会津郡田島組長野村

陸奥国 会津郡 田島組 長野(なかの)
大日本地誌大系第31巻 103コマ目

府城の南に当り行程9里27町。
家数27軒、東西5町・南北45間。
四方田圃(たんぼ)にて南は山に近し。
村中に下野街道あり。

東10町松川組落合村の界に至る。その村は寅(東北東)に当り18町。
西10町30間田島村の界に至る。その村まで1里4町。
南12町30間田邊村の界に至る。その村まで19町。
北10町30間楢原組岩本・倉・小山・上添4ヶ村に界ひ大川を限りとす。岩本村は丑(北北東)に当り23町20間。

小名

下河原(しもかはら)

本村より寅(東北東)の方1町にあり。
家数10軒、東西1町・南北20間。
四方田圃(たんぼ)にて北は大川に傍ふ。

端村

大沢(おほさは)

本村より戌亥(北西)の方20町にあり。
家数4軒、東西2町・南北30間。
幽谷の中に散居す。

山川

大岩山(おほいはやま)

村北10町大川の北崖にあり。
頂まで8町計。
半腹に巨岩あり(ゆえ)に名く。

さいとう山

村より巳(南南東)の方1里計にあり。
頂まで18町計。
南は田邊村に属す。
この山の東南に(そばだ)つを「すりかさは山」と云う。松川組音金村と嶺を界ふ。
共に雑木繁蔭す。

大川

村北8町にあり。
田島村の境内より来り、丑寅(北東)の方に流るること18町計、落合村の界に入る。
冬は橋を架す。

原野

赤萱原(あかかやはら)

村東2町計あり。
3町四方。
此処に生ずる萱の色赤き(ゆえ)名けりという。

神社

明神社

祭神 不明
鎮座 不明
村より戌亥(北西)の方にあり。
祭神及び鎮座の年代詳ならず。
土人、春日明神と云う。
石鳥居拝殿あり。村民の持なり。