登録日:2024/12/06 Fri 20:36:49
更新日:2025/04/22 Tue 19:21:25
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売った 買ったは 市の競り 切った 張ったは ジムの競り
技と かけ引き 渦巻く 海原! みずのポケモン フルコース!
さあさあ ドドンと 召し上がれえ!
CV:間宮康弘(アニポケ)/浦山迅(『幼なじみのカルボウ』)
人物
禿げ上がった頭部と、
左右が繋がった波のような形の
太眉を持つ恰幅の良い初老の男性。恐らく本作の男性ジムリーダーでは最年長だろう。
白い半袖シャツと青を基調とするエプロンを纏う様は、海に出る漁師のようにも見える。かつては相撲を嗜んでいたそうで、いざ衣服を脱げばそこには筋骨隆々な肉体が広がっているのだろう。
弟子が言うには「また太った」らしいが……。
そして何より、
豪快な笑顔がとってもステキ。
一人称は
「オイラ」「おじさん」。
また、ことあるごとに
「ウオーッ!」と叫ぶほか語尾に
「~~だい」とつける口癖を持つ。
二人称は
「お前さん」、あるいは名前に
「坊(男性)/嬢(女性)」とつけて呼ぶ。
性格は豪放磊落・大らかな江戸っ子気質で、見栄を切るような小気味いいセリフ回しが多い。
しかし、
ただ豪快なだけではなく、時流や人の移ろいを敏感・正確に分析し取り入れることを厭わない柔軟な思想と高い向上心の持ち主でもある。
また
見かけによらず弁舌の類にも長け、劇中では芸術活動偏重で不養生な生活を送る
コルサを上手くノせ、食事を摂るよう促し成功させている。
そして無論、勝負の場となれば油断なく仕留めにかかる
鉄人。
ハイダイがジムを構えるカラフシティが青を基調とした景観になっているのは、数年前に彼が提案したから。
その結果、ただでさえパルデア地方はもとより街の間の交通の便が悪い上、ロースト
砂漠に接しているという難のある立地にもかかわらず観光客が増えたそうで、いうなればハイダイは
地域活性の立役者ともいえる。
ジムリーダーや料理人としてのみならず、そういった点でもカラフの住民からは大層慕われており、ジムバトルの直前にも様々な頼み込みをされる街の顔。
そんな殊更に経験豊富な大人というだけあってか、大なり小なり
オモダカに思う所のあるらしきジムリーダーの中では数少ない真っ直ぐな好感を向けている人物でもある。
すさまじい優秀さを見せるオモダカをトップに相応しいと尊敬・信頼しつつも、年月を重ねたはるかに年上であろうハイダイは微笑ましさを同時に抱いているのかもしれない。
ちなみにハイダイ倶楽部は設定上だけの存在ではなく、実際に訪れて食事パワーが付与される料理を食すことができる。メニューは
激辛中華が売り。
そこはお寿司とかじゃないんすか
常連客に実は激辛大好きな
ジニアがいる。
ブルーベリー学園にジニアとハイダイを招待すると特殊会話が発生し、彼は
テーブルに置かれたチリソース一瓶を丸々追いソースして激辛ダンダンミェンを汗一つ掻かずに食べきった客としてジニアの顔を覚えたらしい。
あと話の流れと行動原理と性格面からアオキも利用したことがあると思われる。
ジムテスト……?
そんなハイダイのジムだが、主人公が彼のジムテストを受けることはない。
初めてカラフジムを訪れると、マリナードタウンの競りに参加するべくハイダイが走り去っていくが、なんと彼は
サイフを忘れるという
海産物ファミリーの主人公のようなポカをやらかしてしまっていた!
気づいたジムの職員が後を追おうとするも時すでに遅し、さあどうしようか……というところで現れた主人公に、
サイフを届けてもらうことをジムチャレンジの代わりとして頼んでくる、という次第。
後を追う最中、潮風にも負けず咲く野花に感動するハイダイを見かけるが、この時点では主人公に気づくことなくまたも走り去ってゆく。
この際のハイダイの豊かな感受性を表した「なんて……かけがえが ないんだい!」を彼の象徴的セリフと認識するプレイヤーもそこそこいる模様。
実はこの下り、任意発生イベント。
サイフを受け取ってから渡すまでの間に、マリナードタウン東にある三叉路に出向くことで発生する。
マリナードタウンへは徒歩でもその三叉路を横切ることなく訪れることが出来るため、見逃したプレイヤーも多いのではないだろうか。
そしてマリナードタウンにたどり着き、サイフがないと意気消沈するハイダイにいざ渡す……前に、彼の「若い衆」であるジムトレーナーミズキと戦うことになる。
倒せばこちらに気づいたハイダイにサイフを手渡すことができる。
感謝されると同時に、競りに出されたホウエン産のワカメを「ジムに挑戦するなら粋さが大事」と競り落とすことを頼む。
軍資金として5万円を渡され、余った分はそのままお駄賃として貰えるため遠慮なく注ぎ込もう。
この一連のイベントを終えることでようやくハイダイと戦うことが出来る。
手持ちポケモン
お前さんにゃ 恩義は あるが どっこい 手は 抜かんからな!
