劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕

登録日:2009/06/07(日) 00:21:50
更新日:2019/05/15 Wed 00:38:37
所要時間:約 8 分で読めます





命を賭けて、

かかってこい!!








1999年7月に公開されたポケットモンスターのアニメ映画。ポケモン映画第二作。
歴代で一番スケールがデカイ作品。
同時上映は「ピカチュウたんけんたい」

『他者との共生』『行き過ぎた個人主義の功罪』といったテーマが盛り込まれているが、
子どもを意識してアクションシーンを全面的に押し出した結果、それが飲み込まれる形になってしまった。

が、疾走感溢れるアクションシーンは素晴らしく、後味のいい作品に仕上がった。


海のシーンが美しいことも本作の特徴。
全編に渡って海が描かれ、ラストでは壮大なことになっている。
彩色方式がデジタルになったため気付かれにくいが、
驚くべきことに作画のほとんどは手書きで行われている。この点においても評価が高い。

劇中に登場する古代のミュウのカードをパンフレットにつけるなど様々な商業戦略が行われた結果、
興行収入53億円記録し、1999年邦画興行成績第1位を達成した。
また、文化庁メディア芸術祭マルチメディア部門でも入賞している。


◆ストーリー


オレンジ諸島を巡るサトシ一行。
しかし航海の途中に嵐に巻き込まれてしまい、オレンジ諸島の最果ての島「アーシア島」に辿り着く。

島はちょうど年に一度の祭りの時期で、久しぶりの来訪者であるサトシ達は歓迎を受ける。
時を同じくして、ポケモンコレクターのジラルダンが“伝説の3匹”の一体であるファイヤーの捕獲に成功する。
それを察知したサンダーとフリーザーも動きだすが、ジラルダンの本当の目的は別にあった……。


◆主な登場人物


サトシ
(CV:松本梨香)
ご存じ主人公。
アーシア島の伝承にある“あやつり人(=ポケモントレーナー)”として、祭りの儀式に参加することになる。

カスミ
(CV:飯塚雅弓)
俺たちのマーメイド。

ケンジ
(CV:関智一)
旅に同行しているポケモンウォッチャー。
え?こんな奴いたかだって?
そんなこと言っちゃいけません。
ファイヤー・サンダーの救出時に水素爆発の化学式を披露する。

ロケット団
ムサシ(CV:林原めぐみ)
コジロウ(CV:三木眞一郎)
ニャース(CV:犬山犬子)
のいつもの3人組。
本作で一番輝いている人達。
これまでの悪役としての活躍とは一転し、終盤においてまるで劇場版某ガキ大将ばりにサトシを漢気全開でサポートする。
彼らがいなければ世界は滅亡していたと言っても過言ではない。

フルーラ
(CV:平松晶子)
本作のヒロイン。
歴代劇場版ヒロインの中でも特に可愛いと評判な娘。
アーシア島での祭りを司る一族の末裔で、この度の儀式で巫女を務める。
初対面のサトシに歓迎の証としてキスした。
彼女の笛の音階はルギアの鳴き声を模しており、世界を救う鍵となる。後の劇場版21作目でも重要な場面で流れる。
余談だが中の人は後のAG編で一時的にムサシの声を演じている。

オーキド博士
(CV:石塚運昇)
ご存じポケモン研究の権威。
世界各地で起こっている異常気象について簡潔に説明してくれる。

ハナコ
(CV:豊島まさみ)
サトシの母。
オーキド博士に同行し、ラストではサトシに「一人の母親」としてある言葉をかける。

タケシ
(CV:上田祐司)
ぱっとしない元ジムr(ry
オレンジ諸島編ではウチキド博士の助手になっているため旅に同行しておらず、映るのは一瞬。

ジラルダン
(CV:鹿賀丈史)
本作の悪役。ポケモンコレクター。
別に"ゴミ箱ポイポイのポイよッ!!"とか"いいですとも!"とか言ったりはしない。
伝説の3匹を捕獲しようとするが、本当の目的は“海の神”ルギアを捕獲すること。
その過程でファイヤーとサンダーを捕獲した結果、気象のバランスを崩して世界滅亡の危機を呼び込んだ。
後の劇場版5作目にもチラッと登場。


