登録日:2014/08/16 Sat 02:47:40
更新日:2025/04/23 Wed 09:51:03
所要時間:約 12 分で読めます
1992年12月4日に、
ファミコン用ソフトとして
カプコンより発売された横スクロールアクションゲーム。
敵か?味方か?
謎のブルース!!
ファミコンソフト
ROCKMAN5
ブルースの罠!?
チャージショットの性能がシリーズ中でもトップクラスに高かったり、あまり強いボスがいなかったり、敵を倒した際に1UPアイテムがドロップしやすかったりと、
バランスが全体的に緩めで初心者でも遊びやすい比較的低難易度の一作。
「アクション得意じゃないしロックマン初めてだけど、シリーズ物だからまずは
1から順に~」なんて言ってる人には、「お願いだから
4か5辺りからやって」とお勧めしたい。
とはいえあくまでロックマンはロックマン、完全にヌルゲー
というわけではなくそれなりに骨のある作りでもあり、
ボスが弱い一方で道中は意外と意地の悪いトラップが多めだったりもする。
強制スクロールとか動く足場とかは特に。
発売時期的には
スーパーファミコンが発売されてしばらく経った頃で、
ファミコンソフトもまだまだ数多いとは言え傾向的には斜陽の時代を迎えつつあったのだが
キャラクターの回転・拡大縮小・背景の二重スクロール・
モザイク処理など、SFCの売りだった機能の数々を「負けるものか」という
スタッフの力技で再現している。
【今作からの新要素】
前作のニューロックバスターから「スーパーロックバスター」へとバージョンアップ。
威力は据え置きのままチャージ時間が短くなり、弾もより大きくなってさらに強くなった。
雑魚敵の無敵時間が若干伸びてノーマルショットや特殊武器の連射が通じにくくなったことも手伝い、全体的にかなりチャージショットが優遇されたバランスとなっている。
一方でチャージ中にダメージを受けるとチャージが解除されてしまうようになったので、被弾には注意が必要。チャージ速度が早いのでそれも気になりにくかったりはするのだが。
ライフ&全武器エネルギーを回復するM缶が登場。ただしE缶と違い1個だけしか持てず(携帯アプリ版はE缶同様に多く持てる)、
所持中は本来配置されている場所にも配置されない。また、全エネルギーMAX状態で使用すると、画面内の敵にある事が起きる。
今作以降は同効果のS缶に取って代わられたが、後に
ロックマン9や
10でも登場する。
スターマンステージクリアで入手。真横に飛ぶ矢を発射する。
先端には吸盤が付いており、壁に吸い付いて足場となる。勿論攻撃にも使える。
アイテム2号のように空中移動にも使えるが、矢に乗ったまま飛んでいくと武器エネルギーが一気に減っていくため、
横に長い距離での使用はあまりお勧めしない。
トイレ掃除に使うラバーカップに似てるとか言うな!
前作で特殊武器の表記は武器のアイコン+ボスの名前で記述されるようになったが、
今作からは完全に"武器名"(例:G.HOLD)で表記されるようになった。
【ストーリー】
前回の戦いから2カ月後のある日、ブルースが謎の
ロボット軍団を率いて都市を攻撃し始めた。
しかもライト博士までもがロックの目の前でブルースに攫われてしまう。あのブルースが何故…?
これまで陰ながら助けてくれた彼ではあるが、未だ素性の知れないブルースは…やはり敵なのか?
【登場人物】
心優しい主人公。ブルースの落としたスカーフを握りしめ、真偽を確かめにロボット軍団へと立ち向かう。
基本装備は真っ直ぐ飛ぶロックバスター。
今作でのチャージショットは範囲の広いスーパーロックバスターとなっている。
ロックマン達を製作した科学者。
オープニングでいきなり誘拐されてしまい、エンディングで救出されるまで出番無し。
時にはロックマンと戦い、時には助けてきた謎のロボット。
今回の大規模破壊活動の主犯とされ、実際にロックの目前でライト博士を誘拐して行った。
自分のヘルメットを目印にしたキャラ崩壊必至の基地を所有していたことが判明。
見損なったぞブルース!
果たして彼の真意は…?