レベル的に正規ルートにおけるジムチャレンジでは4番手に相当する。
全員が最終進化系であり、いずれのポケモンもこのレベル帯としては高めの攻撃性能を誇っているのが特徴。
ミガルーサは無進化ポケモン故にこの時点としては高めの能力値であり、「アクアカッター」で手痛い一撃をねじ込んでくる。
くさタイプ対策に「ついばむ」も完備。
特性も『
かたやぶり』なので、こちらのとくせいによる受けを崩してくる点にも注意。特に対みずタイプを特性『ちょすい』の
ドオーに頼っているプレイヤーはいきなり出鼻を挫かれる事に。
次鋒のウミトリオは高めの攻撃と素早さを兼ねそろえており、生半可なポケモンはまず先手を取られる。「ずつき」による
ひるみや特性『ぬめぬめ』も厄介。
…ぶっちゃけ、これ位しか強みの説明がない。耐久力は皆無に等しく、一致みず技も特攻50から放たれる「みずのはどう」なので他2匹と比べて脅威はほぼない。
切り札はケケンカニ。料理人であるハイダイのイメージには嵌っている。
みずテラスによって元の
弱点をすべて等倍にし、威力100の「クラブハンマー」を一致で繰り出す。
この技を
132という、この時点どころか終盤ですら通じる攻撃種族値で殴ってくるのは単純に脅威。
ちなみに元のタイプは攻撃面では非常に優秀な組み合わせではあるのだが、バランスを考慮してか
こおり技は覚えておらず、他の技2つは「いわくだき」と「たたきつける」となっている。
総じてみずタイプらしく堅実な勝負を仕掛けてくる相手である。
しかし攻撃重視な分、パーティ全体の耐久面は低めであるため、くさや
でんきで的確に弱点を突けば突破は難しくない。特に最初にニャオハを選んでいれば、
マスカーニャにまで進化させてれば負ける要素がなく、ニャローテの時点でもテラスタルで十分3タテは可能。一方でホゲータを選んでいた場合は、大人しく他に任せた方が無難。
勝利すればジムバッジと技マシン「ひやみず」を貰える。
記念写真は
リップに教わったという「映え~」な一枚。前々からやってみたかったそうだ。
オモダカの代行で視察に訪れると、「オモダカ嬢の 計らいかい!」と乗り気な様子を見せる。
競り落としたワカメを使用した料理が大人気になったことに感謝し、様々な人間を見てきた経験から停滞することを「ちょおっと 退屈だい ……」と一蹴。変化する自身を味わってくれと胸を借りてくる。
手持ちポケモン(視察代行時)
めいっぱい 息 吸っとけよ! 今から 激流 いくからなあ!
- ミガルーサ ♂:Lv.65
- ペリッパー ♀:Lv.65
- ブロスター ♂:Lv.65
- ウミトリオ ♂:Lv.65
- ケケンカニ ♂:Lv.66(テラスタイプ:みず)
新顔はペリッパーとブロスター。
ペリッパーは特性『あめふらし』で後続をきっちりサポート。自身もそれを活かす「
ぼうふう」を習得しており抜かりない。
但しカラフはしょっちゅう砂嵐が吹き荒れるので不発になることも
ブロスターは特性『メガランチャー』を活かすはどう技のオンパレード。鈍足なのでとっとと弱点を突いて落としてしまうが吉。
ケケンカニは強力な一致技の「インファイト」と「アイスハンマー」を習得している。能力ダウンに便乗できるとオイシイ。
ちなみに余談だが、ミガルーサはオモダカの個体と差別化させるためか、隠れ特性の『きれあじ』でないにも拘わらず「アクアカッター」「サイコカッター」「つじぎり」といった低威力の切断技主体といったチグハグな技構成となっている。
勝利すれば実力を大いに認め、その様を良くも悪くも周囲を変える巨大な流れと称しつつ、「なお一緒に いてくれる 友人は お前さんにとって 大事な存在だな」と主人公の有り様を尊ぶ。
そして「若い力に あてられて おじさん やる気が 鉄砲水! オモダカ嬢に 伝えておいてくれ! ハイダイは より激しく 変化する…… と!」と、更に精進することを宣言した。いつまでもチャレンジ精神を忘れないでいてほしいものである。
手持ちポケモン(特別講師時)
水も集えば 槌となる! その威力 試してみるかい!?