◆主な登場ポケモン


ピカチュウ
(CV:大谷育江)
我らがマスコット。
世界の危機を救うため、サトシと共に奮闘する。

トゲピー
(CV:こおろぎさとみ)
チョッゲッp(ry

マリル
(CV:かないみか)
ケンジの手持ち。
こちらも可愛い。

ヤドキング
(CV:浜田雅功)
アーシア島伝説の生き証人。
他の個体と比べて知能が非常に発達しており、人語で喋る。
サトシ達に世界を救う方法を教えた。
台詞のほとんどは「困ったなぁ」である。

全世界のポケモン
世界のバランスが崩れたことを察知し、海と空のポケモンはアーシア島に、
陸のポケモンは最寄りのアーシア島に一番近い場所に集結する。

ファイヤー
(CV:愛河里花子)
「火の島」に住む“火の神”
このファイヤー含むアーシア島にのみ住む三匹は極めて特殊な個体で、
サイズも通常の同種より一回り大きく、何よりパワーも段違いである。
ジラルダンに最初に捕らえられる。
後に救出されるが、サンダーとフリーザーと共に三つ巴の戦いをすることに……。

サンダー
(CV:小西克幸)
「雷の島」に住む“雷の神”
ファイヤーが捕獲されたのをいいことに「火の島」を侵略しようとするが、
待ち伏せしていたジラルダンに捕らえられる。

フリーザー
(CV:冬馬由美)
「氷の島」に住む“氷の神”
唯一捕獲を免れるが、三つ巴の戦いになった際に近海の海を全て凍らせるなど一番迷惑なことをしてくれる。
そして最後に出てきたのに1番最初にやられた不遇な子。

ルギア
(CV:山寺宏一)
幻のポケモンX。「世界が滅亡の危機に瀕した時に現れる」とアーシア島の伝承で語られている“海の神”
ファイヤー、サンダー、フリーザーの三つ巴の戦いによって世界のバランスが崩れたことを察知し、海洋深層の底から復活。
“伝説の3匹”を相手に互角に渡り合うなど強大な力を持ち(空中・水中での高機動力、生体バリアー、ルギアビーム等)、人語を解して対話することもできる。

ヤマちゃん、ミュウに引き続いての幻のポケモンである。


ジラルダンの攻撃により戦闘不能に陥るが、フルーラの笛の音を聴いたことで復活。
異常気象の原因の海流を元に戻し、再び海底で眠りについた。



主題歌は安室奈美恵の『toi et moi』

余談だが、この曲の作詞作曲は某T.Kであり、
映画宣伝の番組にてコメントをしていたのも遠い過去の話である。

脚本の首藤剛志氏によれば『toi et moi』は元々は主題歌の予定ではなかった。
当初はフルーラの笛の音に監督の湯山邦彦氏が作詞をし、フルーラ役の平松晶子氏が歌った『はてしない世界』がEDになる予定だったという。
そのため上映中に流れた『toi et moi』を聞いて首藤氏はたいへん驚いたという。

首藤氏は『toi et moi』を「何を言いたいのか分からない聞き取りにくい歌詞と、
うんざりするほど聞きなれたオリジナリティのないポップ調の曲が、まるで作品内容にあっていない。前作の「風といっしょに」がよかっただけに、残念だ」とコラムで言及している。

余談であるが、英語版の主題歌はドナ・サマーの『The Power of One』と(ジョジョ3部で一部筋に有名な)アル・ヤンコビックの『Polkamon』である。
『Polkamon』はポルカに乗せてポケモンの名前を歌う内容であり、英語版の『ポケモンいえるかな?』とも言える。



『命を賭けて、かかってこい!!』

上述のキャッチフレーズは、発表当初の『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモンX 爆誕』の時のもの。
だが実際はそんな展開にはならず、ルギアも思いっきり味方のポケモンだった。
どころか劇中でもそんな発言はなかった。

(後にポケダンシリーズ内で使用された)。





「どうして助けてくれるの?」

「一緒に住んでいるから壊してはいけない……相手の世界を」


「世界滅亡の危機に正義も無い」
「目指すは泥棒ができる平和な世界!」


「サトシがいなくなったら、サトシの世界はもうないの!私の息子はもういないの…!あなたがいるから、世界はあるの!」








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