今回はブルースの仕業と思われ、初めの内は影も見せないが… まあお前だろうな。
というか、「ブルースステージ及びワイリーステージは~」と取扱説明書で盛大にネタバレしている。
前回ワイリーの脅迫とは言え迷惑を掛けてしまったお詫びとして、今回新たにビートを製作した。
作中での出番は元々無かったが、PS移植版ではナビモードのナビゲーターとしてセレクトボタンで呼び出せる。
漫画版ではライト博士の代わりにロックの修理やサポートも行っていた。
犬型サポートロボ。
今回は最初から使えるジャンプ台の「ラッシュコイル」が、ラッシュごと跳び上がって疑似二段ジャンプを可能にする「ニューラッシュコイル」になっている。
ラッシュコイルより二段目が微調整しやすいという利点もあるのだが、ラッシュごとジャンプする必要性を感じなかったためか、
次々回作からは普通のラッシュコイルに戻されている。
そしてもう一つ、飛行形態の「ラッシュジェット」にも変形可能。水中でも召喚可能になり、ラッシュマリンは遂にリストラされました。
アイテム運搬用サポートロボ。
前作では開発途中で出撃したためアイテム選択機能が備わっていなかったが、引き続き今作でも備わっていない。
新登場の鳥型サポートロボ。コサック博士が開発した。威力・精度に秀れた体当たりで敵を自動攻撃してくれる。
各ステージに1枚ずつ存在するR・O・C・K・M・A・N・5のロックマンプレート8枚を揃えると特殊武器として使用可能になる。
スマブラforでは上カスタマイズ
必殺技の一つとして登場。ビートに掴まりながら斜め上に上昇する。後で言うところのビートコールに近い。
【8ボス】
今回のボス達は久しぶりに純ワイリー製の
ワイリーナンバーズ。
但し、資金不足という設定が一部のロボットに垣間見え、総じて攻撃力が控えめ&一部のは軌道がヘンテコだったり使用にせいげんがかかってしまうので「ボス戦以外はわざわざ特殊武器使うよりチャージバスターで走破したほうが速いんじゃね?」という状況がしばしば発生してしまう。
反重力研究所を占拠した戦闘用ロボ。
装備武器は単発のバスターだけだが重力コントロール装置を持ち、「グラビティーホールド」で重力を入れ替えて戦う。
物理学好きで研究熱心。
かなり能天気な性格だが、マイペースさ故に人付き合いが不得意で、苦手な仲間が来るとすぐに重力を変えて天井に隠れる。
屋外でなら絶対ロックマンに勝てるはずなのに…。
ちなみにステージの"重力が上下反対になる"ギミックは
ストライダー飛竜が先出。
女性がデザインした珍しいボス。
時給戦隊アルバイター・“グラビティー・レッド”。
特殊武器は「グラビティーホールド」
一瞬だけ20Gで押さえつけ、次の瞬間マイナスGまで開放する事で、遙か彼方の大気圏外まで吹っ飛ばす画面全体攻撃。
敵を破壊する訳ではないので、これで倒しても必然的にアイテムは落とさない。
前作のレインフラッシュと比べると攻撃が発動するまでが非常に早く、ロックマン自身はノーモーションのために硬直時間が発生しない。
燃費が悪くて威力が低いので硬い敵の処理には向かないが、プカベリーやリリック、コーカーQ等の空を飛ぶ雑魚の大半を一撃でまとめて始末できるのが利点。
出が早いため危ない場面で咄嗟に出すという使い方もできるし、燃費も悪いとはいえ全画面攻撃にしてはコスパがいい方(1発4メモリ)ではあるのでよほど無目的に連発しなければ問題ない。
普通に破壊すると破片が飛び散って面倒なことになるジェットボム(スターマンステージ等に登場する
ミサイル型の雑魚)を安全に処理できるのも地味に嬉しい。
本作はこの手の敵が大挙して襲ってくる場面が割と多いため、実はかなり使い勝手がいい。
ちなみに無効化される敵が多いと勘違いされがちだが、ダメージエフェクトが出ないうえに威力が低くてわかりにくいだけでダメージそのものは通っていることが多い。
上述の通り所々に重力の切り替えポイントがあるステージで、しょっちゅう上下移動を繰り返すことになる。
幸い即死ポイントは少なめで雑魚敵もやっかいなものはあまり出てこないので難しくはない。
後述する通りボスも倒しやすく特殊武器も割と有用なのでスターマンと並ぶ初手候補のひとつ。
ボス戦では常にロックマンがいる側と反対に陣取っているため重力切り替え時のすれ違いざまにしか攻撃を当てられないが、向こうも時々自機狙いのバスターを撃つ以上の攻撃はしてこないので
正直弱い。
重力切り替え時の接触にだけは注意しておこう。
クリスタルアイやナパームボムを使えばいつでも攻撃できるが、わざわざそこまでする意味はあまりない。
弱点はスタークラッシュ。
重力を操るロボの弱点は、無重力の宇宙に瞬く星だった…洒落た話である。
バスターに一発でも当たると、
