会津郡松川組原村

陸奥国 会津郡 松川組 (はら)
大日本地誌大系第31巻 90コマ目


府城の南に当り、行程10里22町。

南北2区に住す。その間30間を隔つ。

南の1区。
家数9軒、東西39間・南北56間。
南は木令村に連なる。
北の1区。
家数10軒、東西30間・南北2町10間。
東は山に倚る。

東1里余南倉沢村の山に界ふ。
西2町・北7町50間余、共に松川村の界に至る。その村は北に当り10町余。

端村

上村(うはむら)

本村の北6町50間にあり。
家数16軒、東西1町11間・南北2町2軒。
東は山に()ひ、北は松川村につづき、西南は田圃(たんぼ)なり。

寺院

不動堂

村より辰巳(南東)の方2町にあり。
創建の年代詳ならず。
村民の持なり。

古蹟

館跡

村東20町30間にあり。
登ること3町余、東西30間・南北17間。
四方に2重の空隍(からほり)廻れり。
天文中(1532年~1555年)松川村の地頭・佐藤兵庫義行と云う者住せりと云う。
山下に5町余の平地ありて今なお陣馬(ちんは)と云う字残れり。



最終更新:2020年03月24日 20:45