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*ひとりでできるもん! ~クッキング伝説~ 【ひとりでできるもん くっきんぐでんせつ】 |ジャンル|RPG|&image(hitoride.gif,height=150,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069TSA)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|バップ|~| |開発元|ジョルダン|~| |発売日|1992年12月18日|~| |定価|3,900円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|クイズで敵と対決&br;異様に少ないクイズの問題数&br;アイテムはHP払い|~| |>|>|CENTER:''[[NHK関連作品リンク>テレビ局関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 NHK教育で放送されていた子供向けの料理番組「ひとりでできるもん」のゲーム化作品。~ この番組は、当時はまだ珍しかった実写とCG・アニメキャラクターの合成、ドラマ仕立てで進行し歌唱シーンを導入する、視聴者のお便り紹介コーナーを設けるなど、料理番組の定石を破った構成で高視聴率を獲得していた人気番組だった。 後に日本テレビで放送を開始した『[[モグモグGOMBO>モグモグGOMBO 遥かなる超料理伝説]]』もCGによるキャラクターやショートアニメなど、この番組を参考にしている節がある。それほどエポックメイキングな番組だったのだ。 番組内では主人公の舞ちゃんが料理の合間に呪文で携帯ゲーム機の中に入り込み、架空のゲームに挑戦するプレイ動画が目玉となっており、1年目はアクションゲーム+クイズ、2年目以降はRPGのような俯瞰視点のアドベンチャーが展開された。~ 本作もそれらの再現かと思いきや、いざ蓋を開けると番組のそれとは比較にならないほど低クオリティなゲーム……購買層の中心と思われる原作視聴者の失望を呼んだのは言うまでもない。 **問題点 -ゲーム世界の大王に連れさらわれた弟のぶんちゃんを救い出すというRPG。 --戦闘は普通のRPGのような剣と魔法で戦っていくというものではなくクイズに答えて敵を倒していって経験値をブン取っていく。 --しかし問題数が少ないのか同じ様な問題が繰り返し出てくる。''同じ事の繰り返しで正直30分もやってくれば飽きる。'' --しかも日常的に料理をしている人にとっては敵にやられるということはほとんどないぐらい簡単すぎる。たまに料理に関係ない雑学系の問題が出て迷うぐらい。 --中には、「うさぎの すきなたべものは? 1.カボチャ、2.キャベツ、3.にんじん(正解:3)」のような[[必ずしもそうとは言えない問題>ドラえもんのクイズボーイ]]((ウサギにはこの3つのどれを与えても問題は無く、好き嫌いも個体差が有る為、カボチャやキャベツは好きだがニンジンが嫌いなウサギも存在する。))も。 --たとえ料理をしていなくても、同じ様な問題が繰り返される為、答えを覚えて行けば簡単になっていく。 --ボスはクイズ3問中2問正解で勝利だが、ラスボスはそれより問題が多いわけでもなく2問正解で終了。 -8つの島にいるボスを倒し、最後の城のラスボスを倒せばクリア。 --順番は自由((原作番組内での攻略順は、フレーバー→フルーツ→ブレッド→ベジタブル→ライス→パスタ→フィッシュ→ミート。))だが、島によってはレベルアップで覚える料理を要求されるためいきなりレベル上げになることも。一応死ぬかパスワードの再開で島セレクトに戻れる。 --フィールドマップが書き込まれておらず漠然としており、自分がどこにいるのか分からなくなる。 --逆に町の中では狭い通路で住人が道をふさぐなど、身動きが取れなくなる場合がある。 -各島を支配するボス((原作番組内では「悪魔戦士」と呼ばれていた。))を倒し、囚われの身となっている勇者達を救出するという流れは原作準拠だが、ボスも勇者も大半が本作独自のキャラクター。 --数少ない例外が「勇者ソルト」で、見た目が髪を2つに結った魔法使い風の少女である事や、救出場所がベジタブルランドである点は原作の再現となっている。''何故ここだけ…?'' -ゲーム中のまいちゃんも可愛くない。 -パスワードで再開するとアイテムが残らない。 -お金の概念はなく、店で物を買うときはHPを使う。まさに「体で払え」である。 -特殊なパラメータとしてクッキングポイント(以下CP)があり、「りょうり」コマンドでCPを消費して料理を作ることができる。