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*テラフォーミング
【てらふぉーみんぐ】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|PCエンジン スーパーCD-ROM2&br()(CD-ROM2両対応)|~|
|メディア|CD-ROM 1枚|~|
|発売元|ライトスタッフ|~|
//|開発元||~|
|発売日|1992年5月1日|~|
|定価|6,800円|~|
|ポイント|シド・ミードが描くグラフィックデザイン&br()破壊重視な横シューティング&br()美麗グラフィックに潜む問題|~|
**概要
-悪名高き『[[アルナムの牙 獣族十二神徒伝説>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/326.html]]』などで知られるライトスタッフがリリースした横スクロールシューティング。
-グラフィックデザインに映画『スタートレック』や『ブレードランナー』などの有名SF映画に関わった事で知られるデザイナー、シド・ミード氏が務めている事を売りにしている。
-ジャケットはスーパーCD-ROM2のソフトを示す赤枠ではあるが、通常のCD-ROM2でも起動する(両機対応のソフト)。但し、スーパーで起動するとロード時間の短縮などの恩威がある。
-余談だが、同じPCEにてテラフォーミングを題材としたPCEシューティング『スプリガン mark2 Re-Terraform Project』(発売元:ナグザット・開発元:コンパイル)がリリースされている。
--「発売日が1992年5月1日」「定価6,800円」「スーパーCD-ROM2用ソフト((『スプリガン mark2』は本作と違い、通常のCD-ROM2には対応していない。))」「ジャンルは横スクロールシューティング」と何故か両者の共通点は多いが、関連性は全くなくただの偶然である。
-一人プレイ専用。全8ステージ構成。オプション項目にて四段階からの難易度調整が可能(但し、イージーに相当する難易度は存在しない)。
**主なルール
-操作系統。
--十字キーにて自機の八方向移動操作。ボタンは各自、ショットボタンとスピード調整ボタンに使用する。
---ショットボタン押しっぱなしでオート発射のメインショットとオプションショットを同時に放つ。ゲーム開始時ではメインショットしか放てない。&br()ボタンを押さないでいるとゲージが溜まり、それが最大に達した状態でボタンを押せば溜め撃ちが出せる。
---スピード調整ボタンで自機の移動スピードを4段階から調整できる。また、ボタンを押す度に自機後方から攻撃判定のあるバックファイヤーが放出され、後方にいる敵にダメージをあたえられる効果もある。
-アイテム・オプションショットの種類について。
--自機には常時発射可能なメインショットと、オプション系アイテムを取得する事で発射できるオプションショットの攻撃手段がある。
---オプション系アイテムを取得すると自機上下に補助オプションが付き、専用のオプションショットをメインショットと一緒に放てる様になる。
---パワーアップしている状態で自機がダメージをもらうと、パワーが1ランクダウンしてしまうペナルティとなる。よって本作のショットのパワーアップはシールドの効果も兼ねる。
---パワーアップアイテムは特定場所に自動出現し、オプション系アイテムは時折現れるカプセルを破壊する事で落とす。
--以下アイテムの効果の詳細。
--パワーアップアイテム
---「パワーアップ」…自機ショットのパワーを1ランク上げる。
--オプション系アイテム
---「ワイドショット」…補助オプションの前後に広範囲のショットを放つ。
---「レーザー」…補助オプションの前方に貫通性能を持つ攻撃力のショットを放つ。
---「ホーミングバルカン」…補助オプション前方に敵を追尾するショットを放つ。
-ミス条件について。
--敵や敵弾に触れる事でダメージの残機制。ミス後はその場復活となる。
---上記でも述べた通り、パワーアップしている状態でダメージをもらっても、パワーランクが下がるだけでミスにはならない。
---ミス後はすべてのアイテム効果が消滅してしまうペナルティとなってしまう。
**評価点
-デザイン・グラフィック・BGM周りのレベルは高い。
--シド・ミード氏が手がける美しいデザインのグラフィックは圧巻の一言。
---氏の独特の感性がPCEというハードのスペックの中にぎっしりと詰め込まれている。文章で示すのは難しいが、とにかくカラフルでハイセンスなデザインというべきだろうか。
--多重スクロールしまくりの疾走感。
---ほとんどのステージではこれでもかという位に多重スクロールし、同期のPCEシューティングの中でも立体感の表現が凄い事になっている。
--フュージョン主体のかっこいいBGM。
