応募キャラ

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応募キャラ - (2019/10/08 (火) 19:20:32) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2013/08/21 (木) 18:18:20
更新日:2024/04/14 Sun 20:36:04
所要時間:約 6 分で読めます




応募キャラとは、漫画・ゲームにおいて、原作者や製作者ではなく読者やユーザーが考案し、そして原作にて実際に採用されたキャラクターである。

主にジャンプやコロコロ系列の雑誌の漫画・ゲームにおいてよく見られるものであり、応募の際にはファンレター等とは区別して募集される。

作者とは違った視点でのキャラデザインや設定によりストーリーなどが面白くなる、
読者やユーザーを単なる受け手では無く、間接的に作品制作に携わることも出来るようにするということで好意的な意見が多いが、
中には原作者の考えでは無い者がストーリーに出るということで、拒否を示す人も中に入る。

採用されてもハガキなどに描かれたデザインや設定をそのまま使うのではなく、モチーフや名前をそのままに大きくアレンジを加えられることもある。
また著作権とか知らないちびっこは仕方ないが他作品のデザインまんまな応募が来ることもあり、
チェック体制が甘いとそのまま採用されてしまうこともあるのも問題点の一つと言える。

また『マジンガーZ』のボスボロットのように、
「表向きはファンの公募デザインとされながら、実際は制作側が既にデザインを用意していた出来レースだった」というものも存在し、
この手のケースは作品展開終了から相当期間が経過してから真相が明かされる事もある。

海老川兼武氏や小林晋一郎氏など、アマチュア時代に公募デザインを提出し、後年プロの仲間入りをしたデザイナーも存在する。
その後、前者のようにアマチュア時代の公募デザインをプロになった今、リファインしたイラストを描いたりする人も少なくない。
「海老川兼武くん(東京都)の考えたエレゴレラを描いたみました!」ただの自演じゃないか!


★読者・ユーザー応募キャラをよく使う作品

言わずと知れた超人バトル漫画。
この作品に登場する超人たちはほとんどが読者応募のキャラデザインであり、正義超人から悪の超人までさまざま。
ロビンマスクウォーズマンといった人気キャラや、ネタキャラのレオパルドンといった多くの超人が読者のアイデアから生まれた。
……というか完全にゆで先生二人だけで考えたレギュラーキャラはスグルテリーベンキマン5程度、元ネタが存在するキャラを含めてもウルフマン/リキシマン*1が入る程度である。
だが多くのアイデアが来すぎたためか、中には複数のアイデアを折衷したり、出はしたものの悲惨な扱いを受けた超人もいる。
「超人募集」「オーバーボディ」も参照。
Ⅱ世』でも募集及び採用は行われ、さらに現在でも新シリーズや各種読み切り外伝向けに引き続き募集中。
みんなも「これは!」という超人が描けたらゆで先生に送ってあげよう。

なお、企画自体は連載初期の怪獣退治編時代から発足していたりする。
また、採用されたキャラでも、名前やデザインが原案から変わっていたりすることも。
デザインが変更された初めての回で「私は変身などしなーい!」と叫んだヤツもいたり…。

作中に登場する食材を応募していた。
名前だけの登場から実際に対峙する猛獣までと、その種類は幅広い。
しかし、実際にハガキに書かれた設定や捕獲レベルなどが改変された形で採用されることも多い。
(例えば、ポイズンポテトは「多量の芽に覆われたジャガイモ」という設定だったのが「歴史上誰も解毒に成功しなかった食材」とされたり、
 また、四獣の中の1体であるマウントタートルはハガキの時点では捕獲レベル30ほどだった)
また時代の違いというものか、ドラクエシリーズのモンスターをモロパクリしたものが誤って採用され、編集部が謝罪する事件も発生、
以降も遊戯王OCGそのままなモンスターが採用されてしまう事案が何度か指摘されている。

