イッカネズミ

登録日:2022/12/02 Fri 12:47:28
更新日:2024/04/29 Mon 15:51:17
所要時間:約 5 分で読めます





いつの間にか 子どもが 増えていた。 家族のように 暮らすが 3匹の 関係は 解明されていない。


いつの間にか 2匹の 子どもが 増えていた。 家族のようにも 見えるが 真相は わからない。



イッカネズミとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの一種?である。



■データ


全国図鑑№:946
分類:ファミリーポケモン
英語名:Maushold
高さ:0.3m
重さ:2.3kg
タマゴグループ:陸上/妖精
性別比率:性別不明

タイプ:ノーマル

特性:フレンドガード(自分以外の味方ポケモンが攻撃技で受けるダメージが3/4倍になる)
   ほおぶくろ(きのみを食べたとき、きのみ本来の効果に加えて、最大HPの1/3だけHPが回復する)
隠れ特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)

種族値
HP:74
攻撃:75
防御:70
特攻:65
特防:75
素早さ:111

合計:470

努力値:素早さ+2

進化:ワッカネズミ→イッカネズミ(後述)



■概要


スカーレット・バイオレット』で初登場したポケモン。
進化前のワッカネズミは2匹のネズミのような見た目で、その姿はポケモン……というよりはサンリオシルバニアファミリーの住人や、ミッフィーに出てくるキャラクターのよう。知らない人が見たらポケモンではない別のキャラクターに見えてしまうかもしれない。
2匹の姿は微妙に体毛の配色が異なり、右側の個体はシャツを着たような、左側の個体はパンツをはいているような配色になっている。
あまり表情は変えないが、喜んだり怒ったりした時にはちゃんとそれなりの反応を示す。
とても仲良しで、食事を分け合ったり息の合った連携で巣作りしたり戦ったりする。

イッカネズミに進化すると、子供が増えさながら家族のようになる。なお今までのワッカネズミの容姿はそのまま。
子ネズミが親ネズミの尻尾をリードのように掴んでトコトコ着いていく姿は非常に可愛らしく、よりサンリオやシルバニアファミリーの住人っぽくなった。
……だが、実は本当に血の繋がった家族なのかは不明らしい。そのくせスイリョクタウンのヤンキーカップルはラブラブと判断している。なにそれこわい

タイレーツ等と同様複数で1匹のユニットとして扱われ、家族故それぞれの個体の性別が異なるせいか、性別不明に設定されている。但し遺伝技はちゃんとある。


■ゲームでのイッカネズミ


進化前のワッカネズミが各地に野生で出現する。ぴょこぴょこ動く様子が可愛い。
だが滅多に表れず、ノーマルタイプゆえに料理で出現確率を上げると他のノーマルポケモンが湧き出る可能性が高いのも難点。
ちなみにポケモンリーグ前の道は結構出てくるのでオススメ。

そしてイッカネズミへの進化方法だが、これが結構特殊。それは…




レベル25以上でバトル終了後にランダムで進化する。



というもの。
条件が満たされれば、ワッカネズミがバトルに参加した場合はいつも通りなので進化キャンセルできるが、バトルに参加していなかった場合には、演出無しでいつの間にか進化している
演出が無いので進化キャンセルはできないが、他のイベント起因の進化と同じく「かわらずのいし」で抑止できる。

進化すると特性「ものひろい」を失ってしまうため、ものひろい要員として使いたい場合はこの仕様に注意が必要。
正直他のポケモンで代用した方が精神的に安定できる。

また、進化後は基本的に子供が2匹の「4ひきかぞく」というフォルムに変化するが、約4%の確率で子供が1匹の「3ひきかぞく」になることがある。*1
なお、どちらの場合でも性能は変わらない。

トレーナーではキタカミ鬼面衆のムネチカが使用。レベルは75で、個体は「3びきかぞく」であり、隠れ特性「テクニシャン」を持つ。

■対戦でのイッカネズミ


ノーマル単タイプなので弱点かくとうタイプのみ。
ステータスは素早さは111と上位クラスだがそれ以外は総じて低め。だが専用技を2つ持っている。

1つは「ネズミざん」
これは威力20・命中90のノーマル物理技で、最大10回の連続攻撃が可能。




最大10回の連続攻撃が可能である




大事なことなので2回言いました。
連続技は今まで最大5回だった所、優にその倍は攻撃出るのは衝撃的である。
10回全部命中すれば威力200となり、「がんじょうみがわりきあいのタスキを貫通するうえに瀕死にならないじばくをほぼ毎ターン打てる」というぶっ壊れ技になる。ノーマルテラスタルや隠れ特性「テクニシャン」で威力を更に上げることで最大火力600を叩き出す。
そのため、本来ノーマル技が半減であるはがねタイプ相手でもこれでゴリ押せるレベル。物理耐久お化けのクレベースですら半分以上持っていくほど。

この技は毎回ランダムに攻撃回数が変化するのではなく、攻撃するごとに命中判定が行われ、外れたら終了するシステム。
そのため「こうかくレンズ」を持たせる等して命中率を上げてやればほぼ毎回高威力のダメージを与えられる*2
勿論急所に当たることもあるし、おうじゃのしるしの判定も毎回ある。
なお、「いかさまダイス」を持たせた場合は他の連続技と同じような仕様に変わり、初撃だけ命中判定を行ったあとに攻撃回数がランダムで4〜10回に変化するようになる。
ちなみに命中補正がない状態の威力の期待値は117だが、こうかくレンズを持たせると威力の期待値は189になる。こだわりハチマキを持たせるより効果が高いことは覚えておくと良い。

なおこの技は斬撃技に設定されている。ねずみ算ならぬねずみ……?