---ライトスタッフのゲームの例に漏れずBGMのクオリティは高い。オプション項目にてサウンドテストが可能なのも嬉しい。
-敵を大量に破壊する爽快感。
--芸術的なグラフィック周りに反し、実は豪快に破壊する事に特化したタイプのシューティングである。
---最初のステージから敵がわらわらと出現し、敵機をガシガシ破壊できる様は快感の一言。ストレス解消にはなかなか適任なゲームといえる。
**問題点、及び賛否が分かれそうな点
-ミス後の復活が困難気味。
--復活後の救済処置がほとんどなく、激戦区でミスすると死亡フラグに陥りやすい。
---本作に関わらず同時期にリリースされたシューティングに多い問題だが、何もできずにミスの連鎖になるのはストレスでしかない。
-芸術的なグラフィック故の問題。
--シド・ミードデザインのグラフィックは確かに素晴らしいが、あまりにも色使いがきつすぎて目の疲労を招きやすいという弊害がある。
---また、敵や敵弾、アイテムなどが背景と同化して判別し辛い場面がやたらと多い。この辺はもうちょっと考慮した上でデザインして欲しかったものである。
---せっかくのグラフィックが災いし、シューティングにおける障害を招いているというのは何とも皮肉な話である。
--クセが強く人を選びそうなデザインのグラフィックでもある。
---具体的には「色彩がビビッド気味で従来のSFシューティングのような安定感が薄い」「敵デザインが形容し難い程の異型的なものばかり」などが挙げられる。
---これも言葉じゃ形容するのは困難なので、興味があれば動画を鑑賞する事を勧める。人によっては気分が悪くなるかもしれない外観なので、見るか見ないかは自己責任で…。
-ストーリー性は皆無。
--CD-ROM2系のゲームとしては、オープニングとエンディングに軽いイベントが挟まれるだけで、大掛かりな舞台設定の描写はほとんどない。
---良くいえば余計な演出抜きでテンポ良くゲームが進行でき、悪くいえばせっかくのシド・ミードデザインの意味合いが分かりにくい。
**総評
-外観上はあまり万人向けとはいえないが、シューティングとしてはは分かりやすい操作方法と敵を破壊する爽快感を持ち、極めて遊びやすい作品である。
-シド・ミードデザインのグラフィックは本物であり、大物ゲスト参加のゲームにありがちな、大々的にアピールした割に肝心の中身がやっつけ臭かったという事はなく、氏の本気が伺える。
--しかし、力の入ったグラフィックがシューティングとしての快適さを削いでいるは残念な次第。芸術性とゲーム性を両立させるのは難しいのか…。
*テラフォーミング
【てらふぉーみんぐ】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|PCエンジン スーパーCD-ROM2&br()(CD-ROM2両対応)|~|
|メディア|CD-ROM 1枚|~|
|発売元|ライトスタッフ|~|
//|開発元||~|
|発売日|1992年5月1日|~|
|定価|6,800円|~|
|ポイント|シド・ミードが描くグラフィックデザイン&br()破壊重視な横シューティング&br()美麗グラフィックに潜む問題|~|
**概要
-悪名高き『[[アルナムの牙 獣族十二神徒伝説]]』などで知られるライトスタッフがリリースした横スクロールシューティング。
-グラフィックデザインに映画『スタートレック』や『ブレードランナー』などの有名SF映画に関わった事で知られるデザイナー、シド・ミード氏が務めている事を売りにしている。
-ジャケットはスーパーCD-ROM2のソフトを示す赤枠ではあるが、通常のCD-ROM2でも起動する(両機対応のソフト)。但し、スーパーで起動するとロード時間の短縮などの恩威がある。
-余談だが、同じPCEにてテラフォーミングを題材としたPCEシューティング『スプリガン mark2 Re-Terraform Project』(発売元:ナグザット・開発元:コンパイル)がリリースされている。
--「発売日が1992年5月1日」「定価6,800円」「スーパーCD-ROM2用ソフト((『スプリガン mark2』は本作と違い、通常のCD-ROM2には対応していない。))」「ジャンルは横スクロールシューティング」と何故か両者の共通点は多いが、関連性は全くなくただの偶然である。
-一人プレイ専用。全8ステージ構成。オプション項目にて四段階からの難易度調整が可能(但し、イージーに相当する難易度は存在しない)。
**主なルール
-操作系統。
--十字キーにて自機の八方向移動操作。ボタンは各自、ショットボタンとスピード調整ボタンに使用する。
---ショットボタン押しっぱなしでオート発射のメインショットとオプションショットを同時に放つ。ゲーム開始時ではメインショットしか放てない。&br()ボタンを押さないでいるとゲージが溜まり、それが最大に達した状態でボタンを押せば溜め撃ちが出せる。
