キュレム

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キュレム - (2020/02/20 (木) 11:18:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/01(金) 21:38:05
更新日:2024/04/25 Thu 03:52:34
所要時間:約 12 分で読めます





■データ


全国図鑑No.646
分類:きょうかいポケモン
英語名:Kyurem
高さ:3.0m
重さ:325.0kg


特性:プレッシャー(相手から技を受けるとその技のPPを余分に1減らす)

HP:125
攻撃:130
防御:90
特攻:130
特防:90
素早さ:95
合計:660

努力値:HP+1、攻撃+1、特攻+1

タマゴグループ:未発見(性別不明)



■概要


ブラック2・ホワイト2バージョンのパッケージを飾っているポケモンで、
通常は灰色の体表と透き通った結晶を持つ前傾姿勢の二足歩行型ドラゴンのような姿を持ったポケモン。

体内で膨大な量の極低温の冷凍エネルギーを作り出し、周りを雪や氷で覆い尽くすほどの力を持つが、
自らでエネルギーを制御しきれないのか、その漏れ出した冷気で自身の体も氷結している。


最強の遺伝子を持ち、レシラムゼクロムと共に誕生したという設定で、レシラムとゼクロムが生まれた時の残り。
つまり虚無の存在。
故にその身体を埋める為、レシラムとゼクロムの力を求める。
分類の「きょうかい」も二匹の境界に位置するという意味だろうか?

ギラティナレックウザと同様マイナーチェンジ版のパッケージを飾ることが予想されていた。
(結果的にはマイナーチェンジではなく続編のパッケージを飾ることになった)


■ゲームでのキュレム


BWではクリア後に行くことが出来る「ジャイアントホール」の最奥部にてシンボルエンカウントで戦闘可能。
レベルは75で鳴き声は「ヒュラララ!!

ちなみに戦闘BGMはゼクロム・レシラム戦のアレンジバージョンである。


BW2ではストーリーの中心となる伝説のポケモンとなっている。
詳細は後述。











ブラックキュレムとホワイトキュレム

ブラックキュレム

専用技フリーズボルト
吸収した技:クロスサンダー
吸収した特性:テラボルテージ

  • 種族値
HP:125
攻撃:170
防御:100
特攻:120
特防:90
素早さ:95
合計:700


ホワイトキュレム

専用技:コールドフレア
吸収した技:クロスフレイム
吸収した特性:ターボブレイズ

  • 種族値
HP:125
攻撃:120
防御:90
特攻:170
特防:100
素早さ:95
合計:700


フォルムチェンジしたことによって、ブラックは攻撃170、ホワイトは特攻170と、
メガシンカ・ゲンシカイキを除けばAFデオキシスに次ぐ全ポケモン中2位というぶっ飛んだ種族値。

「遺伝子の楔」というアイテムを用いる事でゼクロムやレシラムを取り込み、フォルムチェンジする事が出来る。
また、もう一度遺伝子の楔を使えばちゃんとゼクロムやレシラムは分離できる。
補足だが、このシステムの都合上、ブラック2ではゼクロム、ホワイト2ではレシラムを捕獲できる。


ちなみに、遺伝子の楔を打ち込まれたキュレムは氷結した部分を剥がしてゼクロムやレシラムを吸収しようとしていた。
つまり、キュレムの肩から伸びている透き通った結晶は元からあった物では無いと思われる。

制御しきれずに冷気で氷結している」と言われる原因も多分これ。
この部分の突起物はゼクロムやレシラムを封印して吸収する為の機能を持っている。




BW2で最初に出会う時は、現プラズマ団のプラズマフリゲートの一部として扱われている状態だった。

その後キュレムが最大限に力を発揮できるとされる「ジャイアントホール」でゲーチスと共に再登場。
ゲーチスの指示で主人公対して「こごえるせかい」を使うが、Nのレシラムorゼクロムの技に相殺されてしまった。

しかし、ゲーチスが使用した遺伝子の楔によってレシラムorゼクロムを吸収して合体する事に成功した。

その際の鳴き声は
バァーニキュラムッ!!

バリィバキュロムッ!!

バトルする事になるが初見時は捕まえられない
ただ、ゲーチスが機械で妨害電波を出しているのが原因なので、後に会った時には捕獲可能。レベルは70と、BWの時より僅かに下がっている。

また、尻尾のエンジンを作動させている時の状態には「オーバードライブ」という名前がついていたり。


余談だがホワイトキュレムもブラックキュレムも完全な姿ではない。
キュレムという器にレシラムとゼクロムの2体を取り込んだ存在が伝説にあるポケモンである。
そのため本来の姿、いわゆる「キュレム完全体」の登場を待ち望むトレーナーも多い。

ちなみに近隣にあるカゴメタウンの伝承によれば、その昔空から飛来した「何か」が落ちて出来たクレーターこそが「ジャイアントホール」であり、
「ジャイアントホール」が出来た当初からキュレムはここに生息していたらしい。
…つまりキュレムは地球外生命体?

