府城の西南に当り行程18里。
家数10軒、東西3町・南北1町。
南は檜枝岐川に臨み北は山に倚り東西は田圃なり。
東12町30間
熊倉村の界に至る。その村まで18町。
西12町
小川村の界に至る。その村まで22町。
南3間
長濱村に界ひ檜枝岐川を限りとす。その村まで8町。
北10町
小川村の山に界ふ。
山川
檜枝岐川
村南に在り。
熊倉村の境内より来り、西に流るること23町
小川村の界に入る。
関梁
船渡場
村南にて檜枝岐川を渡す。
府下の通路なり。
神社
山神社
村の丑寅(北東)の方1町にあり。
鳥居あり。黒谷村木津式部が司なり。
旧家
源吉
この村の農民なり。
先祖を星右近某といい代々山内氏に仕ふ。
天正中(1573年~1593年)伊達政宗が将、大波玄蕃・山内氏勝が横田の城を攻めし時(天正17年(1589年)か?)、右近、大垣雅楽・石伏監物等と防戦ひ終に敵を敗る。
右近より8代にして今の源吉に至りしという。
最終更新:2020年04月01日 22:32