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*バトルファンタジア 【ばとるふぁんたじあ】 |ジャンル|対戦型格闘ゲーム| |対応機種|アーケード(Taito Type X2)| |開発元|アークシステムワークス| |販売元|タイトー| |稼働開始日|2007年| |ポイント|「初心者にも遊べるように設計された格ゲー」の典型| **概要・特徴 -和製ロールプレイングゲーム風の温かみのあるファンタジー世界観が特徴。 --ゲーム中体力がHPとして示され、ダメージを受けると数字としてダメージ表記があったり、パワーゲージが「MPゲージ」となっていたり、各キャラにRPG風の装備品やレベルなど細かい設定があるが、それらはあまりシステムとしては生かされていない。 ---例えば、HPは低いキャラだと2000、多いキャラだと6000と差が激しいが、最大HP量に比例してダメージは増減する。一応数字どおりHPの高いキャラは体力も高いのではあるが。 -グラフィックはHDによる3Dだが、イラストを意識したようなシェーディングがかけられている。 --カメラの使い方の他にも、「女性キャラに対して投げがスカートめくりになる」といった3Dならではの演出も個性的。 -アークシステムワークスといえば代表作『GUILTY GEAR XX』を想起されるが、本作は『GGXX』のような複雑なシステムは無く、コンボゲーではないごくごく普通の格闘ゲームとなっている。 -特徴的なのが専用の5ボタン目を使った「ガチ」というシステム。 --有り体に言えばストIIIのブロッキング。専用のボタンを使う点では「月華の剣士」にも近い。 ---この他にも通常投げの入力が弱パンチ+弱キックの同時押しだったりストIIIを参考にした点が見られる。 --レバーを前に倒してガチを入力すると「ガチドライブ」という相手を弾き返す専用の攻撃が発生する。 -また、「ヒートアップ」という任意で一定時間パワーアップできるシステムがある。 --「ヴァンパイアセイヴァー」のダークフォースのように各キャラ個性的な内容。中でもワトソンのヒートアップは研究により強力なコンボが発見され、『GGXX』または『北斗の拳』のアークとしての片鱗が垣間見える奥深さがある。 -キャラクターは11人+隠しキャラ1人。全体的に線が柔らかく、ほのぼのとして可愛らしさがあるデザイン。 --声優陣はキャリアの浅い新人や、実力は確かだが有名ではない中堅が揃う。中には石渡太輔の名前も…。 ---有名な声優だと”パーマン一号”三輪勝恵や”ブタゴリラ”龍田直樹といった名前が。恐らく、そういった世界観を狙ったのだろう。 -2008年5月9日に、Xbox360とプレイステーション3で家庭用版も発売されている。ストーリーモードとオンライン対戦機能が追加。 --ストーリーモードはやたらと凝っており、バトル前に非常に長い掛け合いがフルボイスで行われる。さらに負けた場合にもこれまた長い掛け合いがフルボイスで行われる。 --ヒットしたとは言い難い家庭用格ゲーのお決まりとして、オンライン対戦は人口が少なく過疎。 **問題点 -強キャラ周りに問題点が多い。 --セドリック ---ボタンによる溜めコマンド(いわゆるターンパンチ)の「St.ドロップキック」という必殺技が強すぎる。約5秒ほど溜めてから使うと、威力高い・発生早い突進速度速い・ガードされて隙無し・当てて連続技・通常投げなどから確定などやりたい放題の性能。 --ドン・バルブ ---このゲームでは「ジャンプ移行中に投げ無敵が無い」という、格ゲーのセオリーを覆すような仕様になっている。そのため、起き上がりに必殺投げ(いわゆるスクリュー)を完璧なタイミングで重ねると、投げ抜けも不可能なので確定してヒットしてしまう。 --アシュレー ---ヒートアップ中に使える永久連続技がある。これがレシピと共に動画が動画サイトに出回り情報が拡散。 **総評 総合的に見ると格ゲーとしての出来は十分で、それ相応に楽しめる一作と言っていい。グラフィックなど作り込みも確かで、少数ながら現在も根強いファンも存在している。~ しかしながら、築き上げてきた『ギルティギア』というブランドに対しての本作の内容、3Dを使って2D的世界観を表現した手法、それを実現するための高性能基板、それ故高価なための出回りの悪さ、また3D故の操作性への違和感、幅広いユーザー層を狙ってデザインされたと思しき格闘ゲームに似つかわしくない子供向けっぽいキャラクター、そのキャラはそれを魅力的に感じる層へのアピールとなったのか・・・など、こういった気合を入れて作った部分が裏目に出たとも思えてしまう。~ 高い技術力と作り込みをもってしても、企画段階から微妙にズレていたベクトルへ、格ゲーファンを振り向かせるには至らなかったという、とことん惜しい作品といった評価が妥当なところ。