作った料理によってさまざまな回復効果があり、また謎解きのために料理が必要な場面もある。 --が、CPを使い切ると死ぬかレベルアップするまで回復できない。''もっともCP消費量よりも多くCPを回復する料理が最初からある''ためそうそうCP切れが起こることはないが…… -とある場所で特定の料理を作って、そこへの入口を開ける謎解きがある。しかし、その場所に入る→一度外に出てセーブ→終了→続きから再開とすると、その入口が消える不具合がある。同じ料理を作り直すと、入口が開いたような表示が出るが、中には入れなくなっている。 --こうなると、''話を進めることが出来なくなって詰む。''うっかり上記の状態になった場合は最初からやり直し。対処法は一度中に入った後は外に出ないこと。 --ちなみにこの不具合が起きると、以降この謎解き料理を作ってもCPは減らない。(他のイベント料理は普通に減る) **評価点 -前述の通り再開時にアイテムが残らないが、マップのどこでもパスワードを聞くことができる。 -クイズが分からないときの救済策は充実している。 --問題数が少ないため問題と答えを丸暗記してしまえばそれまでだが。 **総評 番組の再現にこだわりすぎてシステム周りに問題を抱えてしまったRPG。~ せめてRPGかクイズどちらかにジャンルをしぼることはできなかったのだろうか? **余談 -同番組を原作としたゲームソフトは、これ以外に『キッズステーション ひとりでできるもん!』が存在するが、その頃は原作番組からして登場キャラクターが一新されており、ゲーム内容も本ソフトとは無関係である。 -舞ちゃん役を務めた平田実音は2000年に「みんなの広場だ!わんパーク」にミーオ役で出演した後に芸能界を引退していたが、2016年に肝不全で逝去している。享年33歳というあまりにも早すぎる訃報だった。 -本作のフィールドや村人のドット絵は『[[魔界塔士Sa・Ga]]』や『[[Sa・Ga2 秘宝伝説]]』のほぼトレース。当時はおおらかな時代だったとはいえ、開発会社は''ひとりでできなかった''ようだ -このような内容であるにもかかわらず、中古価格は2021年6月15日時点でAmazon価格1100円+送料、ヤフオクや駿河屋でも1200円ぐらいと、定価の4分の1ぐらいまでしか値下がりしていない。
*ひとりでできるもん! ~クッキング伝説~ 【ひとりでできるもん くっきんぐでんせつ】 |ジャンル|RPG|&image(hitoride.gif,height=150,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069TSA)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|バップ|~| |開発元|ジョルダン|~| |発売日|1992年12月18日|~| |定価|3,900円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|クイズで敵と対決&br;異様に少ないクイズの問題数&br;アイテムはHP払い|~| |>|>|CENTER:''[[NHK関連作品リンク>テレビ局関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 NHK教育で放送されていた子供向けの料理番組「ひとりでできるもん」のゲーム化作品。~ この番組は、当時はまだ珍しかった実写とCG・アニメキャラクターの合成、ドラマ仕立てで進行し歌唱シーンを導入する、視聴者のお便り紹介コーナーを設けるなど、料理番組の定石を破った構成で高視聴率を獲得していた人気番組だった。 後に日本テレビで放送を開始した『[[モグモグGOMBO>モグモグGOMBO 遥かなる超料理伝説]]』もCGによるキャラクターやショートアニメなど、この番組を参考にしている節がある。それほどエポックメイキングな番組だったのだ。 番組内では主人公の舞ちゃんが料理の合間に呪文で携帯ゲーム機の中に入り込み、架空のゲームに挑戦するプレイ動画が目玉となっており、1年目はアクションゲーム+クイズ、2年目以降はRPGのような俯瞰視点のアドベンチャーが展開された。~ 本作もそれらの再現かと思いきや、いざ蓋を開けると番組のそれとは比較にならないほど低クオリティなゲーム……購買層の中心と思われる原作視聴者の失望を呼んだのは言うまでもない。 **問題点 -ゲーム世界の大王に連れさらわれた弟のぶんちゃんを救い出すというRPG。 --戦闘は普通のRPGのような剣と魔法で戦っていくというものではなくクイズに答えて敵を倒していって経験値をブン取っていく。 --しかし問題数が少ないのか同じ様な問題が繰り返し出てくる。''