バリアは消滅してしまうので慣れない内はチャージショットを使うと良い。
水質管理局を占拠した水陸両用戦闘用ロボ。銛を持ってるくせに接近戦が苦手。
左腕のポンプから吹き出す「ウォーターウェーブ」は鋼鉄に穴を開けるほど高圧の水柱。
荒々しく短気な性格で、怒ると所かまわず右手の銛を突き刺して、怒りを静めている。
ステージには、後の
ライドチェイサー面のはしりとも呼べる水上バイクエリアがある。
時給戦隊アルバイター
“ウェーブ・ブルー”。
特殊武器は「ウォーターウェーブ」
高圧力で圧縮した水を柱状に噴出させる。
水柱は地形に沿って進み、敵の弾をかき消す効果を持つ。壁は登れず、地上でしか出せない。
また、グラビティーマンステージの天井とスターマンステージ終盤に出てくる上下する足場地帯は地上判定にならないようで使用できない。グラビティーマンの逆さ天井はプログラムの都合上逆さの水柱攻撃エフェクトを用意できなかったのかもしれないが・・・。
しかもこの武器は攻撃力がバスターと同じ水柱を一度に三発前に撃ちだすのだが、本作では
『敵は攻撃を喰らうと一瞬無敵になる』という仕様があるため水柱の一発目を当てた後倒しきれていない場合は後続が無敵時間の間に接触して無効化されてしまうため、『2目盛りと燃費が悪いのに実質的に攻撃力はたったの1』という誰得な状況が頻繁に発生してしまう。
地形に沿うタイプの武器はただでさえ使いにくいと言われがちなのに、これは意味もなく使う場所まで制限されるうえに低威力・悪燃費。唯一の個性と言えそうな弾消し能力もボス戦以外で役に立つ場面は皆無に等しい。
これでもかというほど褒めるところのない武器で、本作どころかシリーズ最弱候補に挙げる人もいるほど。一応当てやすさだけなら
ハイパーボムとか
サンダーウールよりはマシではあるが……
道中は宙に浮かぶ泡を乗り継いで移動したり水上バイクで強制スクロールに挑まされたりと独特のギミックが多い。
特に水上バイクは敵の攻撃がかなり激しいうえにこちらはチャージもスライディングも特殊武器も封じられてしまうかなりの難所。
ボスとしてはパターンそのものは単調だが地中からいきなり噴き出してくるウォーターウェーブを見切るのは難しく、初見だと5のボスの中ではかなり強い部類。
実は動かずにいればウォーターウェーブには当たらないので、不必要にウロウロせず銛と体当たりの回避に集中したいところ。
更に、「接近戦に弱い」の説明通り接近戦を挑むと鋭いジャンプで飛び込んで来ることがなくなり、一気に弱くなる。
弱点はチャージキック。接近戦、それも足元の守りはおろそかなようだ。
ただしウォーターウェーブにぶつかると、ダメージを受け無敵状態を解除されるので注意すべし。
空中庭園攻略の際、足場となる高い山を占拠する目的で作られた戦闘用ロボ。
ブロック状に加工された岩石で造られている。
その重量に反して軽やかに飛び跳ねるが、時折着地の際に自分の重さで砕けている。しかし体を崩すのも復元するのも自由自在。
お互いの引力で引きつけ合う特殊鉱石「パワーストーン」を2個セットで飛ばして攻撃する。
ガッツマンとはオイル飲み仲間。
時給戦隊アルバイター
“ストーン・ブラウン”。
特殊武器は「パワーストーン」
不思議な力を発する3個の岩をノーモーションで放出する。
岩はお互いの引力で引きつけ合いながら徐々に外側へ回転・拡散していき、最終的にほぼ画面全域まで届く。
しかし挙動が独特すぎて遠くの敵には狙って当てづらく、威力も低いので正直使いづらい。連射がきかないくせに画面内にしつこく残るせいでなかなか次が撃てないというのもネック。
おまけに反時計回りにしか飛ばないので、頭にしか効かない様な敵では大抵足に弾かれてしまい余計当たらない。せめて時計回りなら逆に頭をピンポイントで狙えたのだが…。
一応低燃費で先に触れた通り弾道はともかく攻撃範囲自体は広いので、チャージキックやウォーターウェーブよりは救いがあるかもしれない。
なお、回転中の岩に敵の弾がぶつかった場合、なんと岩がはじき飛ばされどこかへ飛んで行くというギャグみたいなことになる。
見た目に反して動きは意外と機敏だが基本的に飛び跳ねる以外何もしてこないので非常に弱い。
時々パワーストーンも使ってくるが威力が低い上にちょっと距離を取るだけでこちらに当たる前に拡散して画面外に出てしまうことがほとんど。
崩れている間は無敵なことさえ注意すれば、今作どころかシリーズ全体で見ても最弱候補に挙げられるほど。しかしパワーストーンも使い勝手が悪いので初手で倒しに行く意味は薄かったりする。
弱点はナパームボム。元々崩れやすいところに爆弾なんかお見舞いされたら流石にダメージがでかそうだ。
空中庭園を占拠した空中戦闘用ロボ。
ジェットエンジンを搭載するはずが予算不足で