- ペリッパー ♀:Lv.80
- ミガルーサ ♂:Lv.80
- ブロスター ♂:Lv.80
- オーダイル ♂:Lv.80
- ウミトリオ ♂:Lv.80
- ケケンカニ ♂:Lv.81(テラスタイプ:みず)
ブルーベリー学園に特別講師として招待し、主人公とバトルする際の手持ち。
ペリッパーが一番手となり、新たにオーダイルが加わる。
このオーダイルは
隠れ特性『
ちからずく』の個体であり、技も「
じしん」以外がすべて対象。思わぬ火力に面食らわぬように。
ブロスターもいまいち仮想敵が不明だった「りゅうのはどう」にかわり「
ふぶき」を習得している。
それとミガルーサの「アクアカッター」がオモダカの手持ちから外れたことで差別化を気にする必要がなくなったのか「アクアブレイク」に置き換わる。
勝利時の報酬は激辛料理人らしく「ひでん:からスパイス」3つ。交換ではミガルーサを”放流”する。
貰えるミガルーサは証持ちで、つけると「ハイダイのミガルーサ」になる。
特殊会話はカエデ、コルサ、アオキ、リップ、ジニア、サワロと発生する。
その他の媒体において
第55話で初登場。
テラスタル研修生であるアカデミー生徒とジムリーダーが二人一組で四天王とバトルをする「交流戦」において、
サンゴ(
偽名:
サンドウィッチ)と組んでアオキと対戦。
しかし結果は、サンゴの
オニゴーリが「
じばく」を繰り出したために、バトルコートに出ていたポケモン達が全員ひんしになったことにより彼女(及びハイダイ)の負けとなった。
2024年発売の『ステラミラクル』にて、サポートカードとしてハイダイが収録されている。
その性能はというと
自分の手札を2枚選び、好きな順番に入れ替えて、山札の下にもどす。その後、山札を4枚引く。(自分の手札を2枚もどせないなら、このカードは使えない。)
というもの。
ドロー系のサポートでは手札を全て捨てて大量ドローする「博士の研究」や、自分の手札を全て山札に戻して入れ替えつつ相手の手札にも干渉する事故狙い札の「
ナンジャモ」に単純なカードパワーで劣りがちだが、手札をある程度キープしてドローできるという特有のメリットがあるのでハイダイも中々に優秀と言える。
しかしハイダイの最大の特徴は他にあり、それは同パックに収録された特性「したごしらえ」を持つミガルーサとケケンカニの存在。
特性「したごしらえ」は「自分のトラッシュにある『ハイダイ』の枚数ぶん、このポケモンがワザを使うための無色エネルギーは少なくなる」という効果で、つまりトラッシュにハイダイを溜めれば溜めるほど、より省エネで強力なワザを使えるようになるのである。
発売後はこれらのカードと組み合わせることで、出来るだけ速くハイダイをトラッシュに送って序盤から畳みかけていく【ハイダイ】がデッキテーマとして確立されている。
なお「パーフェクトミキサー」やイキリンコex等で雑に纏めてハイダイをトラッシュするのが主な戦術なので、肝心のサポートとしての役割はあまり果たせていないのがツッコミどころ。ハイダイが可哀想
ハイダイを捨てるのが遅いと相手に先手を許す、ハイダイが複数枚サイド落ちすると事故を起こす等の欠点があるため中堅程の強さで留まっているが、exポケモンを使わずに強力なワザを連発するロマンがあるので、初心者にもオススメできるデッキである。高価な汎用カードが殆ど要らないし
余談
- 名前の由来は中国語で昆布を意味する「海帯」。
- みずタイプ使いのジムリーダーとしてはハイダイは歴代通算8人目で、男性としては『BW2』のシズイ以来4世代10年ぶり6人目。
- 「男性のみずタイプ使いの料理人」というキャラ付けは『XY』の四天王ズミという前例があり、共にブロスターを手持ちにしている点や、甲殻類モチーフのポケモンをエースとしているという共通点もある。
- 本来のジムチャレンジの内容はついぞ明かされないが、カラフジム前のモブ女性によれば難しいんだとか。
- ビジュアル的に凄まじく似合いそうなヘイラッシャは終始パーティに入れていない。
道中4番手で戦うポケモンとしては確かに場違いなスペックだが、強化された視察や特別講師の際も使ってこないことを残念がるプレイヤーは多い。セリフにも「ヘイ ラッシャイ」なんてあるし。なおヘイラッシャ含め、今作のヌシポケモン達はネタバレに配慮したのか殆どのトレーナーが使用せず、唯一の例外としてミミズズのみネモが繰り出してくる。
- 昨今の"ポケモン"において、「中華」というリアル特有の名詞がゲーム内で出てくるのは珍しい。メタ視点で見ると中華圏をモチーフにした地方が未登場である為の措置と言えそうである。
