本ページでは『コイカツ!』と、続編『コイカツ! サンシャイン』を紹介しています。判定はどちらも「良作」です。
【こいかつ】
ジャンル | 3DキャラメイクH恋愛シミュレーション | ![]() ![]() ![]() |
対応機種 | Windows 7/8.1/10(Steam版あり) | |
対応VRヘッドセット |
HTC Vive Oculus Rift/Quest (*1) |
|
発売・開発元 | ILLUSION | |
発売日 |
【無印】 2018年4月27日 【性格追加パック】 ダウンロード版: 2018年7月27日 DVD版: 2018年8月31日 【アフタースクール】 ダウンロード&DVD: 2018年12月21日 |
|
定価(税別) |
【無印】 9,800円 【性格追加パック】 ダウンロード版: 3,980円 DVD版: 4,980円 【アフタースクール】 ダウンロード版: 6,200円 DVD版: 7,800円 |
|
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | アダルトゲーム | |
備考 | 2023年8月18日にDL版は配信停止 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
性欲が続く限り永遠に終わらないエロゲ 本編前から「抜ける」驚異のキャラクリ スタジオ機能でエロシーンの作成が可能 |
父親の海外転勤のため叔母の家の近くで独り暮らしをすることになった主人公。 しかも知らぬ間に叔母が学園長を務める女学園に転入する事が決められていた。 それは、初心(うぶ)な女生徒たちを男性に慣れさせるための叔母の画策だったのだが…。 (公式Webサイト「ストーリー」より ※読み仮名のみ加筆)
3D美少女モデルを用いたゲームを主に制作する「ILLUSION」ブランド(株式会社アイワン)が、2018年に発売した学園恋愛シミュレーション。
主人公はたった1人の男子生徒として女子校に編入、女生徒たちを男性に慣れさせるべく「コイカツ部」を立ち上げ、女の子とのコミュニケーション、部活勧誘、そしてエッチに勤しむ…。
このような非常に単純、且つありがちなコンセプトだが、主人公と女子生徒の容姿を好きなように作成できるのが最大の特徴。
ある意味ではILLUSIONがかつて販売していた『ジンコウガクエン』シリーズの後継作とも言える。
実際、UIは『ジンコウガクエン』を発展させたものだったり、SEやポーズ、髪型のデザインなどそちらから引き継がれた要素も少なくない。
しかし同作は『ガンパレードマーチ』か『ザ・シムズ』のエロゲー版的なシステムで、タイトル通りの「学園を作る」シミュレーターの要素が強かった。
それに対し、本作は主人公の立場で女の子との恋愛を行うことに重きを置いた、恋愛アドベンチャー寄りのゲーム性となっている。
加えて本編とは別に、作成キャラに好きなポーズを設定してジオラマを作れる「スタジオ」機能を搭載。
この自由度とキャラクタークリエイトの質の高さから、本作は永遠に終わりの来ないある意味究極のエロゲとなっている。
『ジンコウガクエン』シリーズで培ったシステムやカスタマイズを活かし、キャラメイクの自由度を大幅に高めたエロゲー。
奥深さや性格・会話のパターンの豊富さ等から生まれた好みの女の子を攻略できるという、正に男性の理想を叶えた一品と言えよう。
そのクオリティーの高さから、ILLUSIONゲーム史上最大のヒットを記録している。
カスタム系アダルトゲームとしては、まずオススメしたい逸品である。
【こいかつ さんしゃいん】
海外に渡った両親と離れ、叔母の家の近くで独り暮らしをする主人公。 彼は叔母が学園長を務める男女比1:多の女学園に転入する事に。 そんなドキドキの学園生活がある程度落ち着いてきた頃、主人公は叔母からある指令を告げられる。 それは夏の研修旅行を利用して、初心な女生徒たちを恋愛に慣れさせるための計画だった…… (公式Webサイト「ストーリー」より)
『コイカツ!』の続編であり、リニューアル版。
完全新作というよりは前作のアップグレードというべき内容であり、基本的なシステムやカスタマイズ素材などは前作を流用しつつ追加している。
一方、学園生活を描いた前作に対し、今作は沖縄をモデルとした南の島での研修旅行がテーマとなっている。
様変わりした舞台に応じた新たな楽しみ方が付与され、前作とはまた異なった「コイカツ」が楽しめる。
基本部分は前作のままなので、前作との違いを主に解説する。
前作の非常に高い自由度と豊富な楽しみをより発展させた一作。
反面、リニューアル版という関係上、良くも悪くも前作からあまり変わっていない部分も多く、逆に不便になった点や物足りない点も見受けられる。
しかし舞台の変化によって、前作をやり込んだプレイヤーでもまた違う感覚でプレイ可能であり、前作とは異なった「コイカツ」生活を送れるのもまた確かだろう。
正統進化や完全版というよりは『コイカツ!』という作品の括りの中で「学園編」の前作に対し、別シナリオにあたる「旅行編」と言ったところか。
