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*UNDER DEFEAT 【あんだーでぃふぃーと】 |ジャンル|(非弾幕)縦シューティング|&amazon(B000E3WPX8)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~| |発売・開発元|グレフ|~| |稼働開始日|2005年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -グラフィックは3Dだが、ゲーム内容は典型的な縦画面STG。操作は8方向レバー、ショット、ボム、ショット溜め撃ちとこれも典型的なSTGに準ずる。 --「古典的2D縦シューの世界を本格的に3Dで表現する」というユニークな手法を採用した、半3Dの2D縦STG。 -戦いの舞台は「帝国」と「連邦」の全面戦争で、架空の第二次世界大戦といった雰囲気。戦局が膠着しお互いに疲弊したため休戦協定が結ばれた。本編では、定められた休戦日までの戦いを描く。 --互いの陣営はここぞとばかりに、開発中だった新兵器を実戦データ取得のため次々と投入する。プレイヤーもまた実戦テストとして開発中の''空中戦車''に乗り込み、これまでに無い新兵器が乱舞する過酷な戦場を戦い抜く。 --プレイヤーの所属する「帝国」はドイツ語、敵対する「連邦」は英語が公用語と、大きなお友達の趣味を押さえた設定。味方の無線や戦場に流れるスピーカーからの放送で、それぞれの陣営の会話が聞ける。 -自機の名前は「試作空中戦車 VKL5.03(P)」。これは二次大戦中のドイツ戦車の命名法をもじったもので、VK=試作車両 L=空中 5=5トン級兵器 .03=設計第3案 (P)=Pの付く会社が製作(史実ではポルシェ社を表した)という意味を持つ。この名称から既に本作全体の雰囲気がにじみ出ている。 --空中戦車という独特な肩書きが与えられているが、実際は攻撃ヘリコプター。左右に移動する際に機首を振り、ショットの撃つ方向を傾けられるという特徴がある。ショットを撃ちっぱなしにすると機首を固定でき、またゲーム開始時に機首の振り方を移動方向と同じ方向に向くノーマルと移動方向と逆に向くリバースから選ぶことができる。 ---- **特徴・評価点 -本作最大の特徴と魅力は、爆風・煙・破片やオブジェクトの挙動である。シューティングゲームの範疇を明らかに越えた凝り様。 --自機が弾を発射すると薬莢がバラバラと落下し、真下が水面であれば水没する薬莢の飛沫まで描写される。水面の映り込み描画も抜かりない。 --敵機の演出も作り込まれており、弾を発射すれば薬莢が排出されるし、大型敵は弾装填の様子まで描かれている。戦艦の主砲や副砲などは対空射撃した後、再装填のため砲身を水平に戻す。 --敵戦車が移動するときには砂煙が上がり、地形によってガタガタと車体が揺れている様子が分かる。射撃すると車体が揺れる。 --一瞬の爆発アニメーションで敵が消えてしまう一般的なSTGと違い、爆発した敵が撒き散らす炎や破片が跡を引き、黒煙が長くその場に残る。その煙も、風で流されたり近くで爆発が起こると吹き飛ぶなどいちいち芸が細かい。背景の樹木でさえ、爆風によって揺れる。 ---水上で敵を破壊すると、落下した敵の破片により広範囲に水しぶきが上がる。こんな演出があるゲームは他には雷電IIくらい。 -良好なゲームバランス。怒首領蜂大往生や式神の城など弾幕系STGが最後の盛り上がりを見せていた時期にあって、70-80年代を思わせる狙撃弾や連射弾中心のゲーム性、それでいて古臭くなく見ていても楽しい敵の攻撃も魅力。 --STGお決まりの「2面後半~3面あたりから急に難しくなる」という難点はあるが理不尽ではなく、ちゃんと攻略し甲斐のある難易度におさまっており、オプションを生かしたパターン構築も熱い。 --ボム支給が多めなので、要所で決めボムしてゆけば初心者~中級者でも先に進める。 -ラスボス「ブローン自走要塞」最終形態における驚愕の攻撃手段とリアルすぎる絶望的防御能力、そして重々しく邪悪な威圧感を放つ専用BGM「Huge Deadend」。その見た目は単なる巨大戦車で一見地味めではあるが、ケイブ作品などの弾幕シューティングの真ボス級とは全くの別ベクトルでシューティング史に残る迫力を放っていた。メジャーな作品とは言い難いが、隠れた名ボスといえるだろう。 -発売当時では極めて珍しい非弾幕シューティングで、同時期にスマッシュヒットを飛ばした同社作品「旋光の輪舞」とは別のチームが作成したという月刊アルカディアで語られた逸話も重なり、グレフ全体の底力を匂わせる作品となった。 --フランスの番組[[リンク先の25:40~>http://dic.nicovideo.jp/v/sm1541606]]での丸山社長へのインタビューでは「グラディウスVの開発で手の空いた2名が作った」旨などが語られている。 -2周目がある。 --難易度が上昇、撃ち返し弾の発生といった良くある2周目フィーチャーの他に、ステージが左右反転、背景の色や天候が全く違うなど視覚面での変化もあり、2周しても飽きない工夫が本作の評価を更に上げている。 -自機パイロットであるふたりの女性軍人がステージクリア時のリザルト画面で表示される一枚絵において先の面ほど段々微妙にセクシーな格好やポーズになっていく。2周目でのイラストは1周目とは異なり、ふたりがプライベートでも親密であることを想像させる。 --このふたりのパイロットの公私を描いたイラストは決して本作の世界観から浮いたおまけなどではなく、''ラスボス勝利時・エンディングデモ・スタッフロールで三連続する絶望的演出''により凄惨なまで後味の悪さを強調している。 ---そもそもアドバタイズデモ中で説明されるストーリーがあまりにも不毛であり、タイトーの系譜であるアーケードシューティングらしい非常にダークな一面も密かに話題となった。 -細江慎治氏によるBGMは俊逸なものが揃っている。 --本作の特徴的な破壊演出を盛り上げる爽快さとミリタリーテイストのバランスが良い、絶妙な曲調。 ---- **欠点 -『レイストーム』や『ゼビウス3D/G』などの頃から続く3Dのクォータービューシューティングの宿命であるが、操作にも視点にも若干癖がある。敵の攻撃が見切りにくい、自機の当たり判定が直感的ではないといった指摘も多い。一応、自機の登場時に点滅する十字で当たり判定の位置が示される救済措置がある。 -ゲームバランスは良好とはいえ、オプション「バルカン」が少し弱すぎる感はある。後半のボス…特にラスボス最終形態はロケット以外でまとまったダメージを与える事が難しいためロケット一択に近い点も改善の余地があったのではないだろうか。 --詳細は後述するが、リメイク移植作『アンダーディフィートHD』および『アンダーディフィートHD+』ではオプション間の性能格差が是正され、自機の攻撃性能バランスが概ね改善された。 -エクステンド(1UP)が一切存在しない。「ボム補充があるのだからエクステンドは不要と考えた」というスタッフインタビューでの言葉はあったが、一度凡ミスするとクリアまでのモチベーションが下がる点は少々勿体無い。 ---- **総評 インスト等に描かれている軍服の美少女キャラが目を引くが、その中身は女々しさ一切無しのミリタリー要素満載のド硬派一直線のSTGである。~ 爆発の演出をはじめとした敵機を撃つ爽快感に溢れる職人芸的なグラフィック、高速の針弾を避けながら高威力のオプションで一斉破壊する溜めのあるシステム、例に漏れず高難度だがしっかり調整した事が伺えるゲームバランスなど、良作STGとしての要素が十分に揃っている。~ 現在は広く流通しているアーケードゲーム基板でも配信されており、遊べる環境は多い。自機がヘリである事に由来する操作の癖はあるが、STGの中でも正当派な一本としてオススメしやすい一作であると言える。 ---- ---- **その後の展開 -2006年にドリームキャストへ移植された。 -2012年にはPS3/Xbox360に『アンダーディフィートHD』として移植(両機種とも後に配信)され、追加機体がDLC配信されている。 --グラフィックがHD用に描き直された事を除けば本編の純粋な移植である「アーケードモード」と、''横画面''縦STGとなりゲームシステムがアレンジされた「ニューオーダーモード」がプレイできる。 -2013年に上記『HD』をベースに、更にモードと機体を追加した逆移植版『アンダーディフィートHD+』がALL.Net P-ras MULTIで配信開始された。 --追加された第三のモードは、ニューオーダーモードを更にアレンジした「ニューオーダーモード+」。詳細は公式サイトを参照。 ---いずれのモードもBGMが無印からほぼ総入れ替えとなっている点には賛否両論ある(ただし、コンシューマ版は設定で元のBGMと新曲を切り替えることが出来る)。 ---- **余談 -マスコットキャラともいえる自機パイロットの女性軍人二人組は当初設定も名称も一切公開されておらず、2chシューティング板でいつの間にやら1P側の赤髪の女性が「アン子」、2P側の銀髪の女性が「デフ美」という非常になげやりな愛称がついていた。そして、''「アン子」「デフ美」と公式側にまで呼ばれる''という謎の事態((「am.sega.jp」での製品紹介ページには、下記のサントラ告知の末尾に「購入して、アン子とデフ美の本名を確認せよ!」と明記されている))が話題になった。 --しかし、後にサントラ付属のドッグタグにてアン子こと1Pは「アデーレ=フリードリッヒ」、デフ美こと2Pは「ヴィルヘルミーネ=ミューラー」というドイツ系のありふれた名前である事が発表された。 ---''今まで名前を「非公開にしていた」のではなく「決めていなかった」可能性もある''が、真相は開発陣のみぞ知る。 -ヘリコプターを自機とする3D描画のシューティングということで『[[ゼロガンナー2>ゼロガンナー/ゼロガンナー2#id_a01458ec]]』を連想する人もいるかもしれないが、あちらは自機が360度任意に回転する全方位STGなのでプレイ感覚は全く異なる。~ むしろ初代『ゼロガンナー』が超絶進化したもの、と言った方が近い。こちらは稼動数が少なくマイナーだが、本作が好みな人はぜひ探して遊んで頂きたい。 -残念なことに、直近作である『ボーダーダウン』の出来の影響で、原版の導入店舗が極端に少なかった。「大都市圏内でも皆無もしくは希少」「STGに力を入れていた店でもことごとくスルー」と言った具合。加えて、グレフと言うだけで評価対象としないという層まであり全般的に不当な評価を受けていると言わざるを得ない。~ 現在ではオンライン配信がなされたこともあり、プレイ可能店舗は事実上大幅に拡大している。 ----
*UNDER DEFEAT 【あんだーでぃふぃーと】 |ジャンル|(非弾幕)縦シューティング|&amazon(B000E3WPX8)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~| |発売・開発元|グレフ|~| |稼働開始日|2005年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -グラフィックは3Dだが、ゲーム内容は典型的な縦画面STG。操作は8方向レバー、ショット、ボム、ショット溜め撃ちとこれも典型的なSTGに準ずる。 --「古典的2D縦シューの世界を本格的に3Dで表現する」というユニークな手法を採用した、半3Dの2D縦STG。 -戦いの舞台は「帝国」と「連邦」の全面戦争で、架空の第二次世界大戦といった雰囲気。戦局が膠着しお互いに疲弊したため休戦協定が結ばれた。本編では、定められた休戦日までの戦いを描く。 --互いの陣営はここぞとばかりに、開発中だった新兵器を実戦データ取得のため次々と投入する。プレイヤーもまた実戦テストとして開発中の''空中戦車''に乗り込み、これまでに無い新兵器が乱舞する過酷な戦場を戦い抜く。 --プレイヤーの所属する「帝国」はドイツ語、敵対する「連邦」は英語が公用語と、大きなお友達の趣味を押さえた設定。味方の無線や戦場に流れるスピーカーからの放送で、それぞれの陣営の会話が聞ける。 -自機の名前は「試作空中戦車 VKL5.03(P)」。これは二次大戦中のドイツ戦車の命名法をもじったもので、VK=試作車両 L=空中 5=5トン級兵器 .03=設計第3案 (P)=Pの付く会社が製作(史実ではポルシェ社を表した)という意味を持つ。この名称から既に本作全体の雰囲気がにじみ出ている。 --空中戦車という独特な肩書きが与えられているが、実際は攻撃ヘリコプター。左右に移動する際に機首を振り、ショットの撃つ方向を傾けられるという特徴がある。ショットを撃ちっぱなしにすると機首を固定でき、またゲーム開始時に機首の振り方を移動方向と同じ方向に向くノーマルと移動方向と逆に向くリバースから選ぶことができる。 ---- **特徴・評価点 -本作最大の特徴と魅力は、爆風・煙・破片やオブジェクトの挙動である。シューティングゲームの範疇を明らかに越えた凝り様。 --自機が弾を発射すると薬莢がバラバラと落下し、真下が水面であれば水没する薬莢の飛沫まで描写される。水面の映り込み描画も抜かりない。 --敵機の演出も作り込まれており、弾を発射すれば薬莢が排出されるし、大型敵は弾装填の様子まで描かれている。戦艦の主砲や副砲などは対空射撃した後、再装填のため砲身を水平に戻す。 --敵戦車が移動するときには砂煙が上がり、地形によってガタガタと車体が揺れている様子が分かる。射撃すると車体が揺れる。 --一瞬の爆発アニメーションで敵が消えてしまう一般的なSTGと違い、爆発した敵が撒き散らす炎や破片が跡を引き、黒煙が長くその場に残る。その煙も、風で流されたり近くで爆発が起こると吹き飛ぶなどいちいち芸が細かい。背景の樹木でさえ、爆風によって揺れる。 ---水上で敵を破壊すると、落下した敵の破片により広範囲に水しぶきが上がる。こんな演出があるゲームは他には雷電IIくらい。 -良好なゲームバランス。怒首領蜂大往生や式神の城など弾幕系STGが最後の盛り上がりを見せていた時期にあって、70-80年代を思わせる狙撃弾や連射弾中心のゲーム性、それでいて古臭くなく見ていても楽しい敵の攻撃も魅力。 --STGお決まりの「2面後半~3面あたりから急に難しくなる」という難点はあるが理不尽ではなく、ちゃんと攻略し甲斐のある難易度におさまっており、オプションを生かしたパターン構築も熱い。 --ボム支給が多めなので、要所で決めボムしてゆけば初心者~中級者でも先に進める。 -ラスボス「ブローン自走要塞」最終形態における驚愕の攻撃手段とリアルすぎる絶望的防御能力、そして重々しく邪悪な威圧感を放つ専用BGM「Huge Deadend」。その見た目は単なる巨大戦車で一見地味めではあるが、ケイブ作品などの弾幕シューティングの真ボス級とは全くの別ベクトルでシューティング史に残る迫力を放っていた。メジャーな作品とは言い難いが、隠れた名ボスといえるだろう。 -発売当時では極めて珍しい非弾幕シューティングで、同時期にスマッシュヒットを飛ばした同社作品「旋光の輪舞」とは別のチームが作成したという月刊アルカディアで語られた逸話も重なり、グレフ全体の底力を匂わせる作品となった。 --フランスの番組[[リンク先の25:40~>http://dic.nicovideo.jp/v/sm1541606]]での丸山社長へのインタビューでは「グラディウスVの開発で手の空いた2名が作った」旨などが語られている。 -2周目がある。 --難易度が上昇、撃ち返し弾の発生といった良くある2周目フィーチャーの他に、ステージが左右反転、背景の色や天候が全く違うなど視覚面での変化もあり、2周しても飽きない工夫が本作の評価を更に上げている。 -自機パイロットであるふたりの女性軍人がステージクリア時のリザルト画面で表示される一枚絵において先の面ほど段々微妙にセクシーな格好やポーズになっていく。2周目でのイラストは1周目とは異なり、ふたりがプライベートでも親密であることを想像させる。 --このふたりのパイロットの公私を描いたイラストは決して本作の世界観から浮いたおまけなどではなく、''ラスボス勝利時・エンディングデモ・スタッフロールで三連続する絶望的演出''により凄惨なまで後味の悪さを強調している。 ---そもそもアドバタイズデモ中で説明されるストーリーがあまりにも不毛であり、タイトーの系譜であるアーケードシューティングらしい非常にダークな一面も密かに話題となった。 -細江慎治氏によるBGMは俊逸なものが揃っている。 --本作の特徴的な破壊演出を盛り上げる爽快さとミリタリーテイストのバランスが良い、絶妙な曲調。 ---- **欠点 -『レイストーム』や『ゼビウス3D/G』などの頃から続く3Dのクォータービューシューティングの宿命であるが、操作にも視点にも若干癖がある。敵の攻撃が見切りにくい、自機の当たり判定が直感的ではないといった指摘も多い。一応、自機の登場時に点滅する十字で当たり判定の位置が示される救済措置がある。 -ゲームバランスは良好とはいえ、オプション「バルカン」が少し弱すぎる感はある。後半のボス…特にラスボス最終形態はロケット以外でまとまったダメージを与える事が難しいためロケット一択に近い点も改善の余地があったのではないだろうか。 --詳細は後述するが、リメイク移植作『アンダーディフィートHD』および『アンダーディフィートHD+』ではオプション間の性能格差が是正され、自機の攻撃性能バランスが概ね改善された。 -エクステンド(1UP)が一切存在しない。「ボム補充があるのだからエクステンドは不要と考えた」というスタッフインタビューでの言葉はあったが、一度凡ミスするとクリアまでのモチベーションが下がる点は少々勿体無い。 ---- **総評 インスト等に描かれている軍服の美少女キャラが目を引くが、その中身は女々しさ一切無しのミリタリー要素満載のド硬派一直線のSTGである。~ 爆発の演出をはじめとした敵機を撃つ爽快感に溢れる職人芸的なグラフィック、高速の針弾を避けながら高威力のオプションで一斉破壊する溜めのあるシステム、例に漏れず高難度だがしっかり調整した事が伺えるゲームバランスなど、良作STGとしての要素が十分に揃っている。~ 現在は広く流通しているアーケードゲーム基板でも配信されており、遊べる環境は多い。自機がヘリである事に由来する操作の癖はあるが、STGの中でも正当派な一本としてオススメしやすい一作であると言える。 ---- ---- **その後の展開 -2006年にドリームキャストへ移植された。 -2012年にはPS3/Xbox360に『アンダーディフィートHD』として移植(両機種とも後に配信)され、追加機体がDLC配信されている。 --グラフィックがHD用に描き直された事を除けば本編の純粋な移植である「アーケードモード」と、''横画面''縦STGとなりゲームシステムがアレンジされた「ニューオーダーモード」がプレイできる。 -2013年に上記『HD』をベースに、更にモードと機体を追加した逆移植版『アンダーディフィートHD+』がALL.Net P-ras MULTIで配信開始された。 --追加された第三のモードは、ニューオーダーモードを更にアレンジした「ニューオーダーモード+」。詳細は公式サイトを参照。 ---いずれのモードもBGMが無印からほぼ総入れ替えとなっている点には賛否両論ある(ただし、コンシューマ版は設定で元のBGMと新曲を切り替えることが出来る)。 -2017年にタイトーの『[[GROOVE COASTER 3EX DREAM PARTY>GROOVE COASTER 3 LINK FEVER]]』のイベント「超STG祭其ノ弐」にて今作から1面BGM「Can't come back?」が収録。更にアバターとして「VKL5.03(P)」、ナビゲーターとして「アデーレ=フリードリッヒ」がゲスト参戦した。 --余談だが、アーティスト名義が「細江慎治」となっているのは音ゲーとしてはかなり珍しいことだったりする。((細江氏の曲はほとんど「sampling masters MEGA」名義で音ゲーに収録されているため。)) ---- **余談 -マスコットキャラともいえる自機パイロットの女性軍人二人組は当初設定も名称も一切公開されておらず、2chシューティング板でいつの間にやら1P側の赤髪の女性が「アン子」、2P側の銀髪の女性が「デフ美」という非常になげやりな愛称がついていた。そして、''「アン子」「デフ美」と公式側にまで呼ばれる''という謎の事態((「am.sega.jp」での製品紹介ページには、下記のサントラ告知の末尾に「購入して、アン子とデフ美の本名を確認せよ!」と明記されている))が話題になった。 --しかし、後にサントラ付属のドッグタグにてアン子こと1Pは「アデーレ=フリードリッヒ」、デフ美こと2Pは「ヴィルヘルミーネ=ミューラー」というドイツ系のありふれた名前である事が発表された。 ---''今まで名前を「非公開にしていた」のではなく「決めていなかった」可能性もある''が、真相は開発陣のみぞ知る。 -ヘリコプターを自機とする3D描画のシューティングということで『[[ゼロガンナー2>ゼロガンナー/ゼロガンナー2#id_a01458ec]]』を連想する人もいるかもしれないが、あちらは自機が360度任意に回転する全方位STGなのでプレイ感覚は全く異なる。~ むしろ初代『ゼロガンナー』が超絶進化したもの、と言った方が近い。こちらは稼動数が少なくマイナーだが、本作が好みな人はぜひ探して遊んで頂きたい。 -残念なことに、直近作である『ボーダーダウン』の出来の影響で、原版の導入店舗が極端に少なかった。「大都市圏内でも皆無もしくは希少」「STGに力を入れていた店でもことごとくスルー」と言った具合。加えて、グレフと言うだけで評価対象としないという層まであり全般的に不当な評価を受けていると言わざるを得ない。~ 現在ではオンライン配信がなされたこともあり、プレイ可能店舗は事実上大幅に拡大している。 ----

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