勿論弱点も存在し、接触技であるため特性「さめはだ」や道具「ゴツゴツメット」のダメージが嵩みやすいことと、火力源が完全にノーマル技の「ネズミざん」頼りなためゴーストで非常に止まりやすいこと等が挙げられる。強いて言うならすりかえを覚えているのでねらいのまとを押しつけて突破することぐらいか。ただ、この方法だと当然「ネズミざん」のHit数が安定しなくなるわけで……。

また、持ち物がほぼこうかくレンズに固定されるため耐久面の補強となる「きあいのタスキ」を持たせられず、元々素早い方ではあるもののこだわりスカーフ持ちに上から殴られると非常に脆い。90%×10を当てる自信があるならこちらもスカーフを持てないこともないが、火力が非常に不安定になる上におかたづけを使えなくなるのも痛い。
持ち物をこうかくレンズ以外にしたいなら命中率上昇の積み技と「バトンタッチ」を覚えたポケモンも一緒に使いたいところ。
なお、メインシナリオなどアイテムを使える状況であればヨクアタールで破壊兵器と化す。


もう1つの専用技は「おかたづけ」*3
こちらは両方の場の設置技(まきびし・どくびし・ステルスロック・みがわり・ねばねばネット)を解除して攻撃と素早さを1段階上げる変化技。
要するに「りゅうのまい」の上位技ともいうべき強力な変化技で、前述のネズミざんをぶっ放す際のサポートになる。
ちなみに何も設置されてなくても発動できるが、自身の「みがわり」や相手フィールドの「ステルスロック」まで片付けてしまうためそういった戦法との相性は悪い。


基本ネズミざん一辺倒の戦法になるもののサブウェポンも豊富で、「タネマシンガン」「くさわけ」「かみつく」「とんぼがえり」「じゃれつく」「けたぐり」「ローキック」「つばめがえし」「いかりのまえば」「ふくろだたき」等を覚える。

補助技も「つぶらなひとみ」「アンコール」「ちょうはつ」「でんじは」「みがわり」「すりかえ」「バトンタッチ」など豊富に覚える。

因みにシングルバトルだと「ネズミざん」のアタッカー型のインパクトが強いのだが、
味方の耐久力を補強する特性「フレンドガード」に加えて、「このゆびとまれ」「おさきにどうぞ」「てだすけ」「フェイント」「ふくろだたき」等の味方のサポートや相手の妨害にも長けており、ダブルバトル適性も非常に高い。
主な相方はコノヨザル。「ふくろだたき」を隣に叩き込み、「ふんどのこぶし」の威力を一気に上げて殴りかかってくる。毎度おなじみマッチポンプ


■アニメでのイッカネズミ

ポケットモンスター(アニメ第8シリーズ)』38話に4ひきかぞくが登場。
嵐に遭遇してか弱っていたうえに左個体と子供たちが洞窟内に閉じ込められ、右個体が助けを呼ぶ途中でブレイブアサギ号の前で倒れていた所をリコミブリムが察した事でリコとモリーに発見される。
当初は1匹しかいなかった事やモリーが治療に専念していた事に加えて38話のサブタイトルが「SOSはワッカネズミから?」というメタ要素まであった為にワッカネズミだと思われていた(図鑑説明もリコが「ワッカネズミのこと教えて」と言った為にワッカネズミの説明になっていた)。
応急処置された直後にリコとモリーを片割れと子供達が閉じ込められた洞窟へと案内し、ニャオハと共に地面を掘って入口を少し広げてリコが左個体を救出することに成功した。
しかし右個体は無理をしたことで子供達がいる奥へとリコを案内する途中で倒れてしまい、発見した子供達と共に更に衰弱してしまったが、ミブリムが自力で「いやしのはどう」を修得した事で回復し、落盤で塞がれた洞窟を掘ってリコ達と共に脱出した。

その後は洞窟が落盤で塞がったこともあってかブレイブアサギ号に住み着く事となる。
またゲーム版と異なり口を開けても眉間にしわができることはなく、飛び跳ねずに歩いて移動するためより可愛さが増している。

WEBアニメ『放課後のブレス』では第4話に4ひきかぞくが登場し、トレーナーと思われる家族とピクニックをしていた。


■余談

  • キャラデザ担当は水谷恵氏。同氏は同世代のデカヌチャンほか、過去には『剣盾』の主人公なども担当している。


  • その容姿から可愛い系ポケモンとして人気がある一方、その何を考えているかわからない無表情や特殊な進化条件から恐怖を感じるプレイヤーも少なくない。今更そんなポケモンは珍しくもないが。口を開けた姿が「怖い」という印象を受ける人も多い模様。でもチコちゃんが言う「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言っているみたいだと思って見るとそれもまた可愛い。

  • 進化前が「マイペース」だったのに、子供ができた瞬間に「テクニシャン」に変わることに何かしら大人の事情を感じ取る人もいるとかいないとか。

  • グラフィックの都合なのか仕様か、あるいはバグなのかは不明だが、なぜか3匹家族になると、全員の目から光が消える。
    ……というのはガセ、厳密には誤解。今作では時間帯や位置などによってハイライトの表現が変化する仕様なので、3匹家族でもハイライトがあったり、4匹家族でもハイライトなしになったりすることもある。とあるユーザーが3匹家族と4匹家族を並べたスクリーンショットを投稿した際、たまたま前者がハイライトのないものになっていたことからこのような説が流布したと思われる。



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最終更新:2024年04月29日 15:51

*1 テラレイドバトルで出現するイッカネズミは3ひき確定。

*2 素の状態で10回命中する確率は約34.9%だが、こうかくレンズを持たせた場合約90.4%まで跳ね上がる。

*3 その後のアップデートでオオタチとチラチーノも習得