会津郡大塩組十島村

陸奥国 会津郡 大塩組 十島(しふしま)
大日本地誌大系第31巻 146コマ目

府城の西に当り行程18里。
家数24軒、東西2町・南北1町。
山麓に住し北は只見川に近し。

東12町大沼郡本組田沢村の界に至る。その村まで1里16町。
西15町寄岩村の界に至る。その村まで10町。
南18町計黒谷組荒島村の山に界ふ。
北4町45間塩沢村に界ひ只見川を限りとす。その村は亥(北北西)に当り8町。

山川

鷲倉山

村南1町にあり(寄岩村の条下に詳なり)

左越(さこえ)

村東12町田沢村に赴く路の山の尾崎をいう。
懸崕(けんがい)数十(じん)、只見川の碧流(へきりゅう)に臨む。
(がけ)の中腹に(うが)ってわずかに一線の路を通ず。
険難いふはかりなし。
貞享(1684年~1688年)の頃までは桟道を架して往復せしという。
ここを会津・大沼2郡の界とす。

只見川

寄岩村の境内より来り、東に流るること30町余、村北を過ぎ田沢村の界に入る。

関梁

船渡場

村より戌(西北西)の方にて只見川を渡し塩沢村に通ず。

神社

鬼渡神社

祭神 鬼渡神?
鎮座 不明
村西30間にあり。
鳥居拝殿あり。黒谷組只見村赤塚伊勢これを司る。


最終更新:2021年11月09日 11:03