*バトルファンタジア 【ばとるふぁんたじあ】 |ジャンル|対戦型格闘ゲーム| |対応機種|アーケード(Taito Type X2)| |開発元|アークシステムワークス| |販売元|タイトー| |稼働開始日|2007年| |ポイント|「初心者にも遊べるように設計された格ゲー」の典型| **概要・特徴 -和製ロールプレイングゲーム風の温かみのあるファンタジー世界観が特徴。 --ゲーム中体力がHPとして示され、ダメージを受けると数字としてダメージ表記があったり、パワーゲージが「MPゲージ」となっていたり、各キャラにRPG風の装備品やレベルなど細かい設定があるが、それらはあまりシステムとしては生かされていない。 ---例えば、HPは低いキャラだと2000、多いキャラだと6000と差が激しいが、最大HP量に比例してダメージは増減する。一応数字どおりHPの高いキャラは体力も高いのではあるが。 -グラフィックはHDによる3Dだが、イラストを意識したようなシェーディングがかけられている。 --カメラの使い方の他にも、「女性キャラに対して投げがスカートめくりになる」といった3Dならではの演出も個性的。 -アークシステムワークスといえば代表作『[[GUILTY GEAR XX>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/507.html]]』を想起されるが、本作は『GGXX』のような複雑なシステムは無く、コンボゲーではないごくごく普通の格闘ゲームとなっている。 -特徴的なのが専用の5ボタン目を使った「ガチ」というシステム。 --有り体に言えば『ストリートファイターIII』のブロッキング。専用のボタンを使う点では『月華の剣士』にも近い。 ---この他にも通常投げの入力が弱パンチ+弱キックの同時押しだったりと『ストIII』を参考にした点が見られる。 --レバーを前に倒してガチを入力すると「ガチドライブ」という相手を弾き返す専用の攻撃が発生する。 -また、「ヒートアップ」という任意で一定時間パワーアップできるシステムがある。 --『[[ヴァンパイアセイヴァー>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/335.html]]』のダークフォースのように各キャラ個性的な内容。中でもワトソンのヒートアップは研究により強力なコンボが発見され、『GGXX』または『[[北斗の拳>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/258.html]]』のアークとしての片鱗が垣間見える奥深さがある。 -キャラクターは11人+隠しキャラ1人。全体的に線が柔らかく、ほのぼのとして可愛らしさがあるデザイン。 --声優陣はキャリアの浅い新人や、実力は確かだが有名ではない中堅が揃う。中には石渡太輔の名前も…。 ---有名な声優だと”パーマン一号”三輪勝恵や”ブタゴリラ”龍田直樹といった名前が。恐らく、そういった世界観を狙ったのだろう。 -2008年5月9日に、Xbox360とプレイステーション3で家庭用版も発売されている。ストーリーモードとオンライン対戦機能が追加。 --ストーリーモードはやたらと凝っており、バトル前に非常に長い掛け合いがフルボイスで行われる。さらに負けた場合にもこれまた長い掛け合いがフルボイスで行われる。 --ヒットしたとは言い難い家庭用格ゲーのお決まりとして、オンライン対戦は人口が少なく過疎。 **問題点 -強キャラ周りに問題点が多い。 --セドリック ---ボタンによる溜めコマンド(いわゆるターンパンチ)の「St.ドロップキック」という必殺技が強すぎる。約5秒ほど溜めてから使うと、威力高い・発生早い突進速度速い・ガードされて隙無し・当てて連続技・通常投げなどから確定などやりたい放題の性能。 --ドン・バルブ ---このゲームでは「ジャンプ移行中に投げ無敵が無い」という、格ゲーのセオリーを覆すような仕様になっている。そのため、起き上がりに必殺投げ(いわゆるスクリュー)を完璧なタイミングで重ねると、投げ抜けも不可能なので確定してヒットしてしまう。 --アシュレー ---ヒートアップ中に使える永久連続技がある。これがレシピと共に動画が動画サイトに出回り情報が拡散。 **総評 総合的に見ると格ゲーとしての出来は十分で、それ相応に楽しめる一作と言っていい。グラフィックなど作り込みも確かで、少数ながら現在も根強いファンも存在している。~ しかしながら、築き上げてきた『GUILTY GEAR』というブランドに対しての本作の内容、3Dを使って2D的世界観を表現した手法、それを実現するための高性能基板、それ故高価なための出回りの悪さ、また3D故の操作性への違和感、幅広いユーザー層を狙ってデザインされたと思しき格闘ゲームに似つかわしくない子供向けっぽいキャラクター、そのキャラはそれを魅力的に感じる層へのアピールとなったのか・・・など、こういった気合を入れて作った部分が裏目に出たとも思えてしまう。~ 高い技術力と作り込みをもってしても、企画段階から微妙にズレていたベクトルへ、格ゲーファンを振り向かせるには至らなかったという、とことん惜しい作品といった評価が妥当なところ。

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