*1 Oculus LinkなどでPC接続必須。
*2 ただし、人数が増えるほど描画にはかなりの負担増となる。PCスペックに自信がない場合は10名未満から始めるのが良い。
*3 女子キャラクターの追加・削除は本編開始後であっても自室の「座席表」メニューで行える。あくまでゲームメニューとして行えるのだが、主人公に一体何の権限があって……という気分にならなくもない。
*4 この席のイベントヒロインとのやり取りから基本的な物語が始まるため、ここは変更不可となっている。
*5 なお、恋人は何人でも作れる。それ自体にデメリットは全く無いが、週末デートを重複で約束してしまうと後勝ちとなり、先に約束していた女の子が「怒り」状態になってしまう。その場合、謝罪が成功しないとまともに会話をしてくれなくなる。
*6 挿入したい場合は、同マップ内の別のポイントに移動して行う。
*7 『ジンコウガクエン』では「爽」「楚」「慎」など漢字一文字で表記されており、中には「月」(月並み=普通の性格)などの分かり難い例もあった。
*8 キャラメイク画面でもいくつかのプリセットポーズをとらせることができるが、中には少々性的アピール有なものもあるのでなおさら。
*9 日曜日のデートイベントに加え、アップデートにより土曜日は私服登校となった。
*10 『ジンコウガクエン』では変更不可で、有志のツールを使ってデータを弄ると言った非公式な方法を取るしかなかった。
*11 実質的な前作『ジンコウガクエン2』ではこれらを行うには別売りの拡張パックを購入しなければならなかったが、本作ではもちろん最初から可能。
*12 PNGファイルは画像と別に拡張データを格納できるのでそれを利用している。
*13 女性にとって妊娠がしやすい日のこと。危険日の目安は個人によって異なる。
*14 登録キャラの性格では「ミーハー」なので、「ミーハー」のマイキャラを選択すれば声も違和感無く見られる。
*15 同作では、一定周期内の危険日に一定回数以上中出しすると、相手から妊娠の報告をされてゲームが終了した。
*16 個々の性格に応じたやり取りに加え、キャラメイクにおける「甘いものが好きか」「コーヒーはブラック派か」「料理はするのか」と言った設定が反映される会話もある。
*17 閲覧時はキャラカードと性格を別に選ぶ形式になっており、キャラカードに制限は無いが、性格はウェディングイベントを一度でも見たものだけが選択可能となっている。
*18 何度もHで満足させられなかったり、喜ばれない選択肢を選び続けたり、スキンシップをしつこく繰り返した場合でも怒り状態になるが、狙わないとそうそうなるものではない。
*19 体験済のイベントに関してはタイトル画面から再読は可能。
*20 イベントヒロインは「コスプレ中はキャラに成りきれるが、素は人見知りで口下手な眼鏡っ娘」だが、登録キャラは「どこか幼く、ちょっと抜けていてからかい甲斐のある後輩」と言った感じ。
*21 これについては、あまりに低身長だと一定年齢未満に見えるためという説がユーザの想像として語られている。
*22 例えばベストやワイシャツなど、半袖も考えられる制服でも長袖しか設定できない。半袖設定が可能な制服は一部のセーラー服ぐらい。
*23 例えばIKの場合、腕全体のポーズ付けは「手先」「肘」「肩」の3部位の位置取りで決まるため、「手先」だけをどれだけ動かしても理想の形にはならず、人体としても破綻してしまう。「ゲームに付属しているジオラマツールなんだな」くらいの軽い気持ちで動かすと、そういうところで「思ったんと違う」となりやすい。
*24 本作のように主人公1人と決まっていた訳ではないため。性格は複数で身長も設定できるし、デブもショタも長身イケメンも可能だった。
*25 ただ、「胸の大きさ」「身長の高さ」「体型」などは境界が微妙で見た目では分かり難い場合もある上に、数値の基準も分かり辛いので、返答に困ることもしばしば。
*26 もっとも『ジンコウガクエン』は、その人間関係のリアルさが醍醐味のゲームでもあったのだが。
*27 仮に運よく中古で未使用シリアルを見つけたとしても、ダウンロードページ自体が閉じられてしまっている。
*28 アメリカの成人向け漫画販売サイト及び出版社。日本の成人向け漫画を数多く取り扱っている。サイトに関しては日本からのアクセスは不可。
*29 ILLUSIONの開発チームが設立したと公式にアナウンスがあったわけではない。
*30 自然、動物、観光など。
*31 一度でも自室に誘っている必要がある。
*32 性格は新規の「島っ娘」に該当。
*33 前作ではどちらもオプションで有無が選択可能だった。
*34 拡張パック『エクステンション!』には全て収録済みなので、そちらも購入すれば導入は可能。
*35 入浴時に全裸なのは自然だが、家の風呂場ならともかく本作で入浴姿になるのはホテルの大浴場であり、年頃の女の子達がすっぽんぽんで集まるのは少々違和感が否めない。ちなみに、タオルは衣装としてちゃんと用意されている。
*36 一応、例えば「意地っ張り」の手を握った時の「校内でこんなにイチャイチャして」という台詞など、舞台にそぐわないものは変更されている。