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*パロディウスだ! 【ぱろでぃうすだ】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000069U03)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |メディア|2MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1991年4月15日|~| |定価|3,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[グラディウスシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コナミの人気シューティングゲーム、『[[パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~]]』のゲームボーイ移植作で、『ネメシス』に続くGB版グラディウスシリーズ第2弾。 ---- **特徴・評価点 -スペックの面でファミコンやアーケードに後れを取るゲームボーイにもかかわらず、移植度が極めて高い。 -使用可能機体はビックバイパー、タコ、ツインビー、ペン太郎の4機種。いずれの武装もアーケード版そのままである。 --特にビックバイパーのレーザーはACに忠実な長いレーザーを放つ事が出来、携帯機ながら非常に高い破壊力を持つ。 ---普通にはこの長さの物体は描画不可能なところ、走査線の途中でレジスタを書き換える高度なプログラムで実現されている。 --ただし、ハードスペックの関係上オプションはどの機体でも一律2個までになっている。 -画面は当然モノクロだが、それを除けばグラフィックはアーケード版に忠実。ゲームボーイでこれは本当にすごい。 --処理落ち、ちらつきもほとんどない。 --特に5面のモアイ戦艦は当時の携帯機ながらACに忠実な動き((ちなみに背景が真っ白で気付きにくいがステージ自体も高速スクロール面である事を忠実に再現しているのでパワーアップアイテムを出すと高速で流れていってしまう。))をするので、直前にリリースされた元ネタのR-TYPEのGB版より勝っている。 -BGMも音割れとは無縁で、再現度高し。 --隠しコマンドでサウンドテストに行く事が出来、再現度の高いBGMをじっくり聞けるのも特徴。 -容量の都合上、最終ステージを含めて8ステージに削られているが、FC版ではカットされていた4、6面が収録されているほか、GB版の3面は、FC版8面を改変したオリジナルステージも入っているので決して見劣りはしない。 --オリジナルステージのBGMはMSX版初代『パロディウス』で好評だった3面の曲が使われており、ボスもお馴染みのゴーレムのパロディになっている等、ファンサービスが魅力。 -表現上の問題でFC版では無念のリストラを食らったちちびんたリカが登場する。しかも''腰振り付き''である。 --後にリリースしたSFC版では再び腰振りがカットされてしまったので、本作が任天堂ハードに移植されたパロディウスで唯一の腰振り建在作品となった。 -GB版の3面と5面にはボーナスステージ(隠しステージ)が存在する。ボーナスステージに入れば元のステージのボスとは戦わずに次のステージに進むことになる。 --本作の隠しステージはMSX版グラディウスシリーズを彷彿とさせる内容になっているのだが、パロディウスらしくバーゲン会場という設定になっている。 -最終面以外の好きなステージから始める機能がある(他のGB版『[[ツインビーだ!!]]』や『ネメシス』等と同じ機能)。 **問題点 //-この時代のゲームボーイ作品にありがちだが、セーブ機能はない。 //消すなら理由を明記してください。 //「当時のゲームとして当たり前」ならそれは問題点ではない。ましてやシューティングなのだからセーブ機能なんてある方が稀。 -ペン太郎のスプレッドガンが弱体化。 --多くのキャラクターの装備はAC版をほぼ忠実に再現しているが、ペン太郎のスプレッドガンだけは画面に1発しか出せなくなり(つまり連射不可能)、大幅に弱体化。 --スプレッドガンは連射することで真価を発揮する武器だが、連射が不可能になった事により『!?』並みの罠装備になってしまっている。 --グラディウスIVの5番装備で顕著になった戦い方・ノーマルやダブルを前提に 攻略するのが良い。それでも程よい難易度で遊べる。 -ベル関連 --ハード的に仕方がないのだが、ベルの色が見分けにくい。 --また、配色の都合なのか白ベル(メガホン攻撃)が削除されていて4色に減少している。~ メガホン攻撃は非常に使いにくい攻撃ではあったものの、表示されるメッセージの内容がパロディウスらしく非常に愉快な物だった事から、白ベルの削除を悔やむプレイヤーも少なくなかった様子。 ---FCよりはマシながら横に長いセリフを描画するのはたいへん困難であるため技術的制限とも考えられる。 --FC版から引き継がれている点だが、ボタン数が少ないハードでリリースされていた関係で各種ベルパワーもストックする事が出来ず、取得と同時に勝手に効果が発動してしまう。これによりベルパワーが原作から大幅に使いにくくなってしまった。~ このため、本作でのベルは基本的に黄色で取得する(要するにボーナス得点アイテムとして扱う)事を推奨したい所なのだが、これによって本作のベルは実質的な「死にシステム」と化している点は否めない。 -スコア及び残機がプレイ中に表示されず、基本的にステージ開始前に表示される形になっていたり、パワーアップゲージが小さいなど『ネメシス』からの問題点もチラホラ。 --スコアと残機はポーズをかければ見ることは出来る。ゲーム中に頻繁に必要になる情報ではないので、割り切ったのだろう。 //-容量及びゲームの対象プレイヤー的に仕方が無いのだが、AC版に存在していたすさまじいランクの上昇は押さえられており、その影響かやはり難易度は低めになっている。 //--ただ、GB版は難易度をDIFFICULT(最高難易度)に設定すると3面から打ち返し弾が発生するので、ある意味ACの仕様を再現していると言える。 //AC版がすさまじいランクゲーで不安定が付いていることを考えると、これはむしろ評価点ではないのか。SFC版『グラディウスIII』のようにAC版の完全移植を謳っているわけでもなし ---- **総評 『[[グラディウスII]]』の完成度が非常に高く、FC版パロディウスには発売前から期待の声が多数寄せられていた。~ しかし実際に発売されたFC版はハードを考慮すればよく移植されているものの、顕著なちらつき・処理落ちの問題などがあり~ 総合的な完成度はグラIIには及ばず、FC版グラディウスシリーズほどの好評は得られなかった。 それに対し、本作では限られたスペックの中で原作の雰囲気をよく再現しており、ところどころ低スペックゆえの粗や劣化点は見受けられるものの、移植度は非常に高い部類に入る。~ 移植先の低スペックに合わせてダウングレードを必要とする移植の中では、良移植の手本と言って差し支えないクオリティをしっかり保った作品である。 ---- **その後の展開 -GBの次に発売されたPCE版はオープニングや名物のモアイ戦艦を含む2ステージがカットされているものの、サブタイトルやACに忠実なステージなど更なる完成度を誇る移植になった。 -そしてその次に発売されたSFCは上述のちちびんたリカの腰振りのカットや追加面が蛇足気味だが、GB及びPCEを上回る完成度で移植版『パロディウスだ!』の決定版とも言うべき出来になった。 -GB版グラディウスにおける次作の『[[ネメシスII]]』はストーリー性などから完成度が高く、GB版グラディウスシリーズの有終の美を飾るのに相応しい作品になった。 -本作は後にオムニバスソフト『コナミGBコレクションVol.4』にて『クォース』『コナミックスポーツ((『コナミスポーツインバルセロナ』の改題))』『フロッガー』と共にカップリング収録されている。 --サウンドテストの隠しコマンド用のためか、単品版でコナミロゴが表示される部分が「Now Loading(ウソ)」という表示に変更されている。 --ちなみに『コナミGBコレクションVol.4』は海外ではカラー対応ソフトとして発売されている。
*パロディウスだ! 【ぱろでぃうすだ】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000069U03)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |メディア|2MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1991年4月15日|~| |定価|3,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[グラディウスシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 コナミの人気シューティングゲーム、『[[パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~]]』のゲームボーイ移植作で、『ネメシス』に続くGB版グラディウスシリーズ第2弾。 ---- **特徴・評価点 -スペックの面でファミコンやアーケードに後れを取るゲームボーイにもかかわらず、移植度が極めて高い。 -使用可能機体はビックバイパー、タコ、ツインビー、ペン太郎の4機種。いずれの武装もアーケード版そのままである。 --特にビックバイパーのレーザーはACに忠実な長いレーザーを放つ事が出来、携帯機ながら非常に高い破壊力を持つ。 ---普通にはこの長さの物体は描画不可能なところ、走査線の途中でレジスタを書き換える高度なプログラムで実現されている。 --ただし、ハードスペックの関係上オプションはどの機体でも一律2個までになっている。 -画面は当然モノクロだが、それを除けばグラフィックはアーケード版に忠実。ゲームボーイでこれは本当にすごい。 --処理落ち、ちらつきもほとんどない。 --特に5面のモアイ戦艦は当時の携帯機ながらACに忠実な動き((ちなみに背景が真っ白で気付きにくいがステージ自体も高速スクロール面である事を忠実に再現しているのでパワーアップアイテムを出すと高速で流れていってしまう。))をするので、直前にリリースされた元ネタのR-TYPEのGB版より勝っている。 -BGMも音割れとは無縁で、再現度高し。 --隠しコマンドでサウンドテストに行く事が出来、再現度の高いBGMをじっくり聞けるのも特徴。 -容量の都合上、最終ステージを含めて8ステージに削られているが、FC版ではカットされていた4、6面が収録されているほか、GB版の3面は、FC版8面を改変したオリジナルステージも入っているので決して見劣りはしない。 --オリジナルステージのBGMはMSX版初代『パロディウス』で好評だった3面の曲が使われており、ボスもお馴染みのゴーレムのパロディになっている等、ファンサービスが魅力。 -表現上の問題でFC版では無念のリストラを食らったちちびんたリカが登場する。しかも''腰振り付き''である。 --後にリリースしたSFC版では再び腰振りがカットされてしまったので、本作が任天堂ハードに移植されたパロディウスで唯一の腰振り建在作品となった。 -GB版の3面と5面にはボーナスステージ(隠しステージ)が存在する。ボーナスステージに入れば元のステージのボスとは戦わずに次のステージに進むことになる。 --本作の隠しステージはMSX版グラディウスシリーズを彷彿とさせる内容になっているのだが、パロディウスらしくバーゲン会場という設定になっている。 -最終面以外の好きなステージから始める機能がある(他のGB版『[[ツインビーだ!!]]』や『ネメシス』等と同じ機能)。 **問題点 //-この時代のゲームボーイ作品にありがちだが、セーブ機能はない。 //消すなら理由を明記してください。 //「当時のゲームとして当たり前」ならそれは問題点ではない。ましてやシューティングなのだからセーブ機能なんてある方が稀。 -ペン太郎のスプレッドガンが弱体化。 --多くのキャラクターの装備はAC版をほぼ忠実に再現しているが、ペン太郎のスプレッドガンだけは画面に1発しか出せなくなり(つまり連射不可能)、大幅に弱体化。 --スプレッドガンは連射することで真価を発揮する武器だが、連射が不可能になった事により『!?』並みの罠装備になってしまっている。 --グラディウスIVの5番装備で顕著になった戦い方・ノーマルやダブルを前提に攻略するのが良い。それでも程よい難易度で遊べる。 -ベル関連 --ハード的に仕方がないのだが、ベルの色が見分けにくい。 --また、配色の都合なのか白ベル(メガホン攻撃)が削除されていて4色に減少している。~ メガホン攻撃は非常に使いにくい攻撃ではあったものの、表示されるメッセージの内容がパロディウスらしく非常に愉快な物だった事から、白ベルの削除を悔やむプレイヤーも少なくなかった様子。 ---FCよりはマシながら横に長いセリフを描画するのはたいへん困難であるため技術的制限とも考えられる。 --FC版から引き継がれている点だが、ボタン数が少ないハードでリリースされていた関係で各種ベルパワーもストックする事が出来ず、取得と同時に勝手に効果が発動してしまう。これによりベルパワーが原作から大幅に使いにくくなってしまった。~ このため、本作でのベルは基本的に黄色で取得する(要するにボーナス得点アイテムとして扱う)事を推奨したい所なのだが、これによって本作のベルは実質的な「死にシステム」と化している点は否めない。 -スコア及び残機がプレイ中に表示されず、基本的にステージ開始前に表示される形になっていたり、パワーアップゲージが小さいなど『ネメシス』からの問題点もチラホラ。 --スコアと残機はポーズをかければ見ることは出来る。ゲーム中に頻繁に必要になる情報ではないので、割り切ったのだろう。 //-容量及びゲームの対象プレイヤー的に仕方が無いのだが、AC版に存在していたすさまじいランクの上昇は押さえられており、その影響かやはり難易度は低めになっている。 //--ただ、GB版は難易度をDIFFICULT(最高難易度)に設定すると3面から打ち返し弾が発生するので、ある意味ACの仕様を再現していると言える。 //AC版がすさまじいランクゲーで不安定が付いていることを考えると、これはむしろ評価点ではないのか。SFC版『グラディウスIII』のようにAC版の完全移植を謳っているわけでもなし ---- **総評 『[[グラディウスII]]』の完成度が非常に高く、FC版パロディウスには発売前から期待の声が多数寄せられていた。~ しかし実際に発売されたFC版はハードを考慮すればよく移植されているものの、顕著なちらつき・処理落ちの問題などがあり~ 総合的な完成度はグラIIには及ばず、FC版グラディウスシリーズほどの好評は得られなかった。 それに対し、本作では限られたスペックの中で原作の雰囲気をよく再現しており、ところどころ低スペックゆえの粗や劣化点は見受けられるものの、移植度は非常に高い部類に入る。~ 移植先の低スペックに合わせてダウングレードを必要とする移植の中では、良移植の手本と言って差し支えないクオリティをしっかり保った作品である。 ---- **その後の展開 -GBの次に発売されたPCE版はオープニングや名物のモアイ戦艦を含む2ステージがカットされているものの、サブタイトルやACに忠実なステージなど更なる完成度を誇る移植になった。 -そしてその次に発売されたSFCは上述のちちびんたリカの腰振りのカットや追加面が蛇足気味だが、GB及びPCEを上回る完成度で移植版『パロディウスだ!』の決定版とも言うべき出来になった。 -GB版グラディウスにおける次作の『[[ネメシスII]]』はストーリー性などから完成度が高く、GB版グラディウスシリーズの有終の美を飾るのに相応しい作品になった。 -本作は後にオムニバスソフト『コナミGBコレクションVol.4』にて『クォース』『コナミックスポーツ((『コナミスポーツインバルセロナ』の改題))』『フロッガー』と共にカップリング収録されている。 --サウンドテストの隠しコマンド用のためか、単品版でコナミロゴが表示される部分が「Now Loading(ウソ)」という表示に変更されている。 --ちなみに『コナミGBコレクションVol.4』は海外ではカラー対応ソフトとして発売されている。 ----

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