府城の南に当り行程7里。
家数30軒、東西3町23間・南北46間。
山麓に住し、東西は田圃にて南は鶴沼川に臨む。
東10町50間
芦原村の界に至る。その村まで18町。
西7町5間
小出組小野村に界ひ大川を限とす。
南8町
小出組湯原村の界に至る。その村は未(南南西)に当り22町。
北9町
小出組桑原村の山界に至る。その村まで1里19町。
山川
向山
村南鶴沼川を隔て2町計にあり。
登ること4町、東は芦原村の山に隣り南は湯原村の山に界ふ。
田代峠
村の西北より登る峠なり。
頂まで5町。ここを超えて桑原村にゆく。
鶴沼川
村南50間計にあり。
芦原村の境内より来り、西に流れ大川これに合し北の方に転じ、小出組
桑原村の界に入る。境内を経ること35町余。
村西6町計に滝あり。
東滝という。高さ1丈(約3m)。4月より5月の際
鱒多くここに
聚り滝を登んとして跳下せるるを、土人滝の中間に
罟を設て是を捕る。
原野
秣場
村より未申(南西)の方10町計、瀧上という所にあり。
関梁
橋
村西6町湯原村の通路、鶴沼川に架す。
長12間・幅8尺、勾欄あり。
瀧橋という。
神社
御霊神社
村西2町余にあり。
鳥居あり。白岩村星日向が司なり。
古跡
館跡
村より亥(北北西)の方21町にあり。
東西30間・南北20間。
空隍の址残れり。
杦山柵(杉山柵)と称す。
何の頃にか鈴木甚左衛門某と云うもの住せしという。
余談。
東滝は発電所が出来てから無くなったものと思われます。
最終更新:2020年08月05日 18:15