワザによる着地隙を上回る場合は前者が優先される。
例えば上必殺ワザのあとに下空中攻撃を使用した場合、着地隙は22Fではなく下空中攻撃の着地隙である30Fとなる。
着地隙
18F ・横必殺ワザ(上昇)を1回使用して着地
・横必殺ワザ(上昇)を1回使用後、上必殺ワザを1回使用して着地
・上必殺ワザを1回使用して着地
20F ・横必殺ワザ(下降)で小着地
22F ・上必殺ワザを1回使用後、空中ワザを使用してから着地
26F ・横必殺ワザ(上昇)を2回使用して着地
28F ・最後に上必殺ワザを2回連続で使用して着地
30F ・横必殺ワザ(下降)をヒットさせて着地
38F ・上必殺ワザを1回使用後、2回目の上必殺ワザおよび空中ワザを使用して着地
40F ・横必殺ワザを1回使用後、横必殺ワザ(下降)をヒットさせてから着地
・横必殺ワザ(下降)で大着地
50F ・横必殺ワザを1回使用後、横必殺ワザ(下降)で大着地

補足
  • 横必殺ワザ(下降)の着地は、モーション24F目以前が小着地で25F目以降が大着地。
  • 空中ワザとは、以下のいずれかのアクションを指す。
  1. 横必殺ワザ(上昇)
  2. 下必殺ワザ
  3. 空中アイテム投げ
  4. 空中攻撃
  5. 空中回避





最終更新:2021年04月24日 19:10