プロペラ飛行になったが、本人はジェットエンジンが嫌いなのでこっちの方が気に入っている。負け惜しみじゃあるまいな。
普段は空中庭園の入園料を徴収しており、
飛行能力も元々入園料の取りこぼしがないように搭載した物だったが、
占拠した途端に入場者が激減し、活躍の場がないとぼやいていた。
鋭利なプロペラは直角にカーブする投擲武器にもなる。
時給戦隊アルバイター
“ジャイロ・グリーン”。
特殊武器は「ジャイロアタック」
鋭利なプロペラ型カッターを投げつける。一度だけ任意のタイミングでY軸方向に曲げられる。
威力は低いが比較的燃費がよく、複雑な場所の敵を狙い撃ちに出来る優秀な武器。硬いうえに飛んでいるので始末が悪いアパッチジョーの弱点になっているのもありがたい点。
アレな武器が大半を占める本作においてはグラビティーホールドと並ぶマトモな良武器と言える。
道中は空中ステージらしく落下死しやすいポイントが多々あるほか、エレベーターによる強制スクロールで針天井が迫ってくる中を駆け抜けなければならないところも。
全体的に即死罠の多いステージなので死んで覚えることになりがち。
ボス部屋の上空には雲があり、空を飛んでその中に隠れたり地上に降りてきたりを繰り返しながらジャイロアタックで攻撃してくる。
攻撃のチャンスはやや限られるが挙動は単調で見切りやすいのであまり強くない。雲に隠れて攻撃した後は頭上を狙って落ちてくるので画面端に追い込まれないように注意。
弱点はグラビティーホールド。空中を飛び回るだけに効果的に刺さる。
どこにいてもダメージを与えられるが、ただ連射しても無駄撃ちになる。
なので、必ず無敵時間がなくなったのを確認してから使うこと。
余談だが雲に隠れた際にグラビティーホールド等で攻撃するとこちらの頭上を取る際に瞬間移動しているのが確認できる。
某RPGの敵は関係ない。地球軌道上の衛星基地を占拠した戦闘用ロボ。
基地工事の現場監督も務めている。全身を星状パーツで飾り立てたド派手な外見をしている。
バリア武器「スタークラッシュ」も星型エネルギーでの攻撃。
スターストームではない。
「華麗な貴公子」を自称し、お洒落好きで特に光る物を好むロマンチストで、オペラやミュージカルの鑑賞が趣味。
一説によると
ロックマン3のシャドーマン同様、地球外ロボットらしい。
ちなみに村田雄介氏の友人が投稿したボス。
また、有賀ヒトシのお気に入りらしく、後の漫画「ロックマン・メガミックス」シリーズでは
エセ外人口調のカマっぽいナル男として造形されており、異常にキャラが立っている。
時給戦隊アルバイター“スター・ゴールド”。
イエローじゃなくゴールドなのがポイントだが、昨今の戦隊ではゴールドよりも男性のイエローの方が希少価値が高くなりつつある。
特殊武器は「スタークラッシュ」
高速回転する星型エネルギーを周囲に展開して身を守る。敵弾を防ぐことも可能。
展開後は前方に発射して攻撃することもできる。
バリアの展開そのものでは武器エネルギーを消費しない。
バリアを発射せずに体当たりに近い感じで当てた場合は消費エネルギーが3目盛り、発射した場合は2目盛り消費となる。
なお飛び道具で使った場合、大抵の敵に
1ダメージ与えるだけという体たらくなので攻撃用途としては切ないが当たり判定が大きめという特徴はある。
実は優秀なバリアで、展開したまま自由に動けて、大半の
飛び道具を消せて、射出することも可能。前述の通り当てなければエネルギー消費しない上、射出時もバリア能力を維持しているので上手く使えば燃費良好と至れり尽くせり。
ステージ道中は重力が弱く、水中のようにロックマンのジャンプ力が大幅に高まりふわふわした挙動になる。
お約束のように天井に
トゲが多数配置されている場所も多いので即死に注意。
ボスとしてはスタークラッシュで身を守りながら体当たりをしてきたり、スタークラッシュを発射して攻撃してきたりするが、
スタークラッシュは見た目よりはるかに当たり判定の小さい逆判定詐欺であり、弾速も遅いのでかわすのは非常に簡単。
挙動にもスキが多く、道中同様こちらもジャンプ力が強化されている状態で戦えるのでかなり弱い。せめてバブルマンみたく天井にトゲでも仕掛けておけばよかったのに……
楽に倒せてそれなりに有用なスタークラッシュとスーパーアローをもらえるので初手の攻略先に選ぶのもあり。
弱点はウォーターウェーブ。
無重力、低温が常識の宇宙空間なので、バシャバシャと地面を流れる普通の水に耐性がないのだろうか。
バリアを無視してダメージを与えることができるが、上述した逆判定詐欺に加えてバリアはちょっと距離を詰めて攻撃するだけで無視できる仕様なので実はそんなに大きな利点でもない。
輸送ロボットを改造した戦闘用ロボ。
チャージングゴー!
