会津郡楢原組上添・小山・倉村・岩本村

陸奥国 会津郡 楢原組 上添(うわそふ)村・小山(こやま)村・(くら)村・岩本(いはもと)
大日本地誌大系第31巻 96コマ目

この4ヶ村は山川・田圃(たんぼ)相雑て界域を分たず。

上添は旧上相に作る。寛文中(1661年~1673年)今の文字とす。
府城の南に当り、行程8里5町。
家数14軒、東西1町30間・南北30間。

小山村は上添村より未申(南西)の方1町余にあり。
家居1軒、東西18間・南北23間。

倉村は小山村より未申(南西)の方4町にあり。
家数40軒、東西2町・南北1町余。

岩本村は倉村の未申(南西)の方に連なり1村の如し。
家数18軒、東西1町35間・南北30間。

共に西北は山に倚り、東南は大川に臨み、村中に下野街道あり。

東は上添村より3町松川組赤岩村に界ひ大川を限りとす。その村は辰巳(南東)に当り6町。また倉村の東は村際にて松川組落合村に界ひ大川を限りとす。その村は巳(南南東)に当り16町。
西は岩本村より1里余田島組長野村の山に界ふ。
南は岩本村より10町田島組長野村に界ひ大川を限りとす。その村まで23町20間。
北は上添村より30間楢原村の界に至る。その村は丑寅(北東)に当り5町。

山川

小倉山(おくらやま)

上添村より戌亥(北西)の方18町にあり。
北は楢原村に属す。
また南に続くを見明山(みあかしやま)という。

出戸崩山(てとくつれやま)

上添村の西1里計にあり。
この山中より硯石を産す。渓間より掘出すものを佳とす。

川口山(かわくちやま)

岩本村の西2町にあり。
西に続けるを入山(いりやま)といい長野村の山に連なる。

大川

田島組長野村の境内より来り、岩本・倉・小山・上添4ヶ村の東を過ぎ丑寅(北東)の方に流るること20町余、楢原村の界に入る。

水利

五箇村堰

岩本村の南ににて大川を引き、4ヶ村の田地に灌ぎ楢原村の方に注ぐ。

神社

小倉神社

祭神 不明
相殿 山神
   伊勢宮
   熊野宮
   鬼渡神
鎮座 不明
倉村の北5町余にあり。
祭神及び鎮座の年代詳ならず。
鳥居あり。村民の持なり。

十二神社

祭神 天神七代地神五代
鎮座 不明
倉村より丑寅(北東)の方にあり。
鳥居あり。村民の持なり。

天満宮

祭神 天満宮?
鎮座 不明
岩本村の西1町にあり。
寛文中(1661年~1673年)まで『寶徳三年正月十一日』と銘せる寶器ありしという(その品を知らず)。
※寶徳3年=1451年
鳥居あり。村民の持なり。

古蹟

館跡

岩本村より戌(西北西)の方4町余山の半腹にあり。
東西36間・南北26間。
館平(たてのたひら)という。
相伝う。何の頃にか星刑部小輔光成という者住せしとぞ。