会津郡松川組松川村

陸奥国 会津郡 松川組 松川(まつかは)
大日本地誌大系第31巻 89コマ目

府城の南に当り、行程10里19町余。

3区に住す。
東の方を和田(わた)と云う。
家数12軒、東西55間・南北1町43間。
東は山に()ひ三方田圃(たんぼ)なり。

ここより2町30間申西(西南西~西の間)の方を宿場(しくは)と云う。
家数4軒、東西35間・南北41間。
南は原村の端村・上村につづき、北は端村中井につづき、東西に田圃を開く。

また和田より9町50間南を松原(はつはら)という。
家数5軒、東西30間・南北1町15間。
南は原村につづき、三方田圃なり。

宇都宮街駅所にて、和田の村中に官より令せらるる掟条目の制札あり。弥五島組弥五島村駅より2里北に継ぎ、ここより1里34町野際新田村駅に継ぐ。

東1里余南倉沢村の山に界ふ。
西8町40間張平村の界に至る。その村は戌(西北西)に当り12町。
南2町10間原村の界に至る。その村まで10町余。
北2町赤岡村の界に至る。その村は戌亥(北西)に当り2町10間。

端村

宮内(みやうち)

和田の西2町にあり。
家数16軒、東西30間・南北1町25間。
南は端村・中井につづき三方田圃なり。

中井(なかい)

宮内の南に連なる。
家数5軒、東西30間・南北1町7間。
南は宿場につづき東西は田圃なり。

山川

観音川

村西5町にあり。
杉沢村の境内より来り、北に流るること15町、寺山村の界に入る。
広5間余。

神社

鬼渡神社

祭神 天八十萬魂命
鎮座 不明
和田の西3町にあり。
鳥居あり。木令村室井備中が司なり。

寺院

遍照寺

和田にあり。
光明山と號す。真言宗、開基詳ならず。
慶長中(1596年~1615年)頼順という僧中興し、府下大和町金剛寺の末寺となる。
本尊不動客殿に安ず。

花光院

村中にあり。
山號を中井山という。大和町金剛寺の末寺真言宗なり。
永禄元年(1558年)宥岩という僧開基す。
本尊大日客殿に安ず。

阿弥陀堂

和田より2町辰巳(南東)の方にあり。
草創の年代詳ならず。
遍照寺司る。



※現在遍照寺は、なぜか河沼郡湯川村にあります