---スピード調整ボタンで自機の移動スピードを4段階から調整できる。また、ボタンを押す度に自機後方から攻撃判定のあるバックファイヤーが放出され、後方にいる敵にダメージをあたえられる効果もある。
-アイテム・オプションショットの種類について。
--自機には常時発射可能なメインショットと、オプション系アイテムを取得する事で発射できるオプションショットの攻撃手段がある。
---オプション系アイテムを取得すると自機上下に補助オプションが付き、専用のオプションショットをメインショットと一緒に放てる様になる。
---パワーアップしている状態で自機がダメージをもらうと、パワーが1ランクダウンしてしまうペナルティとなる。よって本作のショットのパワーアップはシールドの効果も兼ねる。
---パワーアップアイテムは特定場所に自動出現し、オプション系アイテムは時折現れるカプセルを破壊する事で落とす。
--以下アイテムの効果の詳細。
--パワーアップアイテム
---「パワーアップ」…自機ショットのパワーを1ランク上げる。
--オプション系アイテム
---「ワイドショット」…補助オプションの前後に広範囲のショットを放つ。
---「レーザー」…補助オプションの前方に貫通性能を持つ攻撃力のショットを放つ。
---「ホーミングバルカン」…補助オプション前方に敵を追尾するショットを放つ。
-ミス条件について。
--敵や敵弾に触れる事でダメージの残機制。ミス後はその場復活となる。
---上記でも述べた通り、パワーアップしている状態でダメージをもらっても、パワーランクが下がるだけでミスにはならない。
---ミス後はすべてのアイテム効果が消滅してしまうペナルティとなってしまう。
**評価点
-デザイン・グラフィック・BGM周りのレベルは高い。
--シド・ミード氏が手がける美しいデザインのグラフィックは圧巻の一言。
---氏の独特の感性がPCEというハードのスペックの中にぎっしりと詰め込まれている。文章で示すのは難しいが、とにかくカラフルでハイセンスなデザインというべきだろうか。
--多重スクロールしまくりの疾走感。
---ほとんどのステージではこれでもかという位に多重スクロールし、同期のPCEシューティングの中でも立体感の表現が凄い事になっている。
--フュージョン主体のかっこいいBGM。
---ライトスタッフのゲームの例に漏れずBGMのクオリティは高い。オプション項目にてサウンドテストが可能なのも嬉しい。
-敵を大量に破壊する爽快感。
--芸術的なグラフィック周りに反し、実は豪快に破壊する事に特化したタイプのシューティングである。
---最初のステージから敵がわらわらと出現し、敵機をガシガシ破壊できる様は快感の一言。ストレス解消にはなかなか適任なゲームといえる。
**問題点、及び賛否が分かれそうな点
-ミス後の復活が困難気味。
--復活後の救済処置がほとんどなく、激戦区でミスすると死亡フラグに陥りやすい。
---本作に関わらず同時期にリリースされたシューティングに多い問題だが、何もできずにミスの連鎖になるのはストレスでしかない。
-芸術的なグラフィック故の問題。
--シド・ミードデザインのグラフィックは確かに素晴らしいが、あまりにも色使いがきつすぎて目の疲労を招きやすいという弊害がある。
---また、敵や敵弾、アイテムなどが背景と同化して判別し辛い場面がやたらと多い。この辺はもうちょっと考慮した上でデザインして欲しかったものである。
---せっかくのグラフィックが災いし、シューティングにおける障害を招いているというのは何とも皮肉な話である。
--クセが強く人を選びそうなデザインのグラフィックでもある。
---具体的には「色彩がビビッド気味で従来のSFシューティングのような安定感が薄い」「敵デザインが形容し難い程の異型的なものばかり」などが挙げられる。
---これも言葉じゃ形容するのは困難なので、興味があれば動画を鑑賞する事を勧める。人によっては気分が悪くなるかもしれない外観なので、見るか見ないかは自己責任で…。
-ストーリー性は皆無。
--CD-ROM2系のゲームとしては、オープニングとエンディングに軽いイベントが挟まれるだけで、大掛かりな舞台設定の描写はほとんどない。
---良くいえば余計な演出抜きでテンポ良くゲームが進行でき、悪くいえばせっかくのシド・ミードデザインの意味合いが分かりにくい。
**総評
-外観上はあまり万人向けとはいえないが、シューティングとしてはは分かりやすい操作方法と敵を破壊する爽快感を持ち、極めて遊びやすい作品である。
-シド・ミードデザインのグラフィックは本物であり、大物ゲスト参加のゲームにありがちな、大々的にアピールした割に肝心の中身がやっつけ臭かったという事はなく、氏の本気が伺える。
--しかし、力の入ったグラフィックがシューティングとしての快適さを削いでいるは残念な次第。芸術性とゲーム性を両立させるのは難しいのか…。