耶麻郡五目組黒川村

陸奥国 耶麻郡 五目組 黒川(くろかは)
大日本地誌大系第32巻 117コマ目

この村倉川と書しが、寛文中(1661年~1673年)今の文字に改む。

府城の北に当り行程6里18町。
家数8軒、東西2町・南北1町30間。
東南に田畝あり西北は山(めぐ)れり。

東2町熱塩村の界に至る。その村まで5町余。
西3町44間野辺沢村の界に至る。その村は戌(西北西)に当り12町10間余。
南3町金屋村の界に至る。その村は未(南南西)に当り8町。
北36間日中村の界に至る。その村は丑(北北東)に当り10町30間余。

端村

中志田(なかした)

本村の北10町20間余にあり。
家数14軒、東西1町余・南北2町余。
東南北は田畠にて日中村の地に雑わり西は山に連れり

山川

野辺沢川

村西4町計にあり。
野辺沢村の境内より来り、金屋村との間を南に回り4町余流れて日中川に入る。

神社

天神社

祭神 天神?
相殿 白鬚神
草創 不明
村より申(西南西)の方林中にあり。
鳥居あり。上三宮村高村能登が司なり。

寺院

浄教寺

村中にあり。
山王山と称す。上三宮村願成寺の末山浄土宗なり。
この寺もと小荒井組下三宮村にありて慶長6年(1601年)僧隆安が開基なり。寛永元年(1624年)ここに移す。
本尊弥陀の銅像客殿に安ず。

古蹟

寺迹

光明山浄光寺という寺あり。
元禄4年(1691年)に廃す。
即今の浄教寺の地なり。




余談。
白鬚神社の近くにも何かありそう。


最終更新:2020年08月11日 16:48