同じ事の繰り返しで正直30分もやってくれば飽きる。'' --しかも日常的に料理をしている人にとっては敵にやられるということはほとんどないぐらい簡単すぎる。たまに料理に関係ない雑学系の問題が出て迷うぐらい。 --中には、「うさぎの すきなたべものは? 1.カボチャ、2.キャベツ、3.にんじん(正解:3)」のような[[必ずしもそうとは言えない問題>ドラえもんのクイズボーイ]]((ウサギにはこの3つのどれを与えても問題は無く、好き嫌いも個体差が有る為、カボチャやキャベツは好きだがニンジンが嫌いなウサギも存在する。))も。 --たとえ料理をしていなくても、同じ様な問題が繰り返される為、答えを覚えて行けば簡単になっていく。 --ボスはクイズ3問中2問正解で勝利だが、ラスボスはそれより問題が多いわけでもなく2問正解で終了。 -8つの島にいるボスを倒し、最後の城のラスボスを倒せばクリア。 --順番は自由((原作番組内での攻略順は、フレーバー→フルーツ→ブレッド→ベジタブル→ライス→パスタ→フィッシュ→ミート。))だが、島によってはレベルアップで覚える料理を要求されるためいきなりレベル上げになることも。一応死ぬかパスワードの再開で島セレクトに戻れる。 --フィールドマップが書き込まれておらず漠然としており、自分がどこにいるのか分からなくなる。 --逆に町の中では狭い通路で住人が道をふさぐなど、身動きが取れなくなる場合がある。 -各島を支配するボス((原作番組内では「悪魔戦士」と呼ばれていた。))を倒し、囚われの身となっている勇者達を救出するという流れは原作準拠だが、ボスも勇者も大半が本作独自のキャラクター。 --数少ない例外が「勇者ソルト」で、見た目が髪を2つに結った魔法使い風の少女である事や、救出場所がベジタブルランドである点は原作の再現となっている。''何故ここだけ…?'' -ゲーム中のまいちゃんも可愛くない。 -パスワードで再開するとアイテムが残らない。 -お金の概念はなく、店で物を買うときはHPを使う。まさに「体で払え」である。 -特殊なパラメータとしてクッキングポイント(以下CP)があり、「りょうり」コマンドでCPを消費して料理を作ることができる。作った料理によってさまざまな回復効果があり、また謎解きのために料理が必要な場面もある。 --が、CPを使い切ると死ぬかレベルアップするまで回復できない。''もっともCP消費量よりも多くCPを回復する料理が最初からある''ためそうそうCP切れが起こることはないが…… -とある場所で特定の料理を作って、そこへの入口を開ける謎解きがある。しかし、その場所に入る→一度外に出てセーブ→終了→続きから再開とすると、その入口が消える不具合がある。同じ料理を作り直すと、入口が開いたような表示が出るが、中には入れなくなっている。 --こうなると、''話を進めることが出来なくなって詰む。''うっかり上記の状態になった場合は最初からやり直し。対処法は一度中に入った後は外に出ないこと。 --ちなみにこの不具合が起きると、以降この謎解き料理を作ってもCPは減らない。(他のイベント料理は普通に減る) **評価点 -前述の通り再開時にアイテムが残らないが、マップのどこでもパスワードを聞くことができる。 -クイズが分からないときの救済策は充実している。 --問題数が少ないため問題と答えを丸暗記してしまえばそれまでだが。 **総評 番組の再現にこだわりすぎてシステム周りに問題を抱えてしまったRPG。~ せめてRPGかクイズどちらかにジャンルをしぼることはできなかったのだろうか? **余談 -同番組を原作としたゲームソフトは、これ以外に『キッズステーション ひとりでできるもん!』が存在するが、その頃は原作番組からして登場キャラクターが一新されており、ゲーム内容も本ソフトとは無関係である。 -舞ちゃん役を務めた平田実音は2000年に「みんなの広場だ!わんパーク」にミーオ役で出演した後に芸能界を引退していたが、2016年に肝不全で逝去している。享年33歳というあまりにも早すぎる訃報だった。 --役の舞ちゃんとしてだけでなく平田はリアルでも弟がいる。 -本作のフィールドや村人のドット絵は『[[魔界塔士Sa・Ga]]』や『[[Sa・Ga2 秘宝伝説]]』のほぼトレース。当時はおおらかな時代だったとはいえ、開発会社は''ひとりでできなかった''ようだ -このような内容であるにもかかわらず、中古価格は2021年6月15日時点でAmazon価格1100円+送料、ヤフオクや駿河屋でも1200円ぐらいと、定価の4分の1ぐらいまでしか値下がりしていない。

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