耶麻郡大谷組黄檗村

陸奥国 耶麻郡 大谷組 黄檗(きはた)
大日本地誌大系第32巻 154コマ目

府城の西北に当り行程6里10町。
家数6軒、東西1町・南北50間。
北は山に連なり東南は揚川に臨み、その間に田圃(たんぼ)あり。

東1町30間大谷村の界に至る。その村は丑(北北東)に当り14町。
西6町利田村の界に至る。その村まで24町。
南3町西海枝村の界に至る。その村まで11町。
また
未(南南西)の方2町30間西海枝村の界に至る。その村まで9町30間。

もとこの村薬師堂の境内に黄檗*1の大木あり。因て村名とせしとぞ。

山川

揚川

村東3町にあり。
大谷村の境内より来り、6町余未申(南西)の方に流れ西海枝村の界に入る。

水利

村より戌(西北西)の方5町にあり。
周110間。天明6年(1786年)に築く。

神社

日月神社

祭神 日月神?
相殿 稲荷神
鎮座 不明
村北にあり。
鳥居あり。上三宮村高村能登これを司る。


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    • 黄蘗地区
      • 地名としては黄蘗(きわだ)と読むようです
    • 日月神社 - 現在はない

余談。
日月神社は野沢組西羽賀村の羽賀坐神社に合祀されたようです。
最終更新:2020年09月20日 06:02

*1 ミカン科キハダ属の落葉高木。参考:Wikipedia