また、そこで近づくポケモンや人間を貪り食っていたという伝承もあり、
カゴメタウンでは「氷の化物」として恐れられている。

この伝承により町の住人は「暗くなる前に家に帰る」という風習が無意識のうちに根付いてしまったとか。


第7世代USMでは手持ちにゼクロムとレシラムがいるとウルトラスペースゼロの滝ステージでキュレムを捕獲できる。


■対戦でのキュレム


攻撃・特攻共に優れる二刀流の能力を持ちHPにも優れる禁止級のポケモン。
ドラゴンと氷の複合という初めてのタイプを持つ。

しかし能力値は全体的に半端であり幻のポケモン系以外の禁止級のポケモンで、
種族値が150に達している能力を持たない上、種族値合計660と他の禁止級よりも少し低い。

また、耐性面は氷複合のため半減が少なく、ドラゴンの耐性の優秀さを殺している。特に岩、格闘に弱いのが難点。
伝説ルールでメジャーな「けたぐり」「いわなだれ」が刺さりやすい。
一応カイオーガに有利な耐性だがカイオーガに有効な技を覚えてくれず、対カイオーガ性能はイマイチ。

ゼクロム・レシラム同様サブウェポンや積み技にも乏しく特に鋼タイプへの対抗手段が不安定な「きあいだま」のみなのは辛いところ。
一応、BW2では「だいちのちから」を教えてもらえるようになった。


専用技は「こごえるせかい」と名前は大層だが性能は威力が10上がっただけの「こごえるかぜ」
何ともしょっぱい技ではあるのだが、追加効果自体は優秀な部類なので全く使えないわけではない。問題はフォルムチェンジすると何故か消える事だが
BW2ではしれっと色が付いた。


フォルムチェンジしたキュレムは火力が一気に向上。おまけに二つの国内公式大会で解禁。

当然ながら特攻170に加え、超火力の「ふぶき」「りゅうせいぐん」「クロスフレイム」を持つホワイトキュレムが両大会で大暴れした。
対のブラックキュレムはロクな物理技がなくホワイトに大きく後れをとっている。つか物理龍がダブルで活躍するのはいささか難しい
結果、キュレムのうち9割5分以上をホワイトが占めるという結果に終わった。
通常形態?何それ美味しいの?


しかし第6世代では新勢力・フェアリーの登場でその数を大きく減らす事となってしまった。
シシガミ様が来たら逃げるしかなく、主要技が悉く半減以下になるマリルリもかなり辛い。
ブラックはどうなったかって? 察しろ

ORASでは蔓延するゲンシカイキメガレックウザの対策になる…と思いきや
こだわりアイテムを持たせること前提の戦法になってしまうこと、3匹に対応するだけならば他にも対応できるポケモンはごまんといる事、
そして何よりもただでさえ2枠しかない伝説枠の一つを取ってしまう事が相まってわざわざコイツが呼ばれる事は無い。
ぶっちゃけゲンシグラードンはゲンシグラードンで、メガレックウザはメガレックウザで対応した方が枠節約的な意味でも早いし
それでも徐々に数を増やしたイベルタルに強い事からインターネット大会でお呼びがかかる事があった模様。
7世代では鋼やフェアリーが増えたため動きずらくなったがZ技により瞬間的な火力が向上。ちなみにフェアリーの中でもメガクチートはクロスフレイムで倒せるしカプ・コケコ等の火力が低いのは普通に一撃技で倒せる。
8世代では岩・鋼タイプ対策で格闘技のボディプレスや博打で絶対零度、苦手気味な水タイプ対策でフリーズドライ等を習得。
ブラックキュレムも積み技で竜の舞を獲得したためかなり強化された。


専用技の「フリーズボルト」「コールドフレア」は威力140の溜め技。強力なのに2ターンの貯めのせいでほぼロマン技だったが7世代はZ技、8世代はダイマックス技として活用法が出てきた。
Z技にすればくらいディアルガくらいなら一撃


■アニメでのキュレム


この度2012年劇場版ベストウイッシュ第2弾『キュレムVS聖剣士ケルディオ』に登場することになった。
映画でのCVは高橋克実で、咆哮はゴジラの流用。

地上最強のドラゴンポケモンと評されており、聖剣士の認定試験官といったポジション。
その強さに圧倒され、挑戦を投げ出したケルディオフリージオの群れと共に追い回す。
……が、実際は街や人に極力被害を出さないようにしていたことや、ケルディオの再挑戦を快く引き受けたこと、
そして戦闘終了後の健闘を称えるセリフから、「武人みたいでかっこいい」、「キュレムさんマジ紳士」など評価が急上昇。

また、ゲームではフォルムチェンジに「いでんしのくさび」とレシラムorゼクロム)が必要だが、本作では任意でフォルムチェンジ可能。














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