シリュウ(ONE PIECE)

登録日:2022/07/19 Tue 18:27:50
更新日:2024/12/09 Mon 15:25:21
所要時間:約 5 分で読めます





クズを斬って誰かが困るのか………?



シリュウとは、漫画ONE PIECE」の登場人物である。



プロフィール

本名:シリュウ
異名:雨のシリュウ
懸賞金:不明
年齢:42歳→44歳
身長:340㎝
所属:インペルダウン看守長→死刑囚→黒ひげ海賊団二番船船長
所属船:サーベルオブジーベック号
覇気:不明
悪魔の実:なし→スケスケの実(超人系
出身地:偉大なる航路
誕生日:6月11日
星座:双子座
血液型:X型(現実だとA型)
初登場:単行本55巻・第538話・『LV5.5番地ニューカマーランド』
好物:ビーフステーキ(レア)
CV:菅生隆之


【概要】

元海底監獄インペルダウン看守長にして、現黒ひげ海賊団二番船船長。

人物像

看守長時代から性格に問題のある人物であり、憂さ晴らしや娯楽感覚で囚人を殺戮していた*1
だがそれを問題視した当時の監獄署長マゼランによって死刑囚と認定され、監獄最下層LEVEL6に収監されていた。
しかし、インペルダウン内の侵入者騒動のためやむなく解放されるが、あろうことかその侵入者である黒ひげ海賊団を助け、彼等の仲間となった。
何故こんな男が政府機関の要職に就けたのか不明。

黒ひげ海賊団の一員になった後も仲間たちに「準備が悪すぎる」、(音信不通になっていたバージェスに対して)「なんだ、生きていたのか」と毒づいたりするなど、口は悪い方。
一方で黒ひげに仲間入りを申し出たり、センゴクに対して堂々と裏切りを宣言するなど胆力は相当なもので冷静沈着。
劇中では手下ともに騙し討ちの連携をとったりしている。

マゼラン程でないにせよかなりの大男で、軍服のようなロングジャケットに長手袋をはめ、耳当て付きの制帽を被り、肩にはロングコートを羽織っている。
面構えも鋭い目に大きな鼻と分かりやすい悪人面であり、常に葉巻を咥えている。

帽子や制服にはインペルダウンのマークが刻まれていたが、2年後にはドクロに変わっている。


【戦闘能力】


切り捨て御免…


名刀「雷雨」を得物とする剣士。
本格的な戦闘シーンはまだないため詳しい戦闘スタイルは不明だが、一瞬にして複数人を斬り伏せていることからスピード重視の剣技が持ち味である模様。
こうやって相手を切り捨てて血の雨を降らせていることから「雨のシリュウ」と呼ばれるようになった模様。

インペルダウン看守長時代には能力者でないにもかかわらず「ドクドクの実」の能力者であるマゼランと実力はほぼ互角で、2人で「インペルダウンの二枚看板」をなすと言われた程。
インペルダウンが鉄壁を誇っていたのはシリュウの影響も大きかったらしい。
2人が実際戦ったのかどうかは不明だが、そこまで言われるからにはマゼランの毒のコーティングを突破するほどの覇気を当時から習得していたのだろうか?
後に(下記の能力による不意打ち込みとは言え)鋼の肉体と謳われるガープを刺し貫くほどの腕前も披露。
剣術のみならず、武装色の覇気も高水準に達していると見て間違いないだろう。

イワンコフからも「シリュウの方が厄介」と言われており、囚人たちからも恐れられていた。
まあこれはマゼランが好物の毒料理を消化しきれず頻繁に下痢を催しほとんどトイレから出てこないゆえ、シリュウの方が勤務時間が長いためであるが。

2年後には元王下七武海の一角ゲッコー・モリアの部下であるアブサロムの能力であった超人系悪魔の実「スケスケの実」の能力者となっており、自身を透明化しての奇襲を行っている。
元々戦闘能力の高い彼にとっては、からめ手にも使える能力の方が魅力的だったようだ。
あと女子風呂覗き目的。
そして特にこの能力が脅威となるのは敵味方入り乱れる大乱戦。
味方との連携が取りづらく四方八方から敵が襲い掛かってくるという余裕のない状況において、高い速度とガープにすら深手を負わせる剣術を持つシリュウが透明化しながら襲い掛かられては防御のしようもなく、厄介の極みと言わざるを得ない。


【活躍】

◆過去

インペルダウンの看守長としてつとめていたが、憂さ晴らしとして囚人を斬りまくる蛮行をする。
殺戮行為にマゼランは遂に激昂し、LEVEL6無限地獄に収監された。
なお、この蛮行はインペルダウンや政府にとって汚点だったようで後に収監されるボン・クレーは彼の名すら知らなかったようであった。

◆偉大なる航路編


今すぐマゼランに伝えろ… おれが力を貸してやると


インペルダウンにて麦わらのルフィらの脱走や黒ひげ海賊団の侵入に対する対処のため、マゼランが特例で解放。
この際に「お前は死刑囚宣告『猶予』の身だ(=次に同じ事をすれば今度こそ死刑だ)」とマゼランから電伝虫越しに釘を刺され、シリュウ本人もそれに「肝に銘じとくよ」と了解の意を示す。
だが電伝虫の通話を終えた瞬間、解放に立ち会っていた看守たちを全て斬り捨て、幽閉されていた間もその性根は全く変わっていない事を早々に露呈した。

その後、紅蓮地獄の桟橋エリアにて黒ひげ海賊団と交戦するも描写こそされてなかったがティーチの侵攻を阻止していた看守たちを始末したようでティーチはそのまま侵攻。
そして外部との連絡用の大型電伝虫が置かれてる通信室を破壊し、様子を見に来た看守をも切り捨てる。

チクるんじゃねぇ… マゼランが来るだろ

焦熱フロアにてマゼランのを受けて瀕死状態のティーチと再度接触。
あろうことか彼等に解毒剤を渡して命を救い、船長マーシャル・D・ティーチから勧誘されたことで彼等の仲間となり脱走した。
クザンと同じく彼には政府職員として治安維持に貢献するようなプライドや自負はなかった模様。


ここにいてもおれの未来は見え透いてる
お前の様な男との出会いを待っていた…!!!


その後黒ひげ海賊団や自身と同じくLEVEL6に収監されていて仲間になった死刑囚達と共にマリンフォード頂上戦争に乱入。
海賊団総出で白ひげに攻撃してトドメを刺し、ティーチの「グラグラの実」習得の手助けをした。

マリンフォード頂上戦争後、黒ひげたちと共に新世界へ進出。
黒ひげのオンボロガタガタ筏舟に改めて呆れていた。

◆新世界編

ドレスローザ編

2年後には戦力が拡大され四皇にまでなった黒ひげ海賊団の幹部「10人の巨漢船長」の1人に名を連ね、二番船船長に就任。
コートもインペルダウンのマークのものから、髑髏マークに改めている。

革命軍本部に侵入した一番船船長のジーザス・バージェスの報告を共にいたラフィット*2と聞いていた。


ワノ国

描写はないが、アジトである海賊島ハチノスに潜入していたアブサロムを殺害した模様。
恐らくティーチと同じ方法で彼の「スケスケの実」の能力を得る。

そして音信不通のアブサロムを助けに来たモリアにその能力を使用して攻撃し、モリアを動揺させるのだった。


悪い予感は的中だ…ゲッコー・モリア いい能力を得た…


未来島エッグヘッド編


ティーチがハンコックトラファルガー・ローと言った実力者を狩るために遠征している間、自身はハチノスに待機。
その最中、捕虜となっていたコビーを取り戻すために急襲を仕掛けてきたガープと海軍特殊機密部隊「SWORD」の対処にピサロ、バスコ、ウルフ、クザンと当たる。
部下に拉致被害者を装わせてコビーの動揺を誘った後、自身は透明化しながらの高速奇襲をかける。
この奇襲はコビーを庇う形でガープに防がれたものの、彼の肉体を刺し貫いて深手を負わせた。
直後ガープに地面に叩きつけられてダメージを負うも難なく戦闘を続行。
最終的にコビーを取り逃がしてしまったものの、クザンを始めとした海賊団の幹部らと共にガープの討伐に成功し、氷漬けにされていくガープを見届けた。



【余談】

  • No.2?
原作1031話の扉絵では、ゾロレイリーベックマンキングカタクリキラーマルコサボベポといったそれぞれの組織のナンバー2と一緒に映っている。
そのためシリュウも設定上は黒ひげ海賊団のナンバー2とされている模様だが、後にストーリーが進み、この男も黒ひげ海賊団に加入している事が判明した為、現時点ではどちらがナンバー2なのかは不明。

  • スケスケの実
SBSによると、かつてアブサロムがそうしたようにシリュウも「スケスケの実」の能力で女湯を覗くつもりはあるらしい。
狂気の殺人鬼である彼もまた男のありふれた感性を持っているとわかる微笑ましい?回答である。

  • 名前
登場直後の時期の一部資料では名前が「シリュー」と表記されていた事がある。
正しくは「シリュ」である。

  • 刀「雷雨」
鍔は四角、鞘はアニメのデザインでは白に赤の血痕を思わせる斑模様が混ざったもの。
名刀のようだが、位列は不明。






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  • 女湯覗き
  • 超人系
  • 懸賞金不明
  • 四皇最高幹部
  • 44歳
  • ゲーム
  • クズを斬って誰かが困るのか……?
  • 闇堕ち
  • 初登場がアマゾン・リリー編~超新星編終了まで
最終更新:2024年12月09日 15:25

*1 本人曰く「クズを斬って誰か困るのか」とのこと。もしかしたら彼なりの歪んだ正義だったのかもしれない。ただし悪魔の実の能力者を殺せばどこかでその悪魔の実が出てくるため、考察班の考えるインペルダウンの性質とは致命的に噛み合わない。無能力者だけを選んで殺戮していたなら別だが。

*2 この時はドレスローザ上陸以降は連絡がなく、バージェスを迎えに来たが行方不明だった