正体不明のキャラが出てくるととりあえず真の姿募集中と書かれていることがあり、よっちゃん編の指レンジャーあたりから本当に読者投稿のキャラが採用され始めた。
それ以降は敵、味方、モブを問わず応募キャラが頻繁に登場。さらには硬い金属の名前なども募集し始め募集が一つのネタにすらなっていた。
応募キャラが採用されたと思ったらそれが別の新キャラの仮の姿だったなんてケースもある。
応募キャラがレギュラーに昇格することも多く、すっかり主要人物として馴染んだ天才マンや会長の顔のデザインなども読者投稿が元になっている。
素人絵のためベタもトーンもない「男のロ・マン(キャラ名)」をそのまま真っ白けのデザインで出し、最終話付近で体が白くなったエピソードを後付けするといった離れ業をやったことも。

  • ロックマンシリーズ
ファミコン版での2以降のロックマンは、ボスキャラは応募キャラが使用されていた。
キャラが採用された幸運な8人にはそのソフトのゴールドROMが送られ、
かの『開運!なんでも鑑定団』では40万の値がついており、保存状態のいいものは100万円近くで取引されている。
逆に何で売っちゃったんだって話だが。

アイシールド21』の作者である村田雄介氏の考案キャラが、シリーズで2回ほど採用されたというのは有名な話。
ロックマンエグゼシリーズになってもコロコロコミック誌上でボスキャラコンテストが毎回実施された(『2』より。第一号はゲートマン)。
もちろんスタッフによるクリンアップは入っているだろうが、キングマンにボウルマン、ケンドーマンなど素人とは思えない秀逸なデザインが多いことでファンには知られている。

  • 半熟英雄シリーズ
ファイナルファンタジーの召喚獣のアイデア元になったことでも知られる、ギャグ調リアルタイムシミュレーションRPG。
2作目であるSFC版以降、毎作召喚モンスターである「エッグモンスター」をプレイヤーから募集・採用している。
オーディンのパロディである「おーでーん」、魔界塔士サガのラスボスをネタにした「かみ」などの秀逸なものもいくつか生まれた。
3作目『対3D』では、ゲーム中に採用されたプレイヤーの一言コメント(ボイス)まで流れた。公開処刑じゃねーか。

  • 仮面ライダーシリーズ
初代『仮面ライダー』に登場した「シオマネキング」が初とされるが、厳密にはこれは怪人モチーフだけを採用した名目上のものとされている。
そういう意味では初の公募怪人と言えるのは『仮面ライダースーパー1』の「ショオカキング」で、番組サブタイトルで宣伝された事で有名*2。ちなみに消火器の怪人である。
平成シリーズでは『仮面ライダー555』の「オクラオルフェノク」、『仮面ライダーW』の「親子丼・ドーパント」がこれに該当。
また『555』や『ゴースト』では、外伝作品に登場する武器や変身アイテムのデザイン公募もなされた。
公募で決まった必殺技もある。

  • ウルトラシリーズ
ウルトラセブン』の「テペト」並びに「ガイロス」、『帰ってきたウルトラマン』の「レオゴン」、
『ウルトラマンA』の「ウルトラの父」、『ウルトラマン80』の「ズラスイマー」、
ウルトラマンティガ』の「タラバン」と「メンジュラ」、『ウルトラマンマックス』の「ルガノーガー」、
『ウルトラマンメビウス外伝』の「ジオルゴン」「エンディール星人」「ガロウラー」「ザラボン」「ビームミサイルキング」「クラッシュライザー」、
その他『大怪獣バトル』に登場予定だった「アンドロ・ザ・キラーメカバルタン」が該当。
ウルトラの父のように、後年のシリーズまで影響を及ぼす人気キャラとなったものも少なくない。


●アニヲタWiki内に項目があるもの

Fate/stay night』のスピンアウト作品『氷室の天地 Fate/school life』において行われた読者参加企画。
ざっくり説明するとオリジナルサーヴァントの募集企画。

コミックボンボン誌上などで行われたメダロットシリーズの募集企画。


●その他

劇場映画でモブキャラクターとしての背景出演が募集されており、名有りキャラではジェドーラも該当。
コロコロコミック誌上では読者が考案したひみつ道具を4コマ漫画にする企画もあったほか、アニメ版でも年一でひみつ道具のアイデア公募が行われていた。
今ではすっかりおなじみのドラミちゃんが実は読者応募キャラだったのも有名な話。