占拠地に物資を送り込むため、列車を使ってカモフラージュ陸送を行っている。
蒸気機関車に手足が生えたようなデザインのみならず、なんと石炭と水が燃料。そのせいか「自分が一番安上がりだ」とふてくされ、多少ひねくれた性格になってしまった。
赤熱するコークスを吹き上げたり、強力な体当たり「チャージキック」(どっちかと言うとチャージタックル)で攻撃する。
応募段階では
機関車形態へ変形する予定だった。この発想は後に
ロックマンエグゼ6で
活かされる事になる。
特殊武器は「チャージキック」
Bボタンを押しても何も出ないが、スライディングすると衝撃波が発生し、攻撃判定と無敵時間が付加される。
地上でしか使用できず、崖や天井、壁際の敵には当てられない。一応、ウォーターウェーブと違い逆さ天井や浮き足場でも使用可能。
敵弾をすり抜けることができる(ウォーターウェーブなど例外アリ)が、効かない敵に対しては無敵時間が無効化されて、こちらがダメージを受ける。
RTAで見られるように有効な場所で使えば要所要所で役立つが、普通に使おうものなら地形がネックとなり使い勝手に難がある武器となっている。
スマブラでは下攻撃として登場。
…と思っている方がいるかもしれないが、スマブラでは衝撃波が発生していないため、厳密にはチャージキックではなくただのスライディングである。
ちょっと色物感のあるルックスや設定に反し、大柄なボディと機敏な動きから繰り出される体当たりは意外と避けづらく、
コークスでの攻撃も弾速が速い上にランダム性があり、壁際に追い詰められたりしていると回避不能に陥ることもある。
そのため全体的に難易度が抑えめで弱いボスの多い5においては屈指の強敵だったりする。
最新の科学技術の粋を極めたロボットでも、シンプルな質量と速度の暴力たる昔ながらの機関車には轢き潰されるしかないというと、ちょっとした皮肉が感じられる……気がしないこともあらず。
弱点はパワーストーン。どんなに線路を速く走る列車も、落ちてくる岩の前には止められてしまうのだ。
実際に使おうとすると狙って当てるのは難しい。すれ違い様を狙うと当てやすいが、正直なところチャージショットで攻めた方が楽というプレイヤーも。
秘密兵器工場を警備する戦闘用ロボ。工場を見回るついでに自分に合った新兵器を探すのが日課の武器マニア。
腕から発射する
爆弾を始め、ミサイルやら何やら色々装備している全身武器庫状態なためか、仲間からも恐れられ、
友達ができない事を気にしている寂しがり屋。兵器博物館を作るのが夢。
後に「ロックマン バトル&チェイス」で獲得した優勝賞金で念願の兵器博物館を建てるが、マニアックすぎて客足は今一つらしい。
時給戦隊アルバイター
“ナパーム・パープル”。本家戦隊に先駆けての
紫の戦士である。
特殊武器は「
ナパームボム」
強力な小型爆弾を地形に沿って転がす。3連射まで可能。
敵に当たるか、転がって約2秒で大爆発を起こす。
武器の性質上、グラビティーマンステージの重力反転トラップの影響を受けない。
本作の武器の中では威力が高めで連射性能も高くダメージ効率は良好……なのだが、雑魚や
中ボスの無敵時間が長めな仕様に嫌われてしまっている感はあり、距離を詰めないと当てづらいのも手伝って意外と汎用性に欠ける。
とはいえジャイロアタックと並んで、本作屈指の難敵であるパワーマッスラーを速攻で処理できるという大きな利点があるため決して役立たずなわけではない。
ユードーンやマウスベールにも有効である。
こちらと距離があるときはミサイルで、間合いが近い時はナパームボムで攻撃を仕掛けてくる。
ミサイルは弾速が速くややかわしにくいが、ナパームボムは少し遠ざかるだけで簡単に回避できるので接近戦を挑めば楽に倒せる。
弱点はクリスタルアイ。あの水晶はナパームマンの装甲をへこますほど硬質だったようだ。
資金調達用に集めたクリスタルの原石で開発された戦闘用ロボ。ストーンマンと同等以上の硬度を誇る。
人工クリスタルを生成する能力を持ち、それを弾丸として発射もできる。
無駄のないシンプルなデザインは本人も気に入っているが、身長が低い事をやや気にしている。占いが好き。
前作のダストマン同様、
アイシールド21の作者・村田雄介氏の応募したボス。
同一人物による2作品での採用というのは他に例がない。やっぱセンスからして違うね。
