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*ガーディアンリコール ~守護獣召喚~ 【がーでぃあんりこーる ~しゅごじゅうしょうかん~】 |ジャンル|SRPG|~| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|エクシング|~| |開発元|アグミックス|~| |発売日|1998年10月1日|~| |定価|6,800円|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -PC98で発売され、Winにも移植された同名アダルトゲーム((アダルト要素は希薄で、攻略ムックでも「どうせならPSで出せばよかったかも」と語られている。))のCS移植版。 --ほぼ別物と呼べるほどに各要素が強化され、移植というよりはリメイクに近い。 **システム -一般的なSRPGのものを踏襲しており、ジャンル経験者ならば比較的早く馴染める。 --ただし、独特なシステムがいくつかある。それに戸惑うこともあるかもしれない。 ***トワイス・デュエル・システム(TDS) -プレイヤーの自由に動かせるが戦闘力の無い「マスター」と、マスターによって召喚される「守護獣」という二種類のユニットが存在し、それを使って戦闘を進めていく。 -要するにペルソナやスタンド。PC98版のムックでも「ぶっちゃけ、スタンドです」と語られている。 -守護獣には間接的な命令しか出来ないため、最初は思うように敵を攻撃できなくてイライラさせられることも…。 --オプションメニューにあるチュートリアル「守護獣戦術指南」を見ておくことをおすすめする。 ***属性 -各ユニットは属性を持ち、その相性が戦闘に大きく影響する。 -マスターはすべて「主」属性となり、全属性に弱い。額面の倍以上のダメージを受けることもあるので、攻撃されたらまず助からないと思ったほうがいい。 -「聖」以外すべての属性を圧倒する「冥」属性が非常に強い。しかも敵側にはゴロゴロいる。味方では二人だけなのに…。 -また、ラスボス専用の属性「皇」は、''全属性に対して絶対的なアドバンテージを得る''。ほとんどチートである。 --まあ、真正面からやりあわなければかなり楽に勝ててしまう相手なのだが…。 ***特性 -各守護獣が持つ能力。直線で移動できて地形差のない相手に突撃する「猛牛」や、攻撃に催眠効果を持たせる「蛇乙女」などがある。 --これも敵守護獣が優遇されている。特に反撃を100%確実に封じる「忍者((正確には、反撃フェイズをスキップしてしまう。反撃と攻撃を入れ換える「軍師」の特性以外対処法がない。))」やダメージを大幅に減らす「多頭龍」は脅威の一言。 ---ちなみに、多頭龍を持つ「白虎」は、回避率と命中率を大幅に上げる「仔猫」という特性も持っている。 ***超力 -要するに精神コマンド。1ターン攻撃対象にならない「陰影」やダメージを減らす「岩楯」などがある。 -オリジナル版にあった、属性を変化させる超力はすべてカットされた。ボス以外では使い道のないものだし、無くても困りはしないが。 -基本的に味方専用で、敵が使ってくる場面は少ない。 --なのに、強力な超力を持つ敵もいる。使わないのに。 **ストーリー -列島大地震によって壊滅的打撃を受けた日本を舞台に、謎のテロ組織「荏狗覇菟(エグバド)」とそれに立ち向かう守護獣使いの戦いが描かれる。 -「天の章」「地の章」のどちらかを選んでスタートし、その後合流して物語が進んでいく。 --天地どちらで始めても、インターミッションで自由に行き来できる。交互に進めるのがオススメ。 **過去作との繋がり -CS版ではよくわからないが、PC98時代にリリースされた作品とも繋がりがあったりする。 -隠しキャラ「武神(たけがみ)」は、元は「クィーン・オブ・デュエリスト外伝」のボスキャラ。PC版では二周目で仲間になったが、今回は装備品を集めることで行ける隠しステージをクリアすると加入する。 --ただしその条件を満たすのは困難。装備品入手には、TDSの都合上「敵の攻撃をかいくぐって、倒さないように接近する」というのが難しい本作において「敵と会話した後で倒す」という厳しい条件が付加されている。 --しかもそのステージがキツい。武神の守護獣「護法童子」は非常に強力で、非常に頑健な「ポチ」や体力の高い「メール」でさえ一撃で倒されることがあるほど。真正面から戦うのはほぼ不可能なので、脇道から伏兵を進ませて武神自身を攻撃するしかない。 --やっとこさ加入すると、なんとまさかのレベル1。しかも直後にイベントでパーティが分割され、初期状態のまま敵幹部と戦うことに。 --その上イベントでは空気。エンディングにも出ない。唯一の男性キャラなのに。 -途中から味方となる「仁 瞳」は「クィーン・オブ・デュエリスト」で主人公を務めた「松田 美由紀」の実の娘。 --彼女が荏狗覇菟を離反する最初のきっかけは、母と同じ名前の「天城 美由紀」の存在が大きい。 -荏狗覇菟ならぬ「エグバード」という組織が、いくつかの作品に登場している。 **難点 -とにかくTDSを覚えるまでが面倒。そして覚えきってしまうと単調。 --思考「私を守護せよ」は敵ユニットとマスターの距離で行動を判断するため、その基準さえわかればかなり自由に守護獣を操れる。 -調整不足なのか、詰めの甘い難度。 --属性や特性で敵が優遇されている分、初期能力値は味方の方が断然上。しかし数の上では…という感じで各バランスがよくない。結果的に中程度の難度に落ち着くのだが。 --その他、まったく見当違いの場所に敵増援が出たり普通の雑魚の中に無駄に厄介なのがいたりもする。 -一部に辻褄の合わない部分が出てくる。 --優子がポチを召喚するムービーでは雪がないし、シナリオ上でも微妙に会話がかみ合わなかったり。 --また、オリジナルのお風呂イベントを削っているために突然風呂上りのシーンになる。 **評価点 -オリジナル版での欠点がかなり改善されている。特に、マスター移動後に守護獣への思考を決定できるようになったのが便利。また、シナリオ中に自由に守護獣を召喚したり送還したりできるようになった。 --オリジナルでは、一度送還してしまうと同じシナリオ内では再召喚出来なかった。 -シナリオにも多くの変更点が見られる。 --たとえば、序盤で敵に襲撃されるシーン。オリジナルでは「協力しないなら捨てて行く」という感じだったが、本作では「二人でなら勝てる、力を貸して」と頼む形になっている。 --他にも、各キャラの行動の整合性が調整されて人間関係がわかりやすくなった。 -ビジュアルなども大幅強化。もはや別のゲームレベル。 --PC版では一枚絵だったシーンがムービー化されている他、画面構成やユニットアイコンも変更されている。 -実は百合ゲーとしても評価されていたりする。仲間内で百合カップルが成立しているのだ。 --ラスト付近で「家族になろう」と実質的なプロポーズをし、エピローグでは二人で新たな生活を始めている。 **総評 -クソゲーと呼ぶほど酷い部分はないが、絶賛するほど面白くもない。まさに(いい意味でも悪い意味でも)凡作という評価がしっくりくる。 -システムにせよキャラにせよ、「もう少し…」という部分が多いのが残念。
*ガーディアンリコール ~守護獣召喚~ 【がーでぃあんりこーる ~しゅごじゅうしょうかん~】 |ジャンル|SRPG|~| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|エクシング|~| |開発元|アグミックス|~| |発売日|1998年10月1日|~| |定価|6,800円|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -PC98で発売され、Winにも移植された同名アダルトゲーム((アダルト要素は希薄で、攻略ムックでも「どうせならPSで出せばよかったかも」と語られている。))のCS移植版。 --ほぼ別物と呼べるほどに各要素が強化され、移植というよりはリメイクに近い。 **システム -一般的なSRPGのものを踏襲しており、ジャンル経験者ならば比較的早く馴染める。 --ただし、独特なシステムがいくつかある。それに戸惑うこともあるかもしれない。 ***トワイス・デュエル・システム(TDS) -プレイヤーの自由に動かせるが戦闘力の無い「マスター」と、マスターによって召喚される「守護獣」という二種類のユニットが存在し、それを使って戦闘を進めていく。 -要するにペルソナやスタンド。PC98版のムックでも「ぶっちゃけ、スタンドです」と語られている。 -守護獣には間接的な命令しか出来ないため、最初は思うように敵を攻撃できなくてイライラさせられることも…。 --オプションメニューにあるチュートリアル「守護獣戦術指南」を見ておくことをおすすめする。 ***属性 -各ユニットは属性を持ち、その相性が戦闘に大きく影響する。 -マスターはすべて「主」属性となり、全属性に弱い。額面の倍以上のダメージを受けることもあるので、攻撃されたらまず助からないと思ったほうがいい。 -「聖」以外すべての属性を圧倒する「冥」属性が非常に強い。しかも敵側にはゴロゴロいる。味方では二人だけなのに…。 -また、ラスボス専用の属性「皇」は、''全属性に対して絶対的なアドバンテージを得る''。ほとんどチートである。 --まあ、真正面からやりあわなければかなり楽に勝ててしまう相手なのだが…。 ***特性 -各守護獣が持つ能力。直線で移動できて地形差のない相手に突撃する「猛牛」や、攻撃に催眠効果を持たせる「蛇乙女」などがある。 --これも敵守護獣が優遇されている。特に反撃を100%確実に封じる「忍者((正確には、反撃フェイズをスキップしてしまう。反撃と攻撃を入れ換える「軍師」の特性以外対処法がない。))」やダメージを大幅に減らす「多頭龍」は脅威の一言。 ---ちなみに、多頭龍を持つ「白虎」は、回避率と命中率を大幅に上げる「仔猫」という特性も持っている。 ***超力 -要するに精神コマンド。1ターン攻撃対象にならない「陰影」やダメージを減らす「岩楯」などがある。 -オリジナル版にあった、属性を変化させる超力はすべてカットされた。ボス以外では使い道のないものだし、無くても困りはしないが。 -基本的に味方専用で、敵が使ってくる場面は少ない。 --なのに、強力な超力を持つ敵もいる。使わないのに。 **ストーリー -列島大地震によって壊滅的打撃を受けた日本を舞台に、謎のテロ組織「荏狗覇菟(エグバド)」とそれに立ち向かう守護獣使いの戦いが描かれる。 -「天の章」「地の章」のどちらかを選んでスタートし、その後合流して物語が進んでいく。 --天地どちらで始めても、インターミッションで自由に行き来できる。交互に進めるのがオススメ。 **過去作との繋がり -CS版ではよくわからないが、PC98時代にリリースされた作品とも繋がりがあったりする。 -隠しキャラ「武神(たけがみ)」は、元は「クィーン・オブ・デュエリスト外伝」のボスキャラ。PC版では二周目で仲間になったが、今回は装備品を集めることで行ける隠しステージをクリアすると加入する。 --ただしその条件を満たすのは困難。装備品入手には、TDSの都合上「敵の攻撃をかいくぐって、倒さないように接近する」というのが難しい本作において「敵と会話した後で倒す」という厳しい条件が付加されている。 --しかもそのステージがキツい。武神の守護獣「護法童子」は非常に強力で、非常に頑健な「ポチ」や体力の高い「メール」でさえ一撃で倒されることがあるほど。真正面から戦うのはほぼ不可能なので、脇道から伏兵を進ませて武神自身を攻撃するしかない。 --やっとこさ加入すると、なんとまさかのレベル1。しかも直後にイベントでパーティが分割され、初期状態のまま敵幹部と戦うことに。 --その上イベントでは空気。エンディングにも出ない。唯一の男性キャラなのに。 -途中から味方となる「仁 瞳」は「クィーン・オブ・デュエリスト」で主人公を務めた「松田 美由紀」の実の娘。 --彼女が荏狗覇菟を離反する最初のきっかけは、母と同じ名前の「天城 美由紀」の存在が大きい。 -荏狗覇菟ならぬ「エグバード」という組織が、いくつかの作品に登場している。 **難点 -ディスクの読み込み時間が非常に長い。 --戦闘アニメーション、場面の移り変わり、メニューの呼び出しなど、至るところで長いロードがあり、非常にテンポが悪くなってしまっている。戦闘アニメの音楽や演出に力が入っているのだが、スムーズに進めるためには戦闘アニメをOFFにせざるを得ない。 -とにかくTDSを覚えるまでが面倒。そして覚えきってしまうと単調。 --思考「私を守護せよ」は敵ユニットとマスターの距離で行動を判断するため、その基準さえわかればかなり自由に守護獣を操れる。 -調整不足なのか、詰めの甘い難度。 --属性や特性で敵が優遇されている分、初期能力値は味方の方が断然上。しかし数の上では…という感じで各バランスがよくない。結果的に中程度の難度に落ち着くのだが。 --その他、まったく見当違いの場所に敵増援が出たり普通の雑魚の中に無駄に厄介なのがいたりもする。 -一部に辻褄の合わない部分が出てくる。 --優子がポチを召喚するムービーでは雪がないし、シナリオ上でも微妙に会話がかみ合わなかったり。 --また、オリジナルのお風呂イベントを削っているために突然風呂上りのシーンになる。 **評価点 -オリジナル版での欠点がかなり改善されている。特に、マスター移動後に守護獣への思考を決定できるようになったのが便利。また、シナリオ中に自由に守護獣を召喚したり送還したりできるようになった。 --オリジナルでは、一度送還してしまうと同じシナリオ内では再召喚出来なかった。 -シナリオにも多くの変更点が見られる。 --たとえば、序盤で敵に襲撃されるシーン。オリジナルでは「協力しないなら捨てて行く」という感じだったが、本作では「二人でなら勝てる、力を貸して」と頼む形になっている。 --他にも、各キャラの行動の整合性が調整されて人間関係がわかりやすくなった。 -ビジュアルなども大幅強化。もはや別のゲームレベル。 --PC版では一枚絵だったシーンがムービー化されている他、画面構成やユニットアイコンも変更されている。 -実は百合ゲーとしても評価されていたりする。仲間内で百合カップルが成立しているのだ。 --ラスト付近で「家族になろう」と実質的なプロポーズをし、エピローグでは二人で新たな生活を始めている。 **総評 -クソゲーと呼ぶほど酷い部分はないが、絶賛するほど面白くもない。まさに(いい意味でも悪い意味でも)凡作という評価がしっくりくる。 -システムにせよキャラにせよ、「もう少し…」という部分が多いのが残念。

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