ウミトリオ

登録日:2022/12/01 Thu 18:42:17
更新日:2025/04/12 Sat 08:18:07
所要時間:約 3 分で読めます





見かけによらず気性が荒い。長い体で獲物を締め上げ巣穴に 引きずりこむぞ。

魚ポケモンの一種。ダグトリオのリージョンフォームと考えられていたこともあった。


ウミトリオとは「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1体である。


■データ

全国図鑑№:961
分類:あなごポケモン
英語名:Wugtrio
高さ:1.2m
重さ:5.4kg
タマゴグループ:水中3
性別比率:♂50%♀50%

タイプ:みず

特性:ぬめぬめ(直接攻撃を使用してきた相手のすばやさを1段階下げる。)
びびり(あくゴーストむしタイプの攻撃技を受けると、すばやさが1段階上がる。いかくを受けたときにもすばやさが1段階上がる。)
隠れ特性:すながくれ(天気がすなあらしのときに受ける技の命中率が0.8倍になる。タイプによらず、すなあらしのダメージを受けなくなる。)

種族値
HP:35
攻撃:100
防御:50
特攻:50
特防:70
素早さ:120

合計:425

努力値:素早さ+2

進化:ウミディグダ→ウミトリオ(Lv26)

■ウミディグダ

全国図鑑№:929
分類:あなごポケモン
英語名:Wiglett
高さ:1.2m
重さ:1.8kg

タイプ:みず

■概要

スカーレット・バイオレット」にて初登場したポケモン。
進化前のウミディグダは初代に登場したディグダと似た名前・姿だが新たな進化やリージョンフォームとかではなく、似てるだけの全く別のポケモンである。
ウミディグダは魚のようなポケモンであり体色は白で鼻は赤く体は細長い。海中のエサを食べて過ごしている。ただディグダ同様地面に潜る習性があり、相変わらず全身像は不明。
その大きな鼻で20m先の臭いを嗅ぐことができ、臆病な性格で他のポケモンの臭いに気が付くとすぐに身を隠す。

ウミトリオに進化するとダグトリオ同様3体となり、体も大きくなる。進化条件も同じだしやっぱり何か関係あるのか?
こちらは岩に潜んでいてそこから体を伸ばしている。体色も赤くなり鼻が白くなる。
臆病だったウミディグダから一転して獰猛な性格で、獲物に細長い体を巻き付かせて締め上げる事がある。

なお進化するとなぜかデカく重くなるダグトリオとは違い、高さはウミディグダと変わらず重さも丁度ウミディグダの3倍である。これただ3匹集まっただけじゃないのか?

■ゲームでのウミトリオ

進化前のウミディグダ共々海岸に生息している。
ディグダとは違いその場からは動かないものの、こちらが近寄ると引っ込んでしまうため距離をとってボールを当てないと戦う事ができない。
最初にクワッスを選ばなかった場合は水枠として旅パに加えてもいいかもしれない。

トレーナーではジムリーダーハイダイがウミトリオを繰り出してくる。


■対戦でのウミトリオ

ディグダ→ダグトリオとは異なりタイプはみず単タイプ。そのためディグダより弱点は少ない。
ステータスもダグトリオと完全に同じで素早さが高く、次いで攻撃が高い速攻アタッカーとなっている。
当然HPを始めとした壊滅的な耐久力もそのままなので、きあいのタスキ無しで一撃でも攻撃を貰うとほぼ確実に倒されてしまう。

特性は「ぬめぬめ」「びびり」共に被ダメと素早さに関するものだが、耐久が低く元々速いウミトリオには発動回数も恩恵も少ない。
ダグトリオよろしく「ありじごく」が欲しかったところだが…。
何気に前者はアローラダグトリオの「カーリーへアー」と同じ効果である。
隠れ特性は「すながくれ」。これはダグトリオも持っている特性。
こちらはみずタイプなのですなあらしでダメージを受けなくなるのは嬉しい。他の特性がこぞって微妙なので、ウミトリオを使う際はこれを活かして差別化を狙いたいところ。

専用技として「トリプルダイブ」を覚える。
威力30の攻撃を3回繰り出す水物理技。連続攻撃なので相手の「がんじょう」やきあいのタスキに強い。
ちなみに1回目さえ当たれば必ず3回攻撃する。
他にも「アクアブレイク」や先制技の「アクアジェット」も覚える。
但し「たきのぼり」は覚えない。岩がくっついているからだろうか?