時給戦隊アルバイター
“クリスタルスカイ”。超力戦隊は
関係ない。
特殊武器は「クリスタルアイ」
人工クリスタル弾を発射する。更に、障害物に当たると3つに分裂して跳ね回る。
威力は分裂前後とも同じである。
しかし実際に使うと分裂・反射機能が思いの外微妙で、直接当てに行った方がまだ使えるという本末転倒な性能。しかし、複雑な地形になっている場所で使うと外して地形に当たったときに反射してしまい、かえって連射できなくなることもこの武器の悲しみの1つ…
その上威力が低く連射も効かないので正直使い所は少ない。分裂前の弾の当たり判定だけは大きいが、それを求めるならチャージショットでも十分だろう。
道中では天井から落ちてくるクリスタルと
落とし穴の合わせ技やあちこちにトゲの仕掛けられた縦穴などに苦しめられる。
敵の配置も全体的にいやらしい、かなりの難関ステージ。
クリスタル地帯に関してはしばらくクリスタルが落ちてこないタイミングがあるため、よくそのタイミングを見極めて進もう。スタークラッシュで対策可能なので苦手なら先にスターマンを倒しにいくのも手。
ボス戦ではジャンプで移動しつつ、自機狙いの単発弾と斜め4方向に放たれ壁に反射するクリスタルアイでの攻撃を仕掛けてくる。
縦横無尽に跳ね回るクリスタルアイを避け切るのは難しいが、最初の一撃を除けば距離を詰めることでほとんど使ってこなくなる。その点さえわかっていればパターンは単調なので楽な相手。
弱点はジャイロアタック。方向調整も織り交ぜて、水晶玉をカッティングしてしまえ!
【ダークマンシリーズ】
ブルースステージのボスは"ダークマン"と呼ばれる、ロックマン抹殺を目的に開発されたシリーズのメカが登場する。全4体。
共通点として透明な頭蓋を持ち、球体状の電子頭脳が透けて見える。
顔のデザインと言い、モデルは恐らく
ハカイダー四人衆。
ビートがよく効くという共通点もある。
戦車タイプのボディを持ち、両腕のバスターで攻撃する。
ライフが減るにつれてスピードアップする。
一番手だから最弱、ということはなく追跡がしつこいのでなかなか強敵。
弱点はウォーターウェーブ。キャタピラで地上しか走れないので対処し様がない。唯一ウォーターウェーブが輝いている場面
スタンダードな人型の基本モデル。攻撃を弾く
電磁バリアを搭載している。
遠距離攻撃用の手段を持たない。
弱点はクリスタルアイとナパームボム。
バリアを無効化できる。
高いジャンプ力に加え、右腕が大型ライフルになっている。
腹部から放つリングビームに触れるとしばらくの間
行動不能になる。
弱点はジャイロアタック。
一応、チャージキックをダークマン3号に当てた状態でリングビームに当たるとダークマン3号にチャージキックが連続ヒットする。
その上、無敵状態で行動不能になるためダークマン3号の攻撃も行動不能状態の間でもやり過ごすことができる。
しかし、こんな戦い方をする方が慣れるまでリスキーであるため、基本的にチャージキックで戦わない方が良いだろう。
ダークマンシリーズのリーダー。
バスター連射に加え、2号と同じ電磁バリアを張るが、バリアを飛ばしている間は無防備となる。
弱点はパワーストーンとスタークラッシュ。
でも縛りが無ければスーパーロックバスターかビートで戦った方が楽だったりする。
偽ブルースの正体がこいつ。体のパーツをずらして大きさを変える事ができ、その応用で
ブルースに化けていた。本物より口笛の音程が低い。
一度はロックマンを一撃で瀕死に追い込むが、本物のブルースに正体を暴かれ、更にブルースの残したL缶でロックマンも全快する。(
*1)
なおこの偽ブルース作戦、別に本物を誘き出す罠とかではなく、本物の登場自体がワイリーの想定外だった様子。
気は確かかワイリー。
自分を模したアジトがデカデカと建てられていたら誰だって怪しむだろうに。
【ワイリーステージのボス】
元々は遊園地の道案内をしていたロボットを改造した戦闘用ロボ。頭部からオプションを降らせる。
胴体に攻撃されると、ダルマ落としのように自分の胴体を飛ばしてくる。飛ばした胴体に乗って攻撃しよう。
弱点はクリスタルアイ。
厚いリング状の装甲で身を固めた、地球ゴマのような姿の戦闘用ロボ。上部と口からエネルギー弾を撃つ。
リングが閉じている間は攻撃が全く通用しないが、左右の空気取り入れ口が開いた時に限りダメージを与えられる。