また同じ『SV』内には中華(というより中華圏の文化)がモチーフの一つと思しきこいつらがいる。
- 彼の弟子である「ミズキ」だが、主人公を「お子様」と舐めて八つ当たり気味に勝負を仕掛けて負ける上に、負けても本人は謝罪せず、彼の不始末は師匠のハイダイが詫びる(競りの前で気が立っていたとの事)ということであまりいい印象がない。皆に慕われており人格者であるハイダイの弟子にしては問題児でそのせいでハイダイの教育力が疑問視されていたが、後にカエデも弟子とわかりその辺りは払拭された。
同名のシンオウにいるボックス管理人は当然だが関係無い。
追記・修正はかけがえのないものを見つけてからお願いします。
- 野花のイベントの存在初めて知った そんなのあったんだ -- 名無しさん (2024-12-06 22:11:29)
- テラスタル前のセリフで使うポーズ、すしざんまいのポーズだよね -- 名無しさん (2024-12-06 22:33:11)
- これってスカバイ項目からの分割? 別に反対はしないけど、もと記事に書いてあったこと、引っ越したにしても記載が雑になってる気がする -- 名無しさん (2024-12-06 23:31:42)
- 手持ちの説明とか、引用元はもっと読みやすかったけど、だいぶ「~だが」形で文章つらつら繋げすぎて言いたいことよく分からず文章がグチャグチャになってる 分割するなら分割元に忠実にするかせめて改善するかにしてほしい、劣化はイカンと思います -- 名無しさん (2024-12-06 23:37:51)
- むしろ別物として作ったつもりなので改善と言われてもどうすればいいかわからない、というのが正直な思いですね。劣化とおっしゃるのであればぜひ追記修正をお願いします。その為のwikiですので。 -- 項目作成者 (2024-12-06 23:43:16)
- 分割項目って事前相談必須だけど元記事のコメント欄でした形跡がないね -- 名無しさん (2024-12-07 01:09:52)
- せっかくポケカの話があるのにミキサーにぶちこまれてトラッシュ送りにされるネタは無いのか -- 名無しさん (2024-12-07 08:58:26)
- すっごい細かい話なんだが『かたやぶりを活かせる技を覚えていない』って記述に違和感がある。かたやぶりって相手の特性に依存する特性だからこちらの技が活かせる活かせないにはあまり関係無い気がするんですけど… -- 名無しさん (2024-12-07 09:02:19)
- 最初見た時錦鯉の長谷川さんに見えた -- 名無しさん (2024-12-07 11:56:08)
- ポケカのしたごしらえも悪くないんだがもっとお手軽な条件で高火力出せるマリルリがいるのがな……(マリルリも別に環境じゃないけど) -- 名無しさん (2024-12-07 13:15:29)
- ↑6 スカバイのハイダイの記載をあなたが消してるんですが、別物として作ったつもりなんですか? 加えて、消されたスカバイのほうに「総じて水タイプの十八番、安定性を生かした堅実な勝負を仕掛けてくる。」っていうほとんど全く同じ記載があるんですが…… -- 名無しさん (2024-12-07 14:08:59)
- 別物として作ったならなんで親記事のほうの記載を勝手に消した? 元の記載を尊重しないのはなおさらたちが悪い -- 名無しさん (2024-12-07 14:18:15)
- ↑以前ライム(ポケモン)を作成した際に、私ではない方がポケットモンスター スカーレット・バイオレットから関連した記述を消し、そのことで特にあれこれ言われた形跡を見つけられなかったので、「そういうのやっていいのか」と判断した次第です。とはいえ確かに褒められたものでないですね。申し訳ありません。 -- 項目作成者 (2024-12-07 17:26:50)
- ウルハラコン入りを逃した敗北者 -- 名無しさん (2024-12-07 21:55:19)
- このオッちゃんは好きなんだが、住んでる街が砂嵐ビュンビュン吹いてきて住みにくそうだよなぁ…ってなる -- 名無しさん (2024-12-08 15:21:09)
- 割とクセ強すぎるSV集団の中では割と全うな「酸いも甘いも知り尽くした大人」としてクラベル校長と二分するくらい好きなキャラ。オモダカも彼に関しては打算抜きに評価してる -- 名無しさん (2024-12-08 15:38:25)
- ↑憧れのトレーナーは?みたいな質問でこの人あげたわ。 -- 名無しさん (2025-04-19 22:45:16)
最終更新:2025年04月22日 19:21