大沼郡冑組堀内村

陸奥国 大沼郡 冑組 堀内(ほりのうち)
大日本地誌大系第33巻 46コマ目

府城の西南に当り行程3里17町。
家数10軒、東西2町5間・南北1町3間。
東南は共に道を隔て仁王村の民家に続き、西北は田圃(たんぼ)なり。

西1町54間小山村の界に至る。その村まで3町40間余。
北1町9間余松岸村の界に至る。その村まで1町10間余。

寺院

地蔵堂

村中にあり。
創立の始詳ならず。
村民の持なり。


(町史より)「堀ノ内は、金山郷街道と用水堀と挟んで仁王の北に位置し⋯(後略)」との事なので、仁王村の通り向い側が堀ノ内と推定した

火除地蔵

村中に火除地蔵が祀られており、見ると目が悪くなるという伝えのある秘仏で、地区の人の目にも触れていない。尾岐窪龍門寺下ではあるが、直接的には龍門寺の隠居寺である小山の龍淵寺の指示によった。この地蔵は、麦の穂で目を刺して井戸に落ちたという話が残っており、そのため村ではかつては麦も作らず井戸もほらなかった。一月二十四日には全戸が集まりご詠歌を詠み、三月二十四日にはお神酒を供えて祀りを行っている。
最終更新:2025年08月14日 17:47