弱点はジャイロアタック。
"ロックマンは上下からの攻撃に弱い"という分析結果に基づき製作されたマシン。
ワイリー本人は大変な研究だったと言う割に、ただ単に踏み潰すだけしかできない。
左右に浮遊しながら時折プレス攻撃を仕掛けてくる。降りてきた時のみコクピットのカバーが開く。
弱点はスタークラッシュ
…だが、ぶっちゃけチャージショットを使った方が楽かも。
- ワイリーステージ4:ワイリーマシーン5号&ワイリーカプセルⅡ
・ワイリーマシーン5号
毎度お馴染み
ラスボスのワイリーマシン。今回は戦車型。
しかしワイリーのうっかりスキルが発動し、配線を間違えてパワーアップ変形ができなくなり、
代わりに脱出装置が作動してしまうようになった。
バウンド弾・ミサイル・吸い寄せの3パターンを切り替えて戦う。
ドクロの口に当たるバウンド弾発射口以外は攻撃を受け付けない。
弱点はスーパーアロー。
ワイリーマシンを撃破すると、脱出装置兼ラスボス
第二形態であるワイリーカプセルⅡとの連戦になる。
これ以降の作品でもワイリーマシン撃破→ワイリーカプセルの連戦が定番となる。
・ワイリーカプセルⅡ
脱出装置のくせに本体より攻撃力が高い。前回の機体と異なり、ワープ場所は完全ランダム。
床に着弾すると左右に広がる弾を真下に向けて撃った後、時計回りに広がる4発の弾を撃ちながら姿を消す。
まさに今いる場所に重なって出現する事もあり、その時は当然(理不尽ながら)ダメージを受ける羽目になる。
チャージショット以外には通用する攻撃も少ないが、ビートを呼んでおくと、次の出現場所まで自動的にサーチして攻撃してくれる。なので弱点は実質ビート。
また、チャージキックなら無敵になってすり抜けられるし、弾はウォーターウェーブやスタークラッシュでも防げる。
ようやくワイリーを倒し、囚われのライト博士を救出したと思ったのも束の間、基地の天井が崩れ始める。
____________
<○√
∥
くく
しまった!これはワイリーの罠だ!
ボクが止めているうちに逃げて下さい!
早く!早く!ボクに構わず逃げて!
ロックマンが天井の崩落を支えている間にワイリーはスタコラサッサしてしまうが、ライト博士にはロックを置いて逃げるなどできない。
ちなみにワイリーの罠と上記したが、天井が崩れ始めた時にワイリーも驚いてるし、ロックマンが支える事で出来た隙間とワイリーの上部の天井の高さを見比べるとロックマンが天井を支えなかったらワイリーも巻き添え喰らってるので多分偶然
もう駄目かと思ったその時、聞き覚えのある口笛が…。
崩落が一時的に止まった隙に、ロックマンとライト博士は脱出に成功するのだった。
【余談】
今回のナンバーズボス、やたらと「予算不足」だの「資金稼ぎ」だのといった貧窮設定が多い。
有賀ヒトシ版漫画『ロックマンメガミックス』ではワイリーの研究資金を稼ぐため、
全員揃って本業そっちのけでアルバイトに精を出し、8体で「
時給戦隊アルバイター」なる
非公認戦隊まで名乗っている。
なお彼らの大いなる力は不明
これは次回作の
ロックマン6で、世界ロボット連盟に巨額の資金援助をする謎の人物が登場する事と関係している……のかも知れない。
YOU GET TSUIKI-SYUSEI
(*1)このL缶、シリーズ通じてここでの一回きりしか登場していない超レアアイテム。後に「ロックマンゼクスアドベント」でも"昔あるロボットの危機を救ったアンティークアイテム"として登場する。
- 難度が低いせいか、レトロゲー好きの弟がよくプレイしてた記憶がある -- 名無しさん (2014-08-16 03:34:11)
- 確かにシャドーマンとスターマン、似てるっちゃ似てる。兄弟ロボという設定でも違和感ないかも。 -- 名無しさん (2014-08-16 08:32:13)
- 応募イラストの時点では、ジャイロマンは茶色だった。シャレじゃないぞ。 -- 名無しさん (2014-08-16 12:15:00)
- 有賀先生のダークマン 首モゲばかりだったな -- 名無しさん (2014-08-16 13:23:39)
- 初めてプレイしたロックマンがこれだった。 特にダークマン3相手にチャージキック使って衝撃波出している最中に凍結しても、攻撃判定出てるのには笑った。あれが今でも印象に残ってるな -- 七篠 (2014-08-17 02:39:23)