  • イナズマイレブン
アニメ版にて応募キャラがストーリーキャラのように声が付くなどしてエピソードが作られたりする。

  • ガンダムシリーズ
機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズのエレゴレラ、サウザンド・カスタムの一部機体、
機動戦士ガンダムSEED』の「ゲイツ」、『機動武闘伝Gガンダム』のスカルガンダムとアシュラガンダムなどが該当。
「ゲーム『ガンダムブレイカー3』の自機投稿機能を使用してデザイン・応募する事」というルールで行われた事も。

  • SDガンダム
SDガンダムフルカラーの企画で「サンダーガンダム」が採用された。
ガシャポンの商品になり、さらに漫画にも登場した。

読者からキャラを募集し、それをモブキャラとしてだが全員漫画に登場させた
全部で1700通ほどの応募があったらしい。当時の応募した読者は背景の中に自分のキャラがいないか、目を皿のようにして探したとか。

ボンボン読者の応募ハガキからモンスターのデザインを募集して作成するRPGという触れ込みだった。
しかし、デザインがドラクエ等のパクリと言われることが多く詳細は不明。

  • クロストレジャーズ
上と名前が似ているがほとんど別物。
Vジャンプの読者からアイデアを募集し、鈴木信也氏のアレンジを加えて本編に採用していた。

月刊コロコロコミックの読者公募企画で採用された案を元にデザインされたのが名機「デススティンガー」。

  • ミニ四駆
キャラではなくマシンの方だが、中学時代の武井宏之のデザインが採用され「ダッシュ!四駆郎」ダッシュ3号シューティングスターの原案となった。
その後武井氏は四駆郎の原作者・ザウルス先生に見初められ、最終的に「コロコロアニキ」にて自分で四駆郎の漫画丸ごとを描くことに。
「アニキ」のインタビュー漫画でもメカデザインの楽しさを語る中で当時の事を触れている。

  • コミックウォーズ
コロコロコミックほぼ全キャラが公募作品という企画。その回のMVPには勲章が送られた。
読者の絵をそのまま掲載したモブの中に明らかに騎士ガンダム(三種の神器)がいたことも……。

  • 爆龍拳伝説ボンバーロード
コミックボンボンの読者投稿コーナー『それってBOMテレ!?』内の連載漫画。
ほぼ全キャラが公募作品。主人公パーティーに新しく仲間が加わった回を最後に唐突に打ち切り

  • デュエル・マスターズ
コロコロコミック誌上で応募企画があった
漫画のキャラクターではなくカード化企画であり、かなりの才能が集った。

単行本の巻末で魔物コンテストという応募企画を行っていた。
本編では登場する事はなかった……と見せかけて実はゼオン戦でのガッシュの回想をよく見ると受賞キャラがモブ生徒として登場している。

小学館児童誌で行われたコピー能力コンテストで、最優秀賞のうち4つのコピーが97話に登場した。
それぞれ「トップ」「バトントワリング」「ウォーター」「アイアン」で、作中ではカブーが見せた夢という設定。
このうち「ウォーター」は『星のカービィWii』にて設定や外見こそ異なるもののゲームにも登場している。
また「アイアン」も元は2つの設定が統合されたもので、元となったうち片方の「メタル」は後に『参上!ドロッチェ団』に登場した「メタル」とよく似ている。

からくり人形と自動人形の2種類のコンテストを行い、それぞれの最優秀賞が本編に特に自動人形の方はメチャクチャ時間経った後に登場。
その代わり自動人形最優秀賞「ブロム・ブロム・ロー」は侵攻部隊総司令官の役職を持つ大物として採用されており、
サブヒロインかつかなりの戦闘力を持つキャラを作中で再起不能にするわ主人公も大苦戦させるわと大暴れしてみせた
さらには最終回スタッフロールにて双方の応募者のフルネームが「○○(最優秀賞応募キャラ)原案」としてはっきりと書かれている。



追記・修正はオリジナルキャラを応募したことのある方にお願いします。

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