府城の東北に当り行程4里12町。
家数7軒、東西38間・南北1町12間、南は湖水に傍ひ四方田圃なり。
東1町32間
烏帽子小屋村の界に至る。その村まで6町30間。
西は村際にて
西真行村に界ふ。
南2町12間湖水を限りとす。
北1町18間
西真行村の界に至る。その村まで5町余。
また
寅(東北東)の方1町32間
東真行村の界に至る。その村まで5町余。
神社
雷神社
祭神 |
雷神? |
相殿 |
稲荷神 |
|
伊勢宮 |
|
山神 |
草創 |
不明 |
村北にあり。
鳥居あり。三城潟村佐野壱岐これを司る。
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- 南真行 - 猪苗代町史 [第3集] (歴史編)
雷神社(町史より)
(六)神社
祭神:大雷神
文治中(1185~1190)鈴木三郎重家守護神 山城国愛宕郡 加茂大明神別雷神を奉移して源義経に従って奥州に下る。故あってこの地を賜り領内に祭ると伝わる。
延宝年中(1673~1681)神社改めの時に、その由緒をもって、境内の租を免ぜられ、社殿は官の修復となった。(翁島村社寺堂宇明細書)、祭日旧四月十五日。相殿三座、稲荷社、伊勢宮、山神である。
(九)伝承、その他
(1)雷神社の什宝物
剣二振。一振は鉄製、一振は木製。(翁島村社寺堂宇明細書)今はない。
(2)屋敷神
雷神社は始め鈴木家の屋敷神であった。往時、義経奥州に下ったことを秘するために、人家を遠ざけて一軒家を守ったが、後に住む人が多くなったために屋敷神を鎮守の社とした。
(3)雨降り祭
雷神社の祭礼は旧五月六日であるが先に掲げたその祭日には必ず多少の雨降りがあると伝えられ、雨天、若しくはよくも曇天の日を迎えると言う。大正年代(1912〜1926)に雷神社が三城潟村の八幡社に合祀することになり、いよいよその遷宮の日がきたが前日までの好天に打って変りて土砂降りの雨にみまわれてどうする事も出来ず、そのままになってしまったが、「この地 この村から出てゆくことを好まれなかったであろう」と語りつがれている。(鈴木次郎談)
後になって、農作業の都合によって祭礼日は八月六日と変更されているが、"雨降り"の現象は同じである。
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- 鈴木三郎重家 - 義経の郎党の一人。衣川館で義経と最期を共にした
最終更新:2025年07月20日 21:43