- ロックマンシリーズはエグゼしかやってなかった友人がVCで初めてこれやって大苦戦してた。ようやくクリアした後に「これロックマンだと簡単な部類に入るよ」と告げたら唖然としてたw -- 名無しさん (2014-08-20 22:25:10)
- ブルースに化けてどうしたかったんだろう?同士討ち展開てなるわけでもなかったし -- 名無しさん (2014-08-21 08:57:18)
- 9のスプラッシュウーマンステージで、ウェーブマンステージのギミックが出た時はなんか感動した -- 名無しさん (2014-09-09 16:56:57)
- ↑2不信感を募らせるだけでいいんじゃない? -- 名無しさん (2014-09-09 17:11:31)
- 「うまくブルースの仕業に仕立てたつもりだったが…本物が出てくるとはな!」って、そりゃ出てくるだろう。先に本物を倒すか捕らえるかして、出られなくしておけよ… -- 名無しさん (2014-09-09 21:50:29)
- 時給戦隊アルバイターの遊園地での活躍が懐かしい…フォルテを圧倒するほど有能(ただし、その直後に全員返り討ちされる) -- 名無しさん (2014-09-28 22:15:41)
- 浅草花やしきのロックマンとのコラボイベントにて行われてるスタンプラリーのハンコが5のボス達…しかも、後半の説明が「働いている」と明らかに時給戦隊アルバイターを意識されており、ニヤリする事間違いなし。 -- 名無しさん (2014-10-10 21:35:52)
- 5のチャージショットがでかくて一番好きだなあ。 -- 名無しさん (2014-11-18 19:39:06)
- エンペルトを初めて見たときがウェーブマンを思い出した。 -- 名無しさん (2014-11-19 11:39:34)
- ↑5確かに言えてる、何故本物を監禁しなかったワイリー? -- 名無しさん (2015-11-25 12:42:14)
- ↑×6これに対するフォローとかないよね?当時プレイしてて「何言ってるのこの人?」って思ったもんなぁ -- 名無しさん (2015-11-25 13:19:09)
- 教訓、本物はちゃんと監禁しておきましょう -- 名無しさん (2016-11-24 19:52:36)
- 池原版コミックスの巻末スターマンが最強扱いされてて「はあ?」ってなった。アイツバスターでも楽勝なのに…。 -- 名無しさん (2018-11-26 20:58:16)
- ↑全てが原作準拠とは限らないから別にいいんじゃないかな。あと俺が嬉しい(好きだから) -- 名無しさん (2019-02-05 10:19:07)
- ↑×2 見た目は正統派かつスタイリッシュですげーカッコいいからな。>スターマン -- 名無しさん (2019-02-05 11:00:36)
- 「そりゃ自分の偽物が暴れてたら来るだろ」としか -- 名無しさん (2020-09-22 17:36:17)
- なお当時プレイした少年時代の村田雄介氏は「俺のクリスタルマンより友達のスターマンの方が強いじゃん!」とちょっと納得いかなかった模様 -- 名無しさん (2020-09-22 22:06:28)
- ↑×2その上本人に無許可であんなデザインの城なんか建てたらブルースじゃなくてもカチコミに来るわw -- 名無しさん (2021-05-10 00:01:40)
- 御童カズヒコ先生のロックマン漫画でも、スーパーアローをラバーカップとして使ってたなw -- 名無しさん (2021-06-22 11:19:50)
- 全体的なボスの弱さといい「ほんものが でてくるとはな!!」といい、この時のワイリーはスランプだったとしか思えない -- 名無しさん (2021-07-28 17:26:33)
- 今回の特殊武器は大半がいまいち -- 名無しさん (2021-11-21 15:45:13)
- デモ→タイトル画面の曲の流れ好き -- 名無しさん (2022-02-04 19:01:40)
- 全体通してBGMがかっこよかった印象 -- 名無しさん (2025-04-23 09:22:50)
最終更新:2025年04月23日 09:51