サブウェポンは「ふいうち」「イカサマ」「じごくづき」といった技や、ディグダの名を持つからか「じだんだ」「じならし」といった地面技を覚える。
しかしダグトリオが覚えられた「じしん」「じわれ」「がんせきふうじ」「いわなだれ」「きしかいせい」等の有用な攻撃技は覚えられず、相性補完になるこおり技は全て貧弱な特殊技、他はノーマル技ばかりとかなり攻撃範囲は狭い。
これ以上のサブウェポンが欲しいのならば必然的に「テラバースト」に頼る事になる。

補助技に関してはダグトリオ程豊富ではなく、精々死に際用の「おきみやげ」くらい。
殆どが汎用技であり、なんと自力習得できる補助技は「すなかけ」一つ。
特にダグトリオにはあった「ステルスロック」を覚えられないのは痛すぎる。

総評すると、貧弱な種族値を優秀な技と特性で補っていたダグトリオから優秀な技と特性だけをごっそりと取り払い、残ったものでなんとか水高速アタッカーに仕上げたような性能になっている。
だが、それだとカマスジョーと役割が被ってしまうのがなかなかに手痛い……と言うより攻撃範囲だけなら劣化している

「トリプルダイブ」が最大の差別化要素……と言いたいところなのだが実はこれも多くの問題があり、3回攻撃してしまう為ひたすら接触技に反応する特性やゴツゴツメットに過剰に引っかかる。
特にほぼタスキしか持てずアタッカーしかできないウミトリオにとっては割と大問題である。
ウルガモスに殴り掛かったらいきなり燃えて返り討ちに遭ったり、ゴツメガブを殴ったら逆に死にかけるのはよくある事
威力自体も合計で90と表面上は汎用水技の「アクアブレイク」と殆ど変わらず、95というやや安定しない命中率のせいでたまに不発に終わってしまうこともある等、どこを取ってもなんとも言えない微妙な性能である。

このように総合的な強さであらゆるポケモンに劣ってしまっていることから、第9世代出身ポケモンの中ではぶっちぎりの最弱の烙印を押されてしまっている。
層の厚いみずタイプで生まれてしまったのが悪かった……。


一応、ダブルバトルならシロデスナを「トリプルダイブ」で3回攻撃し、特性のみずがためで防御を6段階上昇させるコンボは可能。
「くだけるよろい」持ちを攻撃し、素早さを6段階上げるといった手もある
……のだが、前者はそもそものシロデスナの足が遅い上に特殊耐久はそのまんまであるためそのまま叩きのめされる可能性があり(ウミトリオのせいでトリックルームにも頼れない)、後者もその代償で防御ランク-3なので先制技を受けると大惨事になると、どちらもまあ浪漫戦法で頼りにならない。


■余談

  • モチーフはアナゴ。その中でも特にウミディグダはチンアナゴ。

  • 現実でもウミヘビのように、「に住んでて他の生物に似ている」という意味でウミ○○と名付けられる生物はいる。

  • また、イルカやクジラのように哺乳類でも水中に適応するために魚っぽい外見に進化することもあるので、ウミディグダやウミトリオも同じような例なのではないかという推測もされている。
    • このような全く別の生物なのに似たような形態に変化することを収斂進化(しゅうれんしんか)と呼ぶ。イルカ・クジラの手と魚のヒレ、モグラとオケラの手の形など、同じ目的のために似通った形を手に入れた進化のこと。

  • ディグダ系とウミディグダ系の場合は、収斂進化なのであれば地中を掘り進めるため・水中を泳ぐためにそれぞれ抵抗を受けない体型に進化した結果、似た形態になったのだろう。

  • 今作ではドククラゲにそっくりな見た目をしているキクラゲポケモンのリククラゲという、ウミトリオと同じく既存ポケモンの近縁種を思わせるポケモンが登場しているが、こちらは似ているだけで特に収斂進化を思わせる要素はない。


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最終更